Fetch as Google は Google Search Console の機能の1つであり、主に
- Google への再クロールを依頼する
- レンダリング機能を使って表示を確認する
を活用することができる。これはクローラー最適化の効果を高めるサポートが受けられるということだ。
ところが、2018年に「旧 Google Search Console」から「新 Google Search Console」に切り替わったことで、Fetch as Google が廃止された。
そして代わりに「URL検査ツール」という名称に生まれ変わった。
そこでこの記事では「URL検査ツール」の使い方について解説していく。再クロール依頼も「URL検査ツール」で実施可能だから、安心して読み進めてほしい。
それでは見ていこう。
※Google Search Consoleの新バージョン切り替えの詳細については、Search Console ヘルプの「既存ユーザー向けの移行ガイド」で解説されているから念のため目を通しておこう。
1.URL検査ツールへのアクセス方法
最初に Search Console にログインしたら、該当するドメインをクリックする。そして次の図のように左メニューにある「URL検査」があるのでこれをクリックしよう。
すると、以下の検索窓が表示されるので、任意のURLを入力しよう。
URLを入力すると以下の画面が表示される。状況にもよるがデータの取得に1分ほどかかる。少しだけ待ってみよう。
続いて、以下のページが表示されるはずだ。
これでURL検査ツールへのアクセスが完了だ。
2.Google への再クロールを依頼する方法
先ほどの手順で、すでに任意のURLを指定できているはずだ。そうしたら、下図のように「インデックス登録をリクエスト」をクリックしよう。
インデックス登録のテストが開始される。おおよそ1~2分の時間がかかる。
少し待つと以下の画面が表示される。
これでインデックス登録のリクエスト(クロールの依頼)が完了だ。早ければ1日経たないうちに、検索結果に反映される。
※注意
旧 Google Search Console の Fetch as Google では、リンク先ページのクロール依頼をまとめて実行できた。(一度に複数の依頼を出すことができた。)
ところが、新 Google Search Console の URL検査ツールではそれができない。任意のURLごとに依頼するしかないということだ。Fetch as Google を使ってきたサイト運営者からすると、不便に感じるかもしれないが、そのような機能変更があったことは認識しておこう。
もし多数のクロール依頼を実行したいのであれば、サイトマップの送信を行うことをおすすめする。
3.レンダリング機能を使って詳細を確認する方法
レンダリング機能を使うことで、クローラーがどのようにページを認識しているかをスクリーンショットで確認できる。
あなたが意図した通りの表示になっているか確認しておこう。
手順はとても簡単だ。
- 「クロール済みのページを表示」をクリック
- [スクリーンショット] のタブに移動し「公開URLをテスト」をクリック
- スクリーンショットの表示を確認する
「クロール済みのページを表示」の箇所をクリックする。
すると、以下のように表示が切り替わるので、[スクリーンショット]に移動し、「公開URLをテスト」をクリックしよう。
1~2分ほどのテストが開始する。
テストが終了すると、スクリーンショットが適切に表示されていることを確認できるはずだ。
表示されるスクリーンショットは、クローラーが現在認識している画面となる。ページが意図したとおりに表示されることを確認するために活用しよう。
なお、公開URLのテストを終えると、「ライブテスト」というタブが表示され、インデックス情報とライブテストの切り替えが可能になる。
4.まとめ
以上がFetch as Google(URL検査ツール)を使って、再クロールを依頼する方法だ。
URL検査ツールという名称に変わり戸惑った方もいるだろうが、進め方はとても簡単だから安心して実施してみてほしい。
Googleのクロール依頼を通じて、適切なインデックスを上手に促していこう。