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12/18水13:00〜15:30
SEOにおいても最も重要な要素のひとつであるタイトルタグ。そんなタイトルタグの文字数は何文字が最適なのか、誰もが頭を悩ませる疑問ではないだろうか。
結論から言うと、タイトルタグの文字数は、全角換算で28文字~長くても36文字程度がおすすめである。そして、文字数と合わせて重要なのが「タイトルタグではページのテーマを正確に伝えること」となる。
この記事では、なぜタイトルタグの文字数は28文字~36文字がおすすめなのか、その他気を付けるポイントを詳しく解説していく。
目次
タイトルタグとは、サイトの内容を記述するHTMLタグの中で、ページのタイトルを記述する役割を持つタグである。
例えばこのページのタイトルは、HTMLタグで以下のように記述されている。
<title>タイトルタグの文字数は28~36文字を目指そう|理由とGoogle見解を解説</title> |
タイトルタグにはページのテーマを検索エンジンに伝える役割があり、SEOにおいても最も重要な要素のひとつといわれている。
また、タイトルタグはGoogle検索結果のタイトルリンクに表示されることが多いため、検索したユーザーがどのページを見るか決めるために重要なテキストとなる。
ただし実際には、タイトルタグがそのまま検索結果に表示されるとは限らず、h1タグや本文などからGoogleが生成したテキストに書き換えられることもある。
タイトルタグをどのように指定すれば書き換えられる可能性を低くできるかなども含め、詳しく解説していく。
先に結論を言ってしまうと、タイトルタグの文字数は、全角換算で、28文字~長くても36文字がおすすめである。以下の3点がその理由である。
【理由1】28~30文字以内なら、PCでもスマホでも検索結果にそのまま表示されやすい
【理由2】33~36文字以内なら、スマホでは省略されずそのまま表示されやすい(PCでは省略される)
【理由3】36文字を超えると、スマホでも省略される可能性が高い
詳しくは「3. 検索結果に表示されるタイトル文字数をPC・スマホで検証」するが、実機で検証した結果、Googleの検索結果で表示できるタイトルリンクには、以下のような文字数制限があることが分かった。
省略されずに検索結果に表示されるタイトル文字数 省略される場合に、何文字目まで表示されるか ※ただし、環境や使われているキーワードによる |
つまり、パソコンで省略されたくなければ28文字~30文字程度、スマホで省略されなければいいという場合は33文字~36文字程度を目指すと良いだろう。
また、重要なキーワードは、タイトルタグの前半に入れよう。そうすれば、省略されても重要なキーワードは残るためユーザーに意味が伝わりやすくなる。
例えば以下のタイトルタグは35文字だが、PCでもスマホでも重要なキーワードは残っている。このようなタイトルがベストだ。
タイトルタグ(35文字) | コンテンツマーケティングとは?|広告費ゼロで10倍の売上を達成した手法 |
PC検索結果(省略されるが28文字まで表示) | コンテンツマーケティングとは?|広告費ゼロで10倍の売上を… |
スマホ検索結果(省略されるが30文字まで表示) | コンテンツマーケティングとは?|広告費ゼロで10倍の売上を達成… |
省略されても良いよう、重要なキーワードはなるべく前半に入れよう。
ただし、タイトルタグがページの内容とズレている場合や不要な言葉が含まれている場合には、文字数に関係なく書き換えられたり早めに省略されたりする可能性がある。
タイトルタグには必ず、コンテンツのテーマを的確に表したテキストを設定し、できるだけ的確なキーワードを入れるように工夫しよう。
※ただし、これはGoogleが公式に推奨している数字ではない。Googleが公表しているどのサポートページを見ても、最適なタイトルタグ文字数についての解説はどこにも書いていないのだ。
また、Google公式ポッドキャストにおいて、「SEO業界が推奨しているタイトルタグの文字数制限(英語圏では70文字以内)は、Googleの推奨事項ではない。」と発言している。
Google公式としては、タイトルタグの推奨する文字数は特に無いという立場である。
参考:SEJ(海外サイト)「Google Says There’s No Limit on Title Tag Length」
あくまで検索結果で表示できる文字数を考えた時に、28文字~36文字を目指すと良いという話であるが、ぜひ参考にしてほしい。
ここからは、先ほどの結論を導いた検証結果を解説していこう。
Google検索結果に表示されるタイトルリンク(各ページへのリンク)には一定の文字数制限があり、長いと省略されて表示されてしまう。
そのため、最適なタイトルタグの文字数を考える上で、検索結果に表示される文字数が何文字かは知っておく必要があるだろう。
今回、筆者のPCとスマートフォン(Android/AQUOS sense3)の検索結果画面で、❶何文字のタイトルなら省略せずに表示されるか、❷省略される場合には何文字目まで表示されるか、を調べてみた。その結果が以下である。
PC
| 🔸省略されないで表示できたタイトル→28文字~30文字 |
スマホ | 🔸省略されないで表示できたタイトル→33文字~36文字 |
※文字数はいずれも全角換算。全角換算とは、全角の文字を1文字、半角の文字を0.5文字と数えた場合の文字数である。例えば「WordPressとは|集客できるブログの作り方まとめ」の文字数は、全角も半角も1文字と数える場合は27文字だが、全角換算では22.5文字となる。
文字数チェックツールは全角換算でないものも多いので、必ず全角換算できるツール(半角を0.5文字と数えられるもの)を使うようにしよう。今回の調査では、Reese文字数チェックツールを使用した。
PCの検索結果では、全角換算で28~30文字までのページタイトルが、省略されずに全部表示されることを確認した(2022年6月調査時点)。
今回、実際に検索結果を調査し、「…」とならずに表示されたタイトルを一部紹介しよう。
・【28文字】強いオウンドメディアに成長させる「ビジョン設定」をしよう |
今度は、長いタイトルが省略されて表示される場合に、何文字目まで表示されているかを調査してみた。
「コンテンツマーケティング」での検索結果(2ページ目まで調査) ・28文字まで表示され、以下省略→10 |
「WordPress」での検索結果(3ページ目まで調査) ・28.5文字まで表示され、以下省略→1 |
漢字やひらがななど全角テキストが多いタイトルの場合は、28文字目まで表示されるケースが多い。しかし、英単語を含むタイトルの場合は、表示される文字数が短くなる傾向が見られた。
まとめると、タイトルが省略される場合に省略されるポイントは決まってないことが分かり、省略されるポイントは23.5文字~28.5文字目と幅があることが分かった。
スマートフォンの検索結果では、ページタイトルは2行または3行で表示されるため、PCと比べて長めに表示できることが分かった(2022年6月調査時点)。
検証の結果、33~36文字(全角換算)までのページタイトルが省略されずに表示された。ただし、省略されずに3行で表示されるページタイトルがある一方、2行の途中でも省略されてしまうページタイトルもあった。
※検証は、Android AQUOS sense3で行った。別のスマホでは38文字のタイトルが表示されたケースも確認できた。スマホによって表示できる文字数には相違があり、全てをカバーするなら最小値に合わせた方が良いだろう。
今回、実際に検索結果を調査し、「…」とならずに表示された33文字~36文字のタイトルを一部紹介しよう。
・【33文字】コンテンツマーケティングとは?基本的な概念から実践までを解説します |
今度は、長いタイトルが省略される場合に、何文字目まで表示されたかを調査してみた。
「コンテンツマーケティング」での検索結果(2ページ目まで調査) ・30文字まで表示され、以下省略→3 |
PCの時と同様に、タイトルが省略される場合に省略されるポイントは決まってないことが分かり、省略されるポイントは22.5文字~30文字目と幅があることが分かった。
※確実なデータではないが、タイトルの後半部分に「意味のない言葉」が入っている場合、早めに省略されやすい傾向が見られる印象がある。
最後に補足情報として、Google検索結果でタイトルタグが書き換えられるパターンを紹介しよう。知識として知っておけば書き換えの対策を取ることもできるため、しっかり理解しておくと良いだろう。
タイトルタグが極端に短い場合、サイト名などが追加されることがある。
タイトルタグ | 語数と文字数 |
PC検索結果 | 語数と文字数 – Adobe Help Center |
スマホ検索結果 | 語数と文字数 – Adobe Help Center |
ただし、タイトルタグが短くても追加されないケースも確認できたため、必ずではない。
タイトルタグの前半に記事の内容、後半にサイト名を入れている場合、途中が省略されてサイト名は活きることがある。
タイトルタグ | 【SEO対策の基本知識】初心者が知っておきたいSEO対策の考え方・10のテクニック・注意点 | Tayori Blog |
PC検索結果 | 【SEO対策の基本知識】初心者が知っておきたいSEO … – Tayori |
スマホ検索結果 | 【SEO対策の基本知識】初心者が知っておきたいSEO対策の考え方 |
タイトルタグ | コンテンツマーケティングの費用と相場を徹底解説!【相場早見表・事例あり】 |
PC検索結果 | コンテンツマーケティングの費用と相場を徹底解説 … – Web幹事 |
スマホ検索結果 | コンテンツマーケティングの費用と相場を徹底解説!【相場早見表 … |
サイト名を露出したい場合にはメリットになる。しかし、そうではない場合は記事タイトルが多めに省略されてしまうため注意しよう。
検索結果のページタイトルには、基本的にはタイトルタグの内容が採用されることが多い。しかし、タイトルタグではなくh1タグの内容が採用されることもある。
例えば以下のコンテンツは、タイトルタグは「猫のしつけ方・育て方 子猫を初めて飼う前に | Petio[ペティオ]」なのに、Google検索結果に表示されているページタイトルは、h1タグに設定している「猫を飼い始めたら」が表示されている。
タイトルタグ | 猫のしつけ方・育て方 子猫を初めて飼う前に | Petio[ペティオ] |
h1タグ | 猫を飼い始めたら |
PC検索結果 | 猫を飼い始めたら – Petio |
スマホ検索結果 | 猫を飼い始めたら – Petio |
タイトルタグではなくh1タグなど別のテキストに書き換えられる場合、タイトルタグが適切に設定されていない場合が多い。Googleは「ドキュメント全体をより適切に表すタイトルを生成している」と公式ヘルプに掲載している。
具体的に言うと、Googleが推奨しているタイトルタグの付け方に反している場合、書き換えが置きやすい。
Google公式ヘルプには、タイトルタグには「コンテンツの主題(テーマ)が伝わるテキストを設定すべき」と書いてある。
ページのコンテンツについて正確に記述する
読みやすく、ページのコンテンツの主題が効果的に伝わるタイトル テキストを選択します。
以下のことは避けましょう。
・ページのコンテンツと関連のないテキストを <title> 要素で使用する。
・「無題」や「新しいページ 1」など、デフォルトのテキストや曖昧なテキストを使用する。
このルールを守っていない場合、書き換えられる可能性が高くなる。
先ほども紹介した猫の飼い方を解説しているコンテンツ。内容を見ると、猫を飼い始めたばかりの方に知ってほしい情報が書かれている。しかしタイトルタグでは「猫のしつけ方・育て方…」から始まっている。
Googleとしては、h1タグに設定されている「猫を飼い始めたら」というテキストの方がページの内容を正確に表していると判断し、h1タグを検索結果に表示していると考えられる。
タイトルタグ | 猫のしつけ方・育て方 子猫を初めて飼う前に | Petio[ペティオ] |
PC検索結果 | 猫を飼い始めたら – Petio |
スマホ検索結果 | 猫を飼い始めたら – Petio |
Google公式ヘルプには、ページごとに別のタイトルタグを設定するのが良いと書いてある。
ページごとに一意の <title> 要素を作成する
サイトの各ページに <title> 要素の固有のテキストを配置するようにします。これにより、サイト上の各ページの違いを Google が容易に認識できます。サイトで個別のモバイルページを使用している場合は、モバイル版の <title> 要素でもわかりやすいテキストを使用してください。
以下のことは避けましょう。
サイトのページ全体または多数のページにわたって、すべての <title> 要素に 1 つのタイトルを使用する。
サイト全体や多くのページで同じタイトルタグ(例えば「Home」など)が使われている場合、そのタイトルタグはページの内容を表していない可能性が高いため、書き換えられる可能性が高くなる。
この記事では、タイトルタグの最適な文字数について解説してきた。
Google公式は推奨の文字数を明かしていないが、やはり検索結果にどのように表示されるかは重要である。迷ったら、実際の検索結果にどう表示されるか確認して調整するのが良いだろう。
魅力的なタイトルの付け方については「数字で証明!5倍以上のクリック率を叩き出した「タイトルのつけ方」」で詳しく解説しているので、ぜひ合わせて確認してみてほしい。
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