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10/23水12:00〜13:00
「SEO記事を書いているけれど、効果が出ない。キーワードの選定や記事の書き方がよくないのだろうか?」
そんな悩みを抱えて、迷っていないだろうか。
近年、SEO対策は企業のWeb戦略において欠かせない要素となっている。オウンドメディアを運営する企業が、急激に増えた。
ほかの業務を抱えながら、SEO記事の執筆にも取り組まざるを得ない担当者も、多い現状がある。
そこでこの記事では、“SEO記事で効率的に効果を出す極意” を凝縮してまとめた。
オウンドメディア担当者やライターとしてSEO記事に携わっている方には、本記事の内容をどんどん実践していただき、できるだけラクに大きな成果を手にしてほしい。
目次
「SEO記事を作るように指示されたけれど、そもそもSEO記事って何?」
そんな疑問をお持ちの方もいるだろう。
まずは、SEO記事の基本情報から、見ていこう。
SEO記事とは、検索エンジン最適化(SEO)の観点から作成された記事である。
SEO記事の目的は、特定のキーワードで検索エンジンの上位に表示されるようにすることだ。このためには、検索エンジンのアルゴリズムに沿った記事構築が必須となる。
SEO記事の代表的な特徴として、以下が挙げられる。
【SEO記事の特徴】
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多くの人々が、情報を探すときに検索エンジンを使用する現代において、検索結果の上位表示ができれば、ビジネスにとって有利である。
広告費などの費用をかけることなく、半永久的にアクセス数を獲得できるからだ。
もう少し詳しく、SEO記事の意義を挙げれば、以下のとおりとなる。
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本記事ではSEO記事の実践について手順を解説していくが、前提知識として先に身につけておくべき事項が3つある。
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以下でそれぞれ簡単に解説しよう。
まず「検索エンジンの仕組み」について、理解しておくことが不可欠だ。
SEO記事の作成とは、別の表現をすると、検索エンジンの仕組みに対してうまく適合する記事を作ることである。
検索エンジンは、[クロール]⇒[インデックス登録]⇒[検索結果の表示]という3つのプロセスを経て、動作している。
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SEO記事は、上記3つのプロセスのうち、どこかで1つでも失敗すると、上位表示されなくなる。
表面的なテクニックを知らなくても、仕組みをよく理解しておけば、SEO記事に強くなれる。どんなシーンでもつぶしが利くからだ。
詳しくは「図解でわかる「検索エンジンの仕組み」とは?基本とSEOのポイント」で解説しているので、目を通しておこう。
次に、「Googleの考え方」である。
“検索エンジン” といったとき、最も大きなシェアを占めているのはGoogleなので、Googleに適合させる必要がある。
Googleの考え方は、時代によって変遷・進化しているが、今押さえておくべきは「E-E-A-T」である。
Googleの検索アルゴリズムにおける、新しい評価基準であるE-E-A-Tは、以前のE-A-Tから進化したものだ。
E-E-A-Tは、検索順位を決定する際の重要な要素である。E-E-A-Tの基準を満たすコンテンツは、Googleの検索結果ページで、より高い順位に表示される可能性が高い。
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より理解を深めるためには、E-E-A-Tの前身であるE-A-Tについて詳説している「Google「E-A-T」とは?専門性・権威性・信頼性の高め方」が参考になるだろう。
E-E-A-Tの中でも、理解しにくい「権威性(Authoritativeness)」については、「権威性とは?SEOやマーケティングで使う意味と権威性を高める7ルール」を読むと理解できる。
検索エンジンの仕組みとE-E-A-Tを理解したうえで、SEOの基礎知識を体系的に持っておこう。
すべて暗記できている必要はないが、概念として網羅的に触れたことがあるか・ないかで、仕上げられるSEO記事の質に差が出る。
以下にSEO初心者にもおすすめのページをリストアップしておく。
ここからは実践の話に移っていこう。
SEO記事で最も重要なことは、いきなり書かず、かならず手順を守ることだ。
ここではSEO記事作成の流れを、6つのステップに分けて見ていこう。
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1つめのステップは「キーワードを選定する」である。
このプロセスは、SEO記事作成の基盤となる部分だ。
SEO記事は「上位表示を狙うターゲットの検索キーワード」を明確に決めるところからスタートする。
キーワード選定によって記事の方向性を明確になり、読者にとって価値のある内容を提供できるようになる。単なる作業ではなく、戦略的な思考が強く求められる部分である。
キーワード選定を行うために、まずはリサーチをして、候補となるキーワードを洗い出していこう。具体的には、以下を実行するとよい。
【キーワードリサーチの手順】
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リストアップしたキーワードから、最適なキーワードを選定する際の基準は、以下を参考にしてほしい。
【キーワード選定の基準】
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たとえば、オーガニックな健康食品を販売しているメーカーのオウンドメディアのSEO記事を作成するとしよう。
ターゲット市場の特定、競合他社の分析、業界トレンドの分析などを経て、キーワードをリストアップする。
【キーワードリストの例】
キーワード | 月間検索ボリューム | 競合性 |
オーガニック野菜 | 1,900 | 高 |
無添加調味料 | 1,600 | 高 |
健康レシピ | 1,600 | 中 |
子供に安心 オーガニック食品 | 0 | 低 |
ビーガン食品 | 170 | 高 |
オーガニック 選び方 | 10 | 低 |
グルテンフリー食品 | 590 | 高 |
有機肉 | 40 | 中 |
オーガニックスーパーフード | 10 | 高 |
上記について、先ほど紹介した【キーワード選定の基準】を参考に、見てみよう。
たとえば、検索ボリュームが《0》のキーワードは却下する。あるいは、競合性が《高》のキーワードも、労力対効果が期待できないため、除外するのも戦略だ。
競合性が高くなく、月間ボリュームが確保できる[健康レシピ]や、ロングテールキーワードとしてニッチなニーズが見込める[健康食品の選び方][有機肉]は、有力候補かもしれない。
なお、上記はあくまでも考え方の道筋を例示するためのサンプルだ。実際の結論は、それぞれのオウンドメディアの方針によって異なることに、注意してほしい。
くどいようだが、それぞれ個々のケースごとに“考える”ことが大切である。
より詳しくは、以下の記事も参考にしてほしい。
2つめのステップは「検索ユーザーのニーズを理解する」である。
前のステップで定めたターゲットキーワードで検索するユーザーは、何に悩んでいて、どのような期待を持って検索しているのか、できるだけ詳密に把握していく。
このステップのでき次第で、完成記事のクオリティの8割は決まるといっていい、重要なプロセスである。
検索ユーザーのニーズを特定するためには、次の3つをまず実践しよう。
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上記の情報に接触し続けているうちに、やがて、どのような人物がそのキーワードを検索しているのか、見えてくるはずだ。
人物像が見えてきたら、それを「ペルソナ」としてアウトプットしよう。
【ペルソナのアウトプット例】
《ペルソナ》 《現状》
《顕在ニーズ》 《潜在ニーズ》 《このユーザーにとっての最高の結果》 《制作するコンテンツのゴールイメージ》
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上記は、実際にバズ部ライターが使用しているフォーマットを使ったサンプルである。
セクションの冒頭でも述べたとおり、順序を守って、順番どおりに考えることの重要性を、知ってほしい。
悪い例は、手順を踏まずに「これを書こう」「あれも書こう」と書きたいことが浮かんできて、先に目次を作ったり、本文を書いたりするやり方である。
そのような勘に頼ったやり方がよくないのは、再現性がないからである。うまくいく日とスランプに陥る日と、ムラが出る。
SEO記事では、ムラは邪魔だ。方程式を解くように、いつも同じ手順で考える習慣を身につけてほしい。そうすれば、スランプなしでヒットを打ち続けられる。
3つめのステップは「アウトラインを作成する」である。
アウトラインの作成では、本文の骨組みを形成する。アウトラインを書く準備が十分にできたら、以下の手順で進めていく。
【アウトライン作成の手順】
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2つめのステップ(ユーザーニーズの理解)までがうまくできていれば、アウトラインは自動的にスラスラと書けるはずだ。
アウトライン作成が難航する原因は、検索ユーザーの理解不足である。なかなかアウトラインが作れないと思ったら、焦らずに前のステップに戻って、検索ユーザーの理解を深めよう。
[オーガニック 選び方]をターゲットキーワードとした場合、以下のようなアウトラインが考えられる。
仮タイトル:
1-1. ラベルの読み方
2-1. オーガニック食品の意義
3-1. 調理器具の選び方
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本文の執筆に着手する前に、合意形成(承認)が必要な相手がいれば、このタイミングで確認しよう。たとえば、上司やクライアントなどである。
この段階での慎重な準備は、後のライティング作業をスムーズにし、最終的な記事の質を向上させる。
4つめのステップは「本文を書く」である。
SEO記事のライティングには、SEO効果を最大化するために重要なポイントがある。
【重要ポイント】
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以下に関連記事をリストアップしたので、あわせて参考にしてほしい。
SEOライティングの実践例として、ぜひ読んでいただきたい記事を紹介する。
これは[Webライティング]の検索キーワードをターゲットとして書かれたSEO記事だ。アウトラインは、以下のとおりとなっている。
Webライティングとは?書き方の技術13項目【初心者〜中級者向け】 2. Webライティング 書き方の技術 13項目 3. タイプ別に必要なマインドセットの修正 4. まとめ |
上記は、SEO記事としてのポイントを押さえたライティングになっている事例といえる。
同時に、中身はWebライティングについて解説しているので、SEO記事の執筆に役立つ。
SEO記事の作り方を知りたい方にとっては、“一石二鳥の記事”ということで、活用してほしい。
5つめのステップは「タグを設定して公開する」である。
タグ(とくにmetaタグ)は、検索エンジンに対してWebページの情報を提供する役割を果たす。SEO対策において欠かせない要素である。
【主要なタグ】
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それぞれ詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧いただければと思う。
以下は実践例だ。WordPressなどを利用している場合には、タグを自分で書く必要はない。各記事のエディタ画面から設定できるようになっている。
【タイトルタグ】
<title>健康食品の重要性と選び方—調理法の工夫とまとめ</title>
【メタディスクリプションタグ】
<meta name=”description” content=”健康食品の重要性から選び方、調理法の工夫まで詳しく解説。オーガニック食品の意義や調理器具の選定など、健康的な食生活を送るためのガイドラインを提供します。”>
【キーワードタグ】
<meta name=”keywords” content=”健康食品, オーガニック, 調理法, 有機JASマーク, 鉄製フライパン”>
【ロボットメタタグ】
<meta name=”robots” content=”index, follow”>
【カノニカルタグ】
<link rel=”canonical” href=”ページURL”>
【OGタグ(Open Graphタグ)】
<meta property=”og:title” content=”健康食品の重要性と選び方 調理法の工夫とまとめ”>
<meta property=”og:description” content=”健康食品の選び方と調理法を学び、健康的な食生活を始めましょう。”>
<meta property=”og:image” content=”画像URL”>
<meta property=”og:url” content=”ページURL”>
タグの設定まで終えたら、最終的な校正・校閲のプロセスを経て、記事を公開する。
校正・校閲の手順については本記事では割愛するが、「【初心者でもできる記事作成】4つの基本スキルをわかりやすく解説」にて詳説している。あわせて参考にしてほしい。
6つめのステップは「効果を分析し改善する」である。
SEO記事は、一度公開しただけで終わりにしないことが重要だ。
上位を獲得するには、効果を継続的に分析し、粘り強く改善を重ねていく必要がある。以下は、その主要なプロセスである。
【主要なステップ】
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アウトライン作成のサンプルとして記載した、以下のSEO記事を例にして、実践例を見てみよう。
タイトル:
2. 適切にオーガニックを選ぶ重要性 3. オーガニック食材を調理する際の注意点 4. まとめ |
【分析と改善の実践例】
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なお、実際の事例に関しては「コンテンツマーケティング成功事例集」にて、多数紹介している。ヒントが欲しいときに活用してほしい。
本記事では「SEO記事」をテーマに解説した。要点をまとめておこう。
SEO記事に取り組む前に必要な学習として、以下がある。
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SEO記事作成の基本的な流れを6つのステップに分けて解説した。
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順序立てて進めれば、SEO効果の高い記事を作り続けることが可能だ。さっそく次に作成する記事から、取り組んでほしい。
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