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「なぜ検索順位が下がっているんだろう。低品質コンテンツが原因かもしれないが、どう判断すればいい?」
SEOを意識するサイト運営者なら、このような疑問に直面した経験があるかもしれない。
低品質コンテンツとは、ユーザーに対して価値を提供していない、あるいは価値がないのみならず有害であるコンテンツを指す。
Googleは低品質コンテンツを排除するためのアルゴリズムを進化させている。
作成者の悪気の有無にかかわらず、Googleから低品質コンテンツとみなされれば、検索上位の獲得は不可能だ。
幸いなことに、Googleは低品質コンテンツの定義を公開している。この記事では、Googleが基準としている次の2つの低品質コンテンツについて、詳しく解説する。
(1)最低品質なページ(Lowest Quality Pages) |
低品質コンテンツを作成するリスクを避けたいのなら、上記2つについて、スラスラと答えられるレベルまできちんと理解することがスタートラインである。
理解すれば、おのずと実践すべき対策が見えてくる。さっそく“最低品質なページ”から見ていこう。
目次
Googleの「検索品質評価ガイドライン」2022年12月15日版 (*1)のPart1「4.0 Lowest Quality Pages」のセクションで解説されているのが、最低品質なページ(Lowest Quality Pages)だ。
4.0 Lowest Quality Pages 4.1 Types of Lowest Quality Pages 4.2 Harmful to Self pr Other Individuals 4.3 Harmful to Specified Groups 4.4 Harmful Misleading Groups 4.5 Untrustworthy Webpages or Websites 4.5.1 Inadequate Information about the Website or Content Creator for the Purpose of the Page 4.5.2 Lowest E-E-A-T and Lowest Reputation of the Website or Content Creator 4.5.3 Deceptive Page Purpose and Deceptive MC Design 4.5.4 Deliberately Obstructed or Obscured MC 4.5.4 Suspected Malicious Behavior 4.6 Spammy Webpages 4.6.1 Cannot Determine a Purpose, Np MC, Little MC or Lowest Quality MC 4.6.2 Hacked, Defaced, or Spammed Pages 4.6.3 Auto-generated MC 4.6.4 Copied MC with No Added Value 4.6.5 How to Determine if Content is Copied 4.7 Examples of Lowest Quality Pages |
*1:検索品質評価ガイドラインとは、Google のアルゴリズムが適切な検索結果を表示しているかチェックする“検索品質評価者”向け資料で、品質評価の判断基準が詳説されている。
最低品質ページのタイプは、5つある。それぞれ見ていこう。
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1つめのタイプは「自己または他者への危害」である。
自己または他者への危害を奨励・描写・扇動、または直接的に引き起こすような内容のページには、最低評価がされる。
ここでいう危害とは、身体的・精神的・感情的・経済的なものが含まれる。
暴力的またはグロテスクな内容を描写している場合や、そのページを閲覧した人に深刻なトラウマを与える場合などは、この「自己または他者への危害」に分類される。
留意したいのは、“すべての人”にとって有害でなくても、人によって(とくに立場の弱い人にとって)危害が及ぶ可能性があれば、それは有害とみなされる点だ。
【具体例】
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2つめのタイプは「特定グループに対する有害性 」である。
特定グループに対する憎悪を、促進・容認・扇動するページは、最低品質とされる。
検索品質評価においては、特定グループとは、以下に基づき定義される人々のグループと定義されている。
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ただし、明らかな悪意や明らかな有害な影響がなければ、上記のトピックを扱っても有害とはみなされない。
たとえば、教育的なページ(定義解説、研究、学術論文)、ニュース記事、芸術表現、あるいは対象物・哲学・思想に対する批判などは、有害とされない。
特定グループに対する憎悪を促進・容認・扇動するか否かが、判断基準となる。以下は最低品質と見なされる例である。
【具体例】
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3つめのタイプは「有害な誤解を招く情報」である。
人々や社会に害を及ぼす可能性のある方向で、人々を誤解させるページは、最低品質となる。具体的には、下表の[例]を参照してほしい。
【具体例】
有害な誤解を招く情報の種類 | 説明 | 例 |
有害で明らかに不正確な情報 | 広く受け入れられている明確な事実で反証可能な内容 | ● 世界の指導者が死亡したという虚偽の主張 |
専門家によって確立されたコンセンサスに反する有害な主張 | 関連分野の権威によって広く合意されている見解・事実・調査と矛盾する内容 | ● レモンが癌に効くという主張 |
根拠のない有害な理論/主張 | 合理的な事実や証拠に基づかない内容、とくに公的機関に対する信頼を損ないかねない内容。すでに否定された根拠のないデマや、あまりにも突飛で信憑性のない理論も含まれる。 | ● 9.11同時多発テロはアメリカ政府によって計画されたという主張 |
このような有害な誤解を招く情報は、一見「専門家」「権威ある」「公式」なものであっても、また出典がどのようなものであっても、最低品質の評価になる。
4つめのタイプは「信頼できないページ」である。
何をもって“信頼できない”と判断するかについて、Googleは以下のとおり定義している。
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一般的なサイト運営者が、とくに着目したいのは、
〈Webサイトやコンテンツの作成者に関する情報が、その目的に照らして不十分〉
〈E-E-A-Tが低い、または評判が悪い〉
の2つである。
サイト運営者、およびそのページに掲載されているコンテンツの作成者(記事なら筆者)が不明瞭であれば、それだけで“信頼できないWebページ”とみなされるリスクに注意したい。
加えて、E-E-A-T(*2)が低いこと、一般消費者やユーザーなどからの評判が悪いことも、そのページの信頼性を落とす要因となる。
*2:E-E-A-TとはGoogleの品質評価基準である「Expertise, Experience, Authoritativeness, and Trust」の略で、経験・専門性・権威性・信頼という意味だ。E-E-A-Tについて詳しくは次章で取り上げているので、続けて読み進めてほしい。
5つめのタイプは「スパムページ」である。
スパムページは、以下が該当する。
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これらの低品質コンテンツに関する詳細は、「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」にて詳説されている。目を通しておこう。
なお、「自動生成コンテンツに、ChatGPT・Bardなどの生成AIが作ったコンテンツも含まれるか?」という問いに対しては、含まれない。
Googleは2023年2月に「AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス」を公開し、制作方法を問わず高品質のコンテンツを評価すると明言している。
検索結果のランキング操作を主目的として、コンテンツ生成に自動化(AIを含む)を利用することは、スパムに関するポリシーに違反する。
一方、AIや自動化を適切に使用している限りは、Googleのガイドラインの違反にならない。
この点を明確にするために、Googleはガイドラインの改訂を進めている。以下は一例だ。
Also, Google’s helpful content update removed the “written by people” part from its documentation – hello AI https://t.co/8vH2drNdaH pic.twitter.com/u5Po8nYB3R
— Barry Schwartz (@rustybrick) September 14, 2023
上記では、「helpful content written by people」の“人間によって書かれた”の部分が削除されたことが指摘されている。
人間以外(生成AIなど)が書いたとしても、有用であれば評価するGoogleの姿勢を反映した改訂といえるだろう。
出典:Google「検索品質評価ガイドライン」2022年12月15日版
次に、検索品質評価ガイドライン「5.0 Low Quality Pages」のセクションで解説されている、「低品質なページ」について、見ていこう。
5.0 Low Quality Pages 5.1 Lacking E-E-A-T 5.2 Low Quality Main Content 5.3 Distracting Ads/SC 5.4 Mildly Negative Reputation of the Website or Content Creator 5.5 Unsatisfying Amount ofInformation about the Website or Content Creator 5.6 Examples of Low Quality Pages |
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1つめのタイプは「E-E-A-Tの欠如」である。
ここであらためて、E-E-A-Tについて確認しておこう。
E-E-A-Tは、「Experience, Expertise, Authoritativeness, and Trust」の頭文字を取ったGoogleの造語であり、品質評価の重要基準である。
E-E-A-Tの中で、最も重要なのは「T:信頼」である。
信頼は、そのページがどの程度「正確・正直・安全・確実(accurate, honest, safe, and reliable)」であるかを考慮する。
さらに、経験・専門性・権威性が、土台として存在する。
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出典:Google「検索品質評価ガイドライン」2022年12月15日版 ※編集部抄訳
これらのE-E-A-Tが欠如していると、そのページは低品質コンテンツの評価になる。
詳しくは「E-E-A-Tとは?SEOでGoogleが重視する4要素と評価を高める具体策」にて解説しているので、あわせて熟読してほしい。
2つめのタイプは「メインコンテンツの品質が低い」である。
そのページが果たすべき目的を、十分に満たすために必要な努力、オリジナリティ、才能、技術がない場合、そのメインコンテンツは低品質とみなされる。
Googleは、「Low effort(労力がかけられていない)」であることが、低品質コンテンツを見極める重要点だと述べている。
Low effort の例が、イメージしやすいように学生のレポート作成のケースで挙げられているので、以下に意訳のうえ紹介する。
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端的にいえば、「手抜きをすると、低品質とみなされる」ということだ。
高品質なコンテンツを提供するためには、手間や時間をかけ、独自の視点と専門性を活かして文章を執筆し、画像も自ら作成することが不可欠である。
3つめのタイプは「邪魔な広告や補助コンテンツ」である。
ここでいう補助コンテンツとは、メインコンテンツとは別に、UX(ユーザー体験)を高めるために配置するコンテンツのことだ(例:関連ページへのリンクや製品・サービス紹介など)。
広告や補助コンテンツの掲載自体に問題はない。しかし、ユーザーが利用しようとしているメインコンテンツを、広告などが妨害する場合、そのページは低品質と見なされる。
具体的には、ページのスクロールに追随する閉じにくい販促バナーや、アプリのダウンロードを要求するインタースティシャル広告(ページ遷移の間に挟まれる広告)は、悪い例として挙げられている。
また、性的な画像、グロテスクな画像、ショッキングな画像なども、メインコンテンツの利用を著しく妨げる。
4つめのタイプは「Webサイトや作成者の評判が悪い」である。
Webサイトやコンテンツ作成者の評判が、“mildly negative”(ややネガティブ)な場合、そのページは低品質ページに該当すると、Googleでは定義されている。
悪意や金銭的な詐欺ではないものの、軽度の低評価がある場合は、注意が必要だ。
ただし、一般人や知名度の低い作成者で、評判情報がない場合には低品質とはならない。
有名なジャーナリスト、作家、インフルエンサー、ブロガー、弁護士や医師などの専門家の場合には、評判情報も加味しての評価が行われる。
5つめのタイプは「Webサイトや作成者に関する情報が不十分」である。
匿名であることに正当な理由がない限りは、そのコンテンツを誰が(例:どのような個人・会社・企業・財団など)作ったかについて、明確な情報の公開が必要とされる。
とくに、決済機能を提供するページや、金融取引が処理されるページでは、運営者や連絡先の情報開示が不十分ならそれを理由として、低評価を受ける。
また、YMYL(*3)のトピックのページや、ユーザーの高い信頼が必要とされるページは、サイト責任者やコンテンツ作成者の情報が十分に公開されていないと、低評価となる。
*3:YMYL(Your Money,Your Life:ユーザーのお金や命)に影響を与えるコンテンツは、基準が厳しい。詳しくは「【2023年】YMYLとは?基本の必携知識から最新対策までアップデート」にて確認してほしい。
出典:Google「検索品質評価ガイドライン」2022年12月15日版
低品質のコンテンツは、SEOに多大な悪影響を及ぼす。このセクションでは、具体的な対策について解説する。
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1つめの対策は「最初は広告宣伝を減らす」だ。
ビジネスにおいては、マネタイズもCTA(Call To Action:行動喚起)も重要なのは間違いないが、それらを設置するのはSEO効果が出てからでも、遅くない。
つまり、集客ができるようになってから、ほんの少しずつ、慎重に様子を見ながら、広告宣伝を増やしていくのだ。
多くのサイトは、取らぬ狸の皮算用のように、SEO効果が出る前からコンバージョン設計をがんばりすぎている。
とあるSEO的に大きな成果を挙げたアフィリエイト系サイトの例では、コンテンツを公開して検索順位が上がるまでは、一切、コンバージョンリンクの設定をしていなかった。
検索順位が上がってきて、アクセス数が増えてきたページだけ、コンバージョンの作り込みをしていく。
そのほうが、無駄な作業を省けて効率的であるし、何より早期に検索順位が上がりやすかった。
これは一例なので、すべてのサイトに当てはまるとは限らないが、試してみる価値はあるだろう。
2つめの対策は「文字数を増やす」だ。
“文字数が多いからといって良質なコンテンツとは限らない”のは、自明の理だ。
しかし一方で、Googleは「Effort(労力・努力・がんばり・奮闘)」の量でコンテンツの質を推し測っていることを思い出してほしい。
コンテンツの「文字数」は、労力をかけていることを定量的に表現できる、数少ない要素である。
たとえば、2,000字のコンテンツと5,000字のコンテンツがあったら、「5,000字のコンテンツのほうが労力がかかっている」と判断するのが普通だ。
ただし、文字数を増やす目的で、中身のない文章を書き連ねるのは逆効果であることは、先に述べた。
価値のある内容、すなわちオリジナリティがありユーザーにとって有用な情報で、文字数を増やそう。
目安としては、《最低5,000字以上、トピックによっては10,000〜20,000字》を目標にしよう。
実際、私たちバズ部が手がけるコンテンツでも、文字数をみっちり書いたコンテンツは、検索上位に食い込みやすい。
3つめの対策は「画像を自作する」だ。
前述の“コンテンツの文字数”とともに、労力がかかっていることを表現できるもうひとつの要素が「画像の自作」である。
多忙な業務のなかで、できる限り効率化するために、ストック画像を使い回している人も、多いだろう。
しかしながら、インスタントに作られたコンテンツが、高評価を得るのは難しい。
Googleは、効率的にラクをして作ったページではなく、長い時間とたゆまぬ努力を持って作り込まれた、オリジナリティのあるコンテンツを、高く評価しようとしている。
必要以上の効率化は、逆に、自らの首を絞めることになりかねない。
「画像を自分で作るなんて面倒だ、時間がない」と思うだろうか。
余談だが、バズ部のライターも、「面倒だな〜、時間かかりすぎ……」とぼやきながら、大量の図解を制作していたりする。
そのとき、いつも思い出すのは、『プロフェッショナル 仕事の流儀』での宮崎駿監督の言葉だ。
番組中、何度も何度も、“面倒くさい”と言っていた。そして、こんな言葉を言っていた。
「世の中の大事なことって、たいてい面倒くさいんだよ。」
「面倒くさいっていう自分の気持ちとの戦いなんだよ。何が面倒くさいって究極に面倒くさいよね。『面倒くさかったらやめれば?』『うるせえな』って、そういうことになる。世の中の大事なことってたいてい面倒くさいんだよ。」
出典:NHK プロフェッショナル 仕事の流儀「宮崎駿(2013年8月26日放送)」
面倒くさいことを、効率化せずに、ちゃんとやろう。そうすれば、結果はかならずついてくる。
4つめの対策は「サイト運営者とコンテンツ作成者の情報を詳しく公開する」だ。
Googleの「検索品質評価ガイドライン」で目立つのは、コンテンツそのものだけでなく、サイト運営者やコンテンツ作成者のバックグラウンドを加味して、ページの品質評価を行おうとする試みだ。
コンテンツの内容はもちろんだが、「誰が」作ったのか?が重視されている。
そのコンテンツの信頼性を担保できるだけの“経験・専門性・権威性”を持つことが伝わるように、以下を実行しよう。
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5つめの対策は「ドメイン内の低品質コンテンツを削除する」だ。
低品質コンテンツがサイト内にあると、ほかの良質なコンテンツの足を引っ張るリスクがある。
2022年8月にGoogleが発表した「ヘルプフル コンテンツ アップデート」では、以下の記載が話題となった。
有用でないコンテンツ自体だけでなく、そうしたコンテンツを比較的多く含むと判断されたサイトにあるコンテンツも、表示すべきコンテンツがウェブの他の場所にあると考えられ、検索での掲載順位が下がります。そのため、有用でないコンテンツを削除することで、他のコンテンツのランキングが改善する場合があります。
(中略)
いずれにしても、最良の結果を得るためには、有用でないコンテンツを削除し、Google のすべてのガイドラインを遵守してください。
出典:Google 検索セントラル ブログ「2022 年 8 月の Google の有用なコンテンツの更新についてクリエイターが知っておくべきこと」
対策としては、いったん低品質コンテンツはすべて非公開とし、リライトや類似コンテンツとの統合などの措置をしてから、再公開する段取りにするとよいだろう。
具体的には、トラフィック数が少ないページは低品質コンテンツとみなし、非公開にしよう。オーガニック検索からの流入数が少ないページは、低評価を受けていると想定されるからだ。
このように、パフォーマンスの低いコンテンツを間引くSEO手法を「コンテンツプルーニング(Content Pruning)」という。
“Pruning”は、「刈り込み、剪定」といった意味の言葉だ。
サイトに価値のない雑草を生やしっぱなしにせず、不要なものは剪定して、サイトの健全性をキープしよう。
6つめの対策は「E-E-A-Tの観点から全コンテンツを見直す」だ。
全般的な話となるが、現在のGoogleはE-E-A-Tの考え方を非常に大切にしている。
E-E-A-Tや、その前身であるE-A-Tが世の中に広く知られるようになったのは、ここ数年のことだ。
自サイトの既存コンテンツに、E-E-A-Tを意識せずに作成されたものが残っている方は多いだろう。
あらためてE-E-A-Tの観点で見直し、ブラッシュアップすることが有益だ。その際には「E-E-A-Tとは?SEOでGoogleが重視する4要素と評価を高める具体策」にて深い知識を身につけてから、チャレンジしてほしい。
最後に、運営サイト全体を高品質コンテンツに変えていくために、身につけたい考え方をお伝えする。
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1つめは「ユーザーの心を理解する」ことだ。
高品質のコンテンツを生み出すためには、ユーザー理解が不可欠である。
ユーザーが何を求め、何に価値を見い出すのかを深く知ることで、コンテンツはその期待に応え、時には超えるものとなる。
とくに、検索ユーザーを対象とするコンテンツでは、「ユーザーが検索したときに抱えているニーズ」を、深層心理のレベルで理解したい。
深いレベルのニーズ(潜在ニーズ)は、ユーザーの感情や価値観、育った環境や現在の生活状況などに根差している。これらを理解することで、単なる情報提供にとどまらない、心に響くコンテンツが生まれる。
ニーズをもっと深く捉えたい方へ、おすすめの記事は「ニーズとは何か?きちんと理解したい普遍的な考え方と5つのモデル」である。
出典:ニーズとは何か?きちんと理解したい普遍的な考え方と5つのモデル
上記記事では、ニーズに関して詳密にレクチャーしているので、ぜひ参考にしてほしい。
2つめは「時間を超えた価値を考える」ことだ。
短期的なトレンドに流されるのではなく、時代や文化を超えて読まれ続ける、普遍的なコンテンツの創造を意図しよう。
持続可能な価値を提供し続けるコンテンツならば、制作に多くの時間や労力を費やしたとしても、あり余るリターンをもたらしてくれる。
私たちバズ部自身も、「公開後2年経っても反応があるのが良質なコンテンツである」で述べたように、長期的な視点での価値提供を重視している。
その例として、「観光客を35倍にした熊野古道の完璧なコンテンツマーケティング」がある。初出から3年半以上が経過してもなお、アクセスが絶えない。
新しい読者がSNSで投稿することで、定期的にバズが起こるという好循環が、持続している。
3つめは「信頼は透明性から生まれる」ことである。
透明性とは、情報を隠さず、ユーザーに対して誠実であることだ。
たとえば、広告ならば「広告であること、スポンサードであること」を明示する。これが信頼を築く第一歩である。
とりわけ、近年のインターネットユーザーは、嘘や隠された意図に対する“嗅覚”が、非常に発達している。
巧みに攻略して売上につなげる策略的アプローチより、「まっすぐ正直に向き合う」態度が、優れた成果を生むケースが増えている。
ユーザーの高度な嗅覚を甘く見ることなく、透明性について、真剣に向き合ってほしいと思う。
本記事では「低品質コンテンツ」をテーマに解説した。以下に要点をまとめる。
最低品質のページ(Lowest Quality Pages)として、以下が挙げられる。
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低品質なページ(Low Quality Pages)は、以下のとおりだ。
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低品質コンテンツから脱却するための対策として、次の6つを解説した。
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サイト全体を高品質コンテンツに変えるために重要な考え方として、以下に留意してほしい。
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このように低品質コンテンツについて具体的に学んだ体験は、今後、高品質コンテンツを創造するうえで、かならず役立つだろう。ユーザーに価値を届けるコンテンツづくりを、進めてほしい。
広告に頼り切ったマーケティングの打開策としてコンテンツマーケティングについて調べているけれど、よく分からないと悩んでいませんか?
本書は弊社やクライアント様がコンテンツマーケティングに取り組み
など、コンテンツマーケティングの効果と、具体的な施策内容を全94ページに渡って詳細に解説しているものです。
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