アンカーテキストは、SEO内部対策を行う上で避けては通れない技術の一つで、サイトのユーザビリティやSEO効果を高める上で重要な役割を持っている。
良いサイトを完成させる上で、避けては通れないものなので是非しっかりと抑えておきたい。
そこで、このページでは、
- アンカーテキストとは
- アンカーテキストのユーザビリティ上・SEO上での役割
- 効果的なアンカーテキストを作成するためのポイント
- アンカーテキストに関してよくある質問
を解説する。
しっかり確認して、一つずつ徹底するようにしよう。それだけで長い目で見た時の、あなたのサイトの集客の成功度合いは大きく違ったものになるだろう。
1. アンカーテキストとは
アンカーテキストとは、リンクを設定したテキストのことだ。例えば、以下の図の場合、青字になっている「検索エンジンの仕組み」という部分がアンカーテキストだ。
ブログやサイトの運営を始めたばかりの頃は、アンカーテキストにどのような文言を設定するかに関して、さほど注意を払っていない方が多い。
しかし、アンカーテキストはユーザビリティの面でもSEO面でも重要な役割がある。
詳しく解説していこう。
1.1. アンカーテキストのユーザビリティ上の役割
適切に設定されたアンカーテキストは、サイト全体の使いやすさを向上させる効果がある。
例えば、下図は参考までにバズ部内のSEOに関する記事をまとめたページの一部だ。アンカーテキストが適切だと、ユーザーは、リンク先のページの内容を推測して自分にとって興味のあるページを選んでアクセスできるようになる。
ナビゲーションメニューに設定するアンカーテキストもユーザビリティ上とても重要だ。
なぜなら、それを見ることによって、そのサイトが何に関してのコンテンツを提供しているサイトなのかが一目でわかるようになるからだ。
例えば、バズ部では現在ナビゲーションメニューを以下のように設定している。
これらのナビゲーションに設定されているアンカーテキストを見れば、バズ部がWEBマーケティング全般について扱っていることが伝わるし、具体的にどのようなトピックを扱っているのかも分かる。
このように、内部リンク外部リンクのどちらの場合でも、アンカーテキストを正しく設定することでサイトがユーザーにとってより使いやすいものになる。
1.2. アンカーテキストのSEO上の役割
アンカーテキストは、ユーザーだけでなく検索エンジンにも、リンク先のページがどのようなページなのかを伝える役割がある。
「こちら」のようなアンカーテキストでは、検索エンジンはその先のページがどういうページなのかを全く理解できない。しかし、「コンテンツマーケティング」というアンカーテキストなら、検索エンジンもその先のページがコンテンツマーケティングについて扱っているページだということが分かる。
サイト内の内部リンクの全てのアンカーテキストが最適化されていれば、検索エンジンが、そのサイトが何について扱っているサイトなのか、そのサイトの階層構造はどのようになっているのかを理解する手助けになるのだ。
結果的に、検索エンジンロボットのサイト内での回遊性が上がり、全てのページが正しくインデックスされるようになる。『検索エンジンの仕組み』を読めばより深く理解できるようになるだろう。
2. SEOに効果的なアンカーテキストの3つのポイント
実際にアンカーテキストを設定する時は、是非、以下の3つのポイントに注意しよう。
これらのポイントを抑えれば、自動的にユーザーにとってもSEOにとっても効果的なアンカーテキストになる。
2.1. リンク先の内容が分かる説明的なテキストにすること
アンカーテキストはリンク先のページの内容が伝わるように書くことが大前提だ。
例えば、「この記事を見てください。」「〜に関してはこちら」「ここをクリック」のような意味のないテキストではなく、「コンテンツマーケティングの進め方を見てください。」のような具体的なテキストを設定しよう。
また、ページのURLをそのままアンカーテキストに使用しているサイトも多く見かけるが、これも止めた方が良い。
URLをそのまま見せられても、それだけでは、その先のページの内容は分からないからだ。
2.2 キーワードを含めること
説明的なアンカーテキストを作る際、SEOキーワードを含めるようにするとより良いものになりやすい。
例えば、リンク先のページが wordpress のカスタマイズ方法に関するコンテンツであれば、「wordpress カスタマイズ」というキーワードを、ランニングシューズの選び方に関するコンテンツであれば、「ランニングシューズ 選び方」というキーワードを含めるように心がけよう。
このように、アンカーテキストにSEOキーワードを含めるようにすると、リンク先のページが検索エンジンにより正確に評価されるようになる。もちろん過剰なキーワードの詰め込みはNGだし、基本的にキーワードのみのアンカーテキストもオススメしない。
簡潔なフレーズや、それ単体で意味をなす単語を設定するようにしよう。
当記事を執筆している現在、バズ部のナビゲーションメニューはキーワードをベースにしたアンカーテキストになっているが、これは改善の余地があると考えている。
2.3. 簡潔な内容にすること
いくら、説明的でキーワードが含まれるようにといっても、それが2行以上にまたがっていたり、一つの文を丸々アンカーテキストに設定するようなことは止めておこう。
そのような長いアンカーテキストでは、ユーザーも検索エンジンも内容を理解するのに時間がかかってしまう。
せいぜい2~3個の単語からなるテキストか、短いフレーズ程度の一目で見て瞬間的に内容が分かる長さに止めよう。
3. アンカーテキストに関するよくある質問
最後にアンカーテキストに関してよくいただくご質問に関して回答しておく。
3.1. 同じアンカーテキストの内部リンクが複数ある場合
一つのページに、同じアンカーテキストが設定されている内部リンクが複数あったとしてもSEO的には全く問題はないので安心しよう。
ただ、一つのページに何百個も何千個も同じ内部リンクがあるなど極端な場合は明らかにペナルティの対象になる。
3.2. アンカーテキストだけで検索順位は変わらない
設定していたアンカーテキストを一つ変えただけでリンク先ページの検索順位が大幅に上昇したという報告を受けたりすることがあるが、通常、アンカーテキストだけで、あるページの順位が劇的に上がることはない。
それはアンカーテキストを含む多数の要因が重なった上での結果だ。
しかしサイト内の全ての内部リンクを一から見直して、ユーザーにとっても検索エンジンにとってもこれ以上ないぐらい分かりやすいアンカーテキストやサイト構成に最適化した場合は、顕著な変化が現れることは十分考えられる。
いずれにしろ最も重要なのは、そのページのコンテンツの質だ。低品質なページはどれだけ頑張っても上位表示されることはない。
3.3. アンカーテキスト(リンク)の数に関して
一つのページ内のアンカーテキストの比率は全体の10%以内が良いなどの情報が流れることがあるが、これは全く気にしなくて良い。
『初めてのWordPressで集客できるブログを作るまでの使い方』のようにアンカーテキストが大部分を占めるページでも、上位表示はいくらでもされる。
重要なのは、そのページがあることによってユーザーにどれだけ大きな価値を提供できているかということだ。ユーザーに最も大きな価値を提供するために必要なことであれば、どれだけアンカーテキストの比率が大きくなっても関係はない。
もちろん、リンクを羅列しただけの悪質、または低品質なページの場合は別の話だ。
4. まとめ
内部SEOを行う上で、アンカーテキストは重要なものだ。
最初は一つずつのアンカーテキストを徹底して設定するのは骨が折れることだと感じられるかもしれない。しかし、サイト運営を行っていれば、すぐに慣れるものなのだ。
一つ一つの手間を惜しむか惜しまないかで、将来的なSEOでの成功度合いは大きく変わるので、どうか徹底する癖をつけて欲しい。
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