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11/27水19:00〜20:00
Googleサーチコンソール(Search Console)とは、Googleが無料で提供しているツールである。主に、サイトの問題点や原因を確認し、流入が多いキーワードなどを把握することで、検索エンジン最適化(SEO)を図ることができる。
Googleサーチコンソールでできること |
❶検索結果のパフォーマンス(流入キーワードやCTRなど)が分かる ❷各ページの検索結果の状態やエラーの原因を教えてくれる ❸エクスペリエンスの問題点を教えてくれる ❹サイトが受けている被リンクの状況が分かる |
Googleサーチコンソールに登録していないことで検索順位が下がることはない。しかし、登録していないとサイトの問題点に気付けず、結果としてサイトの評価を下げてしまう可能性がある。
また、ユーザーがどんなキーワードで検索してサイトに流入しているのか、掲載順位は何位か、クリック率はどのくらいかなどを分析できるため、サイトの最適化に役立てることも可能だ。
この記事では、Googleサーチコンソールの登録方法から、12個の各機能の使い方まで、初めてでも一通り使えるよう丁寧に解説していく。
Googleサーチコンソールの機能12個 | |
❶検索パフォーマンス | クリック数、表示回数、CTR、上位クエリ、掲載順位などを確認できる |
❷URL検査 | ページのインデックス状況などを確認できる |
❸カバレッジ | 各ページのエラーや警告の数を確認できる |
❹サイトマップ | サイトマップの状態を確認/送信できる |
❺削除 | 一時的なインデックス削除をリクエスト可能 |
❻ページエクスペリエンスの概要 | コンテンツの質以外の要素の「利便性」を確認できる |
❼ウェブに関する主な指標 | 不良ページや改善が必要なページの数を確認できる |
❽モバイルユーザビリティ | モバイルからの使いやすさの状態やエラーページの数を確認できる |
❾拡張 | リッチリザルトの状態を確認できる |
❿手動による対策 | ガイドライン違反がないか確認できる |
⓫セキュリティの問題 | セキュリティの問題がないか確認できる |
⓬リンク | 外部リンクの数やリンク元を確認できる |
ぜひ最後まで読み、サイト改善に役立ててほしい。
目次
Googleサーチコンソールとは、サイトの問題点や原因を確認し、流入が多いキーワードなどを把握することで、検索エンジン最適化を図れるツールである。
SEOに力を入れたいサイト担当者は必ず活用すべきツールと言えるだろう。なぜならば、問題があるページを放置しておくとサイト全体の評価が下がり、検索結果に悪影響を及ぼしかねないからだ。
Googleアカウントがあれば無料で使えるので、必ず登録しよう。
Googleサーチコンソールで何ができるのかをもう少し説明していこう。細かい機能はたくさんあるが、Googleサーチコンソールでできることは以下の4つがメインとなる。
Googleサーチコンソールでできること |
❶検索結果のパフォーマンス(流入キーワードやCTRなど)が分かる ❷各ページの検索結果の状態やエラーの原因を教えてくれる ❸エクスペリエンスの問題点を教えてくれる ❹サイトが受けている被リンクの状況が分かる |
なお、Google検索だけに特化したツールなので、このツールでYahoo!やBingなど他の検索エンジンの分析はできない。
Googleサーチコンソールを使うと、Google検索結果のパフォーマンスを確認できる。具体的には以下のようなことが分かる。
・Google検索結果に何回表示されたか ・検索結果で実際に何回クリックされたか ・どんなキーワードでの表示や流入が多いか ・キーワードごとの掲載順位が何位か ・キーワードごとのCTR(クリック率) |
上位の検索キーワードを分析してユーザーニーズを発掘したり、クリック率の低いページの原因を探って改善したり、検索順位が下がったキーワードにリライトなどの対策を行ったりという施策に繋げることができる。
Google検索結果において、個々のページがどういう状態にあるか確認できる。そして、エラーがある場合はその状況や原因を教えてくれる。具体的には、以下のようなことが確認できる。
・インデックス登録エラーになっているページが何個あるか分かる ・それぞれのページのインデックス状態を確認できる ・インデックス登録エラーがある場合はその原因と対処法が分かる ・インデックス登録エラーが見つかると、メールで通知してくれる |
インデックスとは、Googleのデータベースにページが登録されることをいう。インデックスされなければ検索結果に表示されないため、適切な対処が必要だ。
Googleサーチコンソールでは、インデックス登録エラーがあった時にメールで通知してくれるため、いち早くエラーに気付ける。詳細画面でエラーの原因も確認できるので、インデックスさせたい場合には対処して再クロールを依頼しよう。
サイトのユーザーエクスペリエンスの状態を確認したり、問題がある場合にその内容を確認したりできる。
ユーザーエクスペリエンス(UX)とは、ユーザー体験とも言われ、サイトを使う上での使いやすさや分かりやすさを示すものである。
Googleサーチコンソールでは、以下のようなユーザーエクスペリエンスを確認できる。
・パソコンやモバイルでページを安定的に表示できているか確認できる ・モバイルユーザビリティ(モバイルからの使いやすさ)の状態を確認できる ・エラーがある場合はその原因や対処法を教えてくれる |
ページの読み込み速度が遅い、モバイルからだとテキストが小さすぎるなどのエラー内容を具体的に確認できる。
近年Googleはサイトのユーザーエクスペリエンスを重視するようになり、検索順位にも影響を与える存在となっている。
検索順位を下げてしまわないよう、エラーがある場合は早急に対処した方が良いだろう。
サイトが得ている被リンク(外部リンクおよび内部リンク)の状況を確認することもできる。
被リンクが少なければ被リンクを増やすための施策を考えたり、逆に低品質な被リンクが無いかチェックして対処したりすることが可能だ。
GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスは、どちらもGoogleが無料で提供しているツールである。
両者にはどのような違いがあり、どう使い分ければ良いのだろうか。
両者の違いをまとめると以下のようになる。
サーチコンソール | ✅Google検索周りの状況が分かる ・どんなキーワードで検索されているか ・インデックスエラーなどの問題点 ・Googleからの評価や問題点 |
アナリティクス | ✅訪問者属性やページ遷移などが分かる ・サイトを訪問した人の数 ・ユーザーの性別や年齢などの特徴 ・使用されているデバイス ・離脱率や直帰率など |
Googleアナリティクスはアクセス解析ツールであり、検索ユーザーに限らず、サイトにアクセスしたユーザーの属性や遷移などを確認する目的に使う。
一方、Googleサーチコンソールは、Google検索順位を左右する要素周りの状態を確認できるツールといえる。
両者は目的も確認できる項目も全く違うものなので、「Googleアナリティクスを見てるからGoogleサーチコンソールは使わなくていいか」と考えるのは間違いである。
目的に応じて両方活用することをおすすめしたい。
SEOを意識するならば、Googleサーチコンソール(Search Console)の登録は必須である。
なぜならば、Googleサーチコンソールを活用すると、Google検索上位を狙うための施策と検索順位下落を防ぐための対処、どちらも実施できるからだ。
検索パフォーマンス(検索キーワードや掲載順位など)を確認してページを最適化すれば、さらに検索上位を目指せる。
また、問題があるページを放置せずに対処することで、検索順位の下落を防げる。Googleサーチコンソールに登録しないままだと、エラーに気付けずに放置することになり、サイト全体の評価が失墜する危険性があるのだ。
「エラーが届いた時だけ対処」という使い方でも良いので、必ず登録しておくことをおすすめする。
なお、エラーが見つかった時にメール通知を受け取れるよう、必ずメール通知は有効のままにしておこう(デフォルトでは有効)。
メール設定は上部の人型アイコンから設定できるようになっているので、メール通知がオフになっていないことを確認しよう。
これからは、Googleサーチコンソール(Search Console)を初めて使うという方に向けて、管理画面が見れるようになるまでの流れを簡単に解説していこう。
まずはGoogle Search Consoleログイン画面にアクセスし、Googleログインメールアドレス(または電話番号)とパスワードを入力してログインしよう。
ログインすると以下のような画面が表示されるので、「ドメイン」または「URLプレフィックス」のどちらかのプロパティタイプを選択して、運営サイトの情報を入力する。
どちらを選べば良いかよく分からないという方は、設定が簡単な「URLプレフィックス」の方を選べば、とりあえずは問題ない。
ドメインを選ぶと、wwwの有無、httpとhttps、サブドメインを含む全てのドメインを一括で確認できるメリットがある。
例:ドメイン「lucy.ne.jp」で以下全てを同じ管理画面で確認できる。 ・http://www.lucy.ne.jp/(wwwあり・http) ・https://www.lucy.ne.jp/(wwwあり・https) ・https://lucy.ne.jp/(wwwなし・http) ・https://lucy.ne.jp/(wwwなし・https) ・https://blog.lucy.ne.jp/(サブドメイン) ・https://lucy.ne.jp/bazubu/(サブディレクトリ) |
ただし、所有権の確認(そのドメインが本当にあなたのものか)方法が「DNSレコードによる確認」しかないデメリットがある。
DNSレコードによる確認を実行するには、サーバーの管理画面にアクセスしてSearch Consoleから発行される文字列を追加する必要があり、少し知識が必要な工程である。サーバーによって設定方法も異なる。
そのため、難しい設定を避けたい初心者の方は、次に紹介する「URLプレフィックス」の方がおすすめだ。
なお、独自ドメインを取得していない場合にはそもそもプロパティタイプで「ドメイン」は選べないので注意しよう。
こちらは、特定のURL(サブディレクトリ含む)のデータを確認できるプロパティタイプ。
例:「https:lucy.ne.jp」を指定した場合 〇https://lucy.ne.jp/(wwwなし・https) 〇https://lucy.ne.jp/bazubu/(wwwなし・https・サブディレクトリ) 以下は確認できない ✖http://www.lucy.ne.jp/(wwwあり・http) ✖https://www.lucy.ne.jp/(wwwあり・https) ✖https://lucy.ne.jp/(wwwなし・http) ✖https://blog.lucy.ne.jp/(サブドメイン) |
所有権の確認方法も4種類あり、比較的簡単に設定できるメリットがある(設定方法は後述)。
ただし、wwwの有無、httpとhttpsの違いがあるサイトの場合には漏れが発生してしまうため、先ほど紹介した「ドメイン」のプロパティタイプがおすすめである。
今回は、URLプレフィックスでの登録方法を解説していく。
「URLを入力」に運営サイトのURLを入力し、続行をクリックしよう。
所有権を確認する方法がいくつか表示されるので、一番やりやすい方法を選択して実行しよう。初心者なら「Googleアナリティクスアカウントと連携する方法」が最も簡単でおすすめだ。
Googleアナリティクスに登録済みなら、最も簡単でおすすめ。アナリティクスと同じアカウントでログインし、「確認」ボタンを押すだけで設定できる。
Googleタグマネージャーに登録済みの場合におすすめ。Googleタグマネージャーと同じアカウントでログインし、「確認」を押すだけで設定可能。
FTPソフトを使って指定されたファイルをアップロードする方法。比較的簡単。
【手順1】指定されたHTMLファイル(googleXXX.html)をダウンロードする
【手順2】FTPソフトを使って、サイトのルートディレクトリに上記のHTMLファイルをアップロードする
【手順3】Googleサーチコンソールで「確認」を押す
Googleサーチコンソールから発行される「TXTレコード」の文字列を、使用しているサーバーの管理画面の「ドメインのDNSレコード」の部分に設定する方法。
【手順1】Googleサーチコンソールに指定されたTXTレコードの文字列(google-site-verification=XXXXX)をコピーする
【手順2】利用しているサーバーにログインし、DNS設定の部分に上記の文字列を指定する。
【手順3】Googleサーチコンソールで「確認」を押す
なお、DNS設定はサーバーによって設定方法が異なるため、サーバーのヘルプを確認してほしい。
上記のいずれかの方法で所有権を確認できたら、Gogleサーチコンソールの管理画面を見れるようになる。
※所有権の確認方法について疑問がある場合は、Search Consoleヘルプを確認してほしい。
Googleサーチコンソール(Search Console)ログイン後の画面には、以下のようにサマリー(全機能の概要を集約したもの)が表示されている。
サマリー画面をスクロールすると個別の機能をまとめて確認できるようになっており、詳細を見たい時には「レポート全体」をクリックするか、左カラムから個別の機能を確認するイメージだ。
左側から選択できる12個の機能について、簡単に内容を解説していこう。
Googleサーチコンソールの機能12個 | |
❶検索パフォーマンス | ▼サーチコンソールで主に活用する機能 クリック数、表示回数、CTR、上位クエリ、掲載順位などを確認できる |
❷URL検査 | ページのインデックス状況などを確認できる |
❸カバレッジ | 各ページのエラーや警告の数を確認できる |
❹サイトマップ | サイトマップの状態を確認/送信できる |
❺削除 | 一時的なインデックス削除をリクエスト可能 |
❻ページエクスペリエンスの概要 | コンテンツの質以外の要素の「利便性」を確認できる |
❼ウェブに関する主な指標 | 不良ページや改善が必要なページの数を確認できる |
❽モバイルユーザビリティ | モバイルからの使いやすさの状態やエラーページの数を確認できる |
❾拡張 | リッチリザルトの状態を確認できる |
❿手動による対策 | ガイドライン違反がないか確認できる |
⓫セキュリティの問題 | セキュリティの問題がないか確認できる |
⓬リンク | 外部リンクの数やリンク元を確認できる |
※今回キャプチャに利用したサイトは運用をさほど行っていないサイトのため、検索流入が少なくエラーも発生している。そのあたりは気にせずに読み進めていただきたい。
Googleサーチコンソールには今回紹介するような12もの機能があるが、その中でも最も活用する機会が多いのがこの「検索パフォーマンス」だろう。
検索パフォーマンスでは、上部ではサイトの合計クリック数や合計表示回数、平均CTRなどが確認でき、下部では「どんなクエリ(キーワード)で流入があったのか」「掲載順位」「どのページからの流入が多いか」、国、デバイスごとの情報を見ることができる。
どんな活用方法があるかいくつか例を紹介しよう。
Google検索から流入しているユーザーはどんなクエリ(キーワード)で来ているかを確認できる。
同時に、クリック数(検索結果でクリックされた数)、表示回数(検索結果に表示された回数)、CTR(クリック率÷表示回数)、掲載順位(Google検索で何位か)も確認できる。
キーワード選定の参考にしたり、CTRが低いページのタイトルを修正したり、検索順位を見てリライトの対象を決めたり…という施策に繋げることができる。
どのページが検索流入が多いのか、クリック数(検索結果でクリックされた数)、表示回数(検索結果に表示された回数)、CTR(クリック率÷表示回数)、掲載順位(Google検索で何位か)を確認できる。
掲載順位は低くてもクリック数が多いページからユーザーニーズを発掘したり、CTRが低いページのタイトルを最適化したり…という施策に繋げることができるだろう。
検索パフォーマンスの期間はデフォルトで「過去3カ月間」となっているが、現在と過去を比較することもできる。この機能を使うと、過去よりもクリック数が下がっているページを見つけ、リライト対象を見つけることができる。
「日付:過去3カ月間」となっている部分をクリックし、「フィルタ」➡「比較」に切り替えて、過去6カ月間と前の期間を比較」を選択する(期間は任意)。
一覧が表示されたら、「ページ数」タブの「クリック数差」のところをクリックし「クリック数差が大きい順」に並び変える。
クリック数差が大きい=検索パフォーマンスが大きく下がっているページと考えられるため、大きいものから順番にリライト対象にすると良いだろう。
実際にリライトする記事を決める場合は、「検索順位が上位」「コンバージョンに近い領域」を参考に決めよう。
URL検査では、特定のページがインデックス登録されているかなど、ページごとの状態を確認できる。
サイト全体のページを一覧表示できるものではなく、URLごとに個別に確認するイメージで使用する。
「URL検査」をクリックすると、上部の検索窓に特定のページを指定するよう促される。
特定のページのURLを入れると、以下のような画面が表示され、インデックス登録状況やクロール状況、モバイルユーザビリティの情報、リッチリザルトの情報などが表示される。
URL検査は主に、インデックス登録エラーでページが検索結果に表示されない時に、そのエラー内容を確認したり、修正した後に再度登録リクエストを送ったりする目的で使う。
何かエラーがあればサマリーに表示されるだけでなくメールで通知されるので、エラーがある時に確認するイメージで良いだろう。
なお、URL検査ツールについては、「Google URL検査ツールとは?適切にインデックスされているか確認しよう」でかなり詳しく解説しているので参照してほしい。
カバレッジでは、サイトに含まれる各ページの状態を確認できる。
何らかのエラーでインデックス登録できていないページの数。エラーページはできるだけ早急に改善すべきである。
クロール拒否しているページがインデックス登録されているなど、インデックス状態の確認が必要なページの数。
正常にインデックス登録できているページの数。
Googleがインデックス登録しない方が良いと判断した(またはインデックス拒否している)ページの数。
「除外」には、サイト構築上生成されてしまう代替ページ(正規ページは別にある)が含まれるので、除外の数が多くても特に気にする必要はない。
特に気にしなければいけないのは、エラーに分類されているページである。エラーの詳細は画面下の「詳細」に表示されているので、適切に対処する必要がある。
また、インデックス登録されてほしいページが「除外」に分類されている場合には、原因を突き止めてページを修正し、再度インデックス登録リクエストを行うと良いだろう。
サイトマップ機能では、送信済みのサイトマップの情報を確認できる他、新しいサイトマップの追加送信も行える。
サイトマップとは、Webサイト内にどのようなページがあるかを検索エンジンに知らせるためのファイルのことである。もしまだサイトマップを送信していない場合には、設置をおすすめする。やり方は「XMLサイトマップとは?SEO効果や作成方法を分かりやすく解説」で紹介している。
「削除」ツールは、Google検索結果から一時的に削除したいページがある場合に使う。
「新しいリクエスト」をクリックし、ポップアップ表示された入力欄に消したいページのURLを入力すると削除申請を行える。
リクエスト後は以下のように「リクエストの処理中」となり、しばらくすると検索結果から削除される。
※筆者がテストした時には、削除リクエストしてから約1日半後に削除された。
削除前は上記のように検索結果に掲載されていたが、削除完了後は検索結果に表示されなくなったことを確認した。
※ただし、この措置は一時的なもの(約6カ月間ブロックするもの)である。検索結果から完全にページを削除したい場合には、noindex設定でインデックスをブロックするか、サイトからページを削除しよう。
※noindex設定のやり方は「noindexとは?設定方法や注意点を分かりやすく解説」を見てほしい。
ページ エクスペリエンスの概要では、コンテンツ内容以外の「サイトの利便性」の状態を確認できる。
ページエクスペリエンスとは、ページの読み込み速度やインタラクティブ性、視覚的安定性などを含む「ユーザーにとっての利便性」を指す。もちろんコンテンツの質が優先だが、コンテンツの質が同程度ならばユーザーエクスペリエンスが高いページが検索上位に表示される。
参考:Google検索セントラル「ページ エクスペリエンスの Google 検索結果への影響について」
より上位表示を狙うならば、この画面で表示されたエラーを改善し、良好なURLの数を増やす努力を行おう。
ウェブに関する主な指標では、モバイル・パソコンそれぞれからのアクセスについて、「不良URL」「改善が必要なURL」「良好URL」どの状態になっているかを確認できる。
不良や良好などは、ページの読み込み時間・インタラクティブ性・読み込み時のコンテンツの安定性などを測定した結果、判定される。
「不良URL」が多い場合には、ユーザエクスペリエンスの観点から、改善した方が良い。「レポートを開く」をクリックすると、次の画面の下部「詳細」からエラー内容を確認できる。
このケースでは、モバイルからアクセスした際のページ読み込み速度が遅い(4秒を超える)ページが76ページ検出されていることが分かる。
Search Consoleヘルプ「ウェブに関する主な指標レポート」を参考にサイトを修正したら、画面から「修正を検証」でGoogleに検証依頼して、不良URLを改善しよう。
モバイルユーザビリティでは、ユーザーがモバイルからアクセスした場合に何らかの問題があったページ数を確認できる。全てが「有効」であれば問題ないが、エラーがある場合には詳細を確認しよう。
上記画像のように、画面下部にエラー内容が詳しく表示される。内容に従ってページを修正しよう。
修正が終わったら、「修正を検証」をクリックして再度検証してもらおう。
拡張メニューには、サイトに含まれる拡張機能(リッチリザルト用構造化データ)の情報が表示される。今回のサイトには「パンくずリスト」しか設定していないため「パンくずリスト」しか表示されていないが、他にも設定されていれば表示されているはずだ。
・パンくずリスト
・データセット
・教育向け Q&A
・イベント
・FAQ
・ファクト チェック
・ガイド付きレシピ
・How-to
・画像のライセンス
・求人情報
・学習用動画
・ロゴ
・商品
・Q&A ページ
・レシピ
・レビュー スニペット
・サイトリンク検索ボックス
・特別なお知らせ
・Video
それぞれの拡張機能について、「エラー」「有効(警告あり)」「有効」のページ数が確認できる。エラーがある場合は詳細を確認して修正しよう。
手動による対策は、Googleの品質に関するガイドラインに従ってないと判断された場合にそのレポートが表示される。
「問題は検出されませんでした」となっていれば問題ないが、何らかの問題がある場合は早急な対策が必要である。
セキュリティの問題には、サイトがハッキングされている場合や訪問者に損害を与えそうな動作を検出した場合に、そのレポートが表示される。
「問題は検出されませんでした」となっていれば問題ないが、何らかの問題がある場合は早急な対策が必要である。
リンク画面では、❶外部リンク(被リンク)が多いページ、❷内部リンク(被リンク)が多いページ、❸上位のリンク元サイト、❹上位のリンク元テキストを確認できる。それぞれ「詳細」をクリックすれば、より多くの情報を確認することが可能だ。
また、右上にある「外部リンクエクスポート」をクリックすると、GoogleスプレッドシートやCSV形式などで一括ダウンロードできる。
低品質な外部サイトからの被リンクを受けていないかを確認する時には、このダウンロード機能を活用しよう。
※外部リンクについては、「外部リンクとは?SEOに与える影響・注意点・対策方法まで解説」を参考にしてほしい。
最後に、Googleサーチコンソール(Search Console)についてよくある質問をまとめて紹介しよう。
Googleサーチコンソールの「URL検査」ツールを使えば、新規作成または更新したページのインデックス登録リクエストを送ることができる。しかし、作成・更新のたびにリクエスト送信した方が良いかというと、その必要はない。
適切にサイト設計をしており内部リンクが張られているならば、放っておいても自動的に、定期的に巡回するクローラーが新しいページや更新したページをインデックスしてくれるからだ。
ただし、いつまで経ってもインデックスされないようならば、リクエストを送信してクロールを促すと良いだろう。
Googleサーチコンソールのクリック数は、Google検索からのアクセスのみが計測対象になっている。一方、Googleアナリティクスのセッション数は、Google以外からの流入も全て計測対象だ。
サーチコンソール | ✅Google検索周りの状況が分かる ・どんなキーワードで検索されているか ・インデックスエラーなどの問題点 ・Googleからの評価や問題点 |
アナリティクス | ✅訪問者属性やページ遷移などが分かる ・サイトを訪問した人の数 ・ユーザーの性別や年齢などの特徴 ・使用されているデバイス ・離脱率や直帰率など |
2つのツールはそもそも目的が全く異なるため、数値の差は気にせずに利用すると良いだろう。
Googleアップデートなどの影響で、一時的に「インデックス登録リクエスト」ボタンがグレーアウトし、押せなくなることがある。
このような場合は、ボタンが押せるようになるのを待つしかない。復活するのを待とう。
この記事では、Googleサーチコンソールを使うのが初めてという方に向けて、
・Googleサーチコンソールとは何か
・Googleサーチコンソールを使うと何ができるのか
・Googleサーチコンソールの登録方法(3ステップ)
・12個あるGoogleサーチコンソールの各機能の使い方
・Googleサーチコンソールについてのよくある質問
をそれぞれ解説してきた。
12もの機能があるGoogleサーチコンソールだが、全ての機能を使う必要はない。基本的には、エラーや問題点が見つかった箇所について優先的に対処し、余力があれば検索結果のパフォーマンスを見てページの改善を行おう。
Googleサーチコンソールでできること |
❶検索結果のパフォーマンス(流入キーワードやCTRなど)が分かる ❷各ページの検索結果の状態やエラーの原因を教えてくれる ❸エクスペリエンスの問題点を教えてくれる ❹サイトが受けている被リンクの状況が分かる |
エラーを放置したままだとサイトの価値を下げ、サイト全体の検索順位が陥落しかねない。積極的にGoogleサーチコンソールを活用し、ユーザーにとって使いやすいサイトの状態を維持しよう。
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