確実に読んでもらえるメールの件名の4つの共通点と作り方

ビジネスメールの実態調査を行っているアイ・コミュニケーション社の発表によると、平均的なビジネスマンは、毎日10〜20通のビジネスメールを受信している。さらに、1〜10通の迷惑メールを受け取っている。

つまり、あなたが送る大切なメールを読んで貰うためには、30通ほどのメールの中で、特に「目立つ件名/開封される件名」をつける必要がある。

言い換えると、メールの件名の付け方次第で、ビジネスチャンスをものにできるか、みすみす逃してしまうかが決まるのだ。

そこで、本日は読んでもらえるメールの件名の作り方をご紹介する。

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読まれるメールの件名の共通点

「目立つ件名/開封される件名」は、以下の4つのUによって構成されている。

  • Useful:読者に価値(役立つこと)が伝わる
  • Ultra – specific:具体性が伝わる
  • Urgent:緊急性が伝わる
  • Unique:魅力的である(目立つ)

このテクニックは、ダイレクトメールやメールマガジンを運営している人にとって必要不可欠なものだ。そして、通常のビジネスメールにも応用可能な普遍的なテクニックでもある。

それでは、一つ一つ解説しよう。

1.Useful:役に立つことを伝える

いくつかの答えが考えられるが、最も確実かつ安定して高い結果を出すメールの件名とは、「役に立つことが伝わる」件名だ。

例えば、あなたは紳士用スーツメーカーのスーツ株式会社に勤めているとする。そして、新着のスーツを紹介するために顧客リストに対してメールを送ろうとしているのが、メールの件名を、あまり考えずに、

「スーツ株式会社からのお知らせ」

とした。実際に、このような件名のメールを目にする機会は驚くほど多い!

しかし、これでは、ほとんどメールが読まれないことはお分かりだろう。これを、「役に立つことが伝わる件名」にするにはこうすれば良い。

「涼しく快適な夏用スーツのお知らせ」

いかがだろうか?

例えば、夏の暑さにうんざりしている営業マンが、この件名を見ると、「少しでも暑さを抑えられるかもしれない(=自分にとって役立つ)」と期待を持って開いてくれるだろう。

このように、メールの件名には、必ず「役に立つこと」が伝わる文言を加えよう。


2.Ultra-specific:具体的に伝える

さて、メールの件名に「役立つこと」が伝わる文言を入れたが、まだ何だか足りないような気がする・・・。そんな時は、次のように具体性を加えると件名がグッと引き立つ。

例えば、次のように、

「涼しく快適なイタリア製夏用スーツのお知らせ」

いかがだろうか?先ほどのものよりも、具体的なイメージを持つことができるだろう。このようにメールの件名に具体性を入れるには、以下のような文言を加えると良い。

  • 商品の産地:イタリア製/フランス製/イギリス製  etc…
  • 材料の質:天然の綿100%/サラサラの絹/特別な麻 etc…
  • 作った人やブランド:有名デザイナー監修/アルマーニ etc…
  • 有名人の推薦:ジローラモがお薦め!/女性ウケNo.1! etc…

このように、メールの件名に具体性を追加する方法はいくらでもある。

そして、一つ注意して頂きたいのは、具体性を入れる時は、ターゲット選定を間違えると効果が半減するということだ。例えば、20代前半の見込み客リストにメールを送るとしたら、次の件名の方が、確実に反応が高くなる。

「女子ウケNo1!涼しく快適な夏用スーツのお知らせ」

さて、「役に立つこと」と「具体性」を入れただけで、かなり読まれる件名っぽくなってきただろう。そして、次に伝える緊急性を追加すると、さらに飛躍的に開封率が高まる。

3.Urgent:緊急性を伝える

多くの人は、ちょっと気になる情報があったとしても、「今は忙しいから後で見よう」と考える。そして、その「後で」の時は、二度とやって来ない。

これを防ぐためには、件名で、「今すぐにメールを確認するべき理由」を追加すると良い。そのために必要な要素が緊急性だ。この緊急性を追加すると、メールの開封率は驚くほど上がる。

例えば、次のような文言を入れてみよう。

「10着限定!涼しく快適なイタリア製夏用スーツのお知らせ」

いかがだろうか?

うかうかしていると、10着しかないスーツがなくなってしまうので、このスーツに興味がある人は、今すぐに開封せずにはいられないだろう。このように緊急性を伝えるための方法としては、以下のようなものが効果的だ。

  • 期間を限定する:3日間限定!/本日限り etc…
  • 個数を限定する:先着5名様/毎月50本限り! etc…
  • 価格を限定する:50%OFF!/20000円引き etc…

さて、メールの件名に緊急性を加える際は一つだけ注意点がある。それは、「緊急性」と「役に立つこと」は同時に伝えるということだ。

なぜなら、「役立つこと」を加えることで、行動することのメリットが生まれ、「緊急性」を加えることで、行動しないことのデメリットが生まれるからだ。そして、「役立つこと」と「緊急性」を一緒に伝えることで、メリットとデメリットが同時に伝わり、今すぐに行動せずにはいられなくなるのだ。

例えば、「最高級スーツが3万円引きで手に入る!」という文言を見ると、人は「お得だな」と感じる。その時に、同時に「本日限り!」という文言があると、「今すぐ行かないと3万円損してしまう!」と感じることがお分かり頂けるだろう。

私は、セールのラストの日に、メールの件名に緊急性の文言を入れて見込み顧客に送信しただけで、それまで一日3本程度だった売上が、一気に32本になったという経験をしたことがある。

このように、緊急性には人を行動に駆り立てる大きな力があるのだ。

4.Unique:目立つ

これまでの3つの要素を使って、メールの件名を書くだけで開封率は驚くほど上がる。それができるようになれば、「読まれるメールの件名の完成型」と言ってもよいだろう。

しかし、最後にもう一つだけ重要なテクニックがある。毎日、メールボックスに数多く届くメールの中で、あなたのメールだけを、目立たせるテクニックだ。それが、Unique(件名を装飾して、見た目を目立たせること)だ。

例えば、以下のように装飾を付けると、より目立つことが分かるだろう。

ノーマルの状態

10着限定!涼しく快適なイタリア製夏用スーツ

カギ括弧を使う

『10着限定!』涼しく快適なイタリア製夏用スーツ

星記号を使う

★10着限定!★涼しく快適なイタリア製夏用スーツ

このように、件名に、他の人が使わないような目立つ記号を入れると、メールがズラと並んでいるメールボックスの中で、あなたのメールが、ひときわ目立つようになる。

この一工夫をするだけで、あなたのメールの件名をしっかりと読んでくれる人が増える。そうやって、メールの件名を読んでくれる人が増えると、結果的に開封率が上がる。

「出る杭は打たれる」と言うが、メールの件名に限っては目立てば目立つほど良い。


結論

ここでご紹介した4つは、ダイレクトメールはもちろん、ビジネスメールでも十分に使えるテクニックだ。

これから、あなたがメールを書く時は、

  • Useful:読者に価値(役立つこと)が伝わる
  • Ultra – specific:具体性が伝わる
  • Urgent:緊急性が伝わる
  • Unique:魅力的である(目立つ)

の4つをしっかりと確認してみて欲しい。

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