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    E-E-A-Tとは?SEOでGoogleが重視する4要素と評価を高める具体策

    E-E-A-Tとは、経験(Experience)・専門性(Expertise)・権威性(Authoritativeness)・信頼(Trust)の頭文字を取った略語で、Google社の造語である。

    Googleは、「E-E-A-T」をWebページの品質を評価するための基準として利用している。端的にいえば、E-E-A-Tが高いほど、検索結果の上位に表示されやすい。

    E-E-A-Tの各要素をしっかり理解し、適切な対策を施さなければ、ビジネス機会を逃してしまうだろう。

    この記事では「E-E-A-Tとは何か?」について、わかりやすく解説する。曖昧な理解ではなく、はっきり鮮明に理解することが、E-E-A-T対策の第一歩だ。

    そのうえで、SEOの質を格段に向上させる、具体的なアクションを紹介する。

    サイト運営において、長期的な成功を築く基盤として、本記事で解説するE-E-A-Tの知識を活用してほしい。


    1. E-E-A-Tとは何か?基本の知識

    まずは、E-E-A-Tとは何か、基本的な事項から確認しておこう。

    各項目の詳細は、後ほど詳しく解説するので、ここでは全体像を把握してほしい。

    1-1. Googleの検索品質評価ガイドラインに登場する用語

    E-E-A-Tは、Googleが公表している「検索品質評価ガイドライン」に登場する、Google社が作った用語だ。

    検索品質評価ガイドラインとは、Googleのアルゴリズムが適切に機能しているかをテストする「検索品質評価者」向けのガイドである。

    本来、担当者向けの内部資料であったが、Googleは2013年より一般公開を始めた。以降、1年に1回程度のペースで改訂され、現在に至っている。

    【検索品質評価ガイドラインの歴史】

    • 2013年3月:Googleが検索品質評価ガイドラインを正式に公表
    • 2014年3月:同ガイドラインに「E-A-T(専門性、権威性、信頼性)」を追加
    • 2022年12月:E-A-Tを「E-E-A-T」にアップデート(経験:Experienceの“E”を追加)

    最新版の検索品質評価ガイドラインの原文はこちらのページにあるが、全編英語で日本語訳はない。

    【検索品質評価ガイドライン】

    検索品質評価ガイドラインの一部

    出典:Google「検索品質評価ガイドライン」2022年12月15日版

    本記事執筆時点での最新版は、2022年12月15日版である。

    1-2. 前身の「E-A-T」とは?

    2022年7月28日版の品質評価ガイドラインまでは、「E-A-T」という概念が使われていた。

    2022年7月28日版の検索品質評価ガイドラインの記載:

    3.2 Expertise, Authoritativeness, and Trustworthiness(E-A-T)

    The amount of expertise, authoritativeness, and, trustworthiness(E-A-T)is very important.  Please consider:
      ● The expertise of the creator of the MC.
      ● The authoritativeness of the creator of the MC, the MC itself, and the website
      ● The trustworthiness of the creator of MC, the MC itself, and the website.

    〔訳〕
    3.2 専門性、権威性、信頼性(E-A-T)

    専門性、権威性、信頼性(E-A-T)の度合いは非常に重要です。よく考慮してください:

    • メインコンテンツの作成者の専門性
    • メインコンテンツの作成者、メインコンテンツ自体、Webサイトの権威性
    • メインコンテンツの作成者、メインコンテンツ自体、Webサイトの信頼性

    E-A-Tとは、Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)のことであり、これらが高いほど、高品質のページとして評価される。

    2022年7月22日版までの検索品質評価ガイドラインに記載されていた概念

    1-3. 現在の「E-E-A-T」とは?

    2014年3月の公表から、8年以上にわたって活用されてきた「E-A-T」であるが、2022年12月に「Experience(経験)」が加わって「E-E-A-T」に進化した。

    検索品質評価ガイドラインに記載のE-E-A-T

    出典:Google「検索品質評価ガイドライン」2022年12月15日版

    以下に、当時、Googleがブログへ掲載したメッセージを引用する。

    2022 年 12 月 15 日(木曜日)

    「E-A-T」という言葉が耳慣れてきたクリエイターの方は多いのではないでしょうか。これは、Google の検索ランキング システムが有益で的確な情報を提供しているか評価する際に使用されるコンセプトで、一般の人が、表示された検索結果で E-A-T(専門性、権威性、信頼性)が示されていると感じるかどうかを評価します。

    このたび、検索結果の評価を改善するために、E-A-T に E(経験)を追加しました。つまり、実際に製品を使用している、実際にその場所を訪問している、誰かが経験したことを伝えているなど、コンテンツにある程度の経験が織り込まれているかどうかも評価されます。状況によっては、そのトピックに関連して実体験をもつ人が作成したコンテンツが最も高く評価される場合もあります。

    出典:Google 検索セントラル ブログ 「品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加」

    なお、元のE-A-Tでも、“経験”が評価されていなかったわけではない。「Expertise(専門性)」に含まれると説明されていた。

    それが「Experience(経験)」として独立し、よりわかりやすく明確になったといえる。

    【E-E-A-Tの概要】

    • 信頼:そのページが、どの程度正確で、正直で、安全で、確かなものか
    • 経験:コンテンツ作成者が、そのトピックに必要な実体験や人生経験をどの程度持っているか
    • 専門性:コンテンツ作成者が、そのトピックに必要な知識や技術をどの程度持っているか
    • 権威性:コンテンツ作成者やサイトが、そのトピックに関する有力な情報源としてどの程度知られているか

    1-4. E-E-A-TがSEOに重要な理由

    検索品質評価ガイドラインでは、

    〈経験、専門性、権威性、信頼(E-E-A-T)はすべて、ページ品質評価における重要な考慮事項である〉

    と明記されている。

    冒頭でも触れたとおり、E-E-A-Tが高いと、Googleの検索結果において上位表示されやすくなる。これは、ビジネスにとって非常に重要な要素だ。

    とりわけ、YMYL(*1)にかかわるコンテンツの場合、非常に高いレベルのE-E-A-Tが求められる。

    *1:YMYLは“Your Money or Your Life”の頭文字を取った略語で、ユーザーのお金や命といった重大事項にかかわるトピックを指す。心身の健康、安全、経済的な安定、社会的影響などの種類がある。詳しくは「【2023年】YMYLとは?基本の必携知識から最新対策までアップデート」を参照してほしい。


    2. E-E-A-T《E:経験 Experience》

    E-E-A-TのExperience

    ここからは、E-E-A-Tの要素を1つずつ、深掘りしていこう。

    まずは、2022年12月に追加された《E:経験》について、以下の3つのパートに分けて解説する。

    1. 経験の種類
    2. 経験を高める方法
    3. 経験を証明するアクション

    2-1. 経験の種類

    “Experience(エクスペリエンス)”は、経験・見聞・体験(で得た知識)、といった意味である。

    《E:経験》が指すものは、おもに2つある。「実体験」「人生経験」である。

    2-1-1. 実体験

    実体験とは、製品やサービスを実際に使用した経験や、特定の出来事を直接見たり、参加したりした経験を指す。

    たとえば、製品レビューのコンテンツであれば、実際にその製品を使用した経験があることが、《E:経験》を高めるために不可欠である。

    あるいは、「おすすめ観光地10選」のようなトピックなら、実際にそれらの観光地へ訪れた経験が、評価される。

    2-1-2. 人生経験

    人生経験とは、その人が生きてきた過程で蓄積されたさまざまな経験のことだ。

    たとえば、親としての育児経験、ある病気の闘病体験、猫や犬を飼った経験などは人生経験として、ページ品質の評価ポイントとなる。

    2-2. 経験を高める方法

    《E:経験》を高めるためには、実際に「やってみる」ことだ。パソコンで調べて書くのではなく、実際に体験したことを書く姿勢を身につけよう。

    加えて、新しいコンテンツを作るときに、自分の人生経験を共有できないか、検討してほしい。

    Googleの検索品質評価ガイドラインには、

    経験はより主観的なものであり、個人的な語りによって共有されることが多い

    〈(たとえば)治療を経験した他の人々の体験談は、精神的な支えとなり、何が起こるかわからないという心構えを与えてくれるかもしれない

    といった記述がある。

    貴重な人生経験を語り、誰かに受け継いでいくことは、大きな価値を生む。

    2-3. 経験を証明するアクション

    SEO対策としては、高評価に値する経験を持っていることを、Googleに明示的に伝えることが必要だ。

    以下はその一例である。

    • 写真や動画:実際の製品の使用状況や現地の様子など、体験をオリジナルの写真や動画で示す。
    • プロフィールへの掲載:コンテンツ作成者のプロフィールページを作成し、資格や実績だけでなく、人生経験についても詳細に記載する。
    • ケーススタディの公開:自分が直面した出来事について、ケーススタディを作成し公開する。

    3. E-E-A-T《E:専門性 Expertise》

    E-E-A-TのExpertise

    専門性は、知識と技術の深度である。経験が「体験」による信頼性を築くなら、《E:専門性》は「知識と技術」によってその信頼性を裏付ける。

    1. 専門性の種類
    2. 専門性を高める方法
    3. 専門性を証明するアクション

    3-1. 専門性の種類

    E-E-A-Tにおける“Expertise(エクスパティーズ)”の日本語訳は「専門性」が定着しているが、Expertiseは「専門的技術、専門知識、専門技術、技術的知見」といった意味を持つ名詞である。

    E:専門性》が指すものを整理すると、以下のとおりとなる。

    3-1-1. 専門技術

    専門技術は、特定の分野での高度な技術やノウハウを持っていることだ。

    例を挙げると、日本標準職業分類でいうところの、専門的・技術的職業従事者は、紛れもなく専門技術の保有者といえる。

    【参考:専門的・技術的職業従事者】

    • 研究者
    • 農林水産技術者
    • 製造技術者(開発)
    • 製造技術者(開発を除く)
    • 建築・土木・測量技術者
    • 情報処理・通信技術者
    • その他の技術者
    • 医師、歯科医師、獣医師、薬剤師
    • 保健師、助産師、看護師
    • 医療技術者
    • その他の保健医療従事者
    • 社会福祉専門職業従事者
    • 法務従事者
    • 経営・金融・保険専門職業従事者
    • 教員
    • 宗教家
    • 著述家、記者、編集者
    • 美術家、デザイナー、写真家、映像撮影者
    • 音楽家、舞台芸術家
    • その他の専門的職業従事者

    出典:総務省「日本標準職業分類(平成21年12月統計基準設定)」

    3-1-2. 専門知識

    専門的・技術的職業従事者でなくても、学術的な背景や研究に基づく深い知識を保有する人は、《E:専門性》が高いといえる。

    たとえば、大学院における研究や専門機関におけるトレーニングによって、知識を習得したケースだ。

    3-1-3. 実績・経歴

    過去のプロジェクト、公表された研究、受賞歴など、エキスパートとしてのキャリアを持つ人も、《E:専門性》を評価できる。

    3-1-4. 補足1:経験と専門性の違い

    ここで、前述の《E:経験》との重複を感じるかもしれない。

    Googleは、

    「E-E-A-Tについて考えると、専門性と経験が重複しているように思える。何が違うのか?」

    という質問に対して、以下のとおり回答している。

    Here’s one way to think about it
     Expertise often involves objective, testable knowledge or skills, for example: can you calculate the load bearing weight of abridge?
     Experience can be more subjective and is often shared through personal narration, for example: how does it feel to experience love for another person?

    〔訳〕それについて考えるひとつの方法は、以下のとおりだ。

    Expertise(専門性)は、客観的でテスト可能な知識やスキルの関わることが多い。たとえば、橋の耐荷重を計算できるように。

    Experience(経験)は、より主観的で、個人的な語りによって共有されることが多い。たとえば、他者への愛を経験してどう感じたか?といったように。

    出典:Google「検索品質評価ガイドライン」2022年12月15日版

    つまり、《E:専門性》は定量的、《E:経験》は定性的という区分ができる。

    ただし、ページ品質評価において、専門性と経験を厳密に区別する必要はないと、Googleはいう。

    重要なのは、そのページの目的に対して、コンテンツの信頼性がどれだけあり、ユーザーの満足度が高いか?という点である。

    専門性も経験も、それを評価するためのひとつの手段に過ぎず、実際に同じトピックに対して重複していることもあるという。

    3-1-5. 補足2:専門性への特化とE-E-A-T

    もうひとつ、補足しておこう。

    SEOにおいては、「特定のテーマに特化した、専門的なサイトが有利」とよくいわれる。この文脈での“専門的”とE-E-A-Tが混ざって、混乱している方がいるかもしれない。

    専門性に特化すると有利な理由は、2つに整理できる。

    専門性に特化する有利な理由

    1つめは、コンテンツ作成者が保有する《E:専門性》に適合したコンテンツを作ったほうが、そのコンテンツ(URL)のE-E-A-T評価が向上するからである。

    「自分の専門領域のテーマに特化してコンテンツを作ったほうが、E-E-A-Tの評価に有利」といえる。

    2つめは、「サイトのテーマが統一されているほうが、そのサイト自体が、特定テーマに対して専門的であると評価される」というメカニズムがある。

    本記事では、検索品質評価ガイドラインに沿ってE-E-A-Tを解説しているため、後者のアルゴリズムについては少々話がずれるが、存在は確かと考えられている。

    具体的なアルゴリズムは公開されていないが、一般的には「ドメインオーソリティ(Domain Authority)」「ドメインパワー(Domain Power)」といった用語で解説される概念が近い。

    ※E-E-A-Tの《A:Authoritativeness》と混ざると、また混乱してしまうので、別と考えてほしい。

    より詳しく知りたい方は「ドメインパワーとは?捉え方のSEO本質論と上げる方法・数値の調べ方」を参照していただければと思う。

    3-2. 専門性を高める方法

    専門性は、この後に紹介する権威性と比較すると、自ら高めやすい要素である。たとえば、以下の実践は、専門性の向上につながる。

    • 資格の取得:専門性を高めるために有益な資格を取得する。
    • 継続的な学習と研究:最新の情報や技術を追求し、学び続ける。
    • オンラインコースやワークショップ:専門的なスキルセットを磨くための教育プログラムに参加する。
    • 業界ニュースを追う:業界の動向を把握し、新しい情報をアップデートする。

    3-3. 専門性を証明するアクション

    身につけた専門性を証明するSEO対策としては、以下を実践しよう。

    • ポートフォリオの作成:過去の作品や実績を整理し、公開する。
    • 資格や受賞歴の公開:作者プロフィールに保有資格や受賞歴を掲載する。
    • 専門性の高いコンテンツの作成:高いレベルの専門知識がないと作れないコンテンツはそれ自体が証明となる。
    • 自社の事業に関連するコンテンツの作成:事業として提供しているサービスや技術に関連するコンテンツは、専門性が認められやすい。
    • ユーザーレビューの充実:専門性に関する評判を得られると、それも専門性の証しとなる。

    補足として、検索品質評価ガイドラインでは、

    〈ページのコンテンツ自体から、作者の経験や専門性が明らかになる場合がある〉

    と指摘されている。

    たとえば、Aさんがヘアスタイリングの専門家であるかどうかは、Aさんが実際にヘアスタイリングする動画を見れば、判断できる。

    あるいは、メインコンテンツ以外の部分でも、コメント欄などで、Aさんの専門性がある(または欠ける)というユーザーからの評価を確認できると、指摘されている。

    コメント欄やレビューも含めて、Googleは総合評価を行うと考えて、多角的に対応しよう。


    4. E-E-A-T《A:権威性 Authoritativeness》

    E-E-A-TのAuthoritativeness

    専門性が個々の知識と技術に焦点を当てるのに対し、《A:権威性》は、より広い範囲での認知と影響力に関連する。

    権威性は、自分ひとりでは形成できず、他者からの評価や信頼によって形成される。

    1. 権威性の種類
    2. 権威性を高める方法
    3. 権威性を証明するアクション

    4-1. 権威性の種類

    “Authoritativeness(オーソリタティブネス)”は、Authoritative の名詞形だ。Authoritative には、「権威のある、正式な、正当な権能を持った、裏付けられた」といった意味がある。

    《A:権威性》が指すものを、具体的に挙げていこう。

    4-1-1. 公的認知

    公的な認知を受けている組織や、公的な認定を受けている個人などは、非常に権威性が高いと判断できる。

    【公的認知を受けている組織・個人の例】

    4-1-2. 受賞

    ノーベル賞をはじめとする、さまざまな賞の受賞は、権威性を高める。

    【権威性の高い賞の例】

    • ノーベル賞
    • ウルフ賞
    • アカデミー賞
    • 大臣賞(内閣総理大臣賞、環境大臣賞など)
    • 都道府県知事賞
    • 芥川賞

    4-1-3. 一流・第一人者としての認知

    その人物や組織を紹介するときに、

    一流のビジネス雑誌」「SEOの第一人者」「マーケティング論の権威

    という具合に、“一流・第一人者・権威” と形容される場合、権威性が高い。

    権威性とは、「社会から、どれだけ認められているか?」を示す基準である。多くの人が「第一人者」だと認めている人物は、すなわち権威性が高いのだ。

    4-1-4. 補足:専門性と権威性の違い

    専門性は「何を知っているか、どのような技術を持つか」に焦点を当て、権威性は「その知識や技術がどれだけ認められているか」に焦点を当てる。

    権威性は、社会的な評価や、その人が持つ影響力にかかわる。

    専門性が高いからといって、かならずしも権威性が高いわけではない。逆もまた然りである。

    両者は比例する部分もあるが、別々の側面が大きいことを、理解しておこう。

    ※権威性について、より詳細に知りたい方には「権威性とは?SEOやマーケティングで使う意味と権威性を高める7ルール」がおすすめだ。

    4-2. 権威性を高める方法

    権威性は他者からの評価であるため、「業界内での評判」や「社会とのつながり」を構築することが必要だ。

    以下はその一例である。

    • ネットワーキング:同業者や影響力のある人物との関係を築く。
    • 受賞:賞や表彰を受けることで、その権威性を公に示す。
    • 専門誌への寄稿:自らの研究成果や専門的見解を、業界認知度の高い専門誌に掲載する。
    • 業界団体への参加・役員就任:業界団体に参加し役職を担う。
    • メディア露出:専門分野での解説やインタビュー・取材などを積極的に受ける。
    • 本の出版:オンライン上だけでなくオフラインでも、自身の存在を広く社会に示す。

    4-3. 権威性を証明するアクション

    権威性を高めた後は、それを検索エンジンにも理解させる必要がある。

    • 被リンクの獲得:他サイトからの被リンクを獲得する。とくに権威性の高い他サイトからのリンクは効果が高い。
    • ソーシャルシグナル:SNSで言及されたりシェアされたりすることも、間接的にSEOに好影響を与える。積極的にSNSでの露出を増やそう。
    • プロフィールの充実:受賞歴や専門誌への寄稿記事などを、プロフィールに掲載する。

    とくに重要なのが「被リンク(バックリンク)」の獲得である。

    多くのサイトからリンクが張られ、推薦されたり引用されたりしているサイトは、権威性が高いと明確に証明できる。

    たとえば、専門性の高いコンテンツを作成し、その内容が多くのサイトから引用されると、権威性が高まる。

    良質なリンクの増やし方については、「被リンクとは?SEO効果と良質なリンクの増やし方を解説」にて詳説しているので、実践してほしい。


    5. E-E-A-T《T:信頼 Trust》

    E-E-A-TのTrust

    最後に、4つめとなる《T:信頼》を見ていこう。

    1. 信頼の種類
    2. 信頼を高める方法
    3. 信頼を証明するアクション

    5-1. 信頼の種類

    《T:信頼》は、厳密にいうと2022年12月15日の検索品質評価ガイドラインの改訂で、少し扱いが変わっている。

    まず改訂前を見てみよう。

    【2022年7月22日版】

    3.2 Expertise, Authoritativeness, and Trustworthiness(E-A-T)

    The amount of expertise, authoritativeness, and, trustworthiness(E-A-T)is very important.  Please consider:
      ● The expertise of the creator of the MC.
      ● The authoritativeness of the creator of the MC, the MC itself, and the website
      ● The trustworthiness of the creator of MC, the MC itself, and the website.

    E-A-Tの3つは並列の扱いで、Tは「Trustworthiness(信頼性)」である。

    一方、改訂後は以下のとおりだ。

    【2022年12月15日版】

    E-A-T改正後のE-E-A-T

    出典:Google「検索品質評価ガイドライン」2022年12月15日版

    Trustworthinessは「Trust(信頼)」に変更された。E-E-A-Tは並列ではなく、経験・専門性・権威性を土台として、Trust(信頼)が中心にある。

    重なった円の図解の上に書かれている英文は、

    〈経験・専門性・権威性・信頼(E-E-A-T)は、ページ品質(PQ)評価において重要な要素である。
    このE-E-A-Tの中で、最も重要な要素はTrust(信頼)だ〉

    という意味である。

    そのうえで、

    〈Trust : Consider the extent to which the page is accurate, honest, safe, and reliable.〉

    と書かれている。

    信頼とは、そのページがどの程度「accurate, honest, safe, and reliable=正確・正直・安全・確実」であるか、という意味だ。

    この4つを詳しく見ていこう。

    5-1-1. Accurate(正確)

    正確さは、情報が事実と一致しているかどうかを示す。誤情報や偏見が含まれておらず、正しい情報を提供しているかが問われる。

    科学的な根拠や統計データに基づいていれば、その情報は正確だといえる。

    信頼性の高い文献を参照し、それを出典として明示している場合も、正確性が高いと評価できる。

    5-1-2. Honest(正直)

    正直さは、情報が誠実に、隠し事なく提供されているかを示す。誇張や偽装がないことが重要だ。

    たとえば、広告を掲載する場合には「広告」と明示することが必要だ。そういった意図を隠して、ユーザーを誘導しようとするコンテンツは、正直さに欠ける。

    5-1-3. Safe(安全)

    提供されている情報が、人々や社会に対して危害を及ぼすリスクがないことを評価する。

    たとえば、偏見や差別、ヘイトスピーチを助長するようなコンテンツは、安全ではない。あるいは、正確性に欠ける医療情報も危険である。

    5-1-4. Reliable(確実)

    確かな情報源であり、頼りにしてよいかどうかが評価される。

    たとえば、同サイトが過去にも信頼性の高い情報を提供している場合には、確かさが増強される。

    5-2. 信頼を高める方法

    《T:信頼》を高めるためには、多角的なアプローチが必要だ。以下に一例を挙げよう。

    • 情報の厳重な検証:事実やデータを確認する際には、信頼できる複数の情報源を参照する。これにより誤情報や偏見のリスクを低減する。
    • 出典の明示:情報源や引用文献を明示することで、読者自身が情報の正確性を確認できるようにする。
    • 誠実な対応:情報に誤りがあった場合、速やかに訂正し、その事実を公表する。
    • 修正履歴の公開:訂正や更新が行われた場合、その履歴を公開して、透明性を持たせる。
    • 隠れた意図の排除:たとえば広告やスポンサードコンテンツがある場合、その事実を明示する。
    • フィードバックの活用:ユーザーからのフィードバックを受け入れ、内容に反映させる。
    • 経験・専門性・権威性を高める:E-E-Aを高めることで結果として信頼が高まる。

    5-3. 信頼を証明するアクション

    《T:信頼》を、どう示していくかについては、その性質上、ページによって大きく異なることに留意してほしい。

    Googleは以下のとおり述べている。

    必要な Trust の種類と量は、ページによって異なる。

    • オンラインショップには、安全なオンライン決済システムと信頼できるカスタマーサービスが必要だ。
    • 製品レビューは正直であるべきで、(単に製品を売るためではなく)他の人が十分な情報を得て購入判断するために、役立つように書かれるべきである。
    • 明確なYMYLのトピックに関する情報ページは、人々や社会への危害を防ぐために正確でなければならない。
    • YMYL以外のトピックに関するソーシャルメディアへの投稿は、投稿の目的が読者を楽しませることであり、投稿の内容が危害を及ぼす危険性がない場合などは、高いレベルの信頼を必要としない場合がある。

    出典:Google「検索品質評価ガイドライン」2022年12月15日版

    YMYLに関しては「【2023年】YMYLとは?基本の必携知識から最新対策までアップデート」の記事も参照してほしい。

    さらに信頼を証明するためには、本記事で解説してきたさまざまな取り組みを、確実に実行するしかない。テクニカルに寄りすぎず、正面から勝負すべきといえるだろう。

    E-E-A-Tの中のTrust

    あなたにしかできない貴重な実体験や人生経験、たゆまぬ努力で磨き上げた専門性、社会から認められて築き上げた権威性、これらの総合力が「信頼」である。


    6. まとめ

    本記事では「E-E-A-T」をテーマに解説した。要点をまとめておこう。

    E-E-A-Tとは、Googleの検索品質評価ガイドラインに登場する用語で、以下を示している。

    • Experience(経験):コンテンツ作成者が、そのトピックに必要な実体験や人生経験をどの程度持っているか
    • Expertise(専門性):コンテンツ作成者が、そのトピックに必要な知識や技術をどの程度持っているか
    • Authoritativeness(権威性):コンテンツ作成者やサイトが、そのトピックに関する有力な情報源としてどの程度知られているか
    • Trust(信頼):そのページが、どの程度正確で正直で安全で確かなものか

    本文中ではそれぞれの詳細と、向上させるための方法、証明するアクションを解説した。

    E-E-A-Tは、すぐに高まるものではなく、時間をかけて醸成させていく類いのものだ。今日からE-E-A-Tを意識し、具体的な行動に移すことが、長期的な成功へつながる。

    その努力が積み重なることで、検索エンジンのみならず、顧客からの信頼が高まるだろう。

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