- オンライン
01/16木12:00〜13:00
WordPressをインストールしたらまずすることは、WordPress管理画面から「初期設定」を完了させることである。すぐにデザインを整えたり記事を投稿したりしたくなるが、グッとこらえて初期設定を終わらせてほしい。
WordPressの初期設定には、①一般設定、②投稿設定、③表示設定、④ディスカッション設定、⑤メディア設定、⑥パーマリンク設定、⑦プライバシー設定の7つがある。
この中には、非常に重要な項目もあれば、それほど重要ではなく初期値のままで良い項目もある。この記事では、WordPress初期設定の全項目について、重要度とともに「この設定がおすすめ」という最適値を詳しく解説していく。
一般設定 | ||
サイトのタイトル | 最適なサイト名を熟考した上で設定すべし | |
キャッチフレーズ | 入力されている場合は空白にする | |
WordPress アドレスとサイトアドレス | 必要な場合は間違いなく設定しよう | |
管理者メールアドレス | 受信できるアドレスを設定しよう | |
メンバーシップ | そのままでOK | |
デフォルト権限グループ | そのままでOK | |
サイトの言語・タイムゾーン | 日本語になっていればそのままでOK | |
日付形式・時刻形式・週の始まり | そのままでOK | |
投稿設定 | ||
投稿用カテゴリーの初期設定 | そのままでOK | |
デフォルトの投稿フォーマット | そのままでOK | |
メールでの投稿 | そのままでOK | |
更新情報サービス | そのままでOK | |
表示設定 | ||
ホームページの表示 | ブログ型ならこのままでOKだが、企業サイトなら固定ページに変更しよう | |
RSS/Atomフィードに関する設定 | そのままでOK | |
検索エンジンでの表示 | そのままでOK | |
ディスカッション設定 | ||
デフォルトの投稿設定 | そのままでOK | |
他のコメント設定 | そのままでOK | |
自分宛のメール通知 | そのままでOK | |
コメント表示条件 | そのままでOK | |
コメントモデレーション | そのままでOK | |
コメント内での許可されないキーワード | そのままでOK | |
アバターの設定 | そのままで良いが、別途Gravatarでプロフィール画像を設定すべし | |
メディア設定 | ||
サムネイルのサイズ(150×150) | そのままでOKだが、必要があれば変更しよう | |
中サイズ(300×300) | そのままでOKだが、必要があれば変更しよう | |
大サイズ(1024×1024) | そのままでOKだが、必要があれば変更しよう | |
パーマリンク設定 | ||
パーマリンク設定 | 「投稿名のみ」に設定することをおすすめする | |
プライバシー設定 | ||
プライバシーポリシーページ設定 | デフォルトページでも良いので、プライバシーポリシーページを作成しておくのがおすすめ |
表の中で「◎」とした項目は、必ず確認し、慎重に設定すべきものである。また、「○」とした項目は、ケースによって変更が必要なので確認してほしいものである。「△」はそれほど重要でなくデフォルト値でOKな項目なので、読み飛ばしても構わない。
全項目について理想的な設定方法を解説していくので、ぜひその通りに設定して欲しい。
また8章では、今回紹介した7つの初期設定以外にも、記事投稿前にやっておきたい4つの基本設定について解説する。
重要度 | 設定 | 内容 |
WordPressテーマを決めて設定する | デザインテンプレートを決めておくと良い | |
必要なプラグインを入れておく | セキュリティ対策など必須のものは入れておいた方が良い | |
不要なサンプル投稿とコメントを削除する | 投稿一覧やコメント欄から、不要な投稿やコメントを消しておく | |
不要なウィジットは削除する | アーカイブやメタ情報など、サイドバーなどに要らない情報があれば消しておく |
WordPressの最初の設定でつまずかないために、ぜひこの記事を活用してほしい。
目次
初期設定1つ目「一般設定」では、サイトの一般的な設定が行える。サイトタイトルなど、重要な設定項目もあるため、重要度に応じてしっかりと確認してほしい。
重要度 | 項目 | 内容 |
サイトのタイトル | 最適なサイト名を熟考した上で設定すべし | |
キャッチフレーズ | 入力されている場合は空白にする | |
WordPress アドレスとサイトアドレス | 必要な場合は間違いなく設定しよう | |
管理者メールアドレス | 受信できるアドレスを設定しよう | |
メンバーシップ | そのままでOK | |
デフォルト権限グループ | そのままでOK | |
サイトの言語・タイムゾーン | 日本語になっていればそのままでOK | |
日付形式・時刻形式・週の始まり | そのままでOK |
※◎は必ず確認・変更すべき項目、○は念のため確認すべき項目、△はそのままで構わない項目。
WordPressのダッシュボード(管理画面)の左側メニューから【設定】➡【一般設定】を選ぶと、WordPressの一般設定を入力できる。
一般設定の最初の項目は「サイトのタイトル」である。言うまでもなく、サイトタイトルはWebマーケティングにおいて非常に重要な要素となるので、しっかり熟考した上で決定しよう。
サイトタイトルの決め方には、以下の2つの方向性がある。
一般的にはサイトのタイトルには狙いたいSEOキーワードを含めるべきだとされている。
しかし、一方で、キーワードは無視して「指名検索」されるぐらいの価値と知名度のあるサイトを作ることも重要である。例えばこのサイト「バズ部」では、毎月2千~5千件程度の指名検索を得ている。
この場合、サイトタイトルは覚えやすく口にしやすいものにすることをおすすめする。
キャッチフレーズは空白にしておくことをおすすめする。
キャッチフレーズに入力した文言は、サイトのメタディスクリプションとして扱われる。しかし使用するテンプレートによっては、このキャッチフレーズが勝手にタイトルタグで囲われたり、見出しタグで囲われたりと、SEO上、好ましくない設定になってしまうことがある。
※例えば、各ページの「タイトル」や「見出しタグ」にここで設定したメタディスクリプションが設定されてしまうのはSEO上、好ましくない。なぜならば、ページごとの「タイトル」や「見出しタグ」は、ページごとの内容を的確に表現すべき要素であり、全ページに同じ文言を使うのは良くないからだ。
詳しくは、「SEO対策におけるtitleタグの重要性と最適化する方法を解説」の記事も参考にしてほしい。
上記の理由から、キャッチフレーズは空白にしておく(何も入力しない)ことをおすすめする。
「WordPressアドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL)には、デフォルトでWordPress本体をインストールした場所のURLが入っている。
もし、サイトのアドレス(ユーザーがアクセスする先)を別の場所にする場合には、「サイトアドレス(URL)」の方にそのURLを書こう。
サイトアドレスを変更する例❶
● WordPressをインストールした場所は「http://〇〇.com/wp/」
● ユーザーに表示させたいのは「http://〇〇.com/」
➡この場合、WordPressアドレスに「http://〇〇.com/wp/」、サイトアドレスに「http://〇〇.com/」と入力しよう。
サイトアドレスを変更する例❷
● WordPressをインストールした場所は「http://〇〇.com/」
● サイトをSSL化して、サイトアドレスが「http://」から「https://」に変わった
➡この場合、WordPressアドレスとサイトアドレス両方のアドレスを「https://〇〇.com/」に変更しよう。
※なお、「WordPressアドレス」と「サイトアドレス」の設定は間違うと戻すのが大変なので、不用意に変更しないよう気を付けてほしい。もし間違ったアドレスを入力して管理画面にアクセスできなくなった場合(404エラーが出る場合)は、「WordPressのログイン方法とログインできない場合の解決法」に対処法があるので確認してほしい。
管理者メールアドレスには、WordPressを設定したユーザーのメールアドレスがデフォルトで入っている。今後、サイトの管理者となる人物が異なる場合は、変更しておこう。
記事への新着コメント、新しいバージョンのお知らせなど重要なメールがここに届く。そのため、日常的に利用しているメールアドレスを設定しておくと良いだろう。
メンバーシップの設定はデフォルトでオフになっており、推奨はそのままオフにしておくことだ。「だれでもユーザー登録ができるようにする」をONにすると、誰でも自由にWordPressの管理画面にアクセスできるようになってしまう。
むやみに管理画面にアクセスされないよう、特別な理由が無い限り、このチェックボックスはOFFのままにしておくのがおすすめである。
※WordPressは、複数のユーザーがログインし、記事を更新したり公開したりできるようになっている。ただし、サイトのテーマの編集や全記事の編集・公開など、サイト全体に渡る変更については、管理者に近い権限のユーザーのみに付与することが可能だ。
ユーザー権限についての詳細は、「WordPressの5種類のユーザー権限と設定方法|サイト運営者は必ず確認しよう」の記事を参考にしてほしい。
新規ユーザーのデフォルト権限グループは、このままで構わない。新規ユーザーを追加する時に選べるので、ここで選択する必要はない。
※デフォルト設定の「購読者」は最も低い権限(できることが少ない権限)なので、このままで全く問題ない。
日本語版のWordPressをインストールした場合、サイトの言語が「日本語」、タイムゾーンが「東京」になっているはずである。そのようになっていれば、特に変更する必要はない。
外国向けのサイトの場合は、ターゲットにする国のタイムゾーンを選んでおこう。
特におすすめの形式はないため、こだわりがなければこのままで構わない。希望があれば変更しておこう。
これで一般設定は終了だ。最後に忘れずに「変更を保存」ボタンをクリックして、変更を確定させよう。
次は「投稿設定」だ。投稿設定では、以下のような内容を設定できる。
重要度 | 項目 | 内容 |
投稿用カテゴリーの初期設定 | そのままでOK | |
デフォルトの投稿フォーマット | そのままでOK | |
メールでの投稿 | そのままでOK | |
更新情報サービス | そのままでOK |
※◎は必ず確認・変更すべき項目、○は念のため確認すべき項目、△はそのままで構わない項目。
どの項目も、特にこだわりがない場合はデフォルトの設定のままで良い。ただし、自分のケースでは必要な設定かどうか、念のため目を通しておくと良いだろう。
WordPressのダッシュボード(管理画面)の左側メニューから【設定】➡【投稿設定】を選び、早速設定を確認していこう。
投稿用カテゴリーの初期設定では、新しい記事を投稿する時に「どのカテゴリーに属する記事にするか」の初期値を選択できる。この時点ではデフォルト(未分類)のままで問題ない。
記事投稿時に個別で設定できるため、設定変更は必須ではない。
サイトを長期運用している中でカテゴリーが増えてきたら、初期値をメインカテゴリーに設定すると便利で良いだろう。
カテゴリー設定について詳しく知りたい方は、「WordPressのカテゴリーの設定方法から編集まで徹底解説」の記事も参照してほしい。
デフォルトの投稿フォーマットでは、WordPressの「標準」フォーマットの他に、さまざまなフォーマットを選べる。特別こだわりがなければ「標準」のままで問題ない。
WordPressでは、メールを使って記事を投稿することが可能である。メール投稿機能を使う場合のみ、ここで設定が必要だ。つまり、メール投稿機能を使わないなら、設定は不要(このままでOK)である。
メール投稿をスムーズに行いたい場合には、「Jetpack」「Postie」などのプラグインを活用するとさらに便利に使えるだろう。
メール投稿で良質なコンテンツを作れるか?
メール投稿では簡易的な記事作成しかできないため、ユーザーにもGoogleにも喜ばれるような「良質なSEOコンテンツの作成」には向かない。
しかし、旅先で撮った写真を紹介しているような趣味サイトでは便利に使える機能といえるだろう。
更新情報サービスの設定は、特に変更せずこのままで良い。
更新情報サービス(PING送信)とは、記事の更新情報を自動的にブログランキングサイトなどに通知する機能をいう。通知された更新情報は、それらのサイトで新着記事として掲載される。
しかし、結論から言うと、バズ部では以下の3つの理由から、PING送信は不要だと考えている。
PING送信に注力するより、良質なコンテンツを作り続ける方が遥かに重要である。
どうしてもPING送信サービスを使いたいなら「PINGOO」
国内のPING送信先はすぐに使えなくなるものが多く、チェックが面倒である。どうしてもPING送信サービスを活用したければ、WordPressの公式ディレクトリでも紹介されている「PINGOO」の有料サービスを活用するのも手だ。
PINGOOは、国内の稼働しているPINGサーバーを定期的にチェックしていて、それらのPINGサーバーに更新情報を届けてくれる。ただし効果は未検証なので自己責任で活用して欲しい。
「投稿設定」画面で設定を変更した場合は、必ず最後にページの下部にある「変更を保存」を押すのを忘れずに行おう。
表示設定では、サイトのトップページの表示やRSSサービスに関する設定、インデックス設定を行うことができる。
重要度 | 項目 | 内容 |
ホームページの表示 | ブログ型ならこのままでOKだが、企業サイトなら固定ページに変更しよう | |
RSS/Atomフィードに関する設定 | そのままでOK | |
検索エンジンでの表示 | そのままでOK |
※◎は必ず確認・変更すべき項目、○は念のため確認すべき項目、△はそのままで構わない項目。
WordPressのダッシュボード(管理画面)の左側メニューから【設定】➡【表示設定】を選び、早速設定を確認していこう。
ホームページの表示は、サイトに合わせて適切な設定に変更しよう。なお、ここでいう「ホームページ」とは、サイトのトップページ(最初の画面)を表している。
「最新の投稿」にチェックが入っている状態(デフォルト状態)では、サイトのトップページに最新の記事が複数表示されるようになっている。以下のように、いわゆるブログのような表示設定になると考えたら分かりやすいだろう。
固定ページを作成するには少々手間がかかるため、「とりあえず記事一覧で良い」という方はデフォルトの設定のままで良いだろう。
※ただし、WordPressテーマによって、「最新の投稿」を選んだ時の表示はさまざまである。特に高機能なWordPressテーマの場合、「最新の投稿」を選んでも、投稿一覧だけが表示されるのではなく、記事ランキングや新着情報、企業情報など、他のパーツと合わせて表示できるものも多い。
適用するWordPressテーマで、どのような表示がされるのか事前に確認しておくと良いだろう。
例:バズ部の無料テーマ「Xeory Extension」の表示例
また、「1ページに表示する最大投稿数」はデフォルトの10件のままで良いだろう。表示件数が多すぎるとサイトの読み込み速度が低下する。これによってユーザーが離脱することもあるので、10前後で設定しておこう。
その下の「固定ページ」にチェックを入れると、トップページに表示する内容を「特定の固定ページ」または「特定の投稿ページ」にすることができる。
コーポレートサイトをWordPressで構築する場合など、記事一覧以外の要素を含むページをトップページにしたい場合に向いている。
具体的な設定方法は、「WordPress でフロントページを設定する方法」で紹介しているので確認しておこう。
フィードは、ブログ記事を公開した時に自動的に登録者に通知してくれる機能のことで、これはWordPressに最初から備わっている。ここでは、それに関する設定をすることができる。
しかし、結論から言うと、これらの設定はほとんど意味がない。なぜなら、現在RSSリーダーを使用している人の大半が Feedly というサービスを利用しているからだ。この、Feedly は、サイトの中の過去記事を全て取り込んで、自動的に抜粋で表示してくれるようになっている。
今まで、Feedly を知らなかったという方は、便利なサービスなので、この機会に使ってみよう。
「検索エンジンでの表示」はデフォルトでOFFになっており、通常はこのままが推奨である。
チェックボックスがOFFの状態だと、通常のサイトと同じように、サイトが検索エンジンにインデックスされ、検索結果に表示される状態となる。
※インデックスとは、検索エンジンが持つデータベースに登録されることをいう。インデックスされなければ、検索結果にも表示されない。
詳しくは「インデックスとは?SEOに初めて取り組む人向けの重要知識まとめ」の記事を参考にしてほしい。
このチェックボックスをONにすると、サイト全体が「検索エンジンからインデックスされない(=noindex)」設定になってしまう。インデックスされなければ検索結果には一切表示されないため注意しよう。
一度noindex設定にしてしまうと、noindexを解除してもインデックスされるまでに時間がかかる。そのため、できればこの設定はONにしないのがおすすめだ。
なお、「未完成のWordPressサイトをまだ公にしたくない」というケースでは、ユーザー認証やIPアドレス制限を用いるか、ローカル環境でWordPressサイトを作るなど別の方法を使おう。
「ディスカッション設定」では、主にコメントに対する管理方法を設定することができる。
重要度 | 項目 | 内容 |
デフォルトの投稿設定 | そのままでOK | |
他のコメント設定 | そのままでOK | |
自分宛のメール通知 | そのままでOK | |
コメント表示条件 | そのままでOK | |
コメントモデレーション | そのままでOK | |
コメント内での許可されないキーワード | そのままでOK | |
アバターの設定 | そのままで良いが、別途Gravatarでプロフィール画像を設定すべし |
※◎は必ず確認・変更すべき項目、○は念のため確認すべき項目、△はそのままで構わない項目。
WordPressのダッシュボード(管理画面)の左側メニューから【設定】➡【ディスカッション】を選び、早速設定を確認していこう。
デフォルトの投稿設定では、以下3点のチェックボックスがON(有効)になっている。これらはチェックしたまま(この状態のまま)でOKである。
❶投稿中からリンクしたすべてのブログへの通知を試みる
❷新しい投稿に対し他のブログからの通知(ピンバック・トラックバック)を受け付ける
❸新しい投稿へのコメントを許可
この仕組みを活用すれば、アクセス数の少ない初期の段階で、他のブログ運営者に自分のサイトを知ってもらうことができる。そのため、チェックは入れたままがおすすめである。
※ピンバックについて詳しく知りたい方は、「ピンバックとは?正しい意味とWordPressに設定する方法」の記事も参考にしてほしい。
この項目がONだと、他サイトへのリンクを貼った時に、相手サイトにその旨を知らせる通知メール(ピンバック)が届く設定になっている。
相手がピンバックを承認すると、相手のサイトのコメント欄にも自サイトのリンクが張られ、相互リンク状態となる。
※ただし、記事ごとに、ピンバック通知を送る・送らないの設定を変えることができる。
この項目がONだと、他サイトから自サイトへのリンクを貼られた時に、あなたに通知メール(ピンバック)が届く設定となる。他サイトから届いたピンバックはコメントページから確認でき、承認すれば相互リンクしたことになる。
※記事ごとに、ピンバック通知を受け取る・受け取らないの設定を変えることができる。
この項目がONだと、デフォルトで、読者が記事へコメントを付けられる状態となる。読者からの質問や感想を得るために、コメントの投稿も許可しておこう。
※記事ごとに、コメントを受け付ける・受け付けないの設定を個別に変えることができる。
相互リンクを受け付けて良いか心配な場合
相互リンクそのものは、Google のペナルティの原因にはならない。しかし、相手サイトの質が低い場合には、リンクすることで良くない影響を受ける可能性がある。
良いリンク・悪いリンクについては、「外部リンクとは?SEOに与える影響・注意点・対策方法まで解説」の記事を参考にしてほしい。
「他のコメント設定」では、読者からのコメントについての詳細な設定を行える。特にこだわりがなければ、デフォルトの設定のままで良いだろう。
スパムコメントを防ぐためにも、名前とメールアドレスの入力は必須にしておこう。
また、コメントを複数階層までのスレッド形式にしておくと、誰が最初にコメントして、誰がそのコメントに返信しているのかが分かりやすくなる。デフォルトでは、5回のやり取りまでが階層形式で表示されるようになっている。ブログのコメント欄で何度もやり取りをすることは少ないので、このままで問題ないだろう。
その他の項目は、ログインユーザー以外はコメントを残せなくなったり、無駄にコメントページが作られたりしてしまうので、使用する必要はない。
「自分宛のメール通知」設定では、コメントが投稿された時などに、一般設定で設定したメールアドレス宛に通知が送られる設定となっている。これもこのままで問題ない。
OFFにしてしまうと、折角のコメントに気付きにくくなるため注意しよう。
「コメント表示条件」は、デフォルト状態では下のチェックボックスがONになっている。つまり、一度承認したユーザーはデフォルトでコメントを許可し、それ以外のユーザーのコメントは承認が必要な状態になる設定となっている。これもこのままで問題ないだろう。
「コメントモデレーション」設定では、デフォルトで「2個以上のリンクを含んでいる場合は承認待ちにする」となっている。この設定もこのままで問題ないだろう。
なお、WordPressサイトを長く運営していると、スパムコメントが大量に届くようになる。これらに適切に対応するためには、別途「Akismet」というプラグインの使用をおすすめする。
詳しくは「【スパム対策】Akismetの最新の設定方法を紹介」の記事を参考にしてほしい。
この項目もこのままで構わない。コメント欄でのNGワードを設定したい場合も、先ほど紹介した「Akismet」というプラグイン内で設定できるので、ここで指定する必要はないだろう。
アバターの設定も、基本的には、デフォルトの設定のままで構わない。
アバターの設定では、「アバター」つまり、サイト運営者のプロフィール画像についての設定を行うことができる。具体的には、アバター表示がONだと、コメント欄にアバター画像を表示できる。
なお、アバター画像の設定は「Gravatar」というサイトで登録できる。アバター画像を設定すると上記の画像のように、読者からのコメントに返信する際に顔写真を表示できるようになる。サイトの信頼性や親近感が増すので設定することを強くおすすめする。
設定方法は「5分で完了!WordPress のアバター画像を設定する方法」で解説しているので設定しておこう。
メディア設定では、WordPressで扱う3種類の画像サイズ(幅・高さ)の設定ができる。
重要度 | 項目 | 内容 |
サムネイルのサイズ(150×150) | そのままでOKだが、必要があれば変更しよう | |
中サイズ(300×300) | そのままでOKだが、必要があれば変更しよう | |
大サイズ(1024×1024) | そのままでOKだが、必要があれば変更しよう |
※◎は必ず確認・変更すべき項目、○は念のため確認すべき項目、△はそのままで構わない項目。
WordPressのダッシュボード(管理画面)の左側メニューから【設定】➡【メディア】を選び、早速設定を確認していこう。
前提として、WordPressのメディアライブラリに画像をアップロードすると、3種類のサイズの画像が自動的に生成されることを解説しておこう。
以下は、メディアライブラリから新規記事に画像を挿入する時の画面である。ここで、「サムネイル」「中」「大」「フルサイズ(オリジナルサイズ)」を選択できる。
デフォルトサイズ(上限) | |
サムネイル(自動生成) | 150×150(上限、または正方形にトリミング) |
中(自動生成) | 300×300(上限) |
大(自動生成) | 1024×1024(上限) |
フルサイズ | アップロードした画像のオリジナルサイズ |
ここで設定したサイズが、各画像の最大サイズとなる。例えば、サイズが1600×1062の画像をアップしたら、「中」画像は上限が300なので「300×199」というサイズになる(300を上限に、縦横比が固定のまま縮小される)。
サムネイルのサイズは、デフォルト設定では幅150px、高さ150pxとなっている。
なお、デフォルトでは正方形にトリミングされる設定となっている。ここにチェックが入っていると、以下の左の画像のように、中心を基にトリミングされた画像が生成される。
チェックボックスがOFF | チェックボックスがON |
トリミングされたくない(右の画像のように元画像と同じ比率に縮小したい)場合には、チェックボックスはOFFにしておこう。
中サイズは、デフォルト設定では幅300pxが上限、高さ300pxが上限となっている。こだわらないならこのままでOKだが、指定したいサイズがあればここを変更しておこう。
大サイズは、デフォルト設定では幅1024pxが上限、高さ1024pxが上限となっている。こだわらないならこのままでOKだが、指定したいサイズがあればここを変更しておこう。
パーマリンクの設定は、SEOの観点からも超重要な部分なので、しっかり確認してほしい。
重要度 | 項目 | 内容 |
パーマリンク設定 | 「投稿名のみ」に設定することをおすすめする |
WordPressのダッシュボード(管理画面)の左側メニューから【設定】➡【パーマリンク】を選び、早速設定を確認していこう。
パーマリンクとは、ページごとに設定されたURLのうち、ドメイン名を含まない部分をいう。
パーマリンクの例(赤字の部分がパーマリンク)
|
なお、WordPressの初期設定では「日付と投稿名」がパーマリンクに設定されており、このまま記事を更新すると「http://xxx.com/2022/09/19/sample-post/」というURLになってしまう。
バズ部では、パーマリンクの設定は「投稿名」に変更することをおすすめしている。
パーマリンクをどういう形式にするかは、SEOの観点からも非常に重要である。一度決めたパーマリンクを変更してしまうと、ページのURLが変わってしまい、それまでに得たページの評価がリセットされてしまうからだ。
そのため、バズ部としては、「サイトを運営している中で、絶対に変更しないパーマリンク」として、「投稿名のみ」をおすすめしている。
※「カテゴリー名/投稿名」だと、カテゴリーが変更になった場合にSEO評価がリセットしてしまうためおすすめしない。
具体的な設定方法としては、パーマリンク設定で以下のように「投稿名」を選ぶだけである。
この時、カスタム構造の入力欄が「/%postname%/」に変わるのを確認しよう。このように設定すると、記事を投稿した際のURLが投稿名(postname)だけとなり、シンプルなURLとなる。
なお、投稿名には、日本語ではなく「簡単な英語とハイフンで構成された文字列」をおすすめする。そのため、新規記事の投稿画面で、パーマリンク>URLスラッグに、記事の内容を示す英語の文字列を設定するようにしよう。 【悪い投稿名】http://xxx.com/WordPressの作成方法(タイトルのまま) |
さらに詳しく知りたい方は、「SEOに最適なWordPressパーマリンクの設定方法|Googleの推奨条件に準拠しよう」の記事を参考にしてほしい。
WordPressの初期設定で最後となるのが「プライバシー」の設定である。
重要度 | 項目 | 内容 |
プライバシーポリシーページ設定 | デフォルトページでも良いので、プライバシーポリシーページを作成しておくのがおすすめ |
WordPressのダッシュボード(管理画面)の左側メニューから【設定】➡【プライバシー】を選び、早速設定を確認していこう。
プライバシーポリシー(個人情報保護方針)ページは、法律に遵守するために作成しておくべきページである。企業内で作成したプライバシーポリシーがある場合は、その内容を転載してプライバシーポリシーページを作成しよう。
自前で用意したプライバシーポリシーが無い場合は、WordPress側があらかじめ用意したプライバシーポリシーページを流用することができる。
「新規プライバシーポリシーページを作成する」の項目の右にある「生成」ボタンをクリックすると、以下のような固定ページが起動する。適宜修正を行い、「公開」をクリックしよう。
公開すると、ここで作成した固定ページ=プライバシーポリシーページとして認識されるようになる。これでWordPressの初期設定7つは全て完了となる。
1章から7章まで、WordPressインストール後に最初に行っておくべき初期設定7項目について解説してきた。ここからは、初期設定以外に、記事投稿前にやっておくと良い4つの設定を解説していこう。
重要度 | 設定 | 内容 |
WordPressテーマを決めて設定する | デザインテンプレートを決めておくと良い | |
必要なプラグインを入れておく | セキュリティ対策など必須のものは入れておいた方が良い | |
不要なサンプル投稿とコメントを削除する | 投稿一覧やコメント欄から、不要な投稿やコメントを消しておく | |
不要なウィジットは削除する | アーカイブやメタ情報など、サイドバーなどに要らない情報があれば消しておく |
WordPressテーマとは、WordPressサイトのデザインテンプレートのことである。どのテーマを選ぶかによって、サイトの見た目が大きく変わる。
記事を投稿し始めてからテーマを変更することもできるが、見出しの色などサイト全体の雰囲気がガラっと変わってしまうため、できれば最初にテーマを決めておく方が良い。
管理画面の【外観】➡【テーマ】からテーマを変更したり新規追加したりインストールしたりできるので、自分に合うテーマを設定してみよう。
どのWordPressテーマが良いか分からない方は、「WordPressのおすすめ有料テーマ7選+無料テーマ2選」の記事も参考にしてほしい。
※WordPressテーマをカスタマイズする場合には、子テーマを作成し、子テーマを編集するようにしよう。
WordPressには、さまざまな機能を追加できるプラグインが用意されている。運用しながら追加していっても良いが、セキュリティ対策など重要なものもあるので、できれば初期設定と同時に追加しておくと良いだろう。
当初から入れておくことを推奨するプラグインには、例えば以下のようなものがある。
絶対に入れておくべき必須のWordPressプラグイン7個 | |
WP Super Cache | キャッシュ使用で表示速度を改善 |
EWWW Image Optimizer | 画像ファイル最適化 |
Akismet(商用利用は有料) | コメントスパムをブロックできる |
BackWPup | 定期的にサイトをまるごとバックアップできる |
SiteGuard WP Plugin | ログイン画面のセキュリティを強化できる |
Contact Form 7 | 問い合わせフォームを簡単作成・設置できる |
XML Sitemaps | XMLサイトマップを簡単作成できる |
利便性向上におすすめのWordPressプラグイン8個 | |
SEO SIMPLE PACK | シンプルなSEO対策プラグイン |
Category Order and Taxonomy Terms Order | カテゴリーの順番を変更できる |
Easy Table of Contents | 記事内に自動で目次を挿入できる |
WordPress Popular Posts | 人気記事ランキングをサイドバーなどに設置できる |
Classic Editor | 旧エディタ投稿画面を有効化できる |
Snow Monkey Editor | ブロックエディタを拡張して使いやすくできる |
Ad Inserter | 記事内の好きな場所に広告表示できる |
Broken Link Checker | サイト内のリンク切れをチェックできる |
より詳しく知りたい方は、「導入必須のWordPressプラグイン7選+便利なおすすめプラグイン8選」を参照してほしい。
なお、プラグインを追加する場合には、管理画面から【プラグイン】➡【新規追加】をクリックし、プラグイン名を検索するとインストールできる。
※同時に、インストール時に勝手に入ってしまう不要プラグイン(例えば「Hello Dolly」)も、気になる方は削除しておくと良いだろう。
インストール直後の記事一覧には、「Hello world!」や「サンプル記事」などのサンプル投稿記事が残っている。これは不要なサンプル記事なので削除しておこう。
同様に、WordPressからのサンプルのコメントがついている場合は消しておこう。
ウィジットとは、WordPressのサイドバーやフッターに設置できるパーツのことである。テーマによって初期状態で設置されているウィジットはさまざまだが、不要なものがあれば削除しておこう。
特に、WordPressログイン情報が書かれている「メタ情報」がウィジットに追加されている場合は、必ずウィジットから削除し、非表示にするようにしよう。
以下のテーマでは、サイドバーに「最近のコメント」や「アーカイブ」が表示されている。
これらを非表示にするには、管理画面(ダッシュボード)の【外観】➡【ウィジット】を選択し、ウィジット画面を表示させる。
削除したいブロックを展開して、左下にある「削除」ボタンを押すと削除できる。
この記事では、WordPressの初期設定7つについて、全項目を詳しく解説しました。
記事の最後に、まとめとして、重要な項目だけを再掲すると以下の通りとなる。
一般設定 | ||
サイトのタイトル | 最適なサイト名を熟考した上で設定すべし | |
キャッチフレーズ | 入力されている場合は空白にする | |
WordPress アドレスとサイトアドレス | 必要な場合は間違いなく設定しよう | |
管理者メールアドレス | 受信できるアドレスを設定しよう | |
表示設定 | ||
ホームページの表示 | ブログ型ならこのままでOKだが、企業サイトなら固定ページに変更しよう | |
ディスカッション設定 | ||
アバターの設定 | そのままで良いが、別途Gravatarでプロフィール画像を設定すべし | |
メディア設定 | ||
サムネイルのサイズ(150×150) | そのままでOKだが、必要があれば変更しよう | |
中サイズ(300×300) | そのままでOKだが、必要があれば変更しよう | |
大サイズ(1024×1024) | そのままでOKだが、必要があれば変更しよう | |
パーマリンク設定 | ||
パーマリンク設定 | 「投稿名のみ」に設定することをおすすめする | |
プライバシー設定 | ||
プライバシーポリシーページ設定 | デフォルトページでも良いので、プライバシーポリシーページを作成しておくのがおすすめ |
二重丸にしている項目は最重要ポイントなので、忘れずに内容を確認してほしい。
今回解説した初期設定以外にも、バズ部では、知っておくと便利なWordPressのさまざまな使い方を解説している。無事に初期設定を終えることができたら、以下のWordPress関連まとめから、次にすべきことのアイデアを探してみてほしい。
広告に頼り切ったマーケティングの打開策としてコンテンツマーケティングについて調べているけれど、よく分からないと悩んでいませんか?
本書は弊社やクライアント様がコンテンツマーケティングに取り組み
など、コンテンツマーケティングの効果と、具体的な施策内容を全94ページに渡って詳細に解説しているものです。
ぜひ、貴社のWEBマーケティングにもご活用ください。