【「弁護士がやるべきSEO」公開!再現性の高い手法を解説【事例あり】

「弁護士のSEO対策について知りたいけど、何から始めればいいのかわからない」
「自分の事務所に合ったSEO施策を探しているが、具体的な方法が見つからない」

このような課題を抱える弁護士・法律事務所の方は、ぜひこの記事を読んでほしい。

本当に必要なのは弁護士にしか作れないコンテンツ

弁護士のSEOには特有の特性がある。本当に必要なのは、弁護士にしか作れないコンテンツだ。それをキッチリと押さえない限り、SEOでの成功は難しい。

にもかかわらず、多くの弁護士サイトは、Webを強化せねばと焦るあまり、小手先のSEOテクニックに時間を浪費している。そのベクトルを変えなければならない。

本記事では、弁護士事務所に特化したSEO対策の具体的手法を解説する。キーワードの選び方から、コンテンツ作成のコツ、弁護士SEOの成功事例まで、一般論ではなく弁護士のための再現性の高い成功ノウハウを凝縮した。

最後までお読みいただくと、弁護士事務所のSEO対策の全体像が把握でき、すぐに取り組めるようになるだろう。

また、私たちバズ部は12年で400社以上のメディア支援を行い、

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目次

1. 最初に刻むべき「弁護士SEO」のマインドセット

実践手法を解説する前に、確実にインプットしてほしいマインドセットから伝えたい。

1-1. 専門領域を徹底的に絞り込み権威性を誇示せよ

弁護士SEOで最も重要なのは、「専門領域を徹底的に絞り込み、その分野の権威性を全面的に誇示すること」だ。

それができなければ、ただの「ありきたりな法律情報サイト」として埋もれるだけである。集客からは、ほど遠くなってしまう。

専門領域を徹底的に絞り込みその分野の権威性を全面的に榜示する

たとえば、ほかの弁護士が手を出しづらいニッチな領域まで掘り下げて記事を執筆する。現場にいるからこそわかる、真実の情報を惜しみなく公開する。法改正や新しい判例に、自身の考えを(ときには強く)述べるなど、“お行儀の良さ”だけではない「コンテンツの尖り」が必要だ。

1-2. 弁護士にしか作れないコンテンツによる信頼性と実績が鍵

現在のインターネット上には、法律関連の情報があふれている。

明らかな誤りや害のあるページが検索上位に表示されるケースは減っている反面、正しくても無難で表面的なコンテンツが量産されている。

あなたがこれから取り組むSEOコンテンツでは、既存の他ページを圧倒的に凌駕し、「本物の弁護士である」迫力を見せなければならない。

結果として、「この弁護士なら信用できる」とユーザーに思わせる空気を、サイト全体に漂わせる。

ありふれた陳腐なSEO施策より、弁護士にしか作れないコンテンツを通じた専門性と実力の証明が、高いSEO効果を叩き出す。

これを避けるならば、SEOに取り組まないほうがよい。成果が出ずに、時間とお金を浪費してしまうからだ。有料広告などに投資したほうが収益性が向上する。

1-3. 補足:SEOの全体像と本記事で取り上げる範囲

本記事ではこの後、弁護士SEOの具体的なポイントを掘り下げていく。その際に把握しておいてほしいのが、SEOの全体像だ。

SEOの領域は多岐にわたり、大まかにキーワード戦略、コンテンツ最適化、テクニカルSEO、外部SEO、効果測定の領域に分けられる。

SEO実施の基本5ステップ

本記事では「キーワード戦略」と「コンテンツ最適化」の領域について、弁護士に特化して解説している。

一定のSEO知識をお持ちの方を前提としているので、基本事項は「SEO初心者向けマニュアル」にて確認してほしい。

SEOの「どうして?」がスッキリわかる!SEO初心者向けマニュアル


2. 弁護士SEOのターゲットとなる検索ユーザーの特性

まず、弁護士SEOのターゲットとなる検索ユーザーはどのような特性を持つのか、把握しておこう。以下のポイントを押さえる必要がある。

  1. 問題・不安を解消したい具体的ニーズがある
  2. 結果重視・迅速な解決を求める傾向が強い
  3. 専門性と信頼性を強く重視する
  4. 料金・費用面への関心が高い
  5. 自分にピンポイントで合う解決策を求める

2-1. 問題・不安を解消したい具体的ニーズがある

1つめの特性は「問題・不安を解消したい具体的ニーズがある」ことだ。

弁護士SEOでおもなターゲットとなる検索ユーザーは、「何となく法律に関心がある」という人よりも、すでに具体的な問題や心配事を抱えているケースが圧倒的に多い。

具体的な問題を抱えているユーザー

たとえば、

  • 妻との離婚を検討し始めて子どもの親権で悩んでいる
  • 同僚へのセクハラ被害を告発したいが具体的な手続きがわからない
  • 親が亡くなって相続財産をどう分ければトラブルにならずに済むか知りたい
  • 企業を経営するうえで新しい法改正にどう対応すればいいか困っている

──といった具合だ。

こうしたユーザーは、単に一般的な法律知識を得たいわけではなく、今まさに目の前に存在する悩みをどう解決できるかを切実に求めている。

これは、単なる興味本位の検索者とは異なり、「行動に直結する可能性が高い」という特徴を持つ。検索時点で心的ストレスが高い状態にあり、即効性・実用性のある情報を提供した事務所への依頼を検討しやすいといえる。

2-2. 結果重視・迅速な解決を求める傾向が強い

2つめの特性は「結果重視・迅速な解決を求める傾向が強い」ことだ。

法的トラブルが発生している場面では、ユーザーにとって“時間”はコストであり、不安や精神的な負担も時間の経過とともに増幅する。

法的トラブルにおける時間経過と負荷のイメージ

たとえば、会社から突然不当解雇された人は、給与が途絶え家計が圧迫される前に対策を打ちたい。また、借金返済が滞り、債権者から差し押さえ予告がきている場合、ユーザーは「今すぐ相談して、明日には手続き着手してほしい」とすら思う。

こうしたユーザーは情報収集をしながらも、早期にアクションを起こせる弁護士を探す傾向がある。

「電話で即相談可能」「初回30分無料相談を当日中に対応」など、迅速な連絡手段やスピーディーな対応が明示されていると、自然とその事務所へ問い合わせが発生しやすい。

要するに、ユーザーは「すぐ動いてくれる」「早めに着手してくれる」弁護士を求めるため、サイト上のコンテンツにも即行動を誘発するフック(問い合わせボタンの明示、緊急時の連絡方法、想定スケジュールなど)が重要となる。

2-3. 専門性と信頼性を強く重視する

3つめの特性は「専門性と信頼性を強く重視する」ことだ。

法的問題は高度な専門知識が求められ、かつ結果次第で人生や事業に大きな影響を及ぼす。したがって、ユーザーは素人っぽい説明や不明瞭な経歴に不安を抱く。

具体的には、

  • 弁護士の登録番号や所属弁護士会
  • 得意分野
  • 過去の実績
  • メディアでのコメント実績
  • 専門雑誌への寄稿
  • セミナー登壇

など、権威や信用を裏付ける情報を探し出す。

専門性は単に「弁護士資格がある」ことに留まらない。離婚、相続、刑事事件、国際取引、特許訴訟、M&A、IT企業向け法務など、細分化された分野での強みが評価される。

ユーザーからの強い信頼獲得

ユーザーは「自分の問題分野に長けている弁護士」を探そうとするので、その分野に特化した記事や成功事例がそろっていると非常に好印象を与える。

また、難解な法律用語のわかりやすく噛み砕いた説明は、“この弁護士は一般人目線でも話がわかる” と感じさせ、さらに信頼感を高められる。

2-4. 料金・費用面への関心が高い

4つめの特性は「料金・費用面への関心が高い」ことだ。

弁護士費用は不透明なイメージが強く、ユーザーは「いったいどれくらい費用がかかるのか」という懸念を常に抱えている。

弁護士費用の不透明さ

とくに初めて弁護士に相談する人は、着手金、成功報酬、実費、タイムチャージなど、料金体系の仕組み自体を理解していない可能性が高い。

  • 高い費用を請求されるのではないか?
  • コストパフォーマンスはどうなのか?
  • 費用倒れにならないか?

といった不安は、相談を躊躇させる一因になりやすい。

よって、料金表や具体的な費用例、事例別の概算コストシミュレーションなど、金銭面を明確に提示するコンテンツは非常に歓迎される。また、法テラス活用や分割払い、成功報酬型など、費用負担を軽減する手段があれば、その点を強調しよう。ユーザーが「経済的リスクなく相談できる」と感じやすくなる。

ユーザーの料金に対する高い関心は、そのまま「料金に関する情報が整ったサイトほど問い合わせが増える」という形で成果に反映される。

2-5. 自分にピンポイントで合う解決策を求める

5つめの特性は「自分にピンポイントで合う解決策を求める」ことだ。

ユーザーは、単なる一般論ではなく、自分の個別的な状況に応じた解決策を欲している。

法律サイトがいくら「離婚するときはこうすべき」「相続トラブルでは遺言書を確認」などと書いても、ユーザー自身の家庭環境、資産規模、相手方の態度、仕事状況などに応じたカスタマイズがないと、情報は「他人事」のままだ。

私に合ったピンポイント解決策

問題解決策を提示する際には

  • こんな状況の人にはこう役立つ
  • この条件が重なる場合、この手続が効果的

といった具体的ケース別のガイドが重要になる。

たとえば、「子どもがまだ幼く、相手が合意しない離婚の場合の戦略」や「田舎で海外取引を始めたい一人社長が知っておくべき注意点」など、細かく状況を想定した記事は強く刺さる。

読者がその記事を読んで「自分のケースにぴったりだ」と感じれば、迷わず相談につながる可能性が高まる。こうしたニッチでユーザー個別ニーズに応えるコンテンツは、長期的なSEOの強みとともに強烈な信頼醸成をもたらす。


3. 弁護士事務所に最適な対策キーワードの選び方

続いて、SEO対策で鍵となるのがキーワード選定だ。別の表現をすると、「どの検索キーワードで、上位表示を狙うか?」という目標設定である。

ここでは、弁護士事務所が狙うべき主要キーワードを7つに分けて紹介しよう。

  1. 地域名+法律相談・専門分野系キーワード
  2. 特定分野・手続名+相談ワード系キーワード
  3. クライアント属性・問題段階特化系キーワード
  4. 時期・期限別キーワード
  5. 問題解決ノウハウ・実践ガイド系キーワード
  6. 比較・選び方・料金系キーワード
  7. 依頼者の悩み・不安系キーワード

3-1. 地域名+法律相談・専門分野系キーワード

1つめは「地域名+法律相談・専門分野系キーワード」である。

【何を示すキーワードか】
[新宿区 離婚弁護士][大阪市 債務整理 弁護士]など、特定地域と法律領域を組み合わせたもの。検索ユーザーは通える範囲の弁護士を探す際、地域名を入力する。

【なぜ重要か】
弁護士サービスは地域密着性が高い。「近場で頼れる弁護士は?」と考えるユーザーに対し、地域名を含むキーワードで上位を狙えば、相談への入口になる。

カテゴリキーワード例
地域+総称渋谷区 弁護士事務所
名古屋市 法律相談所
福岡市 相続弁護士
札幌市 労働問題 弁護士
地域+分野横浜市 刑事事件 弁護士
京都市 離婚協議 弁護士
神戸市 不動産トラブル 弁護士
地域 + 属性上野 女性弁護士
札幌 英語ができる弁護士

これらで上位表示されれば、地域ユーザーに存在をアピールしやすくなる。緊急性の高いユーザーは、これらの検索のみですぐに相談に直結するケースも多い。

3-2. 特定分野・手続名+相談ワード系キーワード

2つめは「特定分野・手続名+相談ワード系キーワード」である。

【何を示すキーワードか】
[過払い金請求 相談][離婚調停 弁護士]など、明確な法律問題・手続きに関連するキーワード。ユーザーはすでに悩みの対象を明確化しており、その問題への対策を求めている。

【なぜ重要か】
「これを解決したい」という明確な要求を持つユーザーはコンバージョンに至りやすい。特定問題に強いノウハウや解決実績を示せば、「この事務所なら目的達成できそうだ」と依頼者に確信を与えられる。

カテゴリキーワード例
消費者金融関連過払い金請求 相談
任意整理 弁護士
多重債務 法的整理
家事事件関連離婚調停 相談
養育費 回収 支援
相続分割 トラブル
労働問題関連残業代請求 法律相談
不当解雇 裁判
セクハラ 訴訟対策

具体的な手続きや法律問題を含有するキーワードは、ユーザーが一定の法律知識をすでに備えており、具体的な行動に向けて動き出しているケースが多い。ピンポイントでコンバージョンにつながりやすいキーワード群だ。

3-3. クライアント属性・問題段階特化系キーワード

3つめは「クライアント属性・問題段階特化系キーワード」である。

【何を示すキーワードか】
[中小企業 顧問弁護士 契約][個人事業主 商標トラブル 相談][離婚前 別居手続 準備]といった、依頼者属性や問題発生段階に合わせたキーワード。

【なぜ重要か】
法的トラブルは依頼者属性や発生状況でニーズが変わる。「個人か法人か」「妻か夫か」「雇用主か労働者か」「準備段階か争訟段階か」など細分化したコンテンツを用意すれば、「これは自分にジャストフィットだ」と感じる読者が増える。

カテゴリキーワード例
法人向け中小企業 法務顧問 弁護士
ベンチャー 契約書レビュー
企業法務 トラブル予防
個人向け債務整理 バレない
高齢者 後見人 一人暮らし
ネット 誹謗中傷 相談
問題段階別離婚前 別居準備
労働紛争 対策
刑事事件 逮捕後 弁護士手配

ニーズに合わせた情報提供で密度の高いマッチングが期待できる。各弁護士の専門分野・得意分野にあわせ、徹底して掘り下げたコンテンツを十分に準備してほしいキーワード群である。

3-4. 時期・期限別キーワード

4つめは「時期・期限別キーワード」である。

【何を示すキーワードか】
[相続手続 期限間近 対処][起業前 商標登録 弁護士相談][裁判直前 法的アドバイス]など、法的手続や行動が期限・時期と深く結びつくケースに関連するキーワード。

【なぜ重要か】
法律問題は期限が決まる場合が多い。「時効までに何をすべきか?」「手続き期限が迫る中でどう動くか?」といった場面で情報を提供すれば、緊急性の高いユーザーを取り込みやすくなる。

カテゴリキーワード例
期限対策遺留分請求 時効直前
控訴 弁護士 期限
遺言書 今すぐ
イベント・トラブル契約更新直前 雇い止め
上場直前 弁護士変える
引き渡し前 契約解除したい

期限・時期を軸に情報発信すれば、時限的な需要に対応できる。それぞれの時期に必要な準備や、弁護士に依頼する場合のリミットなどが明確であれば、ユーザーは行動に移しやすくなる。

3-5. 問題解決ノウハウ・実践ガイド系キーワード

5つめは「問題解決ノウハウ・実践ガイド系キーワード」である。

【何を示すキーワードか】
[契約書トラブル 対処法][過払い請求 流れ][遺産分割 話し合い 進め方]など、実務的な解決手法や手続きの進行を示すキーワード。

【なぜ重要か】
法的課題解決には具体的な方法が求められる。有用なノウハウを提示すれば、「この事務所は実務的な解決策を提供してくれる」と受け止められ、継続的アクセスや問い合わせにつながりやすい。

カテゴリキーワード例
実務対処法離婚協議 揉めない進め方
契約解除 正しい手順
未払い残業 必要となる証拠
手続きガイド過払い請求 流れ
相続登記 必要書類一覧
少額訴訟 やり方

こういったコンテンツを整備すれば、ユーザーは自分の問題に明確な道筋を見いだしやすくなる。法律の知識がまったくないユーザーが多いため、図解やインフォグラフィックスを交えて、ビジュアル的に伝えると効果的だ。

3-6. 比較・選び方・料金系キーワード

6つめは「比較・選び方・料金系キーワード」である。

【何を示すキーワードか】
[弁護士 選び方 相続][弁護士費用 相場][離婚弁護士 比較]など、複数事務所を比較し、費用や信頼性で悩むユーザーが使うキーワード。

【なぜ重要か】
弁護士への依頼を検討中のユーザーは「料金は適正か?」「経験豊富な弁護士は?」などの疑問を抱く。ここで透明性や費用目安、実績の開示といった情報を示せば、「この事務所は信頼に値する」と感じてもらえる余地が生まれる。

カテゴリキーワード例
弁護士選び弁護士 選び方 労働問題
刑事事件 弁護士 比較
信頼できる法律事務所 探し方
料金・費用弁護士費用 相場 離婚
弁護士相談 初回無料
債務整理 弁護士 料金目安
評判・実績評判の良い 弁護士
○○法律事務所 口コミ

「迷っているユーザーに、比較検討の基準を提供する」ことは、非常に重要だ。基準があるからこそ、ユーザーは安心して決断できる。

といっても、自事務所に偏重した訴求をするのではない。比較検討に純粋に役立つ情報を率先して提供し、最適な意思決定をサポートすることが、間接的に信頼の醸成・コンバージョンに寄与する。

3-7. 依頼者の悩み・不安系キーワード

7つめは「依頼者の悩み・不安系キーワード」である。

【何を示すキーワードか】
[初めての法律相談 不安][弁護士費用 払えない 悩み][弁護士相談 何を持参]といった、弁護士に依頼することに対する心理的ハードルや不安を表出するキーワード。

【なぜ重要か】
法律相談には抵抗や緊張がつきまとう。悩みに共感し、対処法や相談手順を明示すれば、「この事務所なら安心して任せられる」と思われやすくなる。結果、問い合わせるきっかけを生みやすい。

カテゴリキーワード例
心理的ハードル弁護士 相談 緊張
初めて 弁護士 依頼
弁護士が嫌がること
情報不足対策弁護士 いくら
法律相談 必要書類
弁護士 相談 マナー
経済的懸念弁護士費用 払えない
弁護士 無料
法テラス 利用方法

依頼者心理に寄り添った情報の提供は、信頼関係の構築につながる。即時のコンバージョンにはつながらなくとも、長期的に未来のクライアントを育てていく有効施策だ。

***

以上のポイントを踏まえて、次にやるべきことは、候補となるキーワードのすべてをExcelに洗い出し、検索ボリュームなどの情報を収集して、優先順位をつける作業である。

以下は、洗い出したキーワードに優先順位をつけたイメージだ。

洗い出したキーワードに優先順位をつけた

詳しい手順については、「【図解】キーワード選定の正しいやり方─SEOの最初に読むべき記事」で解説している。

「キーワード選定」正しいやり方

上記で解説した弁護士特有の情報を反映しながら活用してほしい。


4. 弁護士のSEO効果を最大化するコンテンツの作り方

取り組む対策キーワードが決まったら、優先度の高いキーワードから、コンテンツ(記事)を制作していく。

記事制作の基本は「【初心者でもできる記事作成】4つの基本スキルをわかりやすく解説」で解説しているので、参考にしてほしい。

ここでは、弁護士ならではの視点を生かした、オリジナリティあふれるコンテンツの作り方を紹介する。

  1. 「検索ユーザーに過剰に信頼される究極の質の提供」を目指す
  2. 裏側を赤裸々に語る実録記事で長期的なアクセスを狙う
  3. “危ないテーマ” への踏み込みでバズを引き起こす
  4. 「ここまで書いちゃうんだ」と思わせる透明性で信頼を育む
  5. 動画の法律相談にもチャレンジする

4-1. 「検索ユーザーに過剰に信頼される究極の質の提供」を目指す

法律問題において “なんとなく詳しそう” 程度の情報では誰も安心しない。ユーザーは、まさに人生やビジネスの岐路に立ち、極度の不安を抱えている可能性が高い。

ここで「この事務所に任せればもう迷う必要はない」と感じさせるほどの超高品質なコンテンツを投入すれば、ユーザーは一気に信頼し、頼りにしてくれる。

条文解釈から実例紹介、戦略パターンまで網羅し、他サイトが書かない細部や深堀りを容赦なく突き詰める。こうしたコンテンツは「この事務所なら絶対的に任せられる」と思わせ、問い合わせにつながる “絶大な吸引力” となる。

4-2. 裏側を赤裸々に語る実録記事で長期的なアクセスを狙う

法廷戦術や交渉の裏側、深夜の緊急対応、クライアントとの微妙な駆け引きなど、普通は絶対に表に出ない生々しい現場感を、(匿名性を保ちつつも)実録形式でコンテンツにしてみよう。

読者はリアルなドラマに引き込まれ、
「この事務所は型通りの法知識だけでなく、本当に現場で戦う術を知っている」と確信する。

こうした記事は一度ハマると長期的に読まれ続け、新作を期待して何度も訪問するファンを生む。

即効性のあるアクション誘発(その場での相談申し込みなど)こそ難しいが、ブランドイメージを強烈に固め、SEO的にもロングテールで有利な土壌を作る力がある。

4-3. “危ないテーマ” への踏み込みでバズを引き起こす

ほかの法律事務所が触れたがらない “危険領域” に正面から切り込むコンテンツは、バズと差別化を生む。

たとえば、性風俗業界における法的グレーゾーン、政治的にセンシティブなエリアの法務、国際制裁を回避する境界の取引などが挙げられるだろう。

リスクを伴うケースもあるが、同時に「この事務所は誰も言わないことを解説している」という独自性と信念をアピールできる。

ユーザーは「ここなら本当に頼れる」と確信し、SNSで拡散する可能性もある。バズは一時的な盛り上がりだけでなく、新規顧客の流入・ブランディング強化にもつながる。

4-4. 「ここまで書いちゃうんだ」と思わせる透明性で信頼を育む

費用体系や相談フロー、交渉戦術の一端、依頼・着手までのプロセスなど、通常はベールに包まれた部分を可能な限り詳しく明かしておくと、ユーザーは強い安心感を抱く。

「この事務所は料金をごまかさない」「交渉手順もきちんと説明できる」「実際の依頼フローがわかった」といった安心感が、依頼行動へのハードルを大幅に下げる。

弁護士業界は伝統的に不透明な部分が多いが、その慣習を破って透明性を前面に打ち出すコンテンツは競合との差別化ポイントとなる。ユーザーは「ここは正直で誠実だ」と感じ、指名買いに近い形で相談依頼につながる。

4-5. 動画の法律相談にもチャレンジする

テキストベースのコンテンツに取り組む弁護士事務所が増えているなか、動画はユーザーとの距離を縮めるツールとなる。

弁護士が直接スクリーン越しに解説すれば、表情や声のトーン、身振り手振りが加わり、ユーザーは人間的な温かみを感じやすい。複雑な法的概念やプロセスも、図解を交えた動画なら理解しやすく、短時間で要点をつかんでもらえる。

さらに、動画はSNSやYouTubeなどの拡散経路で新規顧客を呼び込む可能性が高い。テキストで培った信頼を動画で確かな“人間味”に昇華すれば、ユーザーは「この弁護士なら本当に頼れそうだ」とより強く感じるようになる。

***

以上をまとめると、弁護士のコンテンツ戦略のポイントは、究極の品質や専門性はもちろん、現場の裏舞台やタブー領域、圧倒的な透明性、そして多媒体(動画)による接触など、ユーザーの期待を超える情報と体験を提供することだ。これが、SEO効果を最大化し、ブランドとして独立した価値を放つ鍵となる。


5. 成功した弁護士は何をしたのか?弁護士SEOの事例

最後に、弁護士SEOの成功事例を3つ、ご紹介しよう。成功した弁護士たちは何をしたのか、事例を通じて成功感覚をインプットしてほしい。

  1. 2年で注力分野の問い合わせ数7倍(グラディアトル法律事務所)
  2. 代表1人で問い合わせ数0件→200件に(リバティ・ベル法律事務所)
  3. 問い合わせが月4,400件以上(弁護士法人ベリーベスト法律事務所)

※文中敬称略

5-1. 2年で注力分野の問い合わせ数7倍(グラディアトル法律事務所)

グラディアトル法律事務所は、ナイト系やWebトラブルなど比較的ニッチな領域で集客を強化し、自社メディアの貢献度を高めることで成果を上げた事務所である。

ポータルサイト広告からの脱却を目指し、バズ部の支援を受けてコンテンツ品質と量産体制を整備した結果、注力分野で問い合わせ数を大幅に増加させた。

自社サイト全体のお問い合わせ数

直面した課題ポータルサイト出稿に頼らなければならず、自社集客力を発揮しにくい状況だった。
実行したことバズ部支援のもと、外部ライターを活用して月30本以上の高品質記事を内製化し、徹底したユーザーニーズ分析を行った。
得られた成果ナイト系領域で2年で6件→44件と問い合わせ数が7倍以上に増加。事務所全体でも2〜3倍の問い合わせ増を達成した。

グラディアトル法律事務所は、質の高いコンテンツと安定した記事公開体制を築き、ニッチ分野で圧倒的な成果を生んだ。自社メディアを中核に据えた戦略が、他チャネル依存からの脱却と大幅な成果拡大を可能にしている。

▼ 詳しくはこちら:
2年で注力領域の問い合わせ数を7倍以上に増やした法律事務所

5-2. 代表1人で問い合わせ数0件→200件に(リバティ・ベル法律事務所)

リバティ・ベル法律事務所は、独立前から毎日記事を書き続けたにもかかわらず、問い合わせが0件という厳しい状況からスタートした。

バズ部のノウハウ導入により、ユーザーニーズ中心のコンテンツ制作へ転換し、最終的には月200件近い問い合わせを獲得するまで躍進している。

リバティ・ベル法律事務所の問い合わせ数

直面した課題半年間、毎日記事を書いても検索評価が得られず、問い合わせがまったく発生しなかった。
実行したことバズ部サポートにより「ユーザーが知りたい情報」を徹底的に意識し、キーワードに基づいた記事作成へ切り替えた。
得られた成果問い合わせ0件からスタートし、3年で月200件規模の問い合わせ獲得に成功。安定した顧客流入を確立した。

リバティ・ベル法律事務所は、ユーザー目線を取り入れ、ゼロから顕著な成果を得た。キーワード選定や記事構成の変革を経て、オウンドメディアによる質の高い集客基盤を手に入れた事例である。

▼ 詳しくはこちら:
お問合せ 0→200件/月。代表1人で成果を実現させた弁護士事務所の秘訣

5-3. 問い合わせが月4,400件以上(弁護士法人ベリーベスト法律事務所)

弁護士法人ベリーベスト法律事務所は、全国22拠点・100名以上の弁護士を擁する大手であり、2013年に「リーガルモール」を開始してから約5年で月4,400件以上の問い合わせを実現した。

リスティングだけに頼らない新たな集客手法を模索し、コンテンツマーケティングによる圧倒的成果を達成している。

弁護士法人ベリーベスト法律事務所の問い合わせ数

直面した課題リスティング広告のみでは広範囲な潜在顧客獲得に限界があり、新たな集客手段を求めていた。
実行したこと徹底したユーザー目線とわかりやすい専門情報提供で、高品質コンテンツを週3本ペースで継続的に公開。
得られた成果月212万PV超、1,000超のキーワードで3位以内表示を達成し、月4,400件以上の問い合わせを獲得。広告費ゼロで圧倒的成果を上げた。

ベリーベスト法律事務所は、ユーザー志向のコンテンツ制作を徹底して、長期的なSEO資産を築き上げた。結果、問い合わせ数が桁違いに増え、圧倒的な集客力を発揮するオウンドメディアモデルを確立している。

▼ 詳しくはこちら:
問い合わせが月4,400件以上!自社メディアで驚異的なCV数を生み出した弁護士事務所

***

これら3つの事例から導かれるインサイトは、弁護士SEOにおいて「徹底したユーザー目線」「品質重視のコンテンツ制作」「継続的な公開体制」という3つの要素が成功の鍵であるという点である。

グラディアトル法律事務所は、ニッチな領域であってもユーザーニーズを深く掘り下げて対応することで劇的な問い合わせ増を実現している。

リバティ・ベル法律事務所は、ゼロからスタートしながらも、ユーザーが本当に知りたい情報を基盤に記事を構築し直し、短期間で顕著な成果をつかみ取った。

一方、ベリーベスト法律事務所は、豊富なリソースを背景に、ユーザーが理解しやすい良質なコンテンツを継続的に提供して、桁違いの集客力を獲得した。

つまり、事務所の規模や得意分野を問わず、ユーザー視点とコンテンツ品質を起点にした取り組みが、問い合わせ数増加という明確な成果につながる。

継続的な改善と地道な記事品質の追求が、長期的な資産形成と圧倒的な差別化を可能にしている点こそ、3事例に共通する普遍的な成功のヒントだ。

また、こういった取り組みのサポートを行っているのが、私たちバズ部である。バズ部との協働にご興味をお持ちの方は、お気軽に以下のリンクよりご連絡いただければ幸いだ。


6. まとめ

本記事では「弁護士 SEO」をテーマに解説した。要点をまとめておこう。

最初にマインドセットとして以下をお伝えした。

  • 専門領域を徹底的に絞り込み、その分野の権威性を全面的に誇示することが最も重要
  • ありきたりな法律情報サイトとして埋もれないよう、“お行儀の良さ”だけではないコンテンツの尖りが必要
  • 現在のインターネット上では正しくても無難で表面的なコンテンツが量産されているため、弁護士にしか作れない迫力あるコンテンツで専門性と実力を証明しなければならない

弁護士SEOのターゲットとなる検索ユーザーの特性として、以下が挙げられる。

  1. 問題・不安を解消したい具体的ニーズがある
  2. 結果重視・迅速な解決を求める傾向が強い
  3. 専門性と信頼性を強く重視する
  4. 料金・費用面への関心が高い
  5. 自分にピンポイントで合う解決策を求める

弁護士事務所に最適な対策キーワードの選び方を解説した。

  1. 地域名+法律相談・専門分野系キーワード
  2. 特定分野・手続名+相談ワード系キーワード
  3. クライアント属性・問題段階特化系キーワード
  4. 時期・期限別キーワード
  5. 問題解決ノウハウ・実践ガイド系キーワード
  6. 比較・選び方・料金系キーワード
  7. 依頼者の悩み・不安系キーワード

弁護士のSEO効果を最大化するコンテンツの作り方のポイントは次のとおりだ。

  1. 「検索ユーザーに過剰に信頼される究極の質の提供」を目指す
  2. 裏側を赤裸々に語る実録記事で長期的なアクセスを狙う
  3. “危ないテーマ” への踏み込みでバズを引き起こす
  4. 「ここまで書いちゃうんだ」と思わせる透明性で信頼を育む
  5. 動画の法律相談にもチャレンジする

弁護士のSEO対策は、専門性と信頼性を武器に、ユーザーの切実な悩みに寄り添うことが成功の鍵だ。ターゲットを深く理解し、弁護士にしか作れない圧倒的なコンテンツで応えていけば、競合との差別化と長期的な顧客獲得が可能になる。

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