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05/14水12:00〜13:00
「司法書士のホームページを作ったのに、まったく問い合わせが来ない」
「どうすれば検索で上位表示されて、依頼が増えるのだろう」
このような悩みを抱える司法書士は数多い。むしろ、問い合わせが少ないのが当たり前と諦めている司法書士も多いのが現実だ。
じつは、司法書士のSEO対策には、“司法書士ならでは”の難しさがある。そのポイントを押さえてSEOのやり方を変えなければ、労力をビジネス成果につなげることはできない。
本記事では、司法書士事務所が効果的にSEOを攻略し、問い合わせ数を増やすための具体的な戦略と実践ポイントを解説する。
ご一読いただき、検索ユーザーと信頼関係を構築しながら、安定した依頼獲得の仕組みを作り上げてほしい。
目次
司法書士のSEO対策を成功させるには、単なる技術的な施策だけでなく、適切なマインドセットを持つことが不可欠である。まずは重要な2つのポイントからお伝えしたい。
司法書士業界で最も重要な事実は、司法書士の中心業務である登記では、基本的には最終成果物に差がつかないという点だ。
所有権移転登記も相続登記も、どの司法書士に依頼しても法務局に受理された登記情報に違いはない。つまり、他業種なら可能な “製品レベルでの差別化” が難しい業種なのだ。
このことをSEO戦略に当てはめると、「業務内容」や「専門知識」を前面に出すだけでは不十分だということになる。
検索ユーザーにとって問い合わせの決め手となるのは、「この事務所に依頼したら、どのような体験ができるのか」という点だ。
たとえば、
など、具体的な体験価値こそが差別化の決め手となる。
SEOで上位表示されても、訪問者が自分の悩みや不安を解消してくれる「体験」を感じられなければ、問い合わせには至らない。
あるいは、登記業務だけでなく、コンサルティング領域のサービス(相続・遺言・経営・事業承継・自己破産など)を充実させるのも戦略である。
これはSEOではなく「商品・サービスの設計」というビジネス根幹の話になるため、本記事では詳説しないが、SEOに先んじて取り組んでほしい部分である。
SEOのキーワード選定やコンテンツ作成の前に、自分の事務所ならではの体験価値を明確にし、それをサイト全体に一貫して反映させることが、成功するSEOのための基本ベースとなる。
取り組みの際には、以下の記事も参考にしてほしい。
もうひとつ、司法書士事務所のSEOで重要なのは、適切な戦場選びだ。大規模法人でない限り、全国区や都道府県レベルでの検索上位表示を狙うのは、非常に効率が悪い戦略となる。
中小規模の事務所が効果的にSEOを活用するには、「狭域トップ主義」という考え方が重要だ。これは、地域と業務分野を絞り込み、その限定された市場でのトップポジションを獲得する戦略である。
たとえば、「○○市の相続登記専門」「△△区の会社設立に強い」など、地域名と特定業務を組み合わせたテーマで上位表示を目指すほうが、[司法書士][登記]といった汎用的なキーワードで全国の競合と戦うより、はるかに効率的だ。
SEO施策を含む事業全体の目標設定としては、「人口10万人の○○市で『相続登記』だけに絞り、そのシェアを40%獲る」といったやり方が、測定もしやすくビジネス成果に結びつけやすい。自分の市区町村で年間に何件登記があるか調べれば、その何%を獲得しているか、容易にモニタリングできる。
実際、成功している司法書士事務所は「地域の不動産登記シェア60%」など、狭小商圏化に振り切っているケースが多い。
SEOに取り組む際は、このような事務所としての上位戦略を明確にしてから、その方針と整合するSEO戦略を展開していこう。
本記事ではこの後、司法書士SEOの具体的なポイントを掘り下げていく。その際に把握しておいてほしいのが、SEOの全体像だ。
SEOの領域は多岐にわたり、大まかにキーワード戦略、コンテンツ最適化、テクニカルSEO、外部SEO、効果測定の領域に分けられる。
本記事では「キーワード戦略」と「コンテンツ最適化」の領域について、司法書士に特化して解説している。
一定のSEO知識をお持ちの方を前提としているので、基本事項は「SEO初心者向けマニュアル」にて確認してほしい。
司法書士事務所のSEO対策には、一般的なWebサイトとは異なる特有のポイントがある。以下3つのポイントを確認しよう。
専門家である司法書士と一般の人では、使用する言葉が大きく異なる。
たとえば、[相続登記]は専門用語だが、一般の人は[父 亡くなった 家 名義変更][相続 不動産 名義を変える]などの言葉で検索するかもしれない。
抵当権抹消登記なら、[住宅ローン完済 手続き]、遺言関連なら[遺言書をもらったらどうする][親の遺言書 見つかった]など、ユーザーにとっての “普通の日常語” で検索にヒットさせることが重要だ。
では「専門用語は排除したほうがいいか?」というと、それは違う。
なぜなら、近年の検索ユーザーは、最初の検索で専門用語を知り、その次以降の検索で専門用語を使って詳しく調査することも増えているからだ。
この2つのニーズに対応する “二重ワード戦略” が司法書士SEOの要となる。
司法書士への依頼は大きく2つのパターンに分けられる。ひとつは即時対応が必要な緊急ニーズ、もうひとつは将来的に必要となる未来のニーズだ。
【緊急系と将来系のキーワード例】
注意点として、“今すぐ客”が検索する緊急系のワードは激戦になりやすいため、前述の「狭域トップ主義」に徹することが必須だ。競合がひしめく全方位に構えても、労力が報われない結果となる。
加えて、中長期的な視点で“そのうち客”が検索する将来ニーズのコンテンツをしっかり育てることが、SEOにおける顧客獲得の要となる。すぐ成果が見えなくても、粘り強くやり続けたサイトが果実を得ている分野である。
Googleが掲げる品質評価の重要な指標「E-E-A-T」(経験・専門性・権威性・信頼性)は、とりわけ司法書士のような「お金」や「生活」に関わる分野(YMYL)では重視される。
司法書士サイトでは、「E-E-A-Tの高さをいかにGoogleに伝えるか?」が重要な鍵となることを押さえよう。
【E-E-A-Tを示す具体的な要素】
詳しくは「E-E-A-Tとは?SEOでGoogleが重視する4要素と評価を高める具体策」の記事も参照のうえ、自サイトのE-E-A-T向上に努めよう。
繰り返しになるが、YMYLに該当する司法書士サイトは、E-E-A-Tが低いと検索上位に表示されない。E-E-A-Tを高めることが、SEO成功の前提条件となる。
続いて、より実践的な話に移ろう。SEOの土台となるのが適切なキーワード選定だ。どのような検索キーワードで上位表示を狙うかにより、成功確率が変わってくる。
ここでは、司法書士SEOで検討すべきキーワードを7つに分けて解説する。
1つめは「地域名+業務・事務所キーワード」である。
【何を示すキーワードか】
[○○市 相続登記][△△区 司法書士]など、ユーザーが居住エリアや事務所の所在地を前提に司法書士を探す際に用いるキーワード群だ。
【なぜ重要か】
司法書士は基本的に地域密着型のビジネスだ。ユーザーが「自分の近くで、どんな司法書士がいるだろう?」と検索するとき、かならず地域名を入れる傾向がある。これを押さえておくと、該当エリアに住む顧客との「最初の接点」を確実に得やすくなる。
カテゴリ | キーワード例 |
---|---|
地域名+業務 | 渋谷区 相続登記 名古屋市 会社設立 福岡市 不動産登記 |
地域名+事務所 | 横浜市 司法書士事務所 神戸市 出張対応 司法書士 仙台市 女性 司法書士 |
前述の「狭域トップ主義」の戦略を採る際に、欠かせないキーワードである。上位表示されれば、自事務所の存在を地元ユーザーへの認知を効率的に獲得できる。
2つめは「手続き+疑問キーワード」である。
【何を示すキーワードか】
[相続登記 必要書類][成年後見 申立て方法]など、特定の業務内容や手続きに関する詳細情報を求めるキーワード。ユーザーはすでに必要な手続きを把握しており、その方法や必要書類などの情報を探している状態だ。
【なぜ重要か】
こうしたキーワードで検索する人は、すでに具体的な法的手続きの必要性を認識しており、専門家への依頼を検討している可能性が高い。実際の手順や必要書類に焦点を当てた情報提供を通じて、「この司法書士は詳しく解説してくれる」と、ユーザーの信頼を獲得できる。
カテゴリ | キーワード例 |
---|---|
相続関連 | 相続登記 必要書類 遺言書 作成方法 相続放棄 期限 |
不動産関連 | 不動産登記 流れ 住所変更 登記 手続き 抵当権抹消 自分でできる? |
会社関連 | 会社設立 定款認証 役員変更 登記申請 合同会社 設立 手順 |
専門的な手続きに関するコンテンツを充実させておくと、実際に手続きを必要としているユーザーに確実にリーチしやすい。司法書士の専門知識を示す詳細なガイドを公開しよう。
3つめは「悩み・トラブル状況キーワード」である。
【何を示すキーワードか】
[相続に協力 しない 兄弟][更正登記 できない]など、ユーザーが直面している具体的な問題や状況に関連するキーワード。問題解決のための対処法や選択肢を探している段階だ。
【なぜ重要か】
こうしたキーワードで検索するユーザーは切実な悩みを抱えており、適切な解決策を強く求めている。彼らの具体的な状況に合わせた親身なアドバイスを提供できれば、「この司法書士なら自分の問題を解決してくれそうだ」という強い信頼を獲得できる。
カテゴリ | キーワード例 |
---|---|
相続トラブル | 遺産分割 もめている 遺言書 見つからない場合 相続登記 放置 デメリット |
不動産問題 | 空き家 相続 放置 共有名義 解消したい 不動産 名義変更 できない |
会社設立 | 法人登記 しないとどうなる マンション 法人登記 トラブル |
司法書士の場合、業務としてトラブル解決の直接サポートができないケースもあるが、「有益なコンテンツ」を通じた支援はできる。
司法書士だからこそ、「このようなケースでは弁護士に相談を」「○○に強い税理士に依頼すると解決しやすい」といった客観的なアドバイスも可能だ。
短期的なセールスに偏らない、ユーザーの切実な悩みに寄り添ったコンテンツは、高い共感を生み出し、信頼関係構築につながる。
4つめは「対象者特化キーワード」である。
【何を示すキーワードか】
[認知症 不動産 名義変更][外国人 合同会社設立]など、特定の属性や状況にある人々を対象にしたキーワード。対象者に特化した情報を探している。
【なぜ重要か】
年齢・国籍・職業・病気など特定の属性を持つ人々は、一般的な情報では解決できない固有の課題を抱えていることが多い。このような特定層に寄り添った専門コンテンツは、社会的な意義が高く、読者から「真に必要な情報を得られた」という深い共感を生む。
カテゴリ | キーワード例 |
---|---|
年齢層別 | 成年後見 高齢者 司法書士 未成年 不動産 相続税 遺言 30代 |
家族構成別 | 子なし夫婦 相続 甥姪 認知症 親 財産管理 シングルマザー 遺言書 親権 |
その他属性 | 外国人 不動産購入 手続き フリーランス 会社設立 判断能力がない 相続人 |
特定層にフォーカスしたコンテンツは、「狭域トップ主義」の戦略とも好相性だ。実務で経験したケーススタディも織り交ぜながら、専門性と人間味を両立させた情報提供を行うとよいだろう。
5つめは「法改正・制度解説キーワード」である。
【何を示すキーワードか】
[相続登記 義務化 いつから][不動産登記 法改正]など、新しい法改正や制度変更に関する情報を求めるキーワード。ユーザーは最新の法的要件や変更点について正確な情報を探している。
【なぜ重要か】
法改正や新制度の導入時には、関連する検索が急増する。こうした「旬」のトピックに関する質の高い情報を早期に提供できれば、専門家としての先見性と信頼性をアピールできる。また、競合が少ない新しいキーワードの場合、上位表示を獲得しやすいというSEO上の利点もある。
カテゴリ | キーワード例 |
---|---|
相続関連 | 相続登記 義務化 罰則 |
不動産関連 | 不動産登記 改正 2025 |
その他法改正 | ○○ 法改正 20XX |
法改正や制度変更関連のキーワードは激戦になりやすいため、さらにニッチな分野に絞り込みながら対応するとよいだろう。
また、正確な法改正情報を定期的に提供していると、専門性の高い価値ある情報の発信者としてGoogleに評価される可能性がある。最新情報をわかりやすく解説するコンテンツを心がけよう。
6つめは「比較検討・事務所選び系キーワード」である。
【何を示すキーワードか】
[司法書士 選び方][弁護士 司法書士 違い]など、サービス選択や事務所選びの判断材料を求めるキーワード。ユーザーは複数の選択肢を比較検討し、最適な判断をしようとしている。
【なぜ重要か】
「どの司法書士に依頼すべきか」「自分でやるべきか専門家に頼むべきか」といった疑問は、多くの人が感じる当然の不安だ。ここで公平で役立つ選択基準を提示できれば、「この司法書士は誠実で信頼できる」という印象を与えられる。結果として、問い合わせや依頼につながりやすくなる。
カテゴリ | キーワード例 |
---|---|
士業比較 | 弁護士 司法書士 違い 司法書士 行政書士 使い分け 税理士 司法書士 相続 どっち |
選び方 | 司法書士 選び方 ポイント 相続 司法書士 おすすめ 司法書士 依頼 注意点 |
自分 vs 専門家 | 相続登記 自分 司法書士 会社設立 自分で メリット デメリット 不動産登記 自分で 難しい |
選択の判断材料を提供するコンテンツは、ユーザーの意思決定プロセスを助ける。公平な視点で情報提供することがポイントだ。
これらのキーワード群も全国区にせず、狭小商圏ワードを加えて地域を絞ると、地元ユーザーの役に立つコンテンツを作れるだろう。
7つめは「料金系キーワード」である。
【何を示すキーワードか】
[相続登記 費用 相場][司法書士 報酬 安い]など、サービスにかかる費用や料金体系に関する情報を求めるキーワード。ユーザーは予算を検討し、具体的な価格情報をもとに意思決定を進めようとしている。
【なぜ重要か】
「いくらかかるのか」という疑問は、サービス選択において最も基本的かつ重要な判断材料だ。明確な料金情報の開示がユーザーの不安を取り除く。曖昧な表現ではなく、具体的な料金体系や相場を示すことが重要だ。
カテゴリ | キーワード例 |
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相続関連費用 | 相続登記 費用 相場 遺言書作成 司法書士 料金 相続放棄 費用 いくら |
不動産関連費用 | 不動産登記 司法書士報酬 抵当権抹消 費用 内訳 名義変更 登記 費用 安く |
会社関連費用 | 会社設立 司法書士 費用 定款認証 費用 電子 役員変更登記 料金 |
料金はユーザーにとって強い関心事のため、繰り返し検索されるケースも多い。充実したコンテンツを用意しておけば、ブックマークされて未来の顧客化につながるケースもある。
***
以上のポイントを踏まえて、次にやるべきことは、候補となるキーワードのすべてをExcelに洗い出し、検索ボリュームなどの情報を収集して、優先順位をつける作業である。
以下は、洗い出したキーワードに優先順位をつけたイメージだ。
詳しい手順については、「【図解】キーワード選定の正しいやり方─SEOの最初に読むべき記事」で解説している。
上記で解説した司法書士特有の情報を反映しながら活用してほしい。
取り組む検索キーワードが決まったら、優先度の高いキーワードから、コンテンツ(記事)を制作していく。
記事制作の基本は「【初心者でもできる記事作成】4つの基本スキルをわかりやすく解説」で解説しているので、参考にしてほしい。
ここでは、司法書士ならではのポイントに絞ってお伝えする。
一般的な情報サイトと司法書士事務所のサイトの決定的な違いは、実務者視点の洞察だ。
外注ライターや生成AIに丸投げした記事とは明確な違いが出るように、どのようなトピックでもかならず「司法書士ならではの視点」を散りばめよう。
【司法書士ならではの視点の出し方の例】
このように専門的な視点を入れておくと、その記事が真の専門家によって書かれたことをGoogleと読者の双方に示せる。E-E-A-Tに関わる重要なポイントだ。
多くの司法書士事務所が「丁寧・親切な対応」をうたっている。しかし、それを言葉で主張するだけでは差別化にならない。それを体現するために「コンテンツ」を使ってほしい。
【丁寧・親切を体現する具体例】
サイト上でこのような親切・丁寧な説明を実践すれば、「この事務所なら安心して任せられる」という信頼感を醸成できる。「親切です」と口で言うより、“親切である” ほうが説得力は格段に高い。
SEOの目的は、問い合わせの獲得だけではない。本当の成功は、その先の顧客化や固定客化、さらには紹介獲得にある。そのための仕組みをサイト上に整えておくことが重要だ。
【固定客化・紹介獲得の仕組み例】
これらの仕組みを用意し、サイト訪問者をすぐに依頼につなげられなくても、将来の依頼や紹介につながる関係性を構築していこう。SEOの真価は、この長期的な関係構築にある。
「サイトにアクセスするユーザーの8割以上はスマホユーザー」と考えてほしい。スマートフォンでの検索数は増加の一途をたどっているが、2021年時点で「日本では75.1%の検索がスマホから(Web担当者Forum)」というデータが出ている。
本記事の執筆にあたって、あらためて多くの司法書士サイトを調査したが、10年以上前にデザインされたような古い設計のサイトが目立った。
「時代についていけない古い事務所」という印象を与えるだけでなく、スマホでの表示に最適化できていないため、ユーザーにとって閲覧自体がストレスフルである。
どのようなコンテンツを作成する場合も、「スマホでの表示」を基準として十分に確認する習慣をつけよう。
また、サイト構築から5年以上が経過している場合は、本格的なSEO取り組みの前にリニューアルを検討すべきだろう。
古く問題を抱えたサイトでは、SEO効果が発揮されにくい。また、SEO記事が蓄積した後でのリニューアルでは作業が膨大になり、コストも労力もかかる。
司法書士のSEOでは、ローカル検索への対応も重要である。ローカル検索とは、特定の地域(場所)に関する情報や店舗・サービスを探すために行われる検索行動のことだ。
ローカル検索には大きく分けて以下の2種類がある。
「司法書士」の検索キーワードは、上記のどちらにも該当する。たとえば以下は新宿区で[司法書士]と検索した場合のローカル検索結果である。
この表示は、Googleが提供している「Googleビジネスプロフィール」というプラットフォームから管理できるようになっている。
詳しくは「ローカル検索とは?順位決定の仕組みと上位表示するための対策を解説」の記事を参考に、ローカル検索対策に取り組んでほしい。
最後に、司法書士のSEOの成功事例を紹介しよう。
Googleアップデートで月間32万PVまで落ち込んだアクセスを、6カ月で45万PVに回復させた司法書士法人の事例がある。
同期間の問い合わせ数は176%に伸長し、単価の高い相続案件だけで月10件の成約をオウンドメディア経由で獲得している。
直面した課題 | Googleアップデートの影響を受け、PVが約40%減。広告依存の状況に陥っているが、SEO主体で安定的に問い合わせを確保したい。 |
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実行したこと | (1)UI/UXをユーザー調査ベースで刷新 (2)既存300記事を精査し40記事を徹底リライト (3)E‑E‑A‑Tを強化(著者情報・動画・ポリシーページ公開) |
得られた成果 | ・月間PV32万→45万へV字回復 ・メールCV110件→200件へ76%増 ・相続の新規契約を月10件獲得 |
具体的な取り組みとしては、まず、ユーザーインターフェースやユーザー体験の設計面で、定性インタビューから「文字が小さい」「写真のネクタイ色が気になる」など意外な声を把握した。これをもとに、トップページ・ナビゲーション・サイト速度を全面改修した。
コンテンツ面では、カニバリゼーション(同一キーワードで複数ページが競合する状態)の解消と最新情報追記を目的に、300記事中40記事に優先順位を付けてリライトした。
さらにYouTube動画の埋め込みや著者表記の改善、ポリシーページ公開で専門性と信頼性を可視化。プライバシー意識の高いユーザーが安心して問い合わせできる環境を整備した。
結果として月200件のリードを生み、安定的に契約を生む“自走型メディア”を確立している。
▼ 詳しくはこちら
サイトのV字回復を通じて200件の問い合わせを実現した司法書士法人
最後に重要なポイントとして、SEOの本質は「価値あるコンテンツを必要な人へ届ける」ことにある。
SEOテクニックで一喜一憂するのではなく、依頼者が本当に求める情報を見極め、最適な形で提供し続けることが、長期的なSEO成功の鍵となるだろう。
私たちバズ部では、このような「コンテンツを主軸に据えた本質的なSEO実践」のサポートを行っている。バズ部との協働にご興味をお持ちの方は、お気軽に以下のリンクよりご連絡いただければ幸いだ。
本記事では「司法書士のSEO」をテーマに解説した。要点をまとめておこう。
最初に刻むべき「司法書士SEO」のマインドセットとして、以下をお伝えした。
司法書士のSEO対策で押さえるべき特徴とポイントは、以下のとおりだ。
司法書士に最適なSEO対策キーワードの選び方として、以下を解説した。
司法書士SEOのコンテンツ作成 5つの重要ポイントは以下のとおりだ。
司法書士ならではのSEO対策の要点を押さえ、集客力を着実に高めていってほしい。専門家としての知見をWeb上で効果的に発信し、悩める人々に適切なサービスを届けることは、社会的にも大きな意義を持つ。
広告に頼り切ったマーケティングの打開策としてコンテンツマーケティングについて調べているけれど、よく分からないと悩んでいませんか?
本書は弊社やクライアント様がコンテンツマーケティングに取り組み
など、コンテンツマーケティングの効果と、具体的な施策内容を全94ページに渡って詳細に解説しているものです。
ぜひ、貴社のWEBマーケティングにもご活用ください。