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10/23水12:00〜13:00
fローカル検索とは、場所に関係する検索キーワードを指定した場合に、ユーザーの位置情報を考慮した検索結果を表示させる仕組みのことだ。
例えば、「カフェ」と検索した場合、あなたがいる場所が「東京」であれば、東京のカフェを検索結果に出し、「北海道」であれば、北海道のカフェを検索結果に出す。
このように、ローカル検索とは、ユーザーにとって、非常に利便性の高い仕組みである。
そして、ローカル検索は、店舗を構えるビジネスにおける「集客手段」として無視できないものとなっている。実際に、全体の検索の3割以上がローカル検索に関わるものであるというデータもあるのだ。
とはいえ、「ローカル検索についてあまり分かっていない」「何から対策を始めればいいか分からない」と悩む店舗経営者もいることだろう。
そこで、本記事では、
など、ローカル検索の基礎から応用まで、全てを網羅的に解説していく。
ローカル検索で上位を取るのは簡単なことではないが、ローカル検索のための対策をしているところはまだ多くはない。
そのため、本記事を読み、ローカル検索について理解を深め、対策を実行すれば成果が出ることが期待できる。ぜひ参考にしてほしい。
目次
まずは、「ローカル検索とは何か」について、通常の検索と比較しながら理解を深めていこう。
ローカル検索とは、場所に関係する検索キーワードを指定した場合に、ユーザーの位置情報を考慮した検索結果を表示させる仕組みのことだ。
場所に関係する検索キーワードとは、「カフェ」「居酒屋」などで、ユーザーが「東京」で検索しているか「北海道」で検索しているかで、検索結果が変わる仕様のことを指す。
どこかに出かけた際に、「ランチ」と検索するだけで周辺のおすすめレストランが表示されるという機能を活用している人も多いだろう。これは、Googleがあなたの現在の位置情報を読み取って、最適な検索結果を表示してくれているのだ。
他にも、場所に関係する検索キーワードとしては、下記のようなものがある。
東京に住んでいて北海道の歯医者を知りたいことはほとんどなく、検索結果に表示されても役に立たないことが多いだろう。
そのため、近くにある店舗を表示してくれるローカル検索はユーザーにとって利便性の高い仕組みと言える。
通常検索とローカル検索の違いを簡単に解説すると、ユーザーがどの地域から検索しても表示される結果が変わらないのが「通常検索」で、検索している場所によって表示される結果が変わるのが「ローカル検索」だ。
通常検索で上位を狙うためには、特定のキーワードにおけるSEO強化が必要で、ローカル検索においては、場所を加味したSEO強化が必要だ。このように、SEO戦略も異なる。
Googleでは、2014年の「ベニスアップデート」と呼ばれるアルゴリズムアップデートによって、検索場所ごとに検索結果が異なるような仕様に変更したと言われている。それまでは、検索場所によって検索結果に違いが出ることはなかったのだ。
このアップデートによって、ユーザーの利便性をより考慮した検索結果を表示できるようになり、「通常検索」と「ローカル検索」という別々の概念が生まれた。
ローカル検索がどのようなものか理解してもらったところで、さらに具体的なイメージを持ってもらうために、ローカル検索結果の種類について解説していく。
ローカル検索結果は、一般の検索結果だけでなく「ローカルパック」と呼ばれる場所に表示されるのが特徴だ。
ローカルパックとは、下記のように、地図情報と共に表示されるリストのことを意味する。
全検索の40%程度でこのローカルパックが表示されると言われており、通常の検索結果より上部に表示されることが多い。
そして、ローカルパックにおいては、店舗の名称や住所、星の数やレビュー数といった評価、Webサイトやルートへのリンクなどが掲載される。
最初は、上位3つの施設が掲載され、「さらに表示」や「その他のお店やサービス」をクリックすることで、その他の施設が表示される。
ただ、最初のページに掲載されるかどうかでクリック率は大きく異なるため、トップ3に入ることを目指したいと考える経営者は多いだろう。
また、ローカルパックは、通常のローカルパックの他に、「ローカルABCパック」「ローカルスナックパック」「ローカルファインダー」といった種類がある。それぞれ解説していく。
・ローカルABCパック
ローカルABCパックとは、ブランド名やジャンル名で検索した際の表示方法だ。
「ガソリンスタンド」や「薬局」が代表的である。
上記のようにABCと割り振られ、表示される。ユーザーにとって特に重要ではないレビューや星の数は表示されないのが特徴だ。
・ローカルスナックパック
ローカルスナックパックとは、飲食店や美術館などを検索した際の表示方法だ。
特徴としては、写真やサービス内容の一部が表示されることがあげられる。
一方で、ローカルスナックパックでは、Webサイト、ルートへのリンク、予約案内が表示されない。ただ、クリックをすれば、詳細情報として表示される。
・ローカルファインダー
ローカルパックで最初に上位3つが表示された後、「さらに表示」をクリックすると、その他の施設がリストで表示される。これが、ローカルファインダーだ。
さらに、ナレッジパネルと呼ばれる検索結果では、画面右側に1施設の情報が掲載される。ローカルパックより大きく表示され、情報も多く掲載される。
ローカル検索に関わるものとしては、知名度の高い観光名所などが表示されることが多い。
ローカルパックは、Googleがビジネスオーナー向けに無料で提供している「Googleビジネスプロフィール」に登録されている店舗情報を基に作成される。そのため、店舗経営者はGoogleビジネスプロフィールに各種情報を正確に登録することが大切である。
一方、ナレッジパネルは、Googleの「ナレッジグラフ」というデータベースから自動的に作成されているので、店舗経営者側で情報をコントロールするのが難しいと言える。
ナレッジパネルについて詳しく知りたい場合には、下記の記事を併せて確認してほしい。
「ナレッジパネルとは?表示されるために満たすべき3つの条件を解説」
ローカル検索は、特に、飲食店やアパレルなどの店舗経営者にとって重要な意味を持つ。ユーザーが近くの店舗を探してローカル検索を利用した場合、表示された上位の検索結果から調べていくことがほとんどだからだ。
ローカル検索で上位を取れるか取れないかが、集客力に大きく影響を与えることは想像に難しくないだろう。
また、Google検索においては、月間10臆件以上のローカル検索が確認されており、2015年、2016年に行われたGoogleの独自調査によると、スマートフォン検索の30%がローカル検索と言われている。
さらに、下記のようなことも分かっている。
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参照元:Infographic: Understanding Consumers’ Local Search Behavior
このように、多くの人がローカル検索を利用しており、特に、外出先でスマートフォンを利用して、店舗を探していることが分かる。
そして、スマートフォンの小さい画面では上位に表示されなければ、ユーザーの選択肢にすら入らないだろう。
さらに、ローカル検索を行なったユーザーが店舗に来て、購入にまで至る可能性が高いことからも、ローカル検索の重要性を理解してもらえるはずだ。
これらのことから、実際の店舗経営者にとって、ローカル検索は決して無視できるものではなく、対策を講じていないのであればいますぐ行うべきと言える。
ローカル検索の順位を向上させる対策について解説していく前に、そもそも、ローカル検索の順位がどのように決まっているのかを理解しよう。
ローカル検索の順位は、Google公式でも発表があるように「関連性」「距離」「知名度」で決められている。
ローカル検索結果では、主に関連性、距離、知名度などの要素を組み合わせて最適な検索結果が表示されます。たとえば、遠い場所にあるビジネスでも、Google のアルゴリズムに基づいて、近くのビジネスより検索内容に合致していると判断された場合は、上位に表示される場合があります。 |
参照:Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法|Googleヘルプセンター
ひとつひとつ詳しく解説していこう。
ローカル検索においては、検索キーワードとの関連性が重視される。ユーザーの検索キーワードと一致する度合いが高い検索結果がより上位に表示されるということだ。
Google公式では、下記の通り公表している。
関連性とは、検索語句とローカル ビジネス プロフィールが合致する度合いを指します。充実したビジネス情報を掲載すると、ビジネスについてのより的確な情報が提供されるため、プロフィールと検索語句との関連性を高めることができます。 |
参照:Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法|Googleヘルプセンター
例えば、ランチを食べる店舗を探していた場合、「和食」なのか「イタリアン」なのか種類は色々あり、「和食」で検索した場合には、関連性の高い和食を提供している店舗が表示される。
他にも「1人」「友人」「恋人」など、誰と行くのかによっても検索結果は変わってくるはずだ。このようにローカル検索においては、ユーザーニーズを捉え、より関連性の高い検索結果を表示する。
そのため、店舗側としては、ターゲットに見つけてもらえるよう、Googleビジネスプロフィールにユーザーニーズを捉えた詳細な情報を記載することが大切だ。
検索キーワードや検索場所からの距離が近いと、検索上位に表示されやすくなる。
例えば、「御茶ノ水 カフェ」と入力すれば、御茶ノ水から近いカフェが表示され、「カフェ」だけであれば、現在、検索している場所から近い店舗が提示される。
Google公式では、下記のように表現している。
距離とは、検索語句で指定された場所から検索結果のビジネス所在地までの距離を指します。検索語句で場所が指定されていない場合は、検索しているユーザーの現在地情報に基づいて距離が計算されます。 |
参照:Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法|Googleヘルプセンター
検索場所からの距離の重要性については、SEOツールを提供している米国企業Mozのコラム「Proximity to Searcher is the New #1 Local Search Ranking Factor」でも言及されている。
コラムでは、検索順位を決める要素として、口コミやリンクなどより距離の近さが大切だと、検証と共に結論づけている。
特に、カフェや弁護士、配管業者において距離の近さが重視されている傾向があり、この傾向は地域名を入力せずに検索する際に、特に顕著だったようだ。
また、Googleでは、移動の距離に基づいて場所の品質測定基準を決定する技術の特許を取得しており、これがローカル検索に利用されているのではと考えられていることからも、距離の近さの重要性が分かるだろう。
知名度が高い方が、ローカル検索で上位に表示されやすくなる。この点について、Google公式では下記のように明記している。
視認性の高さとは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。たとえば、有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。 |
参照:Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法|Googleヘルプセンター
知名度が高い有名な博物館やホテル、有名ブランドなどは、ローカル検索で上位になりやすい。
一般的な店舗であれば、リンクや記事、口コミの数が多いことが知名度を高める要因とされている。
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。 |
参照:Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法|Googleヘルプセンター
「現在のローカル検索の順位ってどれくらい?」と疑問に思う人に向けて、順位の目安を確認する方法について解説する。
①無料で登録できる「Google広告」にログインした後、「ツールと設定」の中の「広告プレビューと診断」をクリックする。
②検索語句と地域を入力する。例)「居酒屋 新宿」「本屋 神保町」
③結果表示から順位を確認する。
上記の方法で、ローカル検索における順位の目安を把握しておこう。
順位の「目安」と強調しているのは、上述した通り、ローカル検索では店舗などからの距離が非常に重要で、検索順位に大きく関わるからである。
例えば、あなたが自分が経営している飲食店の店舗にいる時に、「居酒屋」と検索して自分の店舗が1番上に表示されるのは、単純に「距離が近いから」である可能性が高い。
ビジネスによって、「誰がどの場面でどんなキーワードで検索した際に表示されたいか」は異なるだろう。
家でパソコン作業をしているユーザーが「英会話教室 地名」で検索した際に上位表示されたいのか、駅近くに到着したユーザーが「居酒屋 おすすめ」と検索した際に上位表示されたいのかは、ビジネスの種類によって異なるはずだ。
そこで、まずは、誰がどこで検索した際に上位表示されたいのかを考えた上で、現在の順位を見ていこう。
例えば、家でパソコン作業をしているユーザーが「英会話教室 地名」で検索した際に上位表示されたいのであれば、「I Search From」を使って現在の順位の目安を確認してみると良いだろう。
また、特定の場所で「居酒屋」と検索した際に、上位表示されたいのであれば、上述した通りGoogle広告で順位の目安を調べるか、実際に、その特定の場所に行って検索して順位を確認してみよう。
このように、ローカル検索では、店舗からの距離が近い方が上位に表示されやすいのは事実である。であれば、「ローカル検索で上位表示される対策をしても意味がないのか?」と言えばそうではない。
似ている条件の店舗が近くに複数あった場合には、ローカル検索で上位表示されるための対策をした方が優位になる可能性が高いからだ。
次章では、ローカル検索で上位表示されるための対策について解説する。難しいことはないので、ぜひ実行してほしい。
ローカル検索の順位を上げるためにすべき対策について解説する。
前項で順位の目安を確認し、ローカル検索の順位が思わしくない場合には、今すぐ対策を行うべきだろう。ローカル検索結果は、ユーザーがクリックしやすい最上部に表示される可能性が高く、集客につながりやすいからだ。
SEOの深い知識がなくても、今すぐ対策ができ、うまくいけば短期間で成果が出ることもある。本章を確認して、できる限りの対策を講じてほしい。
本章は、ローカル検索のランキングを決定している要因を調査した下記のレポートを参考にまとめた。
Whitespark:The 2021 Local Search Ranking Factors
ローカル検索の順位を上げる方法として1番重要なのが、Googleビジネスプロフィールへの登録だ。
Googleビジネスプロフィールとは、 Googleがビジネスオーナーに無料で提供している管理ツールのこと。
ビジネス プロフィールは、Google 検索およびマップでのビジネスの表示方法を管理できる無料のツールです。ビジネス プロフィールでは、ユーザーとの交流、投稿の更新、商品やサービスのリスティング、オンライン注文の受け付けなどを行うことができます。 |
参照:ビジネス プロフィールに関するよくある質問|Googleビジネスプロフィール
上述した通り、ローカル検索によって、ローカルパックに検索結果が表示されるが、その検索結果は「Googleビジネスプロフィール」が情報源となっている。
つまり、Googleビジネスプロフィールにおいて、正確かつ詳細な情報を入力しておくことで、ローカルパックに表示される情報レベルが向上するのだ。
Googleによるレポートでは下記のようなことも分かっている。
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参照:Google でビジネス プロフィールを完成させる|Googleヘルプセンター
Googleビジネスプロフィールには、具体的に下記のような項目を登録する。
店舗名(会社名) | 正式なビジネス名・店舗名を入力する |
住所 | 公式Webサイトやその他の記載と統一することが大切 |
電話番号 | 住所と同様に、公式Webサイトやその他の記載と統一することが大切 |
営業時間 | 正確な営業時間を登録することが大切。ローカル検索結果に表示された営業時間を元に訪れるユーザーが多いからだ。 |
カテゴリ | カテゴリは非常に重要で、ランキング評価に関わってくる。どんなカテゴリで検索上位を取得したいのかよく考えた上で、登録しよう。 ビジネスの専門が刑事弁護を専門とする法律事務所である場合、メインカテゴリは必ず「法律事務所」ではなく「刑事弁護人」にする必要がある。 |
サイトURL | 公式Webサイトを登録する |
また、集客力をさらに強化するため、なるべく写真や動画も登録しておこう。
例えば、あなたが「カフェ」を経営しているのであれば、ユーザーはカフェの外観や内装、提供される食事やドリンクについて知りたいはずだ。
スタッフの写真などがあると、さらに訪問しやすいだろう。ユーザーの気持ちを考えた上で、必要な写真や動画を登録しておくことをおすすめする。
ローカル検索の順位に影響するものとして、口コミがあげられる。
whitesparkが行なった「The 2021 Local Search Ranking Factors(ローカル検索のランキング要因)」の調査では、 Googleビジネスプロフィールに次いで重要であるとのこと。
ここで言う「口コミ」とは、 Googleビジネスプロフィールや公式サイト、グルメポータルサイト、SNSにおける口コミを意味している。
これらの口コミを参考に店舗選びをしている人も多いだろう。口コミを多く獲得することは、店舗の信頼性や好感度につながり、さらに、知名度をあげていくためにも必要だ。
とはいえ、口コミを増やすのは難しい。特に Googleのガイドラインでは、自作自演や良い口コミを書いてもらうための謝礼を禁止している。
そこで、下記のような方法で、口コミを増やしてみよう。
また、口コミへの返信も非常に重要で、丁寧な口コミへの返信が店舗の信頼性につながり、口コミを書きやすい状況を作る。
Uberallが行なった「New Study: Review Star Rating Improvement of Just .1 Could Create a 25% Rise in Foot Traffic」によると、口コミへの返信率が30%になると、ユーザーの行動率が5~6%ほど上昇するというデータもあるので、口コミへの返信はぜひ積極的に行なってほしい。
マイナス評価をつける口コミに対しても、丁寧に対応し改善する姿勢を見せることで、ユーザーが受け取る悪い心証を和らげることができる。
さらに、口コミだけでなく、星評価も非常に大切で、Uberallの同記事によると、「ユーザーが問い合わせやアクセスなどの行動をする割合の上昇率は、星の評価が3.5から3.7に改善された際に最大となった」というデータが提示されている。
ユーザーの行動が最大化したのは、星の評価が4.9の場合であり、もちろん、星の評価は高いに越したことはない。しかし、上記のデータから、まずは、3.7を目指すのがひとつの目安になりそうだ。
とはいえ、口コミも星の評価も、店舗側が顧客に対して真摯に対応していれば、後からついてくるものであることは言うまでもない。
上記のような対策は、店舗において改善できることを実行し尽くした上での、サポート的な役割であると押さえておこう。
ローカル検索で上位を取るためには、自社の公式WebサイトのSEO対策を行うべきだ。
whitesparkが行なった「The 2021 Local Search Ranking Factors(ローカル検索のランキング要因)」の調査では、ローカル検索のランキング要員として「Googleビジネスプロフィール」と「口コミ」が占める割合いが大きいことが分かっている。
しかし、「Googleビジネスプロフィール」と「口コミ」ではなかなか差がつかないこともあり、次に重要視されている「HPのSEO対策」や「リンク」に関しても対策を行うべきだろう。
HPのSEO対策というのは幅広いため、終わりはないが、ここでは、特に重要なSEO要素についてまとめた。
権威性 | SEO対策として重要なのが権威性を担保することだ。権威性とは、特定のジャンルにおいて価値がある状態のこと。 権威性の高い会社のWebサイトのページにリンクしているGoogleビジネスプロフィールはそうでない場合と比べて検索上位を取得できる可能性が高い。 権威性を高めることは簡単ではないが、Webサイトの管理者を明らかにしたり、被リンク、サイテーションを増やす、など色々工夫をしてみてほしい。 |
NAP | NAP は Name、Address、 Phone Number の略で、これら基本情報は、Webサイト上で明確に記載する必要がある。また、Googleビジネスプロフィールに登録しているNAPと一致しているか確認しておこう。 |
最適化 | 検索ユーザーのニーズに合ったWebサイトを構築しよう。 例えば、弁護士事務所を経営しているとしたら、ユーザーは「弁護士 費用」を気にしており、このキーワードで検索している可能性が高い。 そのため、上記キーワードに対応したページを作成することで、このようなページを作成していない競合他社と比べて、検索上位を取得する確率が高くなる。 |
品質 | 誤字脱字やいい加減なことが掲載してあるなど、品質の低いコンテンツがないか確認しよう。品質の高いコンテンツを提供していれば、SEOにポジティブな影響を与えることが期待できる。 |
技術的および | Webサイトの下記のような点についても注意を払おう。
また、検索エンジンがWebサイトをクロールし、インデックスを作成できるようrobots.txt の構成やページのリダイレクトなどの要素の処理を確認しておこう。 |
「WebサイトのSEO」は、やるべきことが多い上に、明らかになっていないことも多い。何から始めたらいいか分からない、SEO自体の知識がないと悩む人もいるかもしれない。
その場合には、弊社の「SEOで成果を出すために必要な知識と実践方法の全て」にて詳しく解説しているので、読み進めながら、少しずつSEO対策を講じていこう。
他サイトでのリンクや引用がローカル検索に良い影響を与える可能性がある。引用は「サイテーション」とも言い、インターネットやSNS上で企業名やWebサイトについて言及されることだ。
ここまで述べてきた、「Googleビジネスプロフィールの登録」「十分な口コミ、星評価」「WebサイトのSEO対策」全てを実行した上で、さらに行えることがあるとすれば、引用やリンクを増やすことである。
とはいえ、他サイトでのリンクや引用を増やすことは簡単ではない。
SNSを活用するなどして、ユーザーがリンクや引用をしたいと思えるような工夫をするしかないだろう。
ローカル検索で上位に表示されることは、集客力を高めるために重要である。
しかし、競合が多いなど、簡単に順位をあげられないこともあるだろう。そこで、ローカルパックへの広告出稿を検討する人もいるかもしれない。
本章では、ローカル検索で広告出稿を行うことについて詳しく解説していく。
難しい手順はないが、ローカル検索に広告出稿する具体的な方法を解説する。
①Googleビジネスプロフィールに登録 Googleビジネスプロフィールに登録しよう。無料で登録できる上に、店舗情報や写真の追加、口コミへの返信などが可能なので、広告出稿の予定がなくても登録をおすすめする。具体的な登録項目は、「6-1.Googleビジネスプロフィールへの登録」を参照。「オーナー確認」のステップが入る場合もある。 ②「Googleビジネスプロフィール」と「Google広告」を連携 Google広告のアカウントから、Googleビジネスプロフィールを連携する。手順としては、「広告表示オプション」から「住所表示オプション」を追加するだけだ。住所表示オプションを追加することで、自動的に広告が出稿されるようになる。 |
上記のように「Googleビジネスプロフィール」と「Google広告」を連携することで、ローカルパックやグーグルマップに広告が表示されることになる。
注意点として、ローカルパックやグーグルマップのみに広告出稿することはできず、リスティング広告も掲載されるということを押さえておこう。
広告出稿すると、通常検索よりも上位に表示されるので、集客に大きな効果を発揮するだろう。
また、ローカル検索における広告は表示だけでは課金されず、クリックやWebサイトへの移行など、ユーザーが広告から行動した場合のみ費用が発生する。
ローカル検索に広告出稿する効果・メリットは下記の通りだ。
来店数の増加: 店舗の近くにいるユーザーにアプローチできます。 問い合わせ電話の増加: ローカル検索広告では、ビジネス情報に含まれる電話番号を使ってユーザーが問い合わせできるオプションを設定できます。 詳細なビジネス情報の提供: ローカル検索広告は、営業時間、住所、顧客レビュー、写真などの情報が含まれるお客様のビジネス情報ページにリンクされます。 |
参照:ローカル検索広告について|Googleヘルプセンター
ローカル検索への広告出稿は上記のようなメリットがあるが、効果を最大限にするためには、キーワード選定や分析などを行うためのノウハウが必要になる。
予算との兼ね合いもあるだろうから、まずは、自身でローカル検索上位を取得するための対策を行なった上で、広告出稿を検討することが賢明だろう。
ローカル検索に関するよくあるQ&Aをまとめた。
Q.MEOとローカル検索最適化は意味が違うの?
A.ローカル検索最適化の中にMEOが含まれていると考えられる
MEOとは「Map Engine Optimization」の略称で、地図アプリにおいて検索された際に上位に表示されるよう最適化することを意味する。地図アプリは主に、Googleマップのことを指す。
ローカル検索最適化はローカル検索SEOとも呼ばれるが、MEOもローカル検索SEOも、店舗の集客力を上げる目的で行われることに違いはない。
ローカルSEOは、地域関連の検索で上位を目指すための包括的な施策のことを意味し、その中の特にGoogleマップにおける上位表示に特化して最適化を行うことがMEOである。
つまり、ローカルSEOの中に、MEOが含まれると考えて良く、具体的な施策もほぼ同じである。
Q.ローカル検索最適化を業者に依頼できる?
A.可能だが慎重に検討すべき
「店舗運営で忙しく、ローカル検索の最適化を行う暇がない」と考え、ローカル検索最適化を業者に依頼したいと考える経営者やスタッフもいるだろう。
もちろん、ローカル検索SEOを外注することは可能で、費用は数万円〜数十万程度と業者によって異なる。
しかし、ここまで解説してきた通り、通常検索と比べると、ローカル検索SEOは効果の測定が非常に難しい。なぜなら、ユーザーからの距離の近さが大きく検索結果に関係してくるからだ。
また、検索上位を取れたとしても、商品やサービスが追いついていなければ、結局は評価を落としてしまう。実際に来店したユーザーが「期待していたお店じゃなかった」と口コミに悪い評価を書けば、検索上位であることが逆効果に働く可能性もある。
以上のことから、ローカル検索最適化のみを外注することは推奨しない。まずは、店舗経営の土台を整えた上で、ここまで解説してきたような対策を自分で講じることが大切だ。
本記事では、
について解説した。
ローカル検索とは、場所に関係する検索キーワードを指定した場合に、ユーザーの位置情報を考慮した検索結果を表示させる仕組みのこと。
ローカル検索は、特に、飲食店やアパレルなどの店舗経営者にとって重要な意味を持つ。ユーザーが近くの店舗を探している場合、ローカル検索で表示された上位の検索結果から調べていくからだ。
ただ、ローカル検索の順位が決まる要素としては、「関連性」「距離」「知名度」の3つがあるが、特に「距離」が大切であることが分かっている。つまり、ユーザーが検索される場所が検索順位に大きく影響を与えるということだ。
とはいえ、「ローカル検索で上位表示される対策をしても意味がないのか?」と言えばそうではない。
似ている条件の店舗が複数あった場合には、ローカル検索で上位表示されるための対策をした方が優位になる可能性が高いからだ。
店舗経営者が行うべきローカル検索の順位向上のための対策については、本文にて詳しく解説している。ぜひ本記事を参考にして、対策を講じてほしい。
広告に頼り切ったマーケティングの打開策としてコンテンツマーケティングについて調べているけれど、よく分からないと悩んでいませんか?
本書は弊社やクライアント様がコンテンツマーケティングに取り組み
など、コンテンツマーケティングの効果と、具体的な施策内容を全94ページに渡って詳細に解説しているものです。
ぜひ、貴社のWEBマーケティングにもご活用ください。