「記事を増やしてもPVは伸びるのに、問い合わせも受注も増えない」
コンテンツマーケティングに数年取り組んできた企業の多くは、この壁にぶつかっている。
今回紹介する士業事務所も、月間PV2万・記事100本という十分な資産を持ちながら、Webからの年間受注はわずか9件だった。
それがたった3ヶ月で、サイト経由で従来の4倍の受注を実現した。
何が変わったのか。結論から言うと「AI検索対応」を起点として、サイト全体の勝ち筋を再設計したことにある。
今回は、私たちバズ部がそのAI検索対応(LLMO)を中心とした支援を行い、大きな成果をあげた事例をご紹介する。
クライアント情報
東京都内の某士業事務所
(創業約10年。所属士業10名規模の特定領域に特化した事務所)
得られた成果
・わずか3ヶ月の支援で、問い合わせ数2倍・昨年の受注数4倍ペースを実現。
【月間問い合わせ数】 【受注件数】 ※支援期間:2025年10月〜2025年12月 |
・AI検索上位表示を目標としたプロンプト(検索文)でも軒並み1位表示を実現。
・「自宅の◯◯に強い◯◯の会社を教えて」圏外 → 1位 ※特定につながる一部表現は◯◯に変換 |
特徴的なのは「AI検索対応」を中心に行なったプロジェクトにもかかわらず、AI経由以外の問い合わせ数も大きく向上したということだ。
今回のレポートでは、その理由や実際に行なった打ち手などを紹介していく。
取り組み前の課題
今回のお客様は、取り組み前は下記の様な課題を抱えていた。
サイトのPVは一定あるが、サイトからの受注数が少なかった
この事務所は、支援開始以前からコンテンツマーケティングに取り組んでいた。
記事は100本近く公開しており、月間PVは約2万。
クライアントのビジネスドメインを踏まえると、PVとしては十分な水準と言える。
しかし、年間の問い合わせ数は約50件、そこからの受注は9件にとどまっていた。
思っていたような成果が出ないことから、結果として、直近はコンテンツマーケティングへの注力度を下げていたという。
この様に「PVはあるのに問い合わせや受注が少ない」という状況は、多くの企業に当てはまるのではないだろうか?
この原因は、次に上げる2つの点にあった。
事務所独自の強みをサイト上で打ち出せていなかった
このクライアントの事務所は独自の強みを保有しているのにも関わらず、サイト上でその強みをほとんどと言っていいほど、打ち出す事ができていなかった。
サイト上に「事務所の強み」を紹介するエリア自体はあったものの、記載されていたのは
・「豊富な相談実績」
・「国家資格者が必ず対応」
・「圧倒的な提案力」
といった抽象的な見出しばかり。
ユーザーがその文章を読んでも「この事務所は独自の強みを保有している」とは理解できない文章であった。
事務所の専門性を示す解決事例が、一切公開されていなかった
そしてもう一つ問題だったのは、サイトにその事務所の専門性を示す事例コンテンツが一つも公開されていなかったという事だ。
事例は問い合わせを生む上でとても重要なコンテンツだ。
実際のケースごとの解決事例がある事で、その企業が専門的な知見を持っているという信憑性が大きく増すからだ。
今回クライアントは、優れた解決実績を多数保有していたものの、それが事例コンテンツとして一切世の中に公開されていないため、大きな機会損失を生み出していたのだ。
取り組みの内容
今回私たちは、全18施策からなるAI検索対応(LLMO)を起点とした、このお客様のサイト改善プロジェクトを3ヶ月間行なった。
▼行った18の施策一覧シート(詳細は非公開)

なぜAI検索対応なのか?
実は、AI検索対応と問い合わせを増やす為のサイト改善は、大きくオーバーラップするのだ。詳しくお伝えしていく。
1. 事務所の強みをヒアリングして約6000文字の言語化を実施
まず行ったのは、この事務所の強みを徹底的にヒアリングし、言語化したことだ。
ヒアリングと言っても、単に「あなたの会社の強みは何ですか」と直接問いかけても、納得感のある強みを回答できる人はほとんどいない。
そこで私たちが行ったのは「1人のユーザーを徹底的に掘り下げる」というアプローチだ。
1人のユーザーへのサービス提供プロセスを恐ろしく細かくヒアリングする。
(1ユーザーに対して2時間程度)
起点となったのはどのような問い合わせだったか。面談して、どのような課題を持っていたか。その人に対して何のサービスを、どのように提供したか。結果、どんな言葉で満足してもらえたか。
このプロセスを丁寧に辿ることで、通常では出てこない「訴求力のある独自の強み」が自然と浮かび上がってくるのだ。
そこで引き出した企業独自の強みを言語化し、新たなページとしてサイトに掲載した。
そしてこのページが、サイト全体の問い合わせ向上に繋がったのだ。
▼実際に対面ヒアリングを2時間×3回実施し、テキスト化した強みの例
(文字数6000字程度)

※例えば下記の様に「訴求力のある」強みを、具体的に言語化していった。
(例)「高所得者向けの生前贈与」サービスの強み |
なぜ強みの言語化がAI対策になるのか?
そして、実はこの「独自の強みの言語化」はAI対策としても機能する。
なぜなら、訴求力のある強みがサイト上にあれば、それをAIが拾い上げてくれやすくなるからだ。
そもそも多くの会社はAI検索の順位だけを追いかけているが、それでは成果に繋がらない。
ユーザーは「AI検索の順位」だけでなく、「AIの紹介内容」から会社の良し悪しを判断し、問い合わせするかどうかを決めるからだ。
そのため、AIから「どの様に引用されるか」までを考える事が非常に重要になる。
強みを徹底的に言語化することで、AIから理想的な形で自社が紹介されやすくなるのだ。
2. 領域をセグメント化した「ニッチな特化LP」の作成
次に行ったのは、事務所の注力領域をさらに細分化し、そのニッチな領域でランディングページを複数作成した事だ。
この事務所は、相続の中でも特定の1ジャンルに特化してビジネスを行っていたが、サイトの訴求力を強めるには「さらに領域を絞って」発信を行う必要があった。
(例えば「相続税申告に強い」と言われても、同様の打ち出し方を行なっている事務所は無数にあり、違いを作ることは難しい。)
そこで今回のプロジェクトでは、クライアントの注力ジャンルをさらに細分化し、それぞれの領域で特化LPを作成した。
例えば「相続税申告」の場合は、さらに「農地の相続税申告」「収益物件の相続税申告」などの領域に分け、それぞれ専用のページを作成するイメージだ。

この様なニッチなページを作ることも、今回サイトの問い合わせ率を上げる事に非常に貢献した。
なぜニッチな特化LPがAI対策になるのか?
そしてこのページの作成は、同時に最も大きな効果を出すAI対策にもなる。
なぜかというと、AI検索ではユーザーの検索行動も「よりニッチに」なるからだ。
<従来のキーワード検索とAI検索の違いイメージ> ・従来のキーワード検索:「相続税申告 相談」 |
このニッチなAI検索にヒットするためには「相続税申告」という大きな粒度ではなく、より絞り込んだ「農地の相続税」という粒度での発信が必要になる。
実際、今回プロジェクトでは3ヶ月で目標プロンプト順位を大幅に改善できたのだが、全てのプロンプトで、この「ニッチな特化LP」が引用されたのだ。
この特化LPの作成は、他クライアントのプロジェクトにおいても、軒並み大きな成果をもたらしている。
3. 事例を大量生産する事ができるシステムを制作
また、私たちはAI対策のプロジェクトの中で「高品質な事例を大量生産できるツール」を提供している。
具体的には、私たちがクライアントごとにプロンプト開発を行い、ユーザー情報を入力するだけで、5分で高品質な事例を作れるシステムを提供しているのだ。
▼プロンプトの開発時間は約50時間、文字数としては10000文字以上に登る

このシステムの開発により、大量の事例を容易に作成できるようになった。
現在はメンバーが忙しい状況でありながらも、月20本を超えるペースで事例の制作に取り掛かり始めている。
これらの事例が公開されていく事で、今後も飛躍的な問い合わせの増加が見込まれるだろう。
なぜ事例の大量生産がAI対策になるのか?
なぜこの様な事例コンテンツの作成がAI対策になるのか?
それは、事例が「一人の悩みと解決」に特化した極めてニッチなコンテンツであるからだ。
要は、事例を1つ作っておけば、似た課題を持つユーザーがAI検索を行った際に、そのページ(もっというと、その会社自体)が高確率でAIに表示される様になるのだ。
<事例の公開により、自社がAIからリコメンドされる様になる例> 例えば、ユーザーがAI検索で「不倫がバレて500万円という高額の慰謝料を請求されました。この慰謝料減額に強い弁護士を教えて」と検索したとする。 その際に、ある弁護士事務所が「500万超の不倫慰謝料の80%減額に成功した事例」という事例コンテンツを公開しているとしよう。 このページはユーザーの状況に非常にマッチしているため、AIは「この事務所は、今のユーザーにぴったりな事務所だ」と解釈し、その事務所をリコメンドする様になる。 |
つまり、この事例コンテンツを量産できれば、自社のターゲットユーザーが行うAI検索の表示を独占する事ができるというわけだ。
巷のAI対策は「記事にQ&Aを入れる」「記事をAIが読み取りやすい様にリライトする」という話に終始しがちだ。
ただそもそも、知識系のコンテンツの集客効率は今後どうやっても大きく落ちる。
そのため、事例の様な「購買フェーズに近いニッチコンテンツ」をどこまで用意できるかこそが、AI検索対応において極めて重要になるのだ。
得られた成果
最後に、今回のプロジェクトで得られた成果を改めてお伝えする。
問い合わせ・受注面の成果
【月間問い合わせ数】 【受注件数】 ※支援期間:2025年10月〜2025年12月 |
まず問い合わせ数については3ヶ月で2.2倍、受注数については昨年の4倍ペースという凄まじい成果を実現する事ができた。
これは、先ほどお伝えした各施策により、AI検索経由の問い合わせや、サイト自体のコンバージョン率・受注率が飛躍的に向上した事によるものだ。
広告なしで、3ヶ月でこれだけの改善が行える施策は中々ないのではないだろうか。
AI検索での表示順位
・「自宅の◯◯に強い◯◯の会社を教えて」圏外 → 1位 ※特定につながる一部表現は◯◯に変換。 |
また、AI検索上位表示を目標としたプロンプト(検索文)でも軒並み1位表示を実現することができた。
注目すべきは、「〇〇(注力領域)に強い事務所を教えて」と言うような、問い合わせに直結するプロンプト群で軒並み成果を上げられていることだ。
これにより実際にAI経由の問い合わせが生まれ、そして将来的にAI検索が増加した際に、より問い合わせを獲得できる基盤を整えることができたのだ。
さいごに:プロンプト順位や引用数だけを追うAI対策では成果は出ない
最後に、このレポートで伝えたかったのは「プロンプト順位の改善や引用数向上”だけ”を目的としたAI対策では、成果は上がらない」ということだ。
成果の出るAI対策を行うためには、目標プロンプトの順位向上だけでなく「AIに自社の強みを正しく認識させる」事が必要不可欠になる。
具体的には、今回の様に訴求力のある強みをしっかりと練り上げ、それをサイト上で表現する必要があるのだ。
そしてそうすることで、サイト全体の訴求力も増し、AI検索以外(SEO・広告など)からの問い合わせも大きく増える様になる。
AI対策に取り組む上では、ぜひこの点を強く認識しておいて欲しい。
最後に、私たちは今回、このプロジェクトで提供した18の施策を3ヶ月で完了させる「AI対策90日プログラム」という商品をリリースした。
今回以外にも、すでに様々なクライアントで問い合わせ数アップを実現している。
<AI対策90日プログラムの主な成果> ・大阪の某士業事務所 ・都内の某アプリ開発会社 |
今後に向けたAI対策を「正しく」行いたい、今のサイトの問い合わせを短期間に増やしたい、という方はぜひ下記のページから問い合わせて欲しい。
https://lucy.ne.jp/bazubu/contact
今のサイトを拝見した上で「あなたの場合、どの様にAI対策を進めることが、サイト全体の問い合わせを増やす上で最も効果的か」を具体的にお伝えする。
※本サービスの概要についてはこちら
(当サービスは秘匿性が高い為、下記のページで出している情報はほんの一部です。より詳しく取り組みの内容について知りたい方は、面談で担当がお話させていただきます。)
