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11/27水19:00〜20:00
SEOキーワードマーケティングは、ソーシャルメディアの台頭してから、その効果を軽視されることが多くなった。
しかし、SEOから集まるアクセスは、「目的意識」の高い人なので、ソーシャル経由のアクセスと比べて、高いコンバージョンが生まれる。
従って、ソーシャルメディア対策だけではなく、検索エンジン対策にも力を入れることによって、より大きな結果を出すことができるようになる。
幸いなことに当ブログは、立ち上げてから2ヶ月目あたりから、「キャッチコピー」などの単一キーワードや、「Wordpress ブログ」などの複合キーワードなど、検索数の多いキーワードで、検索上位に表示されるようになってきた。
そこで、今回は私がSEOキーワードマーケティングを行うために実践している、
メディアのSEOキーワードポートフォリオの作成方法と作成する意味、注意点について ご紹介する。
SEOキーワードマーケティングは、行き当たりばったりで行うのではなく、しっかりとした計画と戦略をもとに実践することで、最大の効果が得られる。そのためには、毎月1回は、SEOキーワードのポートフォリオを作る時間を確保しよう。
SEOキーワードポートフォリオとは、
という、優先的に攻略するべき4つの条件を満たしたSEOキーワード群のことだ。
Googleキーワードアドバイスツールを使って、この4つの条件を満たしたSEOキーワードを調査して、以下のようなキーワードシートに書き出して行こう。
実際に、Googleのキーワードアドバイスツールを使うと、下図のように、SEOキーワードの情報を見ることができる。
例えば、以下の図だと、「キーワード seo」が、検索ボリュームも大きく、競合度も低い理想的なキーワードだ。こうやって何度も調査を繰り返して、ポートフォリオに追加していこう。
ポートフォリオを作る時の注意点は以下の通りだ。
SEOキーワードマーケティングの目的は、あなたのビジネスに興味がある人を、検索エンジンから集客することだ。さらに、そこからコンバージョンを生み出すことだ。従って、ポートフォリオに追加するSEOキーワードは、あなたのビジネスと関連するものでなければいけない。
考えてみて欲しい。例えば、ファッションブランドを経営しているとしたら、ランディングページやマーケティングというSEOキーワードで対策をして、アクセスを集めても、コンバージョンは一切生まれない。
当たり前のことだが、この間違いをしている方は意外なほどに多いので注意しよう。
ターゲット層が、実際にそのキーワードで検索するかは、非常に重要なポイントだ。
例えば、同じファッションブランドでも、若者層をターゲットとした低価格帯のブランドと、ヴィトンやグッチのような富裕層をターゲットとしたブランドでは、対策するべきキーワードは違う。
また、カジュアルなアメカジ系のファッションブランドと、フォーマルなドレス系のファッションブランドでも、対策するべきキーワードは違う。
あなたのビジネスにどんぴしゃりのターゲットを見極め、それらの人びとのデモグラフィック変数とサイコグラフィック変数を抑えておこう。こうやって、ターゲットを明確化することで、SEOキーワードの選定は遥かに楽になる。
当然ながら、その他の条件(競合性やライバルサイトなど)が、一緒であれば、より検索数が多いものから重点的に対策する方が効率的だ。
最低でも、2000以上の月間検索ボリュームがあるキーワードを選び出そう。慣れないうちは、骨が折れる作業かもしれないが、リサーチのスキルが上がるにつれて、どのような市場でも、対策するべきキーワードは、無数にあることが実感できるようになる。
これはあくまでも目安だが、私の経験則から来る指標として、自サイトのページランクが0〜3の状態では、競合性が「低」のキーワードのみに集中して対策しよう。ページランクが4〜6の状態になると、競合性が「中」のキーワードも攻略できるようになる。
残念ながら、競合性「高」のキーワードは、ページランク7以上の巨大なサイトが占めている場合が多いので、骨折り損になる可能性が高い。
大事なことは、自サイトの状態と照らし合わせて、最も効率的なものから攻略することだ。
時には、競合性が低いSEOキーワードを見つけても、実際に調べてみると、検索上位を巨大ブランドが独占しているという場合も少なくない。
巨大ブランドのサイトは、コンテンツも充実しており、SEO対策にも大きな予算をかけている場合が多いので、数年単位の長いスパンでなければ、勝つことは難しい。検索画面の1ページ目に入るために、半年〜数年かかるようであれば後回しにしよう。
SEOキーワードのポートフォリオを作ったからといって、ホッとするのはまだ早い。攻略するべきキーワードを見つけたら、今度は、それぞれのキーワードに最適なコンテンツを作る必要がある。
なぜなら、Googleが公表している検索エンジンの運営ポリシーに以下のものがある。
検索ユーザーにとって最も有益な情報を検索結果として提供する
つまり、検索上位を達成するための、最も重要なポイントは、ライバルサイトを上回るコンテンツを提供することだ。SEOキーワード対策に夢中になっていると、コンテンツに対する視点が欠けてしまうので注意しよう。
そのミスを防ぐためにも、キーワードポートフォリオを作る際は、必ずライバルサイトのコンテンツを調べて書き込んでおこう。
そして、あなたが、そのキーワードに対してコンテンツを作る際は、「ライバルサイトを上回るには、何を提供すれば良いか?」を、常に自問自答する習慣を付けよう。
長い目で見れば、コンテンツの質が高いサイトの方が、確実に検索上位に近づく。コンテンツを作る際に、SEOの観点で見た時の注意点は以下の6つだ。
例えば、「スーツ 着こなし」で検索する人が求めているコンテンツが、スーツのカタログではないことは明らかだろう。
スーツをかっこ良く着こなすための小ワザやテクニックを求めているはずだ。 こうやって、検索ユーザーが求めているコンテンツを提供することによって、検索エンジンに高く評価されるだけでなく、「いいね!」や「リツイート」される機会が増え、さらに多くの人にあなたのサイトが広まることになる。
コンテンツを作る際は、以下の3つのポイントを抑えておこう。
この3つのポイントに関して、詳しくは、「たった1つの記事だけで2万アクセスを集めるための5つの戦略」を参考にして欲しい。
原則として、1つのコンテンツには1つのキーワードのみを設定するようにしよう。
例外として、そのコンテンツが、2つ以上のキーワードの検索ユーザーを同時に満足させられる場合のみ、複数のキーワードを設定することができる。
例えば、この記事は、「SEOキーワード」と「検索上位」という2つで対策をしている。なぜなら、両方のキーワードで検索してくる訪問者の両方を満足させられるコンテンツだからだ。
記事のタイトルには、必ずキーワードを含める習慣を付けよう。例えば、「SEO キーワード」で検索してみて欲しい。上位表示されているもののタイトルには、必ず、同じ言葉が使われているはずだ。
タイトルだけでなく文中にもキーワードを含めておこう。そうすることによって、検索エンジンが、あなたのサイトのコンテンツを評価しやすくなる。(詳しくは後述)
SEOキーワードチェキなどのツールを使うと、文中でのキーワード出現頻度を調べることができる。
具体的に、文中にキーワードを何%以上使うべきというガイドラインはないが、ある程度の指標にはなるだろう。
タイトルにはh1タグを、文中の見出しや、小見出しなどの重要な箇所には、h2タグ、h3タグを使うようにしよう。
そうすることによって、検索エンジンが、あなたのサイトを適切に評価しやすくなる。
メタタグはタイトルやコンテンツに比べると重要度は落ちるが、それでも重要な要素の1つだ。
なぜなら、検索エンジンには、”meta title”の内容がタイトルとして表示され、”meta description”が、抜粋として表示され、”meta keyword”の内容が、キーワードとして指定されるからだ。(下図参照)
WordPressを使うと、All in One SEO Pack というプラグインを使うことによって、メタ情報を簡単に指定することができる。
WordPressのインストール方法に関しては、「初心者でも15分でできるWordPressのインストール方法」を参考にしよう。
Googleの検索エンジンのランク付けは、ロボットが自動的に行っている。
具体的には、右図の3ステップで決定される。
このように、ロボットがアルゴリズムという指標に基づいて、判断しているので、あなたのサイトを、クロウラーが巡回しやすい構造、インデックスされやすい構造にしておくことによって、ランキングにも好影響を与える。
具体的には、以下のポイントを抑えておこう。
Googleサイトマップを用意することで、あなたのブログの全ページを、クロウラーが巡回してくれるようになる。すると、より多くのページが検索エンジンにインデックスされる。
WordPressを使用しているなら、必ずGoogle XML Sitemapプラグインを導入して、サイトマップを作っておこう。
PV数の多いページほど、クロウラーが頻繁に巡回に来る。従って、そのページから、SEO対策を施したいページに内部リンクを貼っておくことで、そちらのページもクロウラーがチェックしてくれるようになる。
このように、優先して対策したいページへ、少しでもクロウラーが来てくれるように工夫をしよう。
上と同様に、クロウラーは最新の更新情報を優先的にチェックする。従って、最新の記事から過去記事へと誘導することによって、あなたのサイトを正しく評価してくれるチャンスが増える。
バズ部の記事内に、過去記事への内部リンクが多いのも、これが理由だ。
検索順位の決定(ランキング)において、アンカーテキストは非常に大きな影響を持つ。(下図参照)
従って、内部リンクを貼る場合は、アンカーテキストにも気を使おう。
いきなりは難しいかもしれないが、ドメインの信頼性が高く、googleからの評価が高いサイトから被リンクを得ることで、SEOの効果はグングンと上がって行く。
従って、人の役に立つコンテンツを作ったら、ソーシャルメディアを使って、コンテンツを拡散し、できるだけ多くの人に見てもらえるように努力をしよう。あなたのコンテンツを見てくれる人が増えれば増えるほど、被リンクを貰えるチャンスが増える。
パーマリンクとは、サイト内の1つ1つのページに与えられる固定URLのことだ。1つ1つの記事に対してパーマリンクを手動で設定することによって、そのページの分かりやすさが遥かに増す。
例えば、
パーマリンク未設定の場合:
https://lucy.ne.jp/bazubu/cgi-bin/article.cgi?file=?/2012/08/22
パーマリンク設定済の場合:
https://lucy.ne.jp/bazubu/seo-6427.html
のように、URLの表示方法を変えることができる。
WordPressを使っている場合は、左メニューから「設定」→「パーマリンク設定」を選び、「カスタム構造」にチェックを入れて、以下の内容を記入しておこう。
/%postname%-%post_id%.html
これを入れる事によって、自由にパーマリンクを設定できるようになる。
サイトの階層が多すぎると、クロウラーが巡回しにくくなるため、階層の浅い位置にあるコンテンツの方が、検索上位に表示されやすい。
従って、全てのコンテンツを3階層以内におさめられるように心がけよう。
ここまででご紹介した3つのステップ
を実践する以前と、実践した後で、あなたは大きな違いを実感するはずだ。最後に、SEOキーワードマーケティングの効果を最大化するためのコツが分析と改善にある。
そのための方法は、以下の2つだ。
Googleは、最も価値のあるサイトを検索ユーザーに届けるために常に変化を続けている。そのため、SEOキーワードマーケティングに終わりはない。従って、定期的に情報を集めて、自分のSEOスキルをアップデートし続ける必要がある。
そのためにも、Googleアナリティクスで定期的に以下の4つの要素を確認して、改善を図ろう。
SEOキーワードマーケティングの最大の目標は、ターゲットとなる人たちを集客し、さらにコンバージョンを生むことだ。例えば、以下はバズ部の検索流入数の多いキーワードだ。
それぞれのキーワードで訪問別ページ数も、平均滞在時間も全く違うことが分かる。
こうした情報をもとに、それぞれのページを分析することで、
など、マーケターなら、のどから手が出るほど欲しい情報をいくらでも手に入れることができる。
そうやって分析をしたら、次からの施策に反映していこう。そして、また分析をして改善をしてという風に、常に「より良く」を目指して、改善を図り続けよう。
時に、ソーシャルメディアはSEOと相性が悪いという意見を聞くこともあるが、私の意見は、全く別で、ソーシャルメディアとSEOは一緒に対策をするべきだ。
そして、両者の相性は非常に良い。
なぜなら、SEOキーワードを調べる癖をつける事で、「どれぐらいの人が、どんな情報を求めているか?(情報ニーズ)」が分かるようになる。
そして、ニーズの多いキーワードを参考にすることによって、人の役に立つコンテンツのアイデアを簡単に得られるようになる。さらに、人の役に立つコンテンツを作ると、ソーシャルメディアでも自然と拡散していく。
結論をお話すると、SEOキーワードマーケティングの最大の利点は、こうやって、人々のニーズをリアルタイムで把握できることにある。従って、SEOを決して軽視することなく、マーケティングの重要な1つの分野だということを、しっかりと認識して、適切な対策を心がけよう。
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