インデックス ステータスをうまく活用すると SEO 効果を高めてアクセス数の改善につなげたり、お使いのサーバーの安定度を確認することにも活用できる。
基本的にやることは簡単で主にインデックス数とグラフを確認するだけだ。しかし、どこの何を見れば良いかの必須のポイントを伝えるので、しっかり抑えてサイト改善に役立ててほしい。
最初にインデックス ステータスの確認ポイントからご紹介しよう。
Google は2015年5月20日にウェブマスター ツールの名称を Google Search Console に変更している。
1.インデックスをチェックするメリット
検索エンジンのインデックスを次の3つのポイントでチェックするとSEO対策において重要なことが分かる。
- 公開記事の数と同じようにインデックス数は伸びているか
- 過去にアクセスできない状態がなかったか
- サイト自体に異常はないか
結果的にアクセス数の改善も期待できるので、一つひとつ解説していこう。
1−1.インデックス数は順調に伸びているか
定期的に記事を公開して、その数と同じようにグラフが順調に伸びていれば問題ない。ただし、もし公開した記事の数と異なり検索エンジンへのインデックス数が伸びていなければ、何かしらのトラブルの可能性がある。
サイトマップの検索エンジンへの通知はうまくいっているか、Googleから手動でスパム判定を受けていないか、など原因を探ってみよう。スパム判定については『手動による対策』を確認しよう。
1−2.過去にアクセスできない状態がなかったか
次にグラフに急激な減少がなかったかをチェックしよう。
もし見つかった場合、 Google の検索エンジンがコンテンツにアクセスできなかった可能性がある。アクセス数が急激に増加したことによる高い負荷やサーバートラブルなどでダウンした疑いがある。
これを解決するため、サイト表示の高速化を考慮した改善や、安定したレンタルサーバーに切り替えるなどの方法がある。
1−3.サイト自体に異常はないか
全体的にインデックス数が異常に多くないかをチェックしよう。
例えば50ページの記事を公開して、インデックス数が100個あったとする。この場合、モバイル用や印刷用の重複コンテンツにSEO対策が何も施されていない、またはブログシステムの不具合で自動生成したページが次々に公開された状態になっている。最悪のケースではハッキングされた可能性も考えられる。
重複コンテンツの解決には『canonicalの使い方』を読んで実践しよう。
インデックスを確認することで、これらサイトの状況や改善点が見えてくる。それではこの画面の操作方法についてご紹介しよう。
2.インデックス ステータス画面へのアクセス方法
Search Console の画面にログインしたら対象のサイトURLをクリックしよう。そして左メニューより「Google インデックス → インデックス ステータス」の順にクリックする。
次の図のように現在のインデックスさらた数がグラフが表示される。
ここの例では全部で「137」個のページが Google サイトにインデックスされていることが分かる。続いてもう少し詳しく見ていこう。
3.インデックス ステータスの確認方法
下図の通り「詳細」タブをクリックするとインデックス ステータスの詳細が確認できる。念のため一つ一つ解説しよう。
- インデックスに登録されたページの総数:Google にインデックスされたURLの合計数。
- ロボットによりブロック済み:robots.txt という制御ファイルでクロールできなかった URL の数。
- 削除済み:Search Console のURL 削除ツールを使って削除した URL の数。詳しくは『URL の削除の使い方』を確認しよう。
インデックスに登録されたページの総数のカウント方法は、重複コンテンツ、canonical属性の設定をしていないページ、noindexタグを設定したページなどは排除してカウントされる。そのためクロールされたページ数より大幅に少なくなる。
厳密にインデックスのURLを調べることはできないが、特定のサイトの検索結果の状況なら調べられる。「site:」をサイトURLの冒頭に付けて Google で検索するだけだ。バズ部の場合なら「site:bazubu.com」と入力して検索する。
もしコンテンツの数よりインデックス数が大幅に多い時、どのページが Google に登録されているのかチェックするときに使うと良いだろう。
以上がインデックス ステータスの確認方法となる。
上記で説明されているインデックス数とサイトマップの登録されたインデックス数の違いってなんでしょうか?インデックスステータス数は伸びてるのにサイトマップのインデックス数は減っていく、状況的にまずいでしょうか?ご確認よろしくお願いします。
山口さん、コメントありがとうございます。
2つの違いは主に次の通りです。
・インデックスステータス数:あなたのサイトのすべてのインデックス数(site:http://[あなたのドメイン名]で調べられます)
・サイトマップのインデックス数:サイトマップに掲載しているコンテンツやカテゴリーのインデックス数
サイトマップに関して、意図したコンテンツがインデックスされていれば問題ないかと思います。
もし明らかに減っている場合、私だったらサイトマップを確認するか、コンテンツにnoindexがないかを確認します。