インデックス最適化の施策の中でも、最も多く使われるのが、このnoindexの設定だ。
しかし、SEOの勉強を始めたばかりの方にとっては、noindexは耳にしたことはあるかもしれないが、使い方に関してはあまり分からないという方が大半ではないだろうか。
そこで、このページではnoindexの使い方をご説明する。
1.noindex とは
noindex は、メタタグと呼ばれるものの一つで、サイト内のあるページを検索エンジンにインデックスさせないために使う。
サイトの検索順位が決まるまでのプロセスは、「①クロール → ②インデックス → ③ランキング」の3つのステップがあるが、noindex はこのうち、2番目のインデックスで止めるということだ。
そして、noindex が設定されたページは、検索結果には表示されなくなる。
これを適切に使えば、サイト全体の価値を上げ、Googleからの評価を良くすることができる場合がある。
2.noindex の使い方
それでは、noindex が有効な場合とはどのような場合だろうか? 一つずつ解説していこう。
2−1.低品質なページをインデックスから削除してサイト価値を上げる
サイトに低品質なページが多数存在する場合、それらのページに引っ張られて良質なページの検索順位を下げる場合がある。
Googleからの引用を見て欲しい。
低品質なコンテンツがサイトの一部にしか存在しない場合でも、サイト全体の掲載順位に影響を与えることがあるということにご注意ください。
実際に、住太陽さんの、『インデックスの整理で検索流入が二倍になった話』の中で、低品質なページを削除したり、noindex を指定することによて、以下のようにオーガニック検索数が大きく増加した事例を紹介されている。
※私も、このページに書かれている内容に関して全て同意なので是非読んでみて欲しい。
もし、何が低品質なページで、何が良質なページなのかが判断できない場合は、コンテンツSEOを読んで欲しい。
また、低品質なページで、サイトにとって100%不要と判断できるものは、noindexを使うよりは、削除するか、全部まとめて改善するか、他のドメインに移す方が、サイト全体のSEO評価を上げるためには効果的だということも抑えておこう。
2−2.インデックスが不要なページに設定してサイト構造を簡素化する
中には、インデックスは不要でも、検索ユーザーのために残しておいた方が有効なページもある。例えば、以下のようなページだ。
- HTMLサイトマップのページ
- 404エラーページ
- CMSによって自動生成される雑多なタグページやカテゴリーページなど
ひとつずつ説明しよう。
2−2−1.HTMLサイトマップページ
HTMLサイトマップは、検索ユーザーと検索エンジンの双方にとって、過去に作った全てのページを見つけやすくなる。
しかし、何万ものページ数がある場合は、HTMLページに何万もの発リンクが生成されることになるため、検索エンジンから見てスパムのように見える可能性がある。その場合は、HMTLサイトマップページに noindex を設定しておいた方が無難だろう。
しかし、ページ数が数百程度の小規模サイトの場合や、ページ数が非常に多くても検索ユーザーにとって見やすいように機能的に整備されているサイトマップページは、わざわざ noindex を設定する必要性は低い。
2−2−2.404エラーページ
404エラーページは、そのURLが存在しないことを表すページなので、検索ユーザーにとって直接的な価値を与えるページではないため、検索結果に表示される必要はない。
しかし、404エラーページがなければ、そのURLが存在しないことをユーザーに伝えることはできないため、サイトの利便性を損なう可能性がある。そのため、404エラーページには原則として noindex を設定しておくことが望ましい。
2−2−3.雑多なタグページやカテゴリーページ
WordPressなどのCMSを使っていると、タグページやカテゴリーページが自動生成される。
『キーワード選定』でお伝えしたように、全てのページが検索ユーザーにとって価値があるものだけになるようにサイト構成をしていれば問題はないが、もし何も考えずにカテゴリーやタグを雑多に詰め込むようなサイト運営をしてきた場合は、不要なページが大量に生成されることになる。
その場合は、それらの自動生成ページには、 noindex の設定をしておこう。
しかし、もし、あなたにサイト構成を見直す十分な時間がある場合は、カテゴリーやタグを整理し直したり、カテゴリーページやタグページを検索ユーザーにとって役立つおのになるように作り直すことの方が効果的だということも抑えておこう。
また、その際は、rel=”prev” や rel=”next” も効果的に使用する必要がある。
3.noindex の設定に関して
3−1.noindex の設定方法
ページに noindex を設定する方法は簡単だ。以下の記述を、ページの<head>セクションに挿入するだけで良い。
WordPressでサイトを構築している場合は、更に簡単だ。” All in One SEO Pack ” というプラグインをインストールすれば、投稿画面の下に以下のような画面がでる。
ここで、 Robots Meta NOINDEX のチェックボックスにチェックを入れるだけだ。
カテゴリーページやタグページを noindex にしたいなら、ダッシュボードから「 All in One SEO ⇒ Generarl Settings 」で、以下のようなメニューが出る。
ここで、「カテゴリーを noindex にする」や「タグを noindex にする」のメニューにチェックをつければ良い。
3−2.インデックスされているページ数を確認する方法
またインデックスされているページ数を確認するには、Google Search Consoleに入って、左メニューにある「インデックス⇒カバレッジ』とクリックすれば、以下のように、インデックスされているページ数やエラーなどの推移を確認することができる。
記事を更新するごとに、インデックス数は伸びて行く。
サイト内の記事数やページ数とインデックスされているページ数が大きく異なる場合は、不要なページがインデックスされている可能性がある。1ヶ月に1回程度、確認しておくと良いだろう。
※まだサイトが小さい場合は気にし過ぎる必要はない。
4.noindex の3つの注意点
最後に、noindexに関する注意点を3つご紹介する。
4−1.noindexのページに対するクロール
noindex にしてもクローラーは回る。完全にクロールを止めたいのであれば、 robots.txt を使おう。
4−2.noindex が反映されるタイミング
サイトのページに noindex を設定してから、次にクローラーが回って来たタイミングで反映される。クローラーの巡回のタイミングは、サイトによって異なる。
4−3.noindex のページに対するSEO効果
noindex を設定していても、そのページに対して付けられているナチュラルリンクが多かったり、ソーシャルのシェアが多い場合は、ページに対するSEO効果は残る。
そして、そのSEO効果は、そのページからリンクを貼っているサイトやページにも受け渡される。
5.noindex は慎重に
noindex だけに関わらず、こうした技術面での調整は、一つ間違えると大きなロスになってしまう。
慎重に注意深く行おう。また、SEOにとって一番重要なのは、あくまでも良質なコンテンツを作ることだ。常にコンテンツ作成を最優先にSEOを行おう。
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