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SEO対策とは?初心者が実践すべき7つの基本施策



SEO対策とは、「Search Engine Optimization」(検索エンジン最適化)のことだが、実際に何をすればいいか理解している人は少ない。多くの解説記事もあるが、「結局自分は何をすればいいの?」と疑問を抱えてしまう方もいるだろう。
そこで、この記事では初心者が取り組むべき効果的で具体的なSEO対策の考え方や手法のすべてを紹介していく。
これまでクライアントを支援してきた経験や私たち自身が実践してきた経験、そしてあらゆるデータを調査・分析して導き出した結論だ。
初心者であっても中級者であっても、SEO対策で成果を上げるために欠かせない方法の全てだ。それぞれ、私たちの事例も併せて紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。
目次
1.SEO対策とはなにか?
SEO対策とは、「Search Engine Optimization」(検索エンジン最適化)という意味で、今の日本においては主にGoogleの検索エンジンで上位に表示されるための一連の施策のことだ。(Yahoo!やBingなどの検索エンジンも対象となる)SEO対策をわかりやすくいうなら「自分のサイトを検索結果で1位にするための施策」と言える。
検索順位が決まる仕組み
検索順位が決まる仕組みは以下の3つによって成り立つ。
- クロール
- インデックス
- ランキング
WEB上にアップロードされたWEBページをクローラーが巡回、発見し、内容をデータベースに整理して登録(インデックス)。
そして、ユーザーが検索行動を行った時、検索情報に対して関連性の高いページをアルゴリズムに基づいてデータベースから抽出し、他の競合ページと内容の相対比較を行ったうえでランキングを決定している。
SEO対策はこの、「クロール」「インデックス」「ランキング」の各工程でGoogleに適切に評価をしてもらうための施策といえる。
※検索エンジンの仕組みについては「図解でわかる「検索エンジンの仕組み」とは?基本とSEOのポイント」もあわせてご覧いただくと、理解が深まる。
2.SEO対策の種類は?
SEO対策の種類は大別すると以下の3つの施策に分けることができる。
- オンページSEO
- テクニカルSEO
- オフページSEO
概要 | 施策例 | |
オンページSEO | 自サイト内のコンテンツをユーザーや検索エンジンのために最適化すること |
|
テクニカルSEO | Webサイトの技術的側面を検索エンジンに最適化させること |
|
オフページSEO | 自サイト外で間接的にアプローチするSEO施策 |
|
それぞれ、もう少し詳しく解説していこう。
オンページSEO
オンページSEOとは、サイト運営者が、自サイト上で直接実践するSEO手法を指す言葉である。一般的にはページ上のコンテンツとHTMLソースの最適化を行うSEO対策のことだ。
大きく分けると、以下の2つの要素がオンページSEOにおいて手を入れた方がいい要素になっていく。
- コンテンツの制作
- 各HTMLタグのマークアップ最適化
特に、私たちはコンテンツ制作をもっとも重要なSEO施策と位置付けている。Googleもコンテンツがあらゆる施策のなかでも特に大きなSEO効果をもたらす可能性があると話しているが、実際に私たちもコンテンツの改善でSEOを大きく改善した例がいくつもある。
人を引きつける有益なコンテンツを作成すれば、このガイドで取り上げている他のどの要因よりもウェブサイトに影響を与える可能性があります。引用:検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド
ただ、そのコンテンツをより効果的にGoogleに理解してもらうための手段としてHTMLタグの最適化も非常に重要になる。各タグの正しい理解と使い方によって、順位が大きく変わるケースもある。それぞれのタグについて正しく使用するようにしよう。
テクニカルSEO
SEO対策における「テクニカルSEO」とは、直訳すれば「技術上のSEO」という意味になる。
Webサイトやサーバーに実装可能な、技術面(HTMLタグ、HTTPレスポンス、リダイレクト、その他)でのSEO対策を表したいときに、「テクニカルSEO」のワードが使われる。
SEO対策を行ううえで、最も優先度が高いのはオンページSEOのため、まずはオンページSEOに注力するのがおすすめだが、もし可能であればこれからご紹介するテクニカルSEOも意識をしてほしい。
テクニカルSEOというのはサイト構造における技術的要件を検索エンジンに最適化させることだ。
簡単にいうと、Googleのクローラーが認識しやすいサイト構造にすることで、自身のサイトを正しく評価してもらいやすくなるというわけだ。
特に以下の5つのポイントについてはテクニカルSEOを行ううえで非常に重要になる。
技術的とは言いつつ、WordPressを使っている方であればエンジニアでなくともできる範囲のことが多いので、以下の記事をぜひ参考にしてほしい。
オフページSEO
オフページSEOとはオンページSEOの逆で、自サイト外でのSEO対策のことを指している。
中心となるのは被リンクの獲得施策になる。被リンクとは「別ドメインのWebページからされたリンク」いわゆる外部リンクのことで被リンクが多いほど、他ページで言及あるいは紹介されていると判断される。
被リンクはSEO上、重要な意味を持つ。なぜなら、Googleの検索順位の基準のひとつである「PageRank」は、被リンクの量と質によって決まるからだ。
他には、直接的ではないかもしれないがWeb上におけるブランディングや知名度の向上を目的として、PR施策や広報施策を行う場合も現代のSEOでは一種のSEO対策になる。
SEO対策を行う場合、これら3つの種類を考慮したうえで最も自社に効果的なものから取捨選択して取り組むようにしよう。
3.SEO対策は何をすればいい?
それでは、弊社が実践しているSEO対策の全体像を紹介していく。初心者が実施すべきSEO対策は以下の7つに分類される。
- タイトルタグの最適化
- 検索キーワードに合わせたコンテンツの作成
- 関連するコンテンツの作成
- コンテンツ同士を内部リンクで繋ぐ
- 運営者情報を作成する
- ユーザビリティの強化
- コンテンツを更新して情報鮮度を保つ
なかでも注目してほしいのは「検索キーワードに合わせたコンテンツの作成」だ。
私たちはすべての施策の中でもコンテンツに一番の力を注いでいる。そして、キーワード選定や内部対策、外部対策のそれぞれが有機的に機能することで、1つ1つのコンテンツが適切に評価されるようになる。
コンテンツやサイト全体が本当に良くて評価されていった結果ファンが増える。それがさらなる拡散を生み、ビジネスをより大きく発展させていくことにつながっていく。
これから紹介していくSEO施策と手順は、あなたのビジネスを大きく飛躍させる源泉だ。最大限のSEO効果を発揮するためにも読み飛ばさずに、ここに書いてある通りに実践してみてほしい。
それでは見ていこう。
※注意
「SEOで確実に結果を出せる人が身につけている50の基本テクと考え方」でも解説しているが、SEOで短期的な結果を求めすぎると長期的に首を絞めてしまう可能性がある。
これから紹介する方法は、中長期的な目線で地道にコツコツ進めていくことをおすすめする。
また、SEOはコンテンツマーケティングの一部という見方もできる。「コンテンツマーケティングの進め方|弊社が広告費ゼロで10倍の売上を達成した手法」でSEO対策の位置付けを解説しているから、併せて確認しておこう。SEOを起点にファンが増加し、ビジネスが発展していくまでの道のりがイメージできるだろう。
タイトルタグの最適化
タイトルタグ(titleタグ)は、インデックスを最適化するために重要視されているhtmlタグの一つだ。
検索エンジンは、タイトルタグに囲まれたテキストが、そのページ内容を最も適切に表しているという前提でアルゴリズムを組み立てている。
そのため、そのページの内容を最も簡潔かつ具体的に表すタイトルをつけている場合は、そのページは適切に評価されて検索順位でも有利な結果を得られやすくなる。
実際にタイトル変更によって、順位とアクセス、CTRが劇的に改善した事例が以下になる。
変更前 | 変更後 | |
クリック率 | 2.59% | 33.4% |
平均掲載順位 | 4.4位 | 1.5位 |
アクセス/月 | 2,020PV | 45,116PV |
この事例ではタイトルを変更したことによって順位が上昇し、アクセスが変更前と比べて20倍になっている。
タイトルタグの修正というのは作業量に対して、最もコスパが高いSEO対策といっても過言ではないので、まずはサイトにある各コンテンツのタイトルの見直しから手を付けてみよう。
タイトルタグの設定に関する詳細は「タイトルタグのSEO効果と読まれるタイトルの書き方」で解説しているのでぜひ目を通しておくことをおすすめする。
検索キーワードに合わせた良質なコンテンツの作成
タイトルタグの修正が今すぐできる修正としては早くて効果的ではあるが、SEO対策において最も重要なのは「検索キーワード(検索クエリ)に合わせた良質なコンテンツの作成」だ。
検索結果のランク付けを行っているGoogleは「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返すエンジンである。」という指針を示している。
つまり、検索エンジンでの上位表示を行う為にはキーワードに合わせた”ユーザーニーズ”に向き合いコンテンツを作成する事が欠かせないのだ。
私たちは10年で1,000社以上のメディア運営企業から相談を受けてきたが 「ユーザーニーズを”本当に”満たす良いコンテンツを提供している」と思えた企業は、 正直なところほぼ0に等しいという状態だった。
例えば、私たちの事例としても掲載させて頂いているホームセレクト様の例では、コンテンツ改善前と改善後でアクセスに13倍の差が出ている。
以前、依頼されていた記事制作会社で作成したコンテンツの質が低く、ユーザーニーズを満たすコンテンツを作成できていなかったのが大きな要因だ。
「本当にそれだけ?」と思われるかもしれないが、ホームセレクト様に関しては私たちはコンテンツの改善しか行っていない。テクニカルなことをせずとも、ユーザーニーズを”本当に”満たす良いコンテンツを作れば結果は大きく変わってくる。
バズ部式のコンテンツ制作については「SEOライティングとはユーザーを120%満足させる文章|書き方チェックシート付」にて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてほしい。
関連するコンテンツの作成
SEOで特定のキーワードを上位表示させたい場合、上位表示させたいキーワードに関連するテーマでコンテンツを作成することが重要だ。
理由は後述の「コンテンツ同士を内部リンクで繋ぐ」の章で解説するが、Googleはコンテンツ同士の関連性を非常に重要視しているからだ。
例えば、「コンテンツマーケティング」というキーワードで上位表示したい場合、このキーワードに関連する「コンテンツマーケティング 費用」「コンテンツマーケティング リソース」といった関連キーワードでコンテンツを作成するということで、SEO対策で大きな成果をあげることができている。
参考に、私たちが支援させて頂いた士業の方の事例を紹介しよう。
こちらのサイトでは、濃いオレンジに塗りつぶした月間検索ボリューム9900のキーワードを狙うべきコアキーワードとして狙っていた。
競合も多く難易度の高いキーワードだったが、黄色に塗りつぶしている検索ボリュームが少ない、関連するキーワードのコンテンツを作成していった結果、最重要キーワードで1位を達成することができたのだ。
これは、あくまで一例だが他にも多くのサイトで同様の成果を実現できている。関連するコンテンツの考え方や関連キーワードの選定については「7割の担当者が失敗するコンテンツマーケティングにおけるコンテンツ設計とは?」にて詳しく記載しているので参考にしてほしい。
コンテンツ同士を内部リンクで繋ぐ
関連するテーマのコンテンツを作成したのであれば、併せて行いたいのがコンテンツ同士を内部リンクで繋ぐことだ。
内部リンクとは、同じサイト内の別ページへのリンクのことだ。
SEOにおいて内部リンクは重要な意味を持つ。Googleのクローラーは内部リンクによってサイト構造や重要ページとの関連性を解釈しているからである。
内部リンクでコンテキストを構築
現在のSEOにおいて、重要とされているのが「コンテキスト」であり、Google公式がよく使うキーワードでもある(例:検索のコンテキスト)。
コンテキストは「文脈」と訳されることが多いが、SEO上は「脈絡」と訳したほうがイメージしやすいだろう。
人間でも、たとえば誰かと話しているとき、相手の話が脈絡なく急に変われば、理解しづらい。
そこで、脈絡を作って、話の前後関係を整え、理解しやすいように筋道を作る。これがコンテキストである。
リンク=Googleにとっての脈絡
Googleのクローラー(Googlebot)にサイト運営者がコンテキストを伝える、最も有効で代表的な手法は「リンク」である。
Googlebotはリンクをたどって動いているので、リンクはGoogleにとっての脈絡である。
各ページの関連情報を内部リンクでつなげることで、関連するテーマのコンテンツをクローラーに伝え、サイトのコンテキストの理解を手助けすることができるのだ。
例えば、最近では私たちが運営するメディアで、1日で92記事の内部リンクを調整したところ、ターゲットKWで順位が10位から3位まで上昇した。
あくまでこれは1例に過ぎないが、内部リンクの最適化が非常に有効なSEO対策だというのは、多くのSEO対策の専門家たちもうなずけるはずだ。
内部リンクの設定や考え方については、「内部リンクとは?SEOでの重要性と効果が出る張り方のコツ」にて詳しく解説をしているのでぜひ参考にしてほしい。
運営者情報を作成する
基本的なSEO対策はコンテンツだと断言できるが、現在のSEOにおいて意外に重要なのが「運営者情報」を作成し、内容を充実させることにある。
現在のGoogleはサイトやページの品質を評価する際に「E-A-T」という指標を最重視している。「E-A-T」は、専門性・権威性・信頼性の頭文字を取った言葉で、Googleの造語ではあるが、つまりは「専門性が高く、権威と信頼を持つコンテンツを評価します」ということだ。
Googleは、あらゆるサイト・ページに対してE-A-Tを重要視しているが、
「その中でもとくに、E-A-Tが重視されるのがYMYLの分野」だ。
YMYLとは「人間の幸福・健康・経済的安定・安全・生命に影響を与えるトピック」のことで、E-A-Tの有無が大きく検索順位に左右するようになっている。
そして、この「E-A-T」を担保するために重要になるのが「専門性・権威性・信頼性」を端的に伝える1つの手段としての「運営者情報」ページなのだ。
この点に関して、非常にわかりやすい事例を一つ紹介しよう。
運営者情報の有無で順位が大きく変化
これは、私たちが支援するサイトのアクセスの推移だが、2021年4月30日を境に一度大きく下落しているのがわかるはずだ。
当時、私たちはこの下落を見て大規模なアップデートを疑ったが、特にアップデートはなかった。そのため、顧客に対して「何か私たちの指示以外に変更を加えたか」を確認したところ運営者情報を消してしまっていたのだ。
私たちは原因が「運営者情報」の削除と断定して、即座にページを復旧、順位は図にある通りキレイに元に戻った。
当時から運営者情報はE-A-Tを重視される現在のSEOでは重要だと考え、作成していたが、この事例によって改めて重要だという確信を得られることができたのだ。
運営者情報を作成するポイント
私たちが運営者情報を作成するうえでは以下の項目については最低限記載するようにしておこう。
- 会社概要
- 運営者について紹介
- 代表者プロフィール
- 著作や連載
- 所在地
特に重要なのが、運営者や代表者がどれほどの専門性、信頼性、権威性を有しているかGoogleが理解できるようにすることだ。
例えば、弁護士であれば専門分野について大手経済誌等で連載を持っていたり、専門分野に関するインタビュー記事の紹介や、著作の紹介を運営者ページで行うようにしよう。
また、運営者情報にどのような情報を記載すべきかについては以下の記事Google「E-A-T」とは?専門性・権威性・信頼性の高め方を読んでおくと、取り組みのイメージが沸いてくるはずだ。
ユーザービリティの強化
コンテンツ以外で私たちがおすすめしたいSEO対策がページスピードの改善に代表されるユーザビリティの強化だ。
近年のGoogleは「ページエクスペリエンス」という概念をランキング要因として採用している。
ページエクスペリエンスとは、ユーザーがWebページの操作性をどのように感じるのか示す指標だ。例えば、Webページの読み込み速度やモバイルフレンドリーなどが当てはまる。
Googleの調査によると、ユーザーはページエクスペリエンスが優れているサイトを好むことが分かっている。ユーザーファーストを掲げるGoogleだからこそ、Webページの操作性やユーザーが好む体験そのものの質も重視している。
そして、2020年にすべてのWebページに適用できる3つの指標としてまとめたものがコアウェブバイタルだ。Webページの読み込み時間、インタラクティブ性、Webページの視覚的な安定性といったページエクスペリエンスを向上させるため重要な指標で成り立っている。
ただ、実際にそれほど効果があるのか?と疑問に思われるかもしれないが、私たちは多くのサイトでユーザビリティの強化によってSEOに効果があったことを経験している。
コンテンツを更新して情報鮮度を保つ
サイトに存在するコンテンツの鮮度を、フレッシュにキープすることは、SEOに重要な意味がある。
ここでいう“コンテンツの鮮度”とは、情報鮮度の高い新コンテンツ公開のほか、既存ページのブラッシュアップや最新情報への差し替えも含む。
米国のSEO会社であるMozが、2022年7月に興味深い記事を公開している。
「Freshness & SEO: An Underrated Concept(訳)鮮度とSEO。過小評価されている概念」
この記事で主張されているのは、
「フレッシュネス(鮮度)は、一般に想定されているよりも、SEOに大きな影響力を持つ」
ということだ。
実際、記事の中で紹介されている事例として、記事を最新の情報に更新したことで、検索結果の3ページ目から1ページ目まで急浮上した例が掲載されているが、バズ部でも、とある記事をリライトしたところ、インデックス直後に3ページ目から1ページまで急浮上している。
情報鮮度をどう担保すべきか
情報の鮮度を維持する際、どのくらいの頻度でリライトすべきか?と質問を頂くことがあるが、キーワードによって異なるため共通するタイミングはない。
ただ、SEOは相対評価のためベンチマークする競合がリライトを行うタイミングを目安にするといいだろう。
4.2023年のSEO対策は?
あなたが初心者であれば、先程取り上げた今すぐ行うべきSEO対策を推奨する。ただ、2023年以降のSEO対策ではさらに以下の3つの対策が重要になってくる。
- ヘルプフルコンテンツアップデート(HCU)への対応
- E-E-A-Tの強化
- ビジュアル体験の強化を進める
それぞれ詳しく見ていこう。
2023年の最大影響=ヘルプフルコンテンツアップデート
「2023年は、GoogleのHelpful Content Update(HCU)が最も大きな影響を与えるだろう」
そう話すのは、米国のSEO専門家たちだ(参考:Search and SEO in 2023: What do the experts predict?)。
ヘルプフルコンテンツアップデートは、2022年8月に公表された大型アップデートである。
簡単にいえば、
- ユーザー第一主義に徹して、ユーザーのために作られたヘルプフルなコンテンツ(有用なコンテンツ)を上位に押し上げる
- 上位表示のために、検索エンジンのために作られたコンテンツは、評価を下げる
……というのが、ヘルプフルコンテンツアップデートの概要だ。
具体的な挙動としては、以下が観測されている。
- 価値の低いコンテンツ、付加価値の低いコンテンツ、検索ユーザーにとって有用でないコンテンツを自動的に識別し、評価を下げる。
- サイト内に役に立たないコンテンツが多いと、そのサイトは、他のコンテンツも検索上位に表示されにくくなる。
- サイト内に役に立たないコンテンツが多いと、そのサイトは、他のコンテンツも検索上位に表示されにくくなる。
まだヘルプフルコンテンツアップデートを把握していなかった方は、Google 検索セントラル ブログの以下のページに目を通しておこう。
バズ部の記事では、「Googleのアルゴリズムとは?2022最新アップデートから対策まで解説」内で解説している。
ヘルプフルコンテンツを作るための必読記事
私たちバズ部は、10年以上前から、
「検索エンジンのためではなく、ユーザーのために最高に良質なコンテンツを作ることこそ、本当のSEO」
という信念を貫いてきた。
ヘルプフルなコンテンツを作るための蓄積が多数あるので、ぜひ役立ててほしい。
ヘルプフルコンテンツアップデートは、良質なコンテンツを丁寧に紡いできたサイト運営者が報われる時代への突入であり、私たちは大いに歓迎している。
2022年12月「E-A-T」→「E-E-A-T」へ
「E-E-A-T」は、2022年12月のGoogle検索品質評価ガイドラインのアップデートで新しく登場したコンテンツの評価基準である。
- 経験(Experience)
- 専門性(Expertise)
- 権威性(Authoritativeness)
- 信頼性(Trustworthiness)
これまで、専門性・権威性・信頼性の3要素「E-A-T」が使われていたが、新しく「経験」が加わって、「E-E-A-T」の4要素となった。
経験+専門性+権威性=信頼性
新しいE-E-A-Tでは、捉え方も若干、変わっている。
出典:searchqualityevaluatorguidelines.pdf(日本語訳は編集部追記)
4つの要素は並列ではない。「T:信頼」が最重要で「E+E+A=T」という構造だ。
- 信頼:そのページが正確か、誠実か、安全か、信頼できるか
- 経験:そのトピックに必要な実体験や人生経験をどの程度持っているか
- 専門性:そのトピックに必要な知識や技術をどの程度持っているか
- 権威性:そのトピックに関する有力な情報源としてどの程度知られているか
旧E-A-Tでは「経験」を専門性に含むものとして解説されていたが、新E-E-A-Tでは専門性から独立させ、別個の概念として扱われている。
E-E-A-Tの理解を深める記事
E-E-A-Tの理解を深めるために、読んでおきたい記事はこちらだ。
前述のとおり、従来の定義(旧E-A-T)からダブりが整理され、E-E-A-Tは洗練されている。しかし、本質は何も変わっていないので、旧E-A-Tを理解しておくことが役立つ。
参考までに、以下は「Google「E-A-T」とは?専門性・権威性・信頼性の高め方」にて解説した内容の概要である。
◎やるべきこと | ×やるべきでないこと | |
専門性 |
|
|
権威性 |
|
|
信頼性 |
|
|
ビジュアル体験の強化
先ほど、米国のSEO専門家の中で2023年は、HCU(ヘルプフルコンテンツアップデート)の注目度が高いことを述べた。
もうひとつ注目されているのが、「ビジュアル体験に対するアップデート」である。
“If you haven’t yet, you must ensure your structured data is working and schema is implemented on your images and rich media. Especially with many improvements to visual experiences coming from Google in 2023.”
〔訳〕「まだの方は、構造化データが機能していること、画像やリッチメディアにスキーマが実装されていることを確認する必要があります。とくに、2023年には、Googleがビジュアル体験に対する多くの改善を行う予定です」
出典:Search and SEO in 2023: What do the experts predict?(編集部訳)
具体的には、TikTok世代向けの新しいビジュアル検索を導入する見込みである。
その背景には、「Z世代のGoogle離れ」がある。
TikTokやInstagramを検索ツールとして使い、ググる習慣のない若者の増加を脅威に感じているGoogleが、テコ入れを行う予定、ということだ。
詳しくは、米国のテック系ニュースサイトTechCrunchの記事「Google unveils a more visual search experience for the TikTok generation」を、Google翻訳などを利用して、読んでみてほしい。
どう変わっていくのか、イメージ画像を添えて詳しく解説されている。
ビジュアル体験を強化するためにすべきこと
SEO対策の具体的なアクションとしては、「altの設定」が画像に対して漏れなくされているか、点検してほしい。
参考:alt属性とは?適切な設定方法と具体的な書き方をキャプチャ付きで解説
現在のGoogleが対応している視覚要素については、「Google検索の視覚要素ギャラリー」に整理されているので、おさらいしておこう。
画像やリッチメディアを、検索エンジンが判読できるようにする最適化の方法も、上記ページから確認できる。
次に、テキストではなくビジュアルからの流入経路が主流となっても、十分なトラフィックを得られるように、今からコツコツと視覚的コンテンツを整えていく必要がある。
オリジナルの魅力的な撮影写真の掲載
インフォグラフィックの多用(テキストだけでなく図解やイラストで解説する)
動画への取り組み
「動画」について補足しておくと、先の記事によれば、YouTube、Instagram、TikTok などのコンテンツがインデックスされ、ランク付けされたうえで、検索結果ページに表示されるようになるかもしれない。
大きなゲームチェンジが起きる可能性がある。2023年は、動画ノウハウを蓄積することを目指すのも、ひとつの戦略だろう。
5.成果のでないSEO対策
さて、ここまで効果的なSEO対策を紹介してきたが、逆に成果に結びつかないSEO対策についても紹介しよう。
そのためには「ブラックハットSEO」と「ホワイトハットSEO」の違いを理解することは避けて通れない。それぞれ以下のように定義できる。
- ブラックハットSEO
検索順位を上げることだけを目的として、本来適切な検索順位よりも高い順位を得ようとして抜け道のような手法を使って行われるSEO。(=ウェブスパム) - ホワイトハットSEO
サイトの使い勝手の改善、良質なコンテンツ作成の助長、表示の高速化など、ユーザーと検索エンジンの両方に良い効果をもたらすために行われるSEO。ウェブマスター向けガイドラインに沿ったSEOのこと。
整理すると以下のようになる。
ブラックハットSEO | ホワイトハットSEO | |
---|---|---|
手法 | Googleを欺くような抜け道的な手法(スパム行為) | Googleの理念に沿ったユーザーにとって有益なサイトの構築 |
ペナルティを受ける可能性 | 非常に高い | ほとんどない |
SEO効果 | 短期的な効果があっても中長期的な効果はほとんどない | 中長期的に確かな効果を示す |
例 | ・キーワードの乱用 ・誘導ページ ・隠しテキストや隠しリンク ・不正なリダイレクト ・自動生成された無価値なコンテンツ | ・ユーザーにとって本当に価値ある有益なコンテンツの提供 ・ユーザーにとってストレスのないページの表示速度の向上 ・ユーザーにとってのわかりやすさを追求したサイト設計 |
実は数年前まではブラックハットSEOの効果があった。しかし最近では、Googleが数々のアルゴリズムのアップデートを積み重ねてきたことによってほとんど効果が出なくなった。それどころかガイドライン違反でペナルティを受け、再起不能になってしまうことがほとんどだ。(中でも代表的なアップデートは「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」だ)
徹底的にユーザーに焦点を当て、価値ある素晴らしいサイトを作っていくことだけに集中しよう。それが現在のSEOで唯一成果が上がる方法だ。
ただ、ホワイトハットSEOにも様々な解釈があり、中には誤った解釈によって広まってしまったテクニック的な手法が多数存在する。
大切なのはこれらの情報を鵜呑みにするのではなく、「なぜ効果が生まれるのか」をユーザー基準で徹底的に追求し、本質的にユーザーにとって価値ある施策を実行することだ。
- ユーザーにとって素晴らしい結果をもたらす施策は、SEO効果がある。
- ユーザーにとって無価値な施策は、SEO効果がない。
このように考えると、すっきり整理できるだろう。
6.SEOの効果測定
SEOを進めるうえでは、ただ施策を実施し続けるだけでなく適切な効果測定を行うことが重要になる。
SEO効果測定が必要な理由としては、次の3つがある。
- SEO対策の効果を把握するため
- SEO対策の改善点を把握するため
- アルゴリズムの変動に対応できているか確認するため
SEOの効果測定はGoogleが提供する無料サービスであるGoogle AnalyticsやGoogle search console等を活用して実践することが可能だ。
Google Analytics
Google Analyticsは無料で仕えるアクセス解析ツールで、検索エンジン経由にとどまらず、全てのアクセス、コンバージョンを把握することができるため、SEO以外でも活用することができる。
SEOという視点であれば、コンバージョンやアクセスといった基本的な指標だけでなく、滞在時間、直帰率といったユーザー行動に関わる指標や、ランディングページからコンバージョンまでの遷移等を把握することでサイトのUX向上にも用いられる。
現在は既存のUA(ユニバーサルアナリティクス)から、GA4という新しいバージョンへの移行期間となるので、これからGoogle Analyticsを学びたい、という場合はGA4で学ぶようにしよう。
一つ、課題をあげるとすればGoogle検索エンジン経由での流入キーワードが把握できないことだ。以前は取得できたが、プライバシーの問題もありユーザーとキーワードを結びつけることができなくなったため、現在はキーワードは「not provided」と表示されてしまう。
そして、その課題を解決するために必要なツールがGoogle Search Consoleになる。
Google Search Console
Googleサーチコンソールとは、サイトの問題点や原因を確認し、流入が多いキーワードなどを把握することで、検索エンジン最適化を図れるツールである。
Googleサーチコンソールで何ができるのかをもう少し説明していこう。細かい機能はたくさんあるが、Googleサーチコンソールでできることは以下の4つがメインとなる。
Googleサーチコンソールでできること |
❶検索結果のパフォーマンス(流入キーワードやCTRなど)が分かる ❷各ページの検索結果の状態やエラーの原因を教えてくれる ❸エクスペリエンスの問題点を教えてくれる ❹サイトが受けている被リンクの状況が分かる |
ただし、Google検索だけに特化したツールなので、このツールでYahoo!やBingなど他の検索エンジンの分析はできない。
基本的にSEO対策の効果測定はこの2つのツールを中心に行っていく。
SEO対策の効果測定については以下の記事が役に立つと思うので、ぜひ参考にしてほしい。
7.SEO対策の費用
自社のホームページにSEO対策を行う場合、自社で行えば費用はかからない。実際、この記事に記載させて頂いている手順通りにすすめてくれればご自身でもSEO対策を行うことは可能だ。しかし、それでも自信がない、面倒な場合は費用を払って外部にお願いすることもできる。
既存のホームページに対するSEO対策の費用は大きくわけると「月額固定型」と「成果報酬型」の2つに分けられる。それぞれの費用とメリット、デメリットは以下の通りだ。
成果報酬型 | 月額固定型 | |
---|---|---|
費用 | 1キーワードあたり月額1〜30万円程度。(難易度の高いKWは高い) | 20−50万円程度+記事作成費(別途) ※レポーティングや月次の提案含む |
サービス内容 | 特定のキーワードで上位表示できるまでは費用を抑えられる。上位表示した場合に通常よりも高い金額がかかる | 毎月定額の費用を支払って少しずつSEO対策を進めていく。 |
メリット | 導入時に初期費用以外の費用がかからない | 定額なので余計な費用がかからない。 |
デメリット | 業者が何もせずとも上位表示することがあるので、その際に月額固定型と比べて多額の費用を支払わされる。 | 業者のスキルが低い場合、いつまでも成果が出せずに無駄なコストになる可能性がある。 |
一見すると成果報酬のコスパが高そうに見えるが、個人的にはおすすめできない。成果報酬型は上位表示しない限り利益が発生しないので、あまり1サイトにリソースをかけられないため施策が雑になる可能性がある。
また、Googleは日々アルゴリズム調整を行っており、アルゴリズムに適合した場合は何もしなくても上位表示することがある。成果報酬型の場合は普段なんの対策もしていないにも関わらず、たまたま上位表示しただけでもキーワードによっては月額30万円支払わなければならない、ということもある。つまり、SEO業者からすれば「上位表示できなくてもマイナスはない」「上位表示できたら丸儲け」ということになるのだ。
個人的には腕の良い固定報酬型のSEO業者に依頼したほうが、結果的にコストは安くなると考えている。
8.SEO対策の成功事例
SEOを実際に業者に依頼する場合、どのような課題に対して、何を実施してどれくらいの成果をあげることができるか気になるはずだ。
下記にて、実際に弊社にご依頼いただき大きな成果をあげた事例を紹介しよう。一度別の業者に依頼し、失敗したうえで弊社に相談にきて頂いているので、きっと参考になるはずだ。
株式会社ホームセレクト様
株式会社ホームセレクト様は2009年に開業し、仙台市を中心に不動産売買・仲介業を行っている不動産会社だ。
・今まで依頼していた記事制作会社では、思い通りの記事があがってくることはなく頭を悩ませていた
・アクセス数や問い合わせ数が増加するなどの成果を出すことができなかった
という課題を感じてたが、プロジェクト開始後は悩みが全て解消されて圧倒的な成果を出し続けている。
取り組み前の課題
SEO目的で記事制作会社にSEO用の記事を発注していたが、成果が上がらず悩んでいた。
実施した施策
ビジネスに関連するSEOキーワードを洗い出し、狙うべきキーワードに優先順位付け。検索ボリュームだけで見るのではなく、CVに繋がり、かつビジネスに関連性の強いキーワードを選定した。
その後、競合他社よりも圧倒的に高品質なコンテンツ制作を行い、優先順位に併せて記事を公開。必要キーワードを一つ一つ攻略していった。
成果
月間38,000PV→月間501,010PV
19ヶ月目の段階で公開した記事は105本。
この時点で月間PVは過去最高の50万PVを達成。
プロジェクトを開始したことにより、PV数は13倍に増加し、アクセス数を大幅に伸ばすことで自然と問い合わせ数も大きく増加させることができた。
【PV数13倍に増加】毎月コンスタントに問い合わせを獲得できた事例
上記のように、SEOは正しく進めなくては成果を出すことはできない。この記事で紹介した内容にまずは取り組んでみて、難しそうなら一度相談されることをおすすめする。
9.SEO対策に関するよくある質問とその回答
いくらユーザーのことを考えようと言っても、なかなかその基準がわからずに右往左往してしまう担当者が多いように感じる。
そこで、ここでは弊社によく寄せられるSEOに関する質問とその回答を紹介する。
SEO対策を行う場合の文字数は?
結論から言ってしまうと、SEOにおいて、適切な文字数の長さは存在しない。Google社員のジョン・ミュラーは、SEOと文字数(英語では単語数)の関係について、公式に以下のように発言している。
Google公式見解(ジョン・ミュラー氏) |
❶Googleは「文字数が短いからNG、長いからOK」のようなアルゴリズムは持っていない ❷ユーザーにとって有益で魅力的なコンテンツであれば、文字数の長短は完全に関係がない |
実際に、「天気」のようなキーワードなら、200文字以内のとても短い記事が上位表示される。
ジョン・ミュラー氏の言葉を借りれば、ユーザーにとって有益で魅力的なコンテンツであれば、文字数の長短は完全に関係がないのである。
ただし、そうは言っても、やはり、ある程度の文字数ボリュームがあった方が上位表示される傾向にあることは否定できない。
しかし、バズ部としては、SEO記事の文字数は「事前に設定しない」がベストだと考えている。その理由を解説していこう。
※あくまで参考値として、バズ部が記事代行を行う場合の納品記事の文字数についてお伝えしよう。バズ部が記事代行を行う場合、文字数は事前には一切設定せずに、ユーザーニーズや願望を満たすことだけに焦点を当てて、コンテンツを作成していく。書き終えた時に文字数をカウントすると、ほとんどの記事が結果的に5,000文字を超える。ボリュームゾーンとしては8,000文字~1万字あたりになるだろうか。対策キーワードによっては、数万字から5万字程度になるケースもある。この文字数は、一般的なSEO記事の文字数よりも多いだろう。ユーザーの願望を漏れなく満たそうとした結果、文字数が長くなっていると考えられる。 |
SEO集客のメリットは?
SEOの最大のメリットは低コストで圧倒的な集客量を実現できることにある。
SEOは広告と違い、直接的な費用はかからない。 良質なコンテンツを作成し、Googleに評価しやすいように最適化を施し、良質な被リンクが集まっていれば自動的にWEBサイトが検索結果の上位に表示されるようになるからだ。
目標するキーワードで1位を獲得すればそのキーワードで検索した人の3割はあなたのWEBサイトに流入し、莫大なアクセス数になるのだ。
※引用元:Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid – SISTRIX
SEO対策のデメリットは?
SEOのデメリットは「成果が出るまでに時間がかかる」ことだ。
SEOはホームページを立ち上げてから効果を感じるまでに一般的には3−6ヶ月ほどはかかってしまう。リスティング広告やSNSでの集客と比べると、すぐに効果を感じられないのでやきもきすることも多いはずだ。
時間はかかってしまうかもしれないが、正しい施策を積み上げていけば1年ほどで一気に伸びることが多いのもSEOの特徴だ。中長期視点で取り組むことをおすすめする。
どれくらいの記事本数を公開すべきでしょうか
月に15〜20記事を目標に公開していこう。チームの体制にもよるが、高品質な記事をコンスタントに作成するにはこれくらいの数が現実的な範囲だと感じている。
また、記事本数を優先することによってコンテンツの質が下がってしまうこともある。数も大事だが、もっと大事なのはコンテンツの質だ。
その場合は目標の数に到達しなくても良いので、高品質なコンテンツだけを公開するようにしよう。それが結果的に素晴らしい成果に繋がる。
記事を外注しようと思っているのですがどう思いますか
弊社では基本的には記事の外注をおすすめしていない。
第一に考えるべきは、社内のメンバーでコンテンツを作成することだ。本当に価値あるコンテンツを作成するためには、時間や労力を惜しまず全ての力を注ぐ必要がある。それだけの想いをもったメンバーは社内にしかいないだろう。
仮に外注するにしても、すべてを投げっぱなしにすることは絶対に避けるべきだ。必ず社内のメンバーが指揮をとって、チームをまとめなければいけない。本当に良いコンテンツを作成するためには、自分たちで手を動かすことが欠かせない。
私たちは、それだけの時間と労力をかけて努力を重ねたチームのほとんどが成功していった事実をたくさん知っている。
注意
世の中には、本当にユーザーのことを真剣に考えてコンテンツを作成してくれる優秀なライターがいるのも事実だ。最大限、社内のメンバーで記事作成の体制を作ることを目指していただきたいが、どうしても外注せざるを得ない場合はユーザーのことを真剣に考えてくれるライターをなんとしてでも探し出そう。
リライトすべきタイミングはいつでしょうか
リライトすべきタイミングは、公開から1、2ヶ月経っても検索上位に表示されない場合だ。また、掲載順位の推移が、右肩上がりの傾向を示していない場合は積極的にリライトをすべきだろう。
ただし、サイトの公開日からどれくらい経過しているかによって対応が異なる。例えば、サイト公開から3ヶ月も経っていないのにリライトしてもあまり効果的ではない。
まだクローラーの回遊が不十分である可能性が高いからだ。本当は素晴らしいコンテンツなのに、コンテンツがまだ適切に評価されていないだけかもしれない。
また、サイト立ち上げ初期の頃は、リライトよりもどんどん新規コンテンツを作成することに力を注いだ方が良い。
いち早く200記事のコンテンツが公開されている状態を目指し、ベースとなる集客量を増やすことに専念しよう。リライトすべきかすべきでないかの判断はそれからでも遅くはない。
ドメイン年齢はSEOの効果に影響を及ぼしますか
ドメイン年齢はSEOの効果に影響を及ぼすと考えて良いだろう。Googleもドメイン年齢がSEOのランキング要素の一部であることを認めている。
では、ドメインは古ければ古い方が良いのかと聞かれたら答えはNOだ。あくまでもドメイン年齢はあらゆるランキング要因の中でもたった一部でしかない。Googleもコンテンツやリンクの構築の方がよっぽど重要だと語っているし、私たちもそう考えている。
「ドメイン年齢3年目の低品質なサイト」よりも、「ドメイン年齢1年目の高品質なサイト」の方がSEOで素晴らしい成果をあげることができる。これは紛れもない事実であり、ドメイン年齢に振り回されるくらいなら徹底的にコンテンツの質を追求することに時間を割くべきだ。
参考:https://www.youtube.com/embed/-pnpg00FWJY
ここまでが私たちが実践しているSEO対策の進め方だ。もし細かい部分でわからないことがあれば「SEO順位に影響を与える全65項目のチェックリスト」を確認してほしい。SEOに影響を及ぼすあらゆる項目について、簡単にチェックできるようにまとめている。
10.Googleの理念に沿ってSEO対策を行うと検索エンジンを攻略できる
SEO対策で最も大切な考え方を改めてお伝えしよう。それは「何よりもユーザーに焦点を合わせること」だ。
効果が出るかどうか判断がつかない施策と出会った時に、以下のように自問自答してほしい。
「この施策はユーザーにとって本当に価値があることだろうか?」
ここで改めてGoogleの意図を考えてみよう。Googleは、「世界中のあらゆる情報を整理して、検索ユーザーに最高の情報を届ける」ことを使命としている。
そのため、「多くの人の役に立つコンテンツが自動的に検索エンジンの上位に表示される」ように、優秀な技術者が常に新しいアルゴリズムを構築している。言い換えると、誰の役にも立たない価値のないコンテンツは、検索エンジンに表示されなくても良いということだ。
そして、Googleの理念に沿ってSEO対策を行うと自然と検索エンジンは攻略できるし、Googleの理念に反したことを行うと、検索エンジン上から抹消されてしまう。非常に単純だろう。
Googleが大切にしている考え方に沿ってサイト作りを進めていくことが、何よりも効果を生むSEO施策になるということだ。
参考までに「Googleが掲げる10の事実」に目を通しておくと良いだろう。Googleはすべての取り組みをこの考え方に沿って進めている。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
もうお分かりいただけているだろうが、Googleを追いかけることは得策ではない。Googleの理念に沿って「ユーザーに焦点を当て続けること」が何よりも大切だ。
Googleはそれを第一に望んでいるし、検索エンジンもその方向に向かってどんどん進化している。
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