検索ボリュームがゼロのキーワードなのに、あなたのサイトのCVを倍増させる可能性が!

こんにちは。バズ部の木村です。

検索ボリュームがゼロのキーワード、無視しちゃっていませんか?
もしそうだとすると、獲得できるはずのCVをかなり逃してしまっている可能性が高いです。これ実は、コンテンツマーケティングの上級者でも見逃している人が非常に多いので注意が必要です。

検索ボリュームがゼロのキーワードは、ゼロと表示されているだけで実際は検索数がゼロではありません。
実際はごくわずかですが検索されているケースが多く、CVを生み出す可能性を秘めているのです。

検索volが表示されない=全く検索されないキーワードではない!

結論、検索ボリュームがゼロのキーワードを切り捨ててしまうと大きな機会損失を生みます。
ちなみに私のクライアントでもその点を指摘し、過去5年間で20を超えるwebサイトで数百件のコンバージョンを獲得することに成功しました。

(だからと言って、検索ボリューム0のキーワードに全てのリソースを集中しろというわけではありません。検索数は少ないわけですから、原則としては記事を作成することは避けるべきです。ある程度見極めが大切になってきます。)

戦略的にキーワードを選定し取り組むことで、競合のほぼいない場所で多くのコンバージョンをしかも短期間で獲得できるのが、この検索ボリューム0のキーワードなのです。

本日は過去400社を超える企業のキーワードリサーチを実施した私が、その秘訣を解説します。


検索ボリュームがゼロでも流入が発生する理由

Googleのキーワードプランナーで月間検索ボリュームが「-」(0)でも、実際にキーワードが検索されている裏には以下の2つの理由があると考えられます。

1. データの丸め込み

Googleキーワードプランナーでは、月間検索回数が非常に少ないキーワード(通常は月間10回未満)のデータが丸め込み(まとめて省略表示)されることがあります。これにより、実際には少しだけ検索されていても、キーワードプランナーでは「0」と表示されるケースが多いです。

たとえば、「小さな地域名+サービス名」のようなニッチなキーワードは、特定のユーザー層が検索しているにもかかわらず、ボリュームが「0」と表示されることがよくあります。

2. 結果として、意図の近い類似ワードでも流入する

2つ目の理由は、記事を公開した結果、類似する検索意図を持ち、かつ需要(検索ボリューム)のあるワードでも上位表示することがよくあるからです。

実際、記事公開後にサーチコンソールで確認すると、複数の類似ワード・ロングテールワードで上位表示され、流入を獲得できるケースがほとんどです。

このような背景から、Googleキーワードプランナーが「-」(0)と表示するキーワードも、実際には少量の検索が行われている可能性があります。


経験上、検索ボリュームがゼロのワードでも多くのケースでCVを獲得できた事例

私は、CVの最大化を目的にキーワードをリサーチ・選定する際、競争が少なくてCV可能性の高いワードを狙います。
その際、検索vol0のワードも積極的に候補にいれて実際に作成するのですが、さまざまな業種・業界のメディアでCVを獲得できています。

ここでわかりやすい例をみてみましょう。
以前、塗装会社様のキーワード設計を行なった際、「エリア」×「塗装会社」のワードに数多く取り組みました。
例えば、「県」や「市」×「塗装会社」の掛け合わせキーワードであれば検索ボリューム数はツールでも表示されます。
ただ、「区」「町」単位×「塗装会社」のワードではツール上、「-」(0)と表示されました。

ですが、そこに町があれば当然”戸建て住宅”は存在しますし、そこには小さくても市場があり、確実に塗装会社のサービスを求める方々は存在します。そして検索して調べる可能性も高いでしょう。

そこで、このクライアントでは、「市」ではなく、「区」「町」単位でニッチで細かなエリアワードで突出して質の高い記事を数多く作成していくことにしました。

結果は大成功。
以下のように、競争の少ないワードなので上位表示を連発し、短期間で大きくCV数を伸ばすことに成功しました。

検索ボリューム0のコンテンツを大量に作成しCVを増やした事例は多数

これは非常にわかりやすい例ですが、エリアワード以外でもボリューム0のワードでCVは獲得可能です。
次の章では、具体的に検索ボリューム0でもCVが取れるキーワードの4タイプとその見つけ方をお伝えしていきます。


検索ボリューム0でもCVが獲得しやすい4つのキーワードタイプ

以下4タイプのいずれかに該当するワードは特にCVが獲得しやすいです。

・ニーズを掛け合わせたエリアキーワード
・「検索者の強い悩みや願望」と「自社が提供できるUSP」が重なるキーワード
・過去CV実績のあったワードを水平展開したワード
・検索意図が重複しないずらしワード

1つずつ見ていきましょう。

タイプ1  ニーズを掛け合わせたエリアワード

エリアワードはツール上0でも、最もCVが取れやすいワードです。
上の塗装会社の例のようなイメージですね。

実は、エリアワードでも、より競争性の低いワードを見つけるコツがあります。
それは”ニーズ”をキーワードに追加してみることです。

例えば以下のようなイメージです。

(例1)
・大阪 虫歯
・大阪 ひどい虫歯

→一般的な「虫歯」に比べて、緊急性や具体的な悩みを反映しているため、CVが高くなる可能性があります。 緊急性があるキーワードは予約や来院など、即時アクション(CV)につながりやすいのです。

(例2)
・渋谷 居酒屋
・渋谷 居酒屋 結婚式二次会

→結婚式の二次会用の居酒屋を探しているユーザーがターゲットのキーワードです。
大人数での貸し切りが可能な居酒屋を検索するユーザーは渋谷に確実にいることが想定できますよね。

店舗ビジネス・商圏が限定されるケースでSEOに取り組まれている方は、シンプルですがこの技法をぜひ使ってみてください。

タイプ2 「検索者の強い悩みや願望」と「自社が提供できるUSP」が重なるキーワード

「検索者の強い悩みや願望」と「自社が提供できるUSP」が重なるキーワードは、たとえボリュームが0でもCVが獲得しやすいワードのタイプです。

検索ボリュームに囚われず、作成すべきコンテンツ

検索する人が何か深刻なシチェーションに置かれており、その状況を改善しようとするワードは検索ボリュームの有無に関わらず、CVが獲得しやすいです。

実例をご紹介します。
私は以前、UIの使いやすさで市場の顧客から支持され世界的に成長しているCRMを提供する企業のキーワード設計を支援しました。
その際、「CRM おすすめ」よりも優先したのが、「使いやすいCRM おすすめ」というワードです。

ツール上ボリュームは0。

ただ、このワードはCRMを探すユーザー群の中でも、特にUIの使いやすさを求める超優良顧客が検索するワードです。
この場合、「検索者の強い悩みや願望(使いやすいCRMはどれ?)」と「自社が提供できるUSP(使いやすさが支持されるCRM)」が重なるキーワードになるため、執筆した方がCVが獲得しやすいという訳です。

検索ボリュームに囚われず、作成

このように、「検索者の強い悩みや願望」と「自社が提供できるUSP」の重なるスイートスポットに該当するワードは、検索ボリュームにとらわれず積極的にリサーチし執筆することでCVが獲得しやすくなります。

タイプ3 過去CV実績のあったワードを水平展開したワード

過去にコンバージョン獲得実績があるワードを横に水平展開すれば、検索ボリューム0でもCVを獲得できます。
わかりやすい例を用いてみていきましょう。
以前、労働問題を扱う弁護士事務所「医師 勤務時間」というキーワードに取り組み上位表示を実現した結果、質の高いお問合せにつながりました。

ここで今回の水平思考を用いると、”医師同様に、「過酷な長時間労働で働く職業×勤務時間」の他の組合わせワードでもCVが獲得できるのではないか”という仮説を立てることが可能です。

ChatGPTで以下のようなプロンプトを入力すれば、すぐに大量の組み合わせワードを手元に揃えることができます。

ChatGPTでキーワードを抽出する方法:CV実績のあるキーワードから横展開してキーワードを発掘していくあとは、これらのワードの検索ボリュームを取得し、たとえ0でも可能性のありそうな組み合わせワードで記事を作成してみるのです。
実際、私は過去多くの弁護士事務所でこの手法を取り入れた結果、競合と競争せずに多くのコンバージョン獲得に成功しました。

すでにCVが生まれた記事・キーワードのデータを保有している方はぜひこのやり方でキーワードを発見してみてください。

タイプ4 検索意図が重複しない”ずらしワード”

タイプ4が、検索意図が重複しない”ずらしワード”です。

”ずらし”とは、ユーザーのニーズ・属性・悩みなど、様々な視点でシンプルに検索意図をずらしてみる考え方です。

例えば、「猫 睡眠薬」というワードで考えてみましょう。

猫 睡眠薬猫 自然な睡眠薬
月間検索ボリューム数:720月間検索ボリューム数:0
競争性(上位表示難易度):高い競争性(上位表示難易度):低い
CV確度:高いCV確度:かなり高い

「猫 睡眠薬」というワードは月間720回検索されており、検索する人は猫に与える睡眠薬を探しているCV確度が高いワードです。
ただ、競争が非常に激しいワードでもあります。
猫向けの睡眠薬を販売している企業のマーケティング担当者がすぐに思いつくワードであり、多くの会社がこのワードで1位を狙い記事を作成しています。

一方で「猫 自然な睡眠薬」というワードで考えてみましょう。
”自然な”と追加することで検索ボリューム数はツール上、0と表示されます。

ですが、飼い主としては、愛猫に与える睡眠薬はできるだけ化学的な薬品ではなく、自然な睡眠導入を促す体に優しい薬を与えたい潜在ニーズが存在します。
実際、店舗スタッフが現場でこうした要望の声をよく寄せられるケースがあると仮定しましょう。
また実際、販売している睡眠薬が猫に自然な睡眠導入を促す成分を配合しているとしましょう。

このような場合、CVを重視するオウンドメディアでは「猫 自然な睡眠薬」で記事を作成することでCVを効率よく獲得することができるでしょう。

検索ボリューム、つまりアクセス数の観点は微々たるものでも、年間単位で、「猫 自然な睡眠薬」で作成した記事経由で一定のCVが発生する場合これは費用対効果の面では優れており、むしろ積極的に取り組むべきワードと言えます。

要は、ライフタイムバリューの観点をキーワード選定でも持つキーワードを選定するイメージです。

具体的なずらしワードの発想にはスキャンパー法という発想のフレームワークが役立ちます。
生成AIを組み合わせながらこうしたワードを発見してみてください。

SCAMPER法(スキャンパー法)


3. CVを目的とする場合、1割〜2割は検索ボリューム0のワードを盛り込んでみよう

あなたがCVの獲得数・質にこだわるのであれば、本日のお伝えした考え方をもとにキーワードをリサーチし、全体の1割〜2割ぐらいは勇気をもってこうした0のワードに取り組んでみてください。

上位表示が現実的でない人気でボリュームのある100個のキーワードに投資し無駄にするよりも、1件でも着実にCVが取れるキーワードを選ぶ方が絶対に効率が良いです。

この記事を参考にぜひ競争の少ないコンバージョンキーワードを発見し、取り組んでみてください。

バズ部ではこの記事でお伝えした考え方を踏まえた、キーワードリサーチの代行サービスを行っています。詳しくはこちらからご確認ください。
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  • B!

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