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SEOライティングとはユーザーを120%満足させる文章|書き方チェックシート付



SEOライティングとは、バズ部の考える定義では、検索エンジンを使って自社サイトに流入した「検索ユーザー」に向けて最適化した文章の書き方をいう。
あくまでユーザーに向けた文章であり、決して検索エンジンのために書く文章ではない。
ユーザーを120%満足させるような質が高いコンテンツを用意することで、結果的に上位表示を実現できると考えている。
上位表示ができるSEOコンテンツの条件 |
❶ ユーザーが必要とする情報を過不足なく提供できている ❷ 質が高い(良質な)コンテンツである ❸ 読了率が高い、または、行動させるコンテンツ |
この記事では、「SEOライティングが初めて」という方でも何を意識して文章を書けばいいか分かるよう丁寧に解説していく。
以下のようなSEOライティングのチェックシートも用意した。SEOライティング初心者の方はもちろん、ライターを束ねるディレクターの方にも活用してほしい。
タイトル | |
❶ 思わずクリックしたくなる魅力的なタイトルか | |
❷ タイトルに狙いたいキーワードが入っているか | |
❸ タイトルの長さが適切か(28文字〜36文字)がおすすめ | |
書き出し(リード文) | |
❶ 本文を読みたくなる書き出しになっているか | |
❷ 書き出しで結論(または主張や方向性)が分かるか | |
見出し(hタグ) | |
❶ 見出しだけで内容を理解できるか | |
❷ 見出しに(自然な範囲で)キーワードが入っているか | |
❸ 見出しにストーリー性があるか | |
❹ 見出しの構造や使う順番が守られているか | |
本文(コンテンツ内容) | |
❶ 分かりやすく読みやすい本文になっているか | |
❷ ターゲットに合う言葉や表現を使えているか | |
❸ ユーザーを納得させられる文章か(PREP法) | |
❹ 検索ユーザーのニーズや願望を満たせているか | |
❺ ユーザーに次の行動を提案できているか | |
❻ 上位コンテンツを超えるオリジナルの価値があるか | |
❼ 離脱したくなるポイントがないか | |
❽ 情報元が信頼できる一次情報か | |
❾ 読みやすい体裁になっているか |
「ユーザーを満足させるとはどういうことか?」「なぜそれにより上位表示を目指せるのか」を知りたい方は、ぜひ最後まで読み、SEOライティング執筆時のヒントにしてほしい。
目次
1. SEOライティングとは
SEOライティングとは、バズ部の考える定義では、検索エンジンを使って自社サイトに流入した「検索ユーザー」に向けて最適化した文章の書き方をいう。
ただしSEOライティングには明確な定義があるわけではないため、定義する人によって、以下のように定義が異なっている印象がある。
❶ 検索結果で上位表示することを目的とした文章の書き方 ❷ 検索エンジンのロボットに向けて最適化した文章の書き方 ❸ 検索ユーザーに向けて最適化した文章の書き方(ユーザーを満足させることが目的) |
バズ部が請け負ったSEOコンテンツのライティングを行う時に意識しているのは、❸の「検索ユーザー」を満足させられる文章になっているかどうかである。
そのためには、ライティングの前段階でしっかりと検索ユーザーの「顕在ニーズ」「潜在ニーズ」をリサーチし、ユーザーが満足するために過不足のない構成を作る必要がある。また、ライティング時には、想定ユーザーのリテラシーや性格に合わせた言葉遣いやトーンを選び、ユーザーの理解・共感を得られる書き方を徹底する。
ユーザーを120%満足させられるコンテンツを作成できれば、結果として「上位表示」が付いてくると考えている。
2. 上位表示を実現するSEOコンテンツの3つの条件
前述した通り、質の高いコンテンツを作成しユーザーニーズを満たすことで、結果として上位表示を実現することができる。ここではもう少し具体的に、上位表示を実現するSEOコンテンツとはどんなものか解説していこう。
上位表示ができるSEOコンテンツの条件 |
❶ ユーザーが必要とする情報を過不足なく提供できている ❷ 質が高い(良質な)コンテンツである ❸ 読了率が高い、または、行動させるコンテンツ |
2-1. ユーザーが必要とする情報を過不足なく提供できている
SEOコンテンツで最も重要なのが「検索ユーザーが必要とする情報を、過不足なく提供すること」である。
なぜならば、検索ユーザーは解決したい悩みを持った状態で記事を読んでいるからである。「このサイトでは悩みを解決できない」と思われてしまえば、「戻る」ボタンで検索結果に戻り、別の記事を読み始めるだろう。
ユーザーが満足できるコンテンツを用意できれば、サイトへの信頼感が上がり、上手くすればサイトが提供しているサービスに興味を持ちコンバージョンを得ることができる。
❶ユーザーが必要とする情報を十分に与えられているか
ユーザーを満足させるためには、ユーザーが必要とする情報を、ユーザーの求めるレベルに合わせて十分に与えてあげる必要がある。
キーワードによっては、複数のニーズを網羅的に満たす必要があるケースもある。例えば「DX AI」というキーワードについてのSEOライティングで考えてみよう。この場合、ユーザーニーズは以下のように複数あると考えられる。
ユーザーが知りたいこと・叶えたいこと(願望)
①DX(デジタルトランスフォーメーション)とは何か知りたい
②AI(人工知能)とは何か知りたい
③DXとAIの関係を知りたい
④AIを活用したDX推進事例を知りたい
⑤AI活用でDXを進めるための注意点や障壁、ポイントを知りたい
⑥AI活用でDXを進めるべきか判断したい
⑦AI活用でDXを進めるための方法・手段・相談先を知りたい
この場合、ユーザーを満足させるためには、上記に対応する答えをSEOコンテンツ内に全て用意する必要がある。
なお、ユーザーはDXやAIの基礎知識は持っていると想定できるため、①②は簡単な説明のみ行い、③〜⑦をメインに解説していく流れになるだろう。
❷ユーザーにとって必要のない情報は無くて(少なくて)良い
SEOコンテンツで勘違いしやすい考え方に「上位表示コンテンツをひたすら網羅すれば良い」というものがある。これは間違いである。ユーザーが必要としない情報は無くて良い(または最低限で良い)。
なぜならば、必要ない情報をたくさん入れることで、ユーザーが離脱する可能性が上がるからである。
例えば「片頭痛とは 簡単に」のキーワードなら「片頭痛とは?」という章が1章に必要だろう。しかし、キーワードが「片頭痛 治し方」ならどうだろうか。
この場合も「片頭痛とは?」を1章に持ってきてしまう方が多い。しかしユーザーが知りたいのはあくまで「片頭痛の治し方」である。キーワードを入れている時点で「片頭痛とは何か」はある程度知っている可能性が高い。
そのため、「片頭痛とは何か」を説明する文章は合っても良いが最低限でいいし、1章に持ってくる内容では無いと判断できる(実際には、リサーチの段階で上位コンテンツを調査して判断する)。
同様に、リテラシーが低めの読者がターゲットの場合に難しい話を丁寧に説明してしまうと離脱率が高くなる。読者のリテラシーレベルに合わせて、どの内容をどのボリュームでどの順番で説明するかが大切となる。
2-2. 質が高い(良質な)コンテンツである
Google公式の「SEOスターターガイド」を見ると、確認しておくべき基本的なポイントとして「ユーザーに質の高いコンテンツを提供しているか?」が挙げられている。
Googleは良質なコンテンツを求めており、ユーザーが検索したキーワードに対して「より質が高いコンテンツ」を上位表示させている。
質の高いコンテンツとは
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例えば「相続とは 簡単に」というキーワードの場合、どのようなコンテンツが最適だろうか。このキーワードで検索しているユーザーは、法律や相続についてほとんど知識がないと想定できる。ユーザーが求めているのは「とにかく分かりやすく理解しやすい説明」である。
OK例
図解イラストを入れて、平易な言葉で、言葉の説明を入れながら分かりやすく解説する。
NG例
図解イラストなし。専門用語をたくさん使って説明する。
「分かりやすく」「簡単に」のようなキーワードが入る場合は、できるだけ図解イラストを入れて、視覚的にも分かりやすく説明するとユーザーの満足度が上がりやすい。
ユーザーのニーズを120%満たすコンテンツ=質の高いコンテンツといえるだろう。
質の高いコンテンツを作ることで自然に被リンクを集めることができ、被リンクが増えることにより上位表示されやすくなる。
2-3. 読了率が高いまたは行動させるコンテンツ
もう一つ大切なことは「読了率が高い」こと、またはユーザーに「次の行動をさせる」ことである。
❶読了率が高いコンテンツとは
読了率とは、ページが最後まで読まれているかを示す指標である。「読了率が高い」コンテンツは、多くのユーザーがしっかり最後まで記事を読んでくれている状態である。
ユーザーがコンテンツの内容に共感し信頼してくれれば、読了率は上がるはずである。そのため、読了率が高い=検索ユーザーの満足度を測る一定の指標となる。
※ただし、コンテンツ途中で結論を理解できたケースでは、読了率が低くてもユーザーのニーズを満たせる場合もある。
読了率を上げる方法
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❷行動させるコンテンツとは
ユーザーのニーズを満たすだけでなく、もう一歩進んで「ユーザーに行動させる」コンテンツを作ることが上位表示につながる。
行動とは、例えば「記事の最後にあるCTAをクリックする」「記事から問い合わせフォームに飛んで問い合わせを行う」のようなサイト内行動はもちろん、ユーザーが「実際に記事に書かれた方法を実践する」のようなオフラインの行動も含まれる。
例えば「確定申告 方法」で検索した場合に、なんとなく読んで理解だけできた記事と、実際に記事を読みながらパソコンで確定申告を終わらせることができた記事なら、後者の方がユーザーのニーズを120%満たしていると言えるだろう。
SEOコンテンツを作成する際には、ユーザーに次にするべき行動まで書いてあげることで、もう1段階進んだ記事に仕上げることができるだろう。
3. SEOライティングよりも前段階が一番大事
上位表示できるコンテンツの条件が理解できたところで、SEOライティングに話を戻そう。実は、SEOコンテンツを作る工程の中で、SEOライティングはほんの一部の工程に過ぎない。
コンテンツSEOを作成する5ステップ |
キーワードによって、上位表示できそうなキーワードもあればそうでないものもある。また、コンバージョンに近いキーワードとそうでないキーワードも存在する。
そのため、❶キーワード選定は重要である。詳しいやり方については、「キーワード選定|圧倒的集客を実現するコンテンツプランニングと絶対やるべき3つの事」の記事を参考にしてほしい。
また、ここまで説明した通り、SEOコンテンツを上位表示させるためには「何をどういう順番で書くか」が最も重要となる。そのために必要なのが、❷リサーチ・ターゲット設定や、❸構成作成の部分である。
❷❸の方向性が間違っていると、❹SEOライティングで分かりやすくユーザーに寄り添った文章を実現できたとしても、上位表示は難しいかもしれない。
SEOライティング自体も重要であるが、それよりも大事なのがSEOライティングの前段階であることは意識しておくと良いだろう。全体の流れについては「SEOコンテンツの作り方」の記事も参考にしてほしい。
4. SEOライティングで重要な18のポイント
ユーザーニーズを過不足なく満たす構成ができたら、いよいよ、SEOライティングの出番である。
ここでは、SEOライティングをする時に心がけたい18のポイントを、タイトル・書き出し・見出し・本文(内容)に分類してそれぞれ解説していく。
タイトル | |
❶ 思わずクリックしたくなる魅力的なタイトルか | |
❷ タイトルに狙いたいキーワードが入っているか | |
❸ タイトルの長さが適切か(28文字〜36文字)がおすすめ | |
書き出し(リード文) | |
❶ 本文を読みたくなる書き出しになっているか | |
❷ 書き出しで結論(または主張や方向性)が分かるか | |
見出し(hタグ) | |
❶ 見出しだけで内容を理解できるか | |
❷ 見出しに(自然な範囲で)キーワードが入っているか | |
❸ 見出しにストーリー性があるか | |
❹ 見出しの構造や使う順番が守られているか | |
本文(コンテンツ内容) | |
❶ 分かりやすく読みやすい本文になっているか | |
❷ ターゲットに合う言葉や表現を使えているか | |
❸ ユーザーを納得させられる文章か(PREP法) | |
❹ 検索ユーザーのニーズや願望を満たせているか | |
❺ ユーザーに次の行動を提案できているか | |
❻ 上位コンテンツを超えるオリジナルの価値があるか | |
❼ 離脱したくなるポイントがないか | |
❽ 情報元が信頼できる一次情報か | |
❾ 読みやすい体裁になっているか |
※上の表は、SEOライティングが終わった後のチェックシートとして、ぜひ使ってほしい。
4-1. タイトル
タイトルはSEOライティングの中でも最も重要な要素である。なぜならば、読者の多くはタイトルを見て記事を読むかどうかを判断し、検索エンジンもタイトルを基にページの内容を把握するからである。
バズ部が持っている事例の中では、タイトルの言葉を変えただけで、クリック率が12.8倍・月間PV数が22倍に増えたケースもある(コンテンツの中身は変えていない)。
タイトルで気を付けるポイントは以下の3つのポイントである。
❶思わずクリックしたくなる魅力的なタイトルか
❷タイトルに狙いたいキーワードが入っているか
❸タイトルの長さが適切か(28文字~36文字程度)
順に説明していこう。
❶思わずクリックしたくなる魅力的なタイトルか
SEOライティングにおいて、タイトルの重要性はかなり大きい。タイトルタグに設定したテキストがそのまま検索結果に表示されるため、タイトルによってクリック率にかなり影響があるからだ。
バズ部が持っているデータによると、魅力的なタイトルをつけた場合、平均的なCTRの5倍以上の数値が出るケースはざらにある。逆にタイトルが下手だとCTRは平均の半分以下も珍しくない。
SEOライティングを行う場合には、「思わずクリックしたくなる魅力的なタイトル」になっているか確認しよう。
魅力的なタイトルを作る6つのヒント ①数字を入れる |
タイトルの付け方については、バズ部の以下記事をぜひ参考にしてほしい。
❷タイトルに狙いたいキーワードが入っているか
当たり前ではあるが、タイトルには「対策キーワード」を入れるようにしよう。
SEOライティングでは、対策キーワードを設定した上で、そのキーワードを調べたユーザーに対してのアプローチをしていく。
例えば「クラウドサービス 種類」というキーワードを狙うなら、当然ながらタイトルにも「クラウドサービス」と「種類」は必ず入れるようにしよう。
❸タイトルの長さが適切か(28文字~36文字がおすすめ)
タイトルの長さは何文字が良いのか議論が別れるところである。バズ部は以前は「タイトルは32文字以内」を推奨していたが、最近はスマホの検索結果でのタイトル文字数が増えたこと、スマホからの検索が増えたことを加味し、もう少し長くて良いと考えている。
現状では、タイトルタグの長さは28文字~36文字程度がおすすめである。
28文字~36文字以内がおすすめの理由 ❶ 28~30文字以内なら、PCでもスマホでも検索結果にそのまま表示されやすい |
詳しい理由は「タイトルタグの文字数は28~36文字を狙おう!理由とGoogle見解を解説」の記事を参考にしてほしい。
検索結果画面で省略されても良いように、重要な言葉はタイトルの前半に配置するようにしよう。
4-2. 書き出し(リード文)
書き出し(リード文)とは、タイトルやタイトル画像の次に表示される文章のことだ。タイトルに興味を惹かれてコンテンツを読みに来た読者が最初に読むのが、この書き出しである。
出だしの一文でユーザーの心を捕らえることができれば、精読率はグンと上がる。逆に書き出しに魅力がなければ、ユーザーは離脱してしまう可能性が高い。
書き出しの良し悪しで記事の「精読率」に差が出るため、書き出しはとても重要である。
❶本文を読みたくなる書き出しになっているか
書き出しは、本文を読むかどうかを決めるターニングポイントになる文章である。書き出しで「このコンテンツは有益そうだ」と判断できれば読み進めるだろうし、そうでなければ別の記事を読みに行くだろう。
書き出しでは、ユーザーが本文を読むモチベーションを最高の状態にすることを意識しよう。逆に「自分が求めている情報がなさそう」「読むのが大変そう」「分かりにくそう」と思わせたらすぐに離脱されてしまうので避けよう。
本文を読むモチベーションを上げる書き出し ❶ 記事を読むと「何が分かるか」が明確に書かれている |
❷書き出しで結論(または主張や方向性)が分かるか
もう一つ重要なのが、書き出しでその記事の結論(または主張や方向性)が示されていることである。
結論は出し惜しみせず、書き出しにズバリ書いてあげるのが親切である。できれば、理由や根拠も簡潔に添えてあげるとベストだ。なぜならば、結論だけ知りたい人もいるからだ。
一方、書き出しにその答えになるような結論が書かれていないと、ユーザーは記事を読み進めるべきか判断できない。せっかちな人はそこで離脱してしまうかもしれない。
「チャットボット キャラクター」というキーワードの場合
【OK書き出し】チャットボットにはキャラクターを使うべきです。
【NG書き出し】チャットボットにはキャラクターを使うべきなのでしょうか?
検索ユーザーは「答え」を求めて記事を読みに来ている。例えば「URL検査ツール」と検索した人は「URL検査ツールとは何?何ができるの?」の答えを求めて記事を読みに来る。
書き出しに結論が書かれていないと、読む価値があるかどうかユーザーは判断できないため、離脱して他のコンテンツを読みに行ってしまう可能性がある。
○ 良い例 | ・URL検査ツールとは、●●です。 |
❌ 悪い例 | ・URL検査ツールという言葉はどんな意味なのでしょうか。 |
▼参考:「Google URL検査ツールとは?適切にインデックスされているか確認しよう」
URL検査ツールとは、Googleサーチコンソールの機能のひとつで、個々のページのインデックス状況を確認できるものである。
エラーがある場合にはその詳細を確認でき、修正後にインデックス登録の再申請をリクエストすることもできる。
※インデックスとは、検索エンジンのデータベースに登録されることをいう。インデックスエラーがあると検索結果に表示されない状態となり、検索流入がなくなる。
URL検査ツールでできる3つのこと |
❶ インデックス登録エラーがある時に、詳細を確認できる ❷ 修正を加えたと時に、インデックス登録リクエストできる ・インデックス登録エラーを修正した ・新しいページを作成した ・既存のページを更新した(リライトした) ❸ 検索結果に表示されない時に、インデックス状況を確認できる |
URL検査ツールを使う主な状況としては、インデックス登録エラーが届いた時の詳細を確認したり、再度インデックス登録リクエストを送ったりする時である。
インデックス登録エラーがあると検査結果に表示されないので、せっかく作成したコンテンツに「検索流入が無い」という致命的な状態といえる。そのために、URL検査ツールを使ってエラーの原因を特定し、ページを修正し、インデックス再登録リクエストを送信すべきである。
この記事では、Googleサーチコンソールの使い方に慣れていない初心者の方でも理解しやすいよう、平易な言葉でURL検査ツールの具体的な使い方を解説していく。ぜひ最後まで読み、適切なインデックス管理を目指そう。
結論を示しにくいキーワードの場合でも、記事の主張や方向性を書き出しで伝えてあげることで、読者に安心して記事を読んでもらうことができるだろう。
4-3. 見出し(hタグ)
ここからは、見出し(hタグ)で気を付けたいポイントについて解説していこう。
❶見出しだけで内容を理解できるか
見出しのテキストを見るだけでコンテンツ内容を理解できる見出しがベストである。
見出しは記事の構成を伝えるものだが、もう1つ重要な役割として「記事のどこを読めば良いか」を伝える「目次」としての役割も持っている。
多くのサイトでは「タイトル」>「タイトル画像」>「書き出し文」のあとに「目次」を設置し、読者が見たい箇所にすぐ飛べる仕組みを用意しているだろう。知りたい部分にアクセスするために、見出しのテキストだけで内容が理解できなければならない。
良い見出し例:「プロパーローン」で1位の記事(2022年8月現在)
1.プロパーローンとは
1.1.プロパーローンとは保証会社を通さないローンのこと
1.2.オーダーメイド型の融資が受けられる
1.3.プロパーローンのデメリット
2.一般的なアパートローンとプロパーローンの違い
2.1.資金使途(賃貸経営用VS建前上制限なし)
2.2.保証会社(必要VS不要)
2.3.審査基準(固定VS独自)
2.4.金利相場(年2~5%程度VS個別に設定)
2.5.融資金額(限度額なしVS限度額あり)
2.6.融資期間(法定耐用年数以内などVS個別に設定)
2.7.自己資金(不要の場合ありVSある程度必要)
3.プロパーローンとアパートローンどちらを選ぶべきか
3.1.プロパーローンを組めるならプロパーローンがおすすめ
3.2.プロパーローンが向いているのはこんな人
3.3.アパートローンが向いているのはこんな人
4.プロパーローンを借りるまでの期間と流れ
4.1.プロパーローン借入決定までは3カ月以上かかる
4.2.プロパーローン借入決定までの流れ
5.プロパーローンの審査に通りやすい3つの条件
5.1.融資を受ける人の信用度が高い
5.2.自己資本比率が高い
5.3.購入予定の物件の収益性が高い
6.年収別に分かる!プロパーローンの借入先候補リスト
6.1.【備考】居住用住宅ローンをプロパーローンで借りる場合
6.2.住宅ローンでプロパーローンを使うケースとは?
6.3.一般的な住宅ローンとプロパーローンの違い
8.まとめ
さらに言えば、「何が書かれているか」だけでなく「結論」まで分かる見出しがベストである。
例えば「プロパーローンを借りるまでの期間」という見出しよりも、「プロパーローンを借りるまでには3カ月以上かかる」の方が内容が伝わりやすい。
❷見出しに(自然な範囲で)キーワードが入っているか
タイトルと同様、見出し(hタグ)にも自然な範囲で狙いたいキーワードが入っていることが望ましい。例えば「SEO」というキーワードで上位表示を狙うなら、見出し(h1・h2・h3・h4タグなど)に、自然な範囲で「SEO」という文字を入れよう。
なぜならば、見出しタグは、Googleとユーザー両方にとって、コンテンツ内容を知る重要な要素になるからである。
ただしキーワード自体のテキストが長い場合は、無理に入れると読みにくくなるため、臨機応変に対処しよう。
例:「デジタルトランスフォーメーション」のようにキーワードが長い場合は、見出し全てにキーワードを入れてしまうと読みにくくなり、ユーザーに対しての視認性が逆に悪くなる。
❸見出しにストーリー性があるか
見出しを並べてみた時に「ストーリー性があるか」を俯瞰して見てみよう。ストーリー性がない並びになっていると、ユーザーにとって読みにくく理解しにくくなってしまう。
本来であればこのストーリー性については、SEOライティングに着手する前段階(リサーチ・ターゲット設定・構成作成)の段階で確定すべきものである。ただし、実際に記事を書いた後にも再度チェックし、ストーリーが分かりやすいかどうか確認してみよう。
どのような流れで説明するのが適切かは、ユーザーのリテラシーや理解度、ニーズによって異なる。一概には言えないが、例えば以下のような例を参考にしてほしい。
知らない言葉を検索した場合の「〇〇とは」がキーワードの場合
例:RPAとは
1章で「RPAとは?」を説明。
▼
それらを理解するためには活用例・目的・他のシステムとの違いを説明すべきと判断した場合
2章でRPAの活用例、3章で目的、4章で他のシステムとの違いを説明
▼
ユーザーがRPAについて十分理解したところで、
5章でRPAの種類、6章で導入手順、7章で具体的な導入事例を説明
▼
8章で、ユーザーが〇〇を導入すべきかどうかを判断できるポイントを解説
※実際には、リサーチやターゲット設定によって構成は変わるので注意しよう。
❹見出しの構造や使う順番が守られているか
見出しはh1タグから始まり、h2タグ、h3タグ、h4タグ…と構造が深くなるごとに数字が大きくなっていく。
<h1>ページのタイトル</h1>
<h2>1. 最初の大見出し</h2>
<h3>1-1. 中見出し</h3>
<h3>1-2. 中見出し</h3>
<h3>1-3. 中見出し</h3>
<h2>2. 二番目の大見出し</h2>
<h3>2-1. 中見出し</h3>
<h3>2-2. 中見出し</h3>
<h2>3. 三番目の大見出し</h2>
<h2>まとめ</h2>
見出しタグは構造を伝えるためのタグなので、装飾のために順序を無視した見出し設定をするのはやめよう。
〇良い例 <h1>ページのタイトル</h1> <h2>1. 一番目の大見出し</h2> <h2>2. 二番目の大見出し</h2> <h2>3. 三番目の大見出し</h2> <h2>まとめ</h2> |
×悪い例 <h1>ページのタイトル</h1> <h4>監修者情報</h3> ※いきなりh4から始まっている <h2>1. 1番目の大見出し</h2> <h2>2. 二番目の大見出し</h2> <h2>3. 三番目の大見出し</h2> <h2>まとめ</h2> |
また、バズ部では、h1タグは一つだけ使い、タイトルタグと同じものを入れることを推奨している。その理由は以下の2つである。
- どちらもページの主題を伝えるものだから
- 異なる場合タイトルリンクが書き換えられる可能性があるから
詳しくは「h1タグとは?タイトルとの違いやおすすめの使い方を解説」の記事を参照してほしい。
4-4. 本文(コンテンツ内容)
最後に、本文やコンテンツ内容についてのSEOライティングのポイントを解説していく。
❶分かりやすく読みやすい本文になっているか
SEOライティングにおいては「分かりやすく読みやすい文章」がベストである。もう少し具体的にいえば「中学生でも理解できる文章」を目指すと良いだろう。
小説のような文章の巧さや表現の多様性は必要ない。いかにユーザーが理解しやすい文章が書けるかが重要であり、その点を最も意識して本文を書くことをおすすめする。
なお、ユーザーのリテラシーや理解度によって使うべき言葉や説明の丁寧さは異なる。
キーワード | 想定ターゲットのリテラシーや理解度レベル | |
「相続とは 分かりやすく」 | ▶︎ | ・読者は、相続順位や遺言の効果などをほとんど知らない一般ユーザーと推定できる |
「RPA 営業 事例」 | ▶︎ | ・読者は、マネージャー職などのビジネスパーソン |
また、相続順位の説明など、図解イラストがないと伝わりにくい内容であれば図解を入れるべきである。いくら文章が分かりやすくても、図解イラストが無いと具体的にイメージさせ、理解させるのは難しいだろう。
❷ターゲットに合う言葉や表現を使えているか
ターゲットに強い共感を感じてもらい満足度を上げるためには、ターゲット(想定読者)に合う言葉や表現を使うことも大切である。
ターゲットはどの立場の人なのかをしっかり理解し、リテラシーや理解度に合わせて適切な言葉や表現を選ぶべきである。
例えば「遺言 納得いかない」のようなキーワードなら、不公平な遺言を残されてしまったターゲットの気持ちを受け止め、共感してあげる言葉が必要である。一方、「マイナンバーカード 作り方」なら寄り添う言葉はあまり要らない。
また、例えば「慰謝料」に関する記事でも、慰謝料を「請求したい側」か「請求される側」かによって本文の表現や温度感は変わってくる。
このようなケースの場合、両方をターゲットにしてしまうと言葉や表現を統一しづらいので、できるだけターゲットは絞ることをおすすめする。
❸ユーザーを納得させられる文章か(PREP法)
答えを求めて記事を読んだ検索ユーザーを「納得させられる文章になっているか」も意識したいポイントである。ここで活用できる技法に「PREP法」がある。
PREP法とは、文章の説得力を大きく増すことができるロジカルライティングの技法である。以下の4つの構成で文章を作成する。
- POINT(結論)
- REASON(理由)
- EXAMPLE(具体例・証明)
- POINT(再結論)
ただ結論を述べるだけでは、ユーザーの納得度を上げることはできない。結論を下支えする理由や具体例・証明を明確に示すことで、説得力を持たせることができる。
なお、結論を最初に示す理由は、ユーザーのストレスを軽減させることと、理解度を上げるためである。結論が見えないまま説明が始まってしまうと、読者に「結局何が言いたいの?」とストレスを与えることになる。最初に結論を述べることで、何についての説明をしているか分かり、理解度もアップする。
❹検索ユーザーのニーズや願望を満たせているか
1章で解説した通り、SEOライティングでは、検索ユーザーのニーズや願望を満たすことが目的となる。検索ユーザーが120%満足できている文章を意識してライティングを行おう。
例えば「Web会議システム 種類」という検索キーワードの場合、ユーザーが知りたいのは「Web会議システムの種類(一覧)」だけではない。どんなシステムがあるかできるだけ多くの種類を比較検討した上で、「自分にとって良いものを選びたい」というのがユーザーの願望となる。そのため、「こういう使い方がしたい方はこのシステムがおすすめ」など具体的な選び方まで言及が必要となる。
キーワードごとに深堀りしたニーズや願望を満たせているか、確認してみよう。
❺ユーザーに次の行動を提案できているか
「ユーザーのニーズを満たして終わり」ではなく、もう一歩進んで次のユーザーの行動を提案できているコンテンツは付加価値が高い記事となる。
具体的には、以下のような行動を示してあげると良い。
- サービスの選び方やおすすめを提示した後に、具体的な始め方まで提案してあげる
- 解決策を示した後に、具体的に次に何をすべきか教えてあげる
ユーザーが読み終わった時にどういう状態を目指すかを考え、具体的な行動を提案してあげよう。
❻上位コンテンツを超えるオリジナルの価値があるか
ただ上位コンテンツを真似するだけでは、価値あるコンテンツを作ることはできない。「上位コンテンツを超えるどんな価値があるか」を念頭に置いてSEOライティングを進めよう。
- 独自アンケートの結果や収集した口コミ
- 上位コンテンツにはない独自の主張やストーリー
- 分かりやすい図解イラスト
- 情報を整理して突き抜けた分かりやすさを提供
- 動画コンテンツなど
「この記事の独自性は何?」と聞かれた時に自信を持って答えられるような、オリジナルの価値を用意しよう。
❼離脱したくなるポイントがないか
検索ユーザーは何かしらの「答え」を求めてSEOコンテンツにたどり着く。そのため「この記事には答えがなさそう」「読む価値がなさそう」と思われればすぐに離脱されてしまう。
離脱につながりやすい表現の例
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「ユーザーはすぐに離脱してしまうもの」ということを前提に、離脱したくなるポイントがないか確認してみよう。
❽情報元が信頼できる一次情報か
情報元は、信頼できる一次情報を利用しよう。二次情報(一次情報を参考に書かれた情報)は使用せず、必ず元を辿って一次情報を確認すべきである。また、参考サイトに出典が書かれていない場合、それを鵜呑みにしてコンテンツに取り入れるのは避けたい。
例えば参考サイトに「とある調査では、7時間の睡眠時間が最も死亡リスクが低い」と書かれていたとする。この場合、必ず「元となった調査はどれか」を調べ、一次情報を見つけて内容を精査する必要がある。
一次情報が信頼に値する内容かを確認し、信頼できる場合のみコンテンツで引用・参考にしよう。
❾読みやすい体裁になっているか
文章として統一感があり、読みやすい体裁になっているかも確認しよう。
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パソコンだけでなくスマホ端末からの見え方も確認し、スマホでも読みやすい文章に仕上げよう。
5. SEOライティングについての誤解
最後に、SEOライティングについての誤解について3つ解説して終わりにしよう。
5-1. 検索エンジンに向けてではなくユーザーに向けて書く
SEOライティングは検索エンジンに向けて書くものではない。あくまで検索ユーザーに向けて書くものであることを常に意識しよう。
「SEOライティングは検索エンジンに分かりやすい文章を書くこと」と考える方もいるかもしれない。しかしこれは間違いである。
2022年8月にGoogleは、人間向けに作成された「役立つコンテンツ」を重視し、優先して上位表示させると発表している。これにより、検索エンジンに向けて作成されたコンテンツの順位は下がる可能性が高い。
参考:PC Watch/Googleの検索結果、SEO特化型ではなく人間向けに作成された「役立つコンテンツ」を重視
Googleはコンテンツを読んだ後のユーザー行動も収集しているので、そうした行動がコンテンツ評価に影響を与える可能性は十分にあると考えられる。
目の前のユーザーを満足させることが上位表示やCVにつながり、結果的にSEOに良い影響を与えることができるのである。
5-2. キーワード出現率は気にしなくて良い
一昔前までは「キーワード出現率は3%~7%程度が良い」などと言われた時代があった。しかしこれは古いSEO手法であり、今ではキーワード出現率は全く気にしなくて良い。
むしろ、Google社員のジョン・ミューラー氏は「文章を自然に書くことを推奨する」と2011年に発言している。
※詳しくは【キーワード出現率は「気にしない」が正解|古いSEO手法は捨てよう】の記事を参照されたい。
同様に、「共起語を〇回登場させよう」というSEOライティングはあまり意味がない。共起語は、リライト時などに、自社コンテンツに足りない論点を見つけるなどに活用することは有用である。しかし、共起語をたくさん入れればSEO効果があるという性質のものではない。
5-3. 上位コンテンツをまとめるだけではダメ
SEOライティングというと「上位コンテンツの内容をまとめれば良いんでしょ」と考える方がいるかもしれない。しかしそれでは不十分であり、上位表示も難しいだろう。
Googleは2022年8月に「Helpful Content Update」という新しい検索アルゴリズムのアップデートを実施した。これによると、「たいした価値を付け加えることなく、主に他の人が言ったことをまとめているだけ」のコンテンツは今後順位が下げられる可能性が高い。
SEOライティングで上位を目指すなら、ユーザーの役に立つ「独自性のあるコンテンツ」を作ることが必須となる。
まとめ
この記事では、SEOライティングについてのバズ部の考え方や、大切なポイントについて解説してきた。
最後に、もう一度、SEOライティングで重要な18のポイントを以下に載せておく。
タイトル | |
❶ 思わずクリックしたくなる魅力的なタイトルか | |
❷ タイトルに狙いたいキーワードが入っているか | |
❸ タイトルの長さが適切か(28文字〜36文字)がおすすめ | |
書き出し(リード文) | |
❶ 本文を読みたくなる書き出しになっているか | |
❷ 書き出しで結論(または主張や方向性)が分かるか | |
見出し(hタグ) | |
❶ 見出しだけで内容を理解できるか | |
❷ 見出しに(自然な範囲で)キーワードが入っているか | |
❸ 見出しにストーリー性があるか | |
❹ 見出しの構造や使う順番が守られているか | |
本文(コンテンツ内容) | |
❶ 分かりやすく読みやすい本文になっているか | |
❷ ターゲットに合う言葉や表現を使えているか | |
❸ ユーザーを納得させられる文章か(PREP法) | |
❹ 検索ユーザーのニーズや願望を満たせているか | |
❺ ユーザーに次の行動を提案できているか | |
❻ 上位コンテンツを超えるオリジナルの価値があるか | |
❼ 離脱したくなるポイントがないか | |
❽ 情報元が信頼できる一次情報か | |
❾ 読みやすい体裁になっているか |
これら全てを満たすことができれば、かなり質が高いSEOコンテンツを作成できているはずだ。
なお、SEOにおいてSEOライティングはほんの一部の工程に過ぎない。キーワード選定やペルソナの設定方法など、コンテンツマーケティングの全体像をしっかり把握したい方は、以下コンテンツもぜひ参考にしてほしい。
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