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06/24火13:00〜16:00
「コンテンツマーケティングに興味があるが、不動産業界でこれから始めても通用するのだろうか?効果的なやり方はある?」
コンテンツマーケティングに注目するのは、不動産会社の業績を伸ばすうえで実に的確な視点だ。コンテンツマーケティングによってユーザーの信頼を獲得できれば、複数の会社が同じ商材を扱うという差別化が難しい不動産業界でも「選ばれる存在」になれる。
しかし一方で、不動産業界におけるコンテンツマーケティングは激戦でもある。とくにSEO(検索エンジン最適化)コンテンツは大企業によってやり尽くされた感が否めず、後発企業が同じ戦略で成果を出すのは非常に厳しい。
とはいえ、不動産コンテンツマーケティングを諦める必要はない。競合がいない、あるいは弱いプラットフォームを選んで自社の専門領域に特化した有益なコンテンツを発信できれば、「〇〇ならこの会社」という認知を築くことは十分に可能であり、そこにこそ勝機がある。
そこで本記事では、競合がひしめく不動産コンテンツマーケティングで成果を出すための具体的な戦略を解説する。併せて、不動産会社によるコンテンツマーケティングの成功事例もご紹介していこう。
私たちは、700社以上のコンテンツマーケティングを支援してきており、その中には不動産会社も多数存在する。「不動産業界特有の勝ちパターン」を把握しているため、安心して参考にしてほしい。
本記事をとおして、不動産業界におけるコンテンツマーケティングの可能性と成功モデルを理解し、自社でも取り組むべきかどうかを適切に判断できるようになるだろう。
コンテンツマーケティングによってポータルサイトへの依存から脱却し、「他ではなく、この会社に頼みたい」という顧客との接点を築くために、ぜひ最後までご覧いただきたい。
目次
不動産業界でコンテンツマーケティングを成功させるには、「勝ち筋があるプラットフォームを選ぶ」ことが不可欠だ。
コンテンツマーケティングの原則は、「〇〇ならこの会社」という認知を築くことにある。しかし、不動産は競合が極めて多い業界であるため、それを実現するのは容易ではない。そこで活路となるのが、“第一想起獲得の難易度が比較的低いプラットフォーム”を見極めることなのである。
競合がひしめく不動産業界では、闇雲にコンテンツを発信してもユーザーに届かない。特に、長らくコンテンツマーケティングの主流を担ってきたSEO(検索エンジン最適化)による集客は、今や極めて厳しい戦いになっている。
たとえば、Googleで[市川駅 住みやすさ]と検索してみてほしい。検索結果の上位には、大手のメディアがずらりと並ぶ。おそらくはあなたも一度は目にしたことがある、有名どころばかりだ。
出典:Google
これらを押し退けて後発メディア(特に中小企業)が上位表示を果たすのは、控えめに言ってまず不可能だ。
ところが、同じ[市川駅 住みやすさ]をYouTubeで検索すると、まったく様相が異なる。ほとんどの人にとって初見であろうメディアや個人が発信しているコンテンツが、上位に並ぶのだ。
出典:YouTube
この違いが示しているのは、不動産コンテンツマーケティングの勝率は選ぶプラットフォーム次第で大きく変わる、という厳然たる事実だ。
だからこそ「何を発信するか」と同じくらい、あるいはそれ以上に、「どこで発信するか」が成果を左右する決定的な要因になるのである。
もしあなたの会社が知名度の高い大企業であったり(検索エンジンに評価されやすい)、一切の追随を許さないほど専門的な特化領域で勝負できたりするなら、SEOによる集客にも一定の可能性はあるだろう。
だがそうでないのであれば、YouTubeやSNSといった“競争の余地があるプラットフォーム”こそが、不動産コンテンツマーケティングにおいて最も現実的かつ有効な選択肢となる。
前述したように、不動産業界で「〇〇といえばこの会社」と認識される存在になるためには、特定のプラットフォーム上で戦略的にコンテンツを発信する必要がある。
具体的には、以下の4点をよく検討した上で「どのようなコンテンツを作り、どのプラットフォームでユーザーに届けるか」を明確化しよう。
「〇〇といえばこの会社」という認知を築くためには、自社の専門領域(=〇〇)に特化したコンテンツを継続して発信する必要がある。まずは、その専門領域を定義しよう。
不動産会社が領域を定める際のポイントは、次の2つである。
■ ビジネスの特徴→「富裕層向け不動産投資」「団地リノベーション」など |
汎用的な不動産業務だけでなく、特徴的なビジネスを展開しているのであれば、それをそのまま専門領域に設定する。一方で、ビジネス領域での明確な差別化が難しい場合は、特定のエリアを専門領域として勝負するのが定石だ。
しかし、「専門領域を定義する=その時点でナンバーワンでなければならない」ということではない。同じ領域を扱う他社が存在したとしても、後述するように、どのようなコンテンツを発信するか次第で優位性を築くことは可能である。
ただし専門領域が曖昧なままだと、コンテンツの発信効率は著しく低下する。だからこそ、このタイミングで明確に絞り込んでおくことが重要なのだ。
不動産会社がコンテンツを発信する際の領域定義については、以下の記事で詳しく解説している。
参考記事:不動産のオウンドメディアは領域特化が必須!その理由と成功事例4選
自社の専門領域を定義したら、次に考えるべきは”その領域の物件を探しているユーザー”はどのような情報を求めているのか、ということだ。
ここで意識したいのは、単なる物件紹介に留まらず「その街でどんな暮らしができそうか」という視点で情報発信することである。
物件紹介のコンテンツも重要ではあるが、他のメディアがすでに発信しているケースが多く、模倣もされやすいため、ユーザーにとっては「どれも同じようにみえる」状態になっている。加えて、集客数が限定的(超顕在層のみ)だという懸念も拭えない。
だからこそ、その一歩手前にある“街の情報”を伝えることが重要なのだ。具体的な生活イメージを描きたいというユーザーのニーズに応えると同時に、差別化にもつながる。
たとえば以下のように、属性や目的に応じた情報を取り上げることで、ユーザーが意思決定するうえで有益な判断材料を提供することができるはずだ。
・ファミリー層→学校や保育施設・公園・スーパー・地域の子育て支援制度など
・20〜30代単身層 → 交通アクセス・飲食店・コンビニ・治安など
・投資家層 → 賃貸需要・周辺の家賃相場・利回り・将来的な再開発予定など
自社の専門領域に関連するキーワードを実際に検索してみたり、顧客から寄せられがちな疑問を洗い出したりして、リアルな見込み客となるユーザーが本当に知りたいことを探ろう。
どのような情報を届けるかが決まったら、どんな形態のコンテンツをどこで発信するか検討しよう。ここで有力な選択肢となるのが、「当たりやすい切り口×空いているプラットフォーム」である。
あるプラットフォームで伸びているコンテンツは、すでにユーザーの関心を集めており、需要があることが実証されている。同じ切り口のコンテンツをまだ競合が少ない別のプラットフォームで展開すれば、一気に先行者優位を獲得できる可能性が高く、「〇〇といえばこの会社」への大きな近道になるのだ。
たとえば、以下のような例が考えられる。
・Google検索すると[文京区 住みやすさ]を丁寧に解説した記事があるのに、YouTubeには実際に文京区を歩いて紹介する動画がない
・YouTubeで[狭小住宅 リノベーション事例]を紹介する動画が多くの人に視聴されているのに、Instagramでは具体的な施工事例が投稿されていない
・TikTokで[◯万円以下の物件紹介]が広くシェアされているのに、Instagramでは価格帯に焦点を当てた物件紹介がされていない
・YouTubeで[ワンルームマンション投資 失敗]の体験談が高いエンゲージメントを得ているのに、対策も含めて体系的に整理された記事がない
・Xでは[住んでみてわかった葛飾区のリアル]が反響を呼んでいるのに、YouTubeやInstagramには同じテーマの投稿がない
このように「高ポテンシャルな空白地帯」を見極めて攻略すれば、効率的に独自のポジションを築くことができるというわけだ。ただし、テーマや切り口は先駆者に倣うとしても、コンテンツそのものには自社ならではの視点や工夫を盛り込むことが不可欠である。
コピーのようなコンテンツを他のプラットフォームに移すだけでは、すぐに優位性が失われるからだ。とくに、参考にしたアカウントが同じプラットフォームに参入してきた場合、簡単に第一想起の座を奪われるだろう。
だからこそ、どんなコンテンツにも“必ず”自社だからこそ提供できる価値を付与するべきだということを忘れてはならない。
「〇〇といえばこの会社」という認知を作りやすいのは、まだ競合がいない、あるいは弱い空白地帯だ。しかし状況によっては、すでに一定の競合が存在するプラットフォームで戦わなければならないこともあるだろう。
自社の中核ビジネス領域には空白地帯が残っていない場合や、既存顧客やファンが特定のプラットフォームに集中しているためにそこを避けられない場合などが、それにあたる。
そうした状況では、自社が先行コンテンツを「凌駕する」のか、それとも「ずらす」のかという戦い方の軸を明確にする必要がある。いずれかによってコンテンツの独自性を担保しなければ、第一想起を獲得することができない。
たとえば、[文京区 住みやすさ]というテーマで考えてみよう。凌駕するのであれば、より詳細な情報を掘り下げたり、地元住民のリアルな声を拾ったり、写真や動画のバリエーションを増やしたりなど、あらゆる手を尽くして圧倒的な品質の差をつける必要がある。
それができると判断するなら、真っ向勝負してOKだ。難しいのであれば、以下のように切り口を変える方向に舵を切るのがよい。
[文京区 子育て世代 住みやすさ](ターゲットを特定の層に絞る)
[文京区 静かに暮らせるエリア](住みやすさの要因に焦点を当てる)
[文京区 住んでみた感想](住みやすさの実態を当事者が紹介する)
このようにして、競合がいるプラットフォームであっても「勝てる一点」を見抜き、そこに正確に切り込むことが重要だ。その一手が、混戦を抜け出す突破口になる。
不動産コンテンツマーケティングのベストプラクティスをより具体的にイメージできるように、実際の成功事例をご紹介しよう。
自社の特化領域を明確にし、自社物件を欲するユーザーに独自性が高いコンテンツを届けることで成果を出している事例だ。
出典:ウェルスハック
武蔵コーポレーション株式会社は、「ウェルスハック」という不動産メディアで節税に関する記事を公開している。
サイトを立ち上げてからわずか10ヶ月後に14.6億円の売上を生み出し、その後も勢いを落とすことはなく累計売上が106億円突破という大きな成果を叩き出した事例である。
武蔵コーポレーション株式会社は、不動産投資の中でも「富裕層向け」「築古木造一棟アパート活用」の領域に特化している。自社ビジネスの特徴を特化領域に据え、それに沿ったコンテンツ展開を徹底している点が特徴だ。
コンテンツでは、ユーザーが検索するときのシチュエーションを徹底的に掘り下げることで、富裕層の投資家という“リアルな見込み客”が本当に求めている情報を明らかにし、今すぐ行動に移せるレベルで実践的に解説している。
また、「ワンルームマンション投資はおすすめしない」「商社マンに不動産投資はおすすめだが、海外転勤があるケースでは要注意」などの一歩踏み込んだ行動提案が信頼され、Google検索で上位表示を連発、最高で月間65万PVを記録するほどの強力な集客力を誇っているのである。
武蔵コーポレーション株式会社様の事例について、詳しくは以下の記事で解説している。
参考記事:事例 / 累計106億円の売上を叩き出した不動産会社のコンテンツマーケティング事例
株式会社ホームセレクトは、仙台市を商圏にする不動産会社だ。公式サイトで不動産売却に関する記事を公開している。
バズ部と協力してユーザーのニーズを満たすオリジナリティが高いコンテンツを増やしたところ、PV数が取り組み前の13倍にあたる50万PV以上に伸び、問い合わせも急増した。
株式会社ホームセレクトでは、仙台市の中でも泉区・若林区・宮城野区の3エリアについて、具体的な情報を網羅したページを作成している。エリアを特化領域にするやり方だ。
また、顧客の声を集計したデータを示したり、その地域を知り尽くした社員によるアドバイスを掲載したりと、自社だからこそ出せる“本当の意味で役立つ情報”を届けている。
出典:ホームセレクト公式サイト
このように、自社物件を欲するユーザーに最適化したコンテンツを発信することで、大きな成果を出した事例である。
株式会社ホームセレクト様の事例について、詳しくは以下の記事で解説している。
参考記事:記事代行事例 / 【PV数13倍に増加】毎月コンスタントに問い合わせを獲得できた記事代行事例
出典:文京くらしナビ
株式会社ベステックスは、東京都文京区に本社を構える不動産の賃貸仲介・管理事業者だ。「文京くらしナビ」というメディアで、文京区の住みやすさや賃貸マンション探しに役立つ記事を公開している。
実は筆者が引っ越しを検討していたときに目に留まったサイトなのだが、「これを見たらこの会社に問い合わせるだろうな」と強く感じられる事例だ。
文京くらしナビは、「文京区」というエリア・「賃貸」というビジネス形態に特化している。特筆すべきは、コンテンツの具体性・網羅性だ。文京区内にある各駅について、どのような環境なのかを極めて詳細に紹介しているのだ。
【各駅について紹介されている内容】
・駅の概要 |
たとえば、湯島駅を紹介した記事を見てみよう。実際に駅の周辺を歩いてみた感想や写真が掲載されている。
出典:文京くらしナビ「湯島の住みやすさ、治安、一人暮らしのおすすめ度を徹底解説!」
また、「一人暮らしの女性にはおすすめしない」「アクセスのよさを重視する、あるいは一人暮らしの男性にはかなり住みやすい」といったように、読者の意思決定を後押しする明確な行動提案がなされている点も秀逸だ。
出典:文京くらしナビ「湯島の住みやすさ、治安、一人暮らしのおすすめ度を徹底解説!」
このようにして、リアルな見込み客に対して本当に価値あるコンテンツを届けられるか。それが、信頼を獲得して選ばれるか否かの分岐点になるのである。
出典:YouTube「大国住まい・昭和町住まい【大阪のお部屋探し】」
株式会社ダブルジェイシー大国住まいは、YouTubeチャンネル「大国住まい・昭和町住まい【大阪のお部屋探し】」で賃貸物件の紹介や物件選びをする上で役立つ動画を発信している。
当該チャンネルの登録者は9,580人(2025年5月現在)、物件紹介動画の再生数は平均して1,000回前後、お役立ち動画は再生数30万回に上るものもある。
YouTubeで[大阪昭和町 1K]と検索してみると、表示されるコンテンツの大半を占めており、かなりの割合で実際の問い合わせにつながっていそうな事例だ。
出典:YouTube
株式会社ダブルジェイシー大国住まいは、このYouTubeチャンネルで取り上げる物件のエリアを「大阪市浪速区大国」「大阪市阿倍野区昭和町」に限定している。エリア特化でターゲットを絞る形だ。
物件紹介の動画では、社員が部屋のあちこちを採寸しながら、「セミダブルベッド・ソファ・デスクを置いた場合の余白」「ドラム式洗濯機の設置可否」「適切なカーテンサイズ」など、暮らしのイメージが具体的に伝わる情報を提供している。
実際に部屋探しをしている人にとって、こうした情報は非常に実用的だ。自宅にいながら内見とほぼ同じ感覚で物件を確認できるため、「このチャンネルで探せば間違いない」と思わせる説得力がある。
また、お役立ちコンテンツとして展開している「〇帖は実際にどのくらいの広さなのか検証」シリーズや、「マンション上下階の騒音を実際に試してみた」企画も、大きな支持を集めている。
出典:YouTube「大国住まい・昭和町住まい【大阪のお部屋探し】」
これらのテーマは商圏で物件を探しているユーザーだけを対象としているわけではないため、問い合わせに直結するとは限らない。しかしエリア特化の物件紹介と両輪で運用することで、「物件選びの相談をするならこの会社だ」という信頼感の醸成につながるはずだ。
出典:Instagram「Simple NAIKENでお部屋探し🏠@大阪」
Simple NAIKENは、大阪府内に5店舗を展開する不動産会社だ。Instagramアカウント「Simple NAIKENでお部屋探し🏠@大阪」で賃貸物件を紹介している。
フォロワー数は5.6万人(2025年5月現在)。投稿に「詳細ください」とコメントすると物件情報がDMされる仕組みになっており、どの投稿にも数十~数百件のコメントが寄せられている。ユーザーとの接点をスムーズに生み出しており、多くの成約につなげていると推察される事例だ。
Simple NAIKENでお部屋探し🏠@大阪では、以下に特化した物件を紹介している。
・新築・築浅
・一人暮らし・同棲カップル向け
・おしゃれ
エリアは大阪府内全域で広めだが、取り扱う物件とターゲットで領域を限定する形である。
同じ物件でもフィード投稿(写真)とリール(動画)双方で情報提供しており、ユーザーが自身のニーズに合わせて閲覧しやすい設計になっている。
物件紹介のポイントはもちろん、「同棲カップルが暮らす上でおすすめのポイント」や「おしゃれなデザイン」など、リアルな見込み客が知りたい情報だ。
出典:Instagram「Simple NAIKENでお部屋探し🏠@大阪」
サムネイルはシンプルかつ統一感のあるデザインで構成されており、ターゲット層であるおしゃれな20〜30代の感性に自然に訴求している。物件の間取りやキャッチコピーといった主要情報を視認性高く配置することで、タイムライン上でも目を引きやすく、物件への関心を喚起するつくりだ。
出典:Instagram「Simple NAIKENでお部屋探し🏠@大阪」
このように、物件ジャンルとターゲットを明確に絞り込んだうえでユーザー視点での発信を徹底している点が、Simple NAIKENの競争優位性につながっている。
株式会社CHINTAIが運営するInstagramアカウント「Woman.CHINTAI」は、その名のとおり女性向けの賃貸情報を発信している。
フォロワー数は5.1万人(2025年5月現在)。立ち上げを担当した社員によると、運用開始2週間で5,000名を超え、4ヶ月で1万人、1年で6万人と急速に成長したそうだ(CHINTAI:ユーザーの気持ちになってとことん考え抜いた『Woman.CHINTAI』誕生秘話)。
Woman.CHINTAIは、「初めて一人暮らしをする女性」にターゲットを絞り込んでおり、この領域特化によって明確な差別化を図っている。また最大の強みは、他に類を見ない独自の切り口で展開されるコンテンツにある。
注目すべきは、「街女子プロフ」シリーズだ。その街に詳しい人や住んだことがある人の声に基づいて、カフェやショップの有無・おすすめ&残念ポイントなど暮らしにかかわる地域情報を細やかに紹介している。
投稿のデザインには、柔らかいタッチのイラストと、懐かしさと遊び心を感じさせるプロフィール帳形式が採用されており、ターゲット層である若い女性に強く訴求している。
特定の物件を紹介しているわけではないため、即座に問い合わせにつながるわけではないものの、「住みたい街を考える際のバイブル」として機能し、いざ具体的な物件を探す段階になれば相談先として思い出してもらえる存在になるだろう。
株式会社Hopelightは、TikTokアカウント「sta.rikkun りっくん🏡」で1都3県の賃貸物件を紹介している。フォロワー数は21万人、総「いいね」数は340万件に上り、強い存在感を放つアカウントだ。
しかし実は、これまでにご紹介した事例と比較すると、さほど明確に領域特化しているわけではない。商圏は1都3県と広く、一人暮らしからファミリーまでをカバーするターゲット設定となっている。
にもかかわらず大きな支持を得ているのは、すべての動画に登場する代表のキャラクターによるところが大きいと考えられる。
満面の笑顔を浮かべ、テンポのよい語り口で物件のおすすめポイントや注意点・暮らしのイメージなどを明快に解説しているのだ。
物件紹介動画に加えて「勤務地別おすすめの駅」や「同棲にかかる費用目安」などのお役立ちコンテンツも発信しており、そこでの納得感のある説明からもプロらしさと信頼感が伝わってくる。
「専門性と親しみやすさを兼ね備えた代表の個性」という他社にはない強みを活かし、独自のポジションを確立している好事例である。
私たちバズ部は、これまでに700社以上のコンテンツマーケティングを支援してきた。不動産業を営むクライアントも数多く、皆着実に成果を上げている。
今回ご紹介したように、SEO(検索エンジン最適化)にとどまらない集客手法にも精通しており、不動産領域における効果的なコンテンツマーケティング戦略のご提案が可能だ。
不動産コンテンツマーケティングで本気の成果を目指すなら、ぜひ一度ご相談いただきたい。
本記事では、不動産業界におけるコンテンツマーケティングで成果を出すための方法と成功事例について解説した。以下に要点をまとめよう。
不動産コンテンツマーケティングで成果を出すには、「〇〇といえばこの会社」という認知を築けるプラットフォームを選択してコンテンツを発信することが不可欠だ。
具体的には、以下の4点をよく検討した上で「どのようなコンテンツを作り、どのプラットフォームでユーザーに届けるか」を明確化しよう。
1)自社の専門領域をどう定義するか? |
成功事例としては、以下の企業をご紹介している。
・【自社サイト】特定のターゲットへの一歩踏み込んだ行動提案で累計売上106億円(ウェルスハック) |
不動産業界におけるコンテンツマーケティングは、すでに激戦の様相を呈しており、成果を出すのは決して容易ではない。しかし一方で、戦略次第ではまだまだ勝てる余地が残されているのも、まぎれもない事実だ。
本記事で解説した内容を余すことなく活用し、“リアルな見込み客”に向けて“自社ならでは”のコンテンツを届けてほしい。そうすることで、真っ先に選ばれる独自のポジションを築き、着実に売上を伸ばしていくことができるはずだ。
広告に頼り切ったマーケティングの打開策としてコンテンツマーケティングについて調べているけれど、よく分からないと悩んでいませんか?
本書は弊社やクライアント様がコンテンツマーケティングに取り組み
など、コンテンツマーケティングの効果と、具体的な施策内容を全94ページに渡って詳細に解説しているものです。
ぜひ、貴社のWEBマーケティングにもご活用ください。