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    3. SEOをただ外注しても結果は出ない。超重要な考え方と失敗回避のコツ
  • 最終更新日 2025.04.19

SEOをただ外注しても結果は出ない。超重要な考え方と失敗回避のコツ

「SEOを外注したいが、本当に効果は出るのか」
「社内リソースが足りないけれど、外注すべきかどうか判断できない」

こうした悩みを抱える企業は後を絶たない。実際のところ、近年のSEO対策は複雑化の一途をたどっており、片手間で対応できる領域をはるかに超えている。

だが勘違いしてはならない。外注すれば魔法のように上位表示できるわけではないのだ。

外注すれば魔法のように上位表示できるわけではない

「SEOを丸投げすれば結果が出る」という幻想を持っているとしたら、これは完全に間違っている。実際に成果を出している企業は皆、自社の強みと外部の専門性をうまく組み合わせているからだ。

この記事では、SEOの外注を検討する際に知っておきたい重要な考え方や失敗回避のコツを解説する。予算を無駄にして後悔する前に、本当に効果を生み出すための考え方を知ってほしい。

また、私たちバズ部は12年で400社以上のメディア支援を行い、

  • 立ち上げから10ヶ月で14.6億円の売上を産んだ不動産メディア
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など大きな成果を挙げ続けている。

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目次

  • 1. 外注を検討する前にSEOを分解して捉えよう
    • 1-1. SEOが扱う範囲は非常に広い
    • 1-2. すべての範囲に強いSEO会社は存在しない
    • 1-3. 「自社の穴」を補完してくれる会社に依頼することが超重要
  • 2. 3つの分野に分けて考えるSEO外注/内製の判断基準(13の問い)
    • 2-1. テクニカルSEO
    • 2-2. キーワード選定
    • 2-3. コンテンツ制作
  • 3. 失敗しないSEO外注/内製のあり方
    • 3-1. 【重要】コンテンツ制作の完全外注はおすすめしない
    • 3-2. まずは内製ありきで考える → 無理な部分を外注する
    • 3-3. ハイブリッド型で成功している事例
  • 4. SEO外注/内製の比較表と外注先の選定ポイント
    • 4-1. 全体の比較表
    • 4-2. 外注先選びのポイント
  • 5. SEOを外注したときの費用相場(タイプ別)
    • 5-1. 総合的なSEOコンサル・運用代行の相場
    • 5-2. コンテンツ制作代行(記事単位)の相場
    • 5-3. テクニカルSEO・外部対策支援の相場
  • 6. まとめ

1. 外注を検討する前にSEOを分解して捉えよう

SEOの外注について検討する前に、まず必要なのは「SEO」という業務の全体像を理解することだ。これを知らずにSEO業者と話をするのは、失敗のもととなる。

1-1. SEOが扱う範囲は非常に広い

SEOがカバーする具体的な分野は、テクニカルSEO、キーワード調査、コンテンツ制作、外部対策など非常に幅広い。これらが連携し合って初めて効果を発揮するのだ。

SEOが扱う範囲は非常に広い

【外注検討時にとくに重要となるSEO分野】

  • テクニカルSEO:サイト構造の最適化、内部リンク整備、ページ速度改善、モバイル対応などの技術的な施策全般を指す。2021年にはコアウェブバイタルという技術指標が評価要素として明確に組み込まれ、影響力はさらに増している。
  • キーワード戦略:ターゲットユーザーが検索する語句を調査・分析し、需要と競合状況に基づいて適切なキーワードを選定する作業だ。ビジネス成果に結びつき、かつユーザーニーズを満たすコンテンツの基盤となる。
  • コンテンツ制作:選定したキーワードをもとに、ユーザーの検索意図に合った質の高いコンテンツを制作する工程だ。2022年のヘルプフルコンテンツアップデート以降、重要度がますます高くなっている。

「SEOを外注する」と一言にいっても、「どこを・誰に依頼するのか」を高い解像度で捉える必要がある。

1-2. すべての範囲に強いSEO会社は存在しない

多岐にわたるSEOを、「全部プロに任せれば安心」と考えるのは危険である。なぜなら、すべての領域に精通し、万能に成果を出せるSEO会社は存在しないからだ。

SEO会社にも得意分野と不得意分野がある。ある会社はコンテンツマーケティングに強みを持ち、別の会社はテクニカルSEOに長けているといった具合だ。

【SEO会社の例】

  • コンテンツ特化型:記事制作やコンテンツマーケティングに強い一方、技術的なサイト改修や解析は得意としていない企業だ。ライターネットワークを持ち、業界知識に基づいた記事作成が可能である。
  • テクニカル特化型:サイト構造の最適化やページ速度改善などの技術面に強みがあるが、コンテンツ制作のリソースが不足している場合が多い。エンジニア出身者が多く在籍している。
  • キーワード戦略型:競合分析やキーワード選定に強いコンサルタント的な企業だ。施策の具体的な実行よりも、戦略設計に強みを持っている場合が多い。

「どんな領域でもお任せください」というセールストークに惑わされず、各社のサービス内容や実績を分解して評価することが大切である。

1-3. 「自社の穴」を補完してくれる会社に依頼することが超重要

SEO業者を選定する際には「万能かどうか」ではなく、自社の課題領域を補完できる専門性を持っているかに着目すべきだ。

SEO業務は複合的であり、自社の体制だけですべてを賄うのは難しい。しかし逆にいえば、自社の弱点をピンポイントで補ってくれる外注先を選べば、大きな相乗効果が得られる。

外注を検討する際は、まず自社のSEOにおける「穴」を明確にしよう。現在の体制や成果を棚卸しして、弱点を洗い出す必要がある。

【自社SEOの弱点診断(一例)】

  • 技術的な課題:サイトの表示速度が遅い、モバイル対応に不安がある、クロールエラーが多いなどの技術的な問題を抱えているケース。こうした場合はテクニカルSEOに強いシステム会社の助けが有効となる。
  • 戦略・キーワード面の課題:どのキーワードで上位を狙うべきか明確な戦略がなく、やみくもにコンテンツを作っている状態。競合サイトの分析やKPI設計もできていない場合は、SEO戦略立案やキーワード調査を専門とするコンサル会社の支援が必要だ。
  • コンテンツ不足の課題:自社にライターがいない、または記事制作が追いつかずサイト更新が滞っている状況。この場合は業界知識を持つライター陣が在籍するコンテンツ制作代行会社との協業が望ましい。

このように自社の弱点領域を見極め、それを埋めてくれる専門家にスポットで頼る発想が重要だ。自社にないノウハウは積極的に外部から取り入れ、一方で自社に強みや独自資産がある領域は引き続き内製で推進する、という役割分担が理想的である。

具体的な判断ポイントは、以下に続く。

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2. 3つの分野に分けて考えるSEO外注/内製の判断基準(13の問い)

SEOを内製すべきか外注すべきかは、3つの主要分野ごとに判断するのが効果的だ。ここでは、合計13の問いを通じて、 外注すべきか検討しよう。

  1. テクニカルSEO
  2. キーワード選定
  3. コンテンツ制作

2-1. テクニカルSEO

テクニカルSEO

【判断のポイント】

  • 社内のエンジニアリソース:サイトのテクニカル分析・改善に精通したWebエンジニアが社内にいるかどうかが重要な基準だ。専門的な技術知識を持つスタッフがいない場合は外注を検討すべきである。
  • ツール活用能力:Google Search ConsoleやPageSpeed Insightsなどの専門ツールを使いこなせる人材がいるかどうかも判断材料となる。これらツールの解析結果を正確に解釈できないなら外注が適している。
  • 構造問題の特定能力:サイトの構造的問題(インデックス、クローラビリティ、構造化データなど)を自社で発見して対策できるかも検討すべき点である。これらの問題を特定できない場合は専門家の助けが必要だ。

テクニカルSEOは専門知識を要するが、外注の場合でも、社内に基礎を理解できる担当者は配置すべきだ。完全に外部任せにすると社内への知見蓄積が進まず、効果が限定的になる点に注意しよう。

2-2. キーワード選定

キーワード選定

【判断のポイント】

  • 業界知識:顧客が使う検索キーワードや業界固有の専門用語を、社内で深く理解できているかは重要な判断材料だ。専門性の高い業界ほど、社内の業界知識が貴重になるため内製が有利となる。
  • 分析ツール:Ahrefsなどの有料SEOツールを保有しており、活用できる人材がいるかどうかも、基準となる。これらのツールがない場合は、外部の分析力を借りるほうが効率的である。
  • データ分析能力:検索ボリューム、競合性、検索意図、変動性などを分析するスキルと時間があるかどうかも考慮すべきだ。これらの複雑なデータ分析が難しい場合は外注のほうが良い結果を得られる。

理想的には、社内の業界知識と外部の分析スキルを組み合わせた協働体制が最も高い成果につながる。とくに、ニッチな業界や専門分野では、汎用的なSEO会社より社内の専門知識を活かしたほうが的確なキーワードを選定できることも多い。

2-3. コンテンツ制作

コンテンツ制作

【判断のポイント】

  • 専門知識の表現力:専門知識をわかりやすくコンテンツ化できる社内リソースがあるかどうかが重要だ。専門性を持ちながら、一般ユーザー向けにかみ砕きできる人材が社内にいれば、内製が効果的である。
  • SEO文章構成力:SEOに適した文章構成(見出し、段落、内部リンクなど)のノウハウがあるかどうかも判断材料となる。SEOライティングの経験がない場合は外注を検討すべきだ。
  • 制作リソース:月に5〜10本程度の高品質コンテンツを継続的に制作するリソースが社内にあるかどうかも重要である。継続的な更新が難しい場合は、外部の力を借りたほうが良い結果を得られる。

コンテンツ制作は自社の専門性と制作リソースのバランスで判断すべき分野である。自社の強みや独自ノウハウを伝える核心的なコンテンツは、社内スタッフが深く関わったほうが良い。

一方、業界の基礎知識や一般的なトピックは外部ライターへの依頼で効率良く量を確保できる。多くの企業で効果を発揮しているのは、社内専門家による監修と外部ライターによる執筆の役割分担モデルだ。ここは重要なポイントなので、以下でも詳しく解説しよう。


3. 失敗しないSEO外注/内製のあり方

ここまで検討したように、SEOには内製が向いている部分と外注が効果的な部分がある。実際に失敗しないためにはどのように内製と外注を組み合わせれば良いかを解説する。

  1. 【重要】コンテンツ制作の完全外注はおすすめしない
  2. まずは内製ありきで考える → 無理な部分を外注する
  3. ハイブリッド型で成功している事例

3-1. 【重要】コンテンツ制作の完全外注はおすすめしない

まず強調しておきたいのは、コンテンツ制作をすべて外注に丸投げすることは避けるべきだという点である。

コンテンツ制作の完全外注はおすすめしない

コンテンツは本来自社の強みや専門性を反映すべきものであり、それを外部の人間だけで作ろうとするとどうしても薄っぺらい内容になってしまう。Googleが重視するE-E-A-Tの観点でも、実体験に基づく生きた情報や専門家の監修があるコンテンツは評価が高い。

【外注コンテンツの問題点】

  • 専門性の欠如:外注ライターのみで書かれた記事は表面的な情報にとどまりがちだ。業界特有の知見や実践から得られる洞察が含まれないため、ほかのWeb上の情報と差別化できず、ユーザーと検索エンジンの双方に評価されにくい。
  • 想定読者の誤認:外部ライターは自社のペルソナや顧客の悩みを十分に理解していないことが多い。その結果、ターゲットのニーズから外れた内容になりやすく、コンバージョンにつながらない記事が生産されるリスクがある。
  • 一貫性の欠如:複数のライターに丸投げすると、トーンや主張の一貫性が失われやすい。これは読者の信頼を損ない、ブランドイメージの希薄化につながる問題である。

実際、近年のGoogleアルゴリズム更新では、中身の薄い量産記事は大きく順位を下げる傾向が顕著になった。完全外注による大量生産コンテンツは、もはや通用しない時代と心得よう。

3-2. まずは内製ありきで考える → 無理な部分を外注する

SEO施策全般にいえる成功のコツは、「まずは自分たちでやってみる」という内製志向を持ち、どうしても無理な部分だけ外注するというスタンスである。

まずは自分たちでやってみて、どうしても無理な部分だけ外注する

たしかに、外注に出せば楽になる面も多い。しかし、丸投げでは効果が上がりにくい。また外注費をかけ続ける限り社内にノウハウも蓄積されないため、いつまで経っても自走できない状況に陥る。

【内製のメリット】

  • ノウハウの蓄積:SEOの取り組みを継続すれば、その知見は社内の財産となる。自社サイトに特化した対策のパターンが見えてくるため、次の施策はより効果的になっていく。
  • 判断のスピード:内製では施策の立案から実行までのスピードが速い。外注の場合は予算承認や発注手続きなど、社内の複雑なプロセスを経る必要があるが、内製なら担当者の裁量で即座に動ける場合が多い。
  • コスト効率:長期的に見れば内製のほうがコスト効率は良くなる。外注費は継続的にかかり続けるが、内製なら人件費の範囲内でさまざまな施策を試せる。とくに小規模な改善を繰り返す場合、内製のほうが圧倒的に効率的である。

ただし、内製には内製の苦労もある。最大の課題は「人材」の問題で、専門スキルを持つ担当者を確保し育成しなければならない。SEOは片手間では難しく、専任担当を置けないと最新情報のキャッチアップもおろそかになりがちだ。

そこで検討したいのが、自社では無理な部分だけを外注する「ハイブリッド型」のアプローチである。

3-3. ハイブリッド型で成功している事例

内製と外注を賢く組み合わせる「ハイブリッド型」のSEO運用は、多くの企業で成果を上げている。

【ハイブリッド型パターン】

  • 企画内製+執筆外注モデル:コンテンツの企画立案と最終チェックは社内で行い、執筆作業だけを外部ライターに依頼するモデルだ。外部ライターはランサーズやクラウドワークスなどで募集するケースが見られる。
  • 戦略外注+執筆内製モデル:記事執筆は自社のスタッフが行い、SEO戦略やキーワード選定を外部SEOコンサル会社に依頼するアプローチだ。たとえば「外部SEO専門家がキーワード選定→自社エンジニアが技術記事を執筆→外部SEO専門家がタイトルや構成を最適化」といった役割分担が考えられる。
  • テクニカル改善外注モデル:サイトのテクニカル面の改善だけを外部に依頼し、コンテンツ制作は自社で行うパターンだ。ページ速度改善やメタタグの改善、構造化データの実装といった技術面を外部の専門家へ委託する。

私たちバズ部でも、さまざまな企業と協働してSEO支援を行っている。実際に「ハイブリッド型ってどんな感じなのか?」をイメージしやすい事例として、グラディアトル法律事務所のケースがある。

2年で注力領域の問い合わせ数を7倍以上に増やした法律事務所

同事務所は当初、SEO会社に記事制作を依頼していたが、結果は惨憺たるものだった。代表の若林弁護士は「クオリティが圧倒的に低かった」と振り返る。法律知識の乏しいライターが書いた記事は使い物にならず、「これを直すくらいならイチから書いたほうが早い」と判断せざるを得なかった。

専門性の高い分野では単純な丸投げ外注は機能しない

この経験から明らかになったのは、専門性の高い分野では単純な丸投げ外注は機能しないという現実だ。多くの企業がここで諦めるか、全部内製に切り替えるかの二択を選びがちだが、グラディアトル法律事務所は第三の道を選んだ。

具体的には、同事務所のSEO体制は段階的に進化していく。

  • 初期段階:弁護士自身による記事執筆(完全内製)
  • 中間段階:バズ部の記事代行サービス利用(部分外注)
  • 現在の体制:外部ライター+バズ部サポートのハイブリッド型SEO体制の段階的進化

現在は外部ライター3〜4人と契約し、記事の設計図から執筆、チェック、公開までの一連のプロセスをバズ部と協働で進める体制を確立。この体制により、月30本ペースでの高品質コンテンツ制作を実現し、「2年で注力領域の問い合わせ数が7倍以上」と大きな成果を挙げている。

成果

若林弁護士のインタビューは「2年で注力領域の問い合わせ数を7倍以上に増やした法律事務所」から確認できる。SEOの外注・内製をどう切り分けていくか、実践から学べる点が非常に多いので、ぜひ目を通してほしい。

※文中敬称略


4. SEO外注/内製の比較表と外注先の選定ポイント

以上の話をまとめつつ、SEOの外注・内製のメリット・デメリットや外注先選定のポイントを整理しておこう。自社にとって何が最適か判断する材料にしてほしい。

4-1. 全体の比較表

項目外注内製
ノウハウ蓄積×社内に知見が残らず、毎回依頼が必要。依頼先の手法に依存しがちで再現性が低い○自社に知見・ノウハウが蓄積し、継続するほど有利。将来の施策展開で社内資産として活用可能
専門知識・スキル○最新のSEO動向や専門スキルを持つプロに任せられる。幅広い施策(技術・コンテンツなど)に対応可能

×SEO以外の専門知識(業界特性や技術・顧客理解など)には乏しい

○業界や自社サービスへの深い理解を活かせる

×社内で最新SEO情報を収集・習得する必要あり

人的リソース○自社に専門人材がいなくても施策実行できる。社内リソースをコア業務に集中できる×専任者の確保・育成が必要(片手間では難しい)。担当者退職時に停滞するリスクあり
コスト×専門サービスの費用が発生○外注費用が不要で予算圧迫しない×ただし社内人件費や教育コストは発生する
スピード・柔軟性×依頼〜実施にタイムラグ(調整・契約)がある。契約期間中は柔軟な変更がしにくい場合もある○承認フローが短く機動的に施策実行できる
コミュニケーション×打ち合わせや報告対応などコミュニケーション負荷あり。要件伝達ミスによる齟齬リスクもある○社内完結のため意思疎通が速く負担が少ない
品質・成果○豊富な事例・知見から効果的な施策提案が受けられる。短期間で結果を出すノウハウを持つ場合が多い○自社の専門性や独自の視点を反映した品質担保が可能

×成果が出るまで試行錯誤が必要

リスク×業者選定を誤ると効果が出ない・ペナルティリスクあり。契約解除時に施策が止まる恐れ×社内体制に依存(担当不在時に停滞)。最新アルゴリズムへの対応漏れリスク

上表からわかるように、内製と外注は一長一短である。内製はコスト面とノウハウ蓄積で優れるが、人材確保と継続運用の負荷が課題だ。

一方、外注は専門知見を即座に活用できる反面、業界・顧客理解、費用やコミュニケーションの面でハードルがある。企業の状況(予算、人材、目標期間など)によってどちらを重視すべきかは変わってくるだろう。

4-2. 外注先選びのポイント

外注先を選ぶ際には、以下のポイントを押さえよう。

【外注選びのポイント】

  • 専門分野の確認:総合支援をうたっていても、実際には得意分野と不得意分野がある。自社の課題に合った専門性を持つ会社を選ぶことが重要だ。実績やケーススタディを具体的に確認して、類似案件での成功例があるかどうかを見極めるべきである。
  • コミュニケーション体制:定期的な報告会議や緊急時の対応体制など、コミュニケーションの仕組みが整っているかも重要な判断基準だ。担当者の交代が多い会社や、レポートが形式的なだけの会社は避けるべきである。
  • 契約内容の明確さ:何をどこまで対応してくれるのか、成果指標は何か、追加費用が発生する条件は何かなど、契約内容が明確かどうかも重要だ。曖昧な契約は後々トラブルの元になるため注意が必要である。

先にも述べたとおり、内製と外注のメリットを掛け合わせ、デメリットを補い合う形でハイブリッド運用できればベストだ。

判断に迷う場合は、お気軽に私たちバズ部にお問い合わせいただければと思う。バズ部にご依頼いただくかどうかに関わらず、どのような選択がベストなのか知るために利用していただきたい。

バズ部に相談してみる

なお、バズ部は「コンテンツマーケティング」の支援を主体としているため、良質なコンテンツ制作を通じた検索上位の実現に強みがある。ユーザー第一主義でコンテンツにこだわりたい方は、外注先の選択肢としていただければ幸いだ。


5. SEOを外注したときの費用相場(タイプ別)

最後に、実際にSEO業務を外注する場合の費用相場について、主要なパターン別に整理しておこう。SEOサービスの料金体系は提供内容によってさまざまなため、あくまで目安となるが、一定の相場感として役立ててほしい。

  1. 総合的なSEOコンサル・運用代行の相場
  2. コンテンツ制作代行(記事単位)の相場
  3. テクニカルSEO・外部対策支援の相場

5-1. 総合的なSEOコンサル・運用代行の相場

「総合SEOコンサルティング」や「SEO運用代行」といった名称で提供される包括支援サービスは、戦略設計からコンテンツ制作サポート、技術改善提案まで幅広く対応してくれるプランである。

総合的なSEOコンサル・運用代行の相場

このような総合支援を月額契約で依頼する場合の費用相場は、月額10万〜50万円程度がひとつの目安となっている。中小企業向けでは10〜20万円/月のプランが多く、サイト規模が大きかったり競合が強い業界の場合は50万円以上の高額になるケースもある。

総合コンサルの契約期間は6カ月〜1年など中長期に及ぶことが多く、その間は成果の有無に関わらず一定の費用が発生する。「費用対効果に見合うか」「信頼できる実績があるか」を見極めて依頼する必要がある。

5-2. コンテンツ制作代行(記事単位)の相場

コンテンツSEO対策(記事制作代行)を外注する場合は、一般的に1記事あたりの単価×本数で費用を見積もる形になる。相場感としては、1記事あたり数千円〜数十万円と振れ幅が大きい。

記事の種類や専門性によって価格帯が大きく異なるため、自社ニーズに合った適切な単価を見極めることが重要だ。

コンテンツ制作代行(記事単位)の相場

【記事タイプ別の相場】

  • 汎用的な記事:一般的な情報や基礎知識を扱う3,000字程度のコラムは、5千円〜3万円前後が相場だ。クラウドソーシングでは3千円程度から見つかることもあるが、品質を確保するなら3万円程度は必要である。
  • 専門性の高い記事:専門知識を要する技術解説やインタビュー記事などは、3万円〜10万円程度が一般的だ。医療・法律など高度な専門分野では専門ライターや監修者への費用込みでさらに高額になることもある。
  • 長尺のSEO記事:1万字超の総合ガイドなど、ボリュームが多くリサーチに時間を要する記事は5万〜20万円程度が相場だ。高品質な長尺コンテンツは検索上位を狙える重要コンテンツとなるため、適切な予算を確保すべきである。

制作代行を依頼する際は、ライティング費だけでなくディレクション費(編集者による構成作成や進行管理)が別途発生することも多い。記事本数が多い場合、月◯本で月額固定○○万円というパッケージプランを提示している会社もある。

注意点としては、安価なライターに大量発注すると思わぬ品質低下を招くことがある。低予算では転載コピー記事などが納品されるリスクもあるため、発注先の選定と納品物チェックは怠れない。

5-3. テクニカルSEO・外部対策支援の相場

内部SEO対策(テクニカルSEO)の外注費用は、月額またはスポットでの料金設定がある。相場は月額10万〜50万円程度で、対応内容によって異なる。

テクニカルSEO・外部対策支援の相場

【テクニカルSEOの費用目安】

  • サイト診断:サイト全体の技術的な問題点を洗い出し、改善案を提示するサービスだ。サイト規模にもよるが、10万円前後から提供されていることが多い。一回限りのスポット対応として活用しやすい。
  • ページ速度改善:ページの表示速度を改善するための施策は、5万円程度からの提供が見られる。画像の最適化やキャッシュ設定など、具体的な改善作業を伴うサービスである。
  • サイト構造最適化:サイト全体のURL設計やリダイレクト設定などの大規模な構造改善は、数十万円単位の費用が発生することが多い。サイトリニューアル時などの戦略的に重要な局面で活用される。

一方、外部SEO対策(被リンク対策)の外注費用は、月額契約の場合5万〜20万円/月程度が相場とされる。内容としては被リンクを獲得するためのコンテンツPRや、サイテーション(他サイトやSNSでの言及)を増やす施策などが含まれる。

注意点としては、不自然な被リンク売買を行う業者に依頼すると、Googleからペナルティを受けるリスクがある。

私たちバズ部では、外部SEO対策(被リンク対策)の外注はまったく推奨していないし、不要と考えている。被リンクは、良質なコンテンツ提供の結果として自然に生じるものだからだ。

本記事をここまでお読みいただいた方には、先にも述べたとおり、「まずは自分たちでやってみる」という内製志向で良質なコンテンツづくりに取り組んでいただければと願う。


6. まとめ

本記事では「SEOの外注」をテーマに解説した。要点をまとめておこう。

最初に、SEOを分解して捉える重要性についてお伝えした。

  • SEOはテクニカルSEO、キーワード調査、コンテンツ制作など広範囲にわたる
  • すべての範囲に強いSEO会社は存在しない
  • 自社の弱点を補完できる専門性を持つ会社を選定することが大事

3つの分野に分けて考えるSEO外注の判断基準を解説した。

  • テクニカルSEOは専門性が高く外部の知見が有効
  • キーワード選定は業界知識・顧客理解とSEO分析スキルの両方が必要
  • コンテンツ制作は社内の専門性と外部のSEOライティングスキルの組み合わせが効果的

SEO外注・内製のあり方や比較として以下のポイントを解説した。

  • コンテンツ制作の完全外注はおすすめしない
  • まずは内製ありきで考え、無理な部分のみ外注する
  • 内製と外注を賢く組み合わせたハイブリッド型が成功しやすい
  • 内製はノウハウ蓄積と柔軟性で優れ、外注は専門知識とリソース面で有利
  • 外注先は専門分野の確認、コミュニケーション体制、契約内容の明確さを見極める

SEOを外注したときの費用相場を解説した。

  • 総合SEOコンサルは月額10万〜50万円程度
  • コンテンツ制作は記事の専門性や長さにより1件数千円〜数十万円
  • テクニカルSEO支援は月額またはスポット対応で5万〜50万円程度

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