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    3. SEO内製化したいならチェックすべき判断基準と実際のやり方・注意点
  • 最終更新日 2025.05.05

SEO内製化したいならチェックすべき判断基準と実際のやり方・注意点

SEOの外注コストを削減したいと考えている方は、多いのではないだろうか。

「SEOの内製化ってどうですか?おすすめですか?」
という問いに率直に答えるなら、非常におすすめだ。ただし、理解と覚悟を持って取り組むのなら、という条件付きである。

というのも、多くの企業のSEO内製化は失敗に終わっている。その敗因は根本的な理解不足と覚悟の中途半端さにある。

SEO内製化

本記事では、一時的なコスト削減だけを目的とした安易な内製化で後悔しないために、判断基準から実際のやり方、注意点までを解説する。

この記事を読むと得られる価値

  • SEOの内製化について全体像を把握できる
  • 自社が内製化すべきかどうか、4つの判断軸でチェックできる
  • 内製化する場合、失敗しない実践的アプローチがわかる

長期的なSEO強化と予算配分の観点から、SEO戦略を最適化するための一助として、本記事を活用してほしい。

また、私たちバズ部は12年で400社以上のメディア支援を行い、

  • 立ち上げから10ヶ月で14.6億円の売上を産んだ不動産メディア
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など大きな成果を挙げ続けている。

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目次

  • 1. SEO内製化とは?まず押さえたい基本と全体像
    • 1-1. SEO内製化(インハウスSEO)の定義
    • 1-2. 内製化で担う具体的な領域
    • 1-3. 内製化のメリット・デメリット
  • 2. 【判断基準】SEOを内製化すべき? 向き不向きの確認ポイント
    • 2-1. 判断軸1:コスト削減効果と育成コストの比較
    • 2-2. 判断軸2:ノウハウ蓄積の価値と継続的な学習の覚悟を評価
    • 2-3. 判断軸3:データに基づき改善を続ける組織文化の有無
    • 2-4. 判断軸4:SEOに対する期待値の確認
  • 3. 【SEO内製化のやり方】成功のための実践ロードマップと必須要素
    • 3-1. ステップ1:課題を特定しゴールを具体化する
    • 3-2. ステップ2:チーム編成を行う
    • 3-3. ステップ3:スモールスタートする
    • 3-4. ステップ4:PDCAサイクルを回す
  • 4. 【注意点】陥りやすいリスク回避策
    • 4-1. 人材確保・育成の難しさと属人化リスクに備える
    • 4-2. 最新SEO情報のキャッチアップを怠らない仕組みを作る
    • 4-3. 完全内製化が難しい場合は無理せずハイブリッド型で運用する
  • 5. まとめ

1. SEO内製化とは?まず押さえたい基本と全体像

まずはSEO内製化の基本的な事項から押さえていこう。

  1. SEO内製化(インハウスSEO)の定義
  2. 内製化で担う具体的な領域
  3. 内製化のメリット・デメリット

1-1. SEO内製化(インハウスSEO)の定義

SEO内製化とは、外部業者に委託していたSEO(検索エンジン最適化)業務を、自社のリソースで企画・実行・分析・評価する体制を構築することである。

SEO内製化

言い換えれば、キーワード調査や内部対策、コンテンツ制作といったSEO施策を自社の従業員が行い、外部依存から脱却するアプローチだ。

1-2. 内製化で担う具体的な領域

多くの企業は漠然とした「内製化」のイメージしか持っていないが、明確な業務範囲と責任分担の定義なしに始めると迷走する。

SEOが扱う範囲は非常に広い

SEO内製化とは、以下の具体的な業務領域を自社の管理下に置くことである。

【とくに重要となるSEO内製化の要素】

  • 戦略立案:自社の状況とSEOの専門知識を組み合わせた独自の検索戦略を構築する。競合分析や現状のサイト評価を踏まえて、何から手をつけるかの優先順位付けを行い、中長期的な計画を策定する。
  • コンテンツ制作:ターゲットキーワードに最適化した記事・コンテンツを自社で作成する。製品やサービス、扱うトピックに関して知識を持つ社内スタッフが執筆を担当する。キーワード選定から記事構成、執筆、公開までの一連のプロセスを管理する。
  • 内部対策:自社Webサイト内の構造やHTML要素を最適化する技術的施策を実施する。メタタグの調整やサイト構造の改善、内部リンクの最適化、構造化データの実装など、サイトのテクニカルな側面を担当する。実装や修正のスピードが重要となる領域だ。
  • 効果測定:実施した施策の結果を分析し、次の改善につなげるデータ評価を行う。アクセス解析や検索順位の計測を定期的に実施し、KPIの達成状況を確認する。数値だけでなく要因分析まで踏み込み、PDCAサイクルを自社内で完結させる。

1-3. 内製化のメリット・デメリット

SEO内製化のメリット・デメリットとしては、以下が挙げられる。

◎内製化のメリット

  • スピードと柔軟性:自社内で対応するため意思決定が早く、市場変化やアルゴリズム更新にも迅速に対応できる。外部へ依頼する際の仕様確認や納品待ちといった時間的ロスがなく、緊急性の高い修正も即座に反映できるため、機会損失を最小限に抑えられる。
  • 自社ノウハウの蓄積:SEOの知見が社内に蓄積され、長期的な資産として活用できる。一度習得した知識はほかのWebマーケティング施策にも応用可能。スタッフのスキルアップと組織全体のデジタル成熟度向上につながり、持続的な競争優位性を確立できる。
  • 自社製品への深い理解:ターゲット層に適したコンテンツを作りやすい。自社スタッフは、製品やサービスについて外部業者より詳しいからだ。営業現場の声や顧客フィードバックもリアルタイムで反映でき、細かいニュアンスまで理解した表現が可能。読者の共感を得やすいコンテンツを生み出せる。
  • 部門間連携の容易さ:社内の他部署(営業・開発・カスタマーサポートなど)との連携がスムーズに行える。製品開発者へのインタビューや営業担当者からの市場情報入手など、社内リソースを最大限に活用したSEO施策が展開でき、コンテンツの正確性と説得力を高められる。

△内製化のデメリット

  • 専門知識の習得コスト:SEOの専門知識やスキルを習得するには時間とコストがかかる。検索エンジンのアルゴリズムは複雑で常に変化しており、最新動向を追うだけでも相応の工数が必要だ。とくに内製化初期段階では、成果が出るまでに時間を要する可能性が高い。
  • 客観的視点の欠如:自社サイトを内部の目でしか見られなくなり、改善すべき点を見落とすリスクがある。外部専門家なら気づくような問題点や、業界標準との乖離が死角になりやすい。自社の常識や前例に縛られた判断をしてしまう危険性も否定できない。
  • リソース確保の難しさ:専任担当者を確保し続けるのが難しいケースもあり、人材が定着しないと継続的な施策運用が困難になる。とくに中小企業では人的リソースに限りがあるため、SEO以外の業務との兼任となりやすい。結果的に、施策の質や実行頻度が低下するケースも少なくない。

内製化と外注のどちらが優れているかは一概にいえず、自社の状況や目標によって最適な選択肢は異なる。両方のメリット・デメリットを理解したうえで、自社にとって重要な要素を優先した判断をする必要がある。

具体的な判断基準は、以下で見ていこう。

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2. 【判断基準】SEOを内製化すべき? 向き不向きの確認ポイント

SEO内製化すべきか迷ったら、以下の4つの判断軸で考えてみよう。

  • 判断軸1:コスト削減効果と育成コストの比較
  • 判断軸2:ノウハウ蓄積の価値と継続的な学習の覚悟を評価
  • 判断軸3:データに基づき改善を続ける組織文化の有無
  • 判断軸4:SEOに対する期待値の確認

2-1. 判断軸1:コスト削減効果と育成コストの比較

SEO内製化を判断するうえで、外注コストと内製化に伴う投資を比較することは欠かせない。単純なコスト削減だけでなく、長期的な視点での費用対効果を評価することが重要である。

コスト削減効果と育成コストの比較

【コスト面の比較ポイント】

  • 外注費用の現状:外部委託している現在のSEOコンサル費用を明確に把握し、年間総額を算出する。月額基本料金だけでなく、追加の改修費用やコンテンツ制作費なども含めて考慮し、実質的な総コストを正確に把握しよう。
  • 人材確保・育成コスト:内製化に必要な人件費と教育研修費を試算する。SEOの専門人材を新規採用する場合は市場相場の人件費に加え、採用活動費も考慮する。既存の従業員を育成する場合は、研修費用や学習時間を金銭換算した機会コストも含めて計算すると、より正確な内製化コストが見えてくる。
  • ツール導入コスト:内製化に必要なSEO分析ツールやキーワード調査ツール、アクセス解析ツール、コンテンツ診断ツールなどの費用を計上する。有料ツールの場合、年間ライセンス費用だけでなく、導入時のセットアップ費用や必要になる可能性のあるカスタマイズ費用も考慮し、総合的なツールコストを算出することが重要である。
  • ROI比較の時間軸:短期的なコスト比較だけでなく、3〜5年の中長期スパンでの投資対効果を試算する。内製化は初期費用がかかるものの、ノウハウが蓄積されれば年々効率が向上する。外注と比較して費用対効果が逆転する転換点(ブレイクイーブンポイント)を推計すれば、経営判断の材料となる数字が見えてくる。

補足として、コスト削減を内製化の唯一の目的とするのは危険である。

短期的には外注より高コストになることも想定し、中長期的な投資として捉える視点が不可欠だ。とくに社内知識の蓄積による「見えない資産価値」も含めて総合的に判断することが、正しい意思決定につながる。

2-2. 判断軸2:ノウハウ蓄積の価値と継続的な学習の覚悟を評価

SEO内製化はコスト面だけでなく、その取り組みが自社のビジネスに本質的な価値をもたらすかという観点からも判断する必要がある。単なる実務の移管ではなく、経営判断としての妥当性を見極めるべきだ。

ノウハウ蓄積の価値と継続的な学習の覚悟を評価

【SEO内製化の自社価値を評価する基準】

  • 事業戦略との整合性:SEOが自社の中核事業戦略にどれほど直結しているかを評価する。ほかのマーケティング手法や製品開発に経営資源を集中させるほうが、成長に効果的な場合もある。SEO内製化によって本当に競争優位性が生まれるか、それとも専門家に任せてほかの領域に集中するほうが効率的かを、事業全体の視点から判断することが重要だ。
  • 継続投資の覚悟と体制:検索アルゴリズムの頻繁な変化に対応し続ける覚悟があるかをよく考えておく。SEOは継続的な学習・知識とスキルのアップデートが必要な分野だ。長期にわたる投資を維持する覚悟がなければ内製化の効果は薄れる。

場合によっては、外注との混合モデルや段階的な内製化など、中間的なアプローチが最適解となることも多い。SEOに費やす経営資源がほかの施策に向けられた場合と比較して、真に価値ある投資となるかを見極めるべきである。

2-3. 判断軸3:データに基づき改善を続ける組織文化の有無

SEO内製化が成功するには、データを重視し継続的な改善を行う組織文化が欠かせない。感覚や経験則だけでなく、数字に基づいて判断し、PDCAサイクルを習慣的に回せる環境があるかどうかが重要な判断基準となる。

データに基づき改善を続ける組織文化の有無

【データ重視の組織文化を評価するポイント】

  • 分析習慣の有無:現状のマーケティング活動において、データ分析が日常的に行われているか振り返りをする。データの分析がすでに習慣化されている組織では、SEO内製化に必要なデータドリブンな思考がスムーズに受け入れられるだろう。そうでない場合、SEO内製化前に、基本的なデータ分析の素養を育てる段階から着手する必要がある。
  • 失敗から学ぶ姿勢:失敗を責めるのではなく、そこから学びを得て次に活かす姿勢が組織に根付いているかどうかが、SEO内製化の成否を左右する。過去のプロジェクトで失敗したときの組織の反応や、その後の改善プロセスがどのように機能したかを振り返ることが有効である。

データに基づく改善文化は一朝一夕には作れない。既存の組織風土を変えるところから始めなければならない場合は、SEO内製化と並行して「データ駆動型の意思決定」を促進する取り組みも必要となる。

2-4. 判断軸4:SEOに対する期待値の確認

SEO内製化を判断する最後の軸として、自社がSEOに何を期待しているかを明確にする必要がある。過度な期待や現実とのギャップがあると、内製化後に失望や挫折を招きかねない。

SEOに対する期待値の確認

【SEOへの期待値の評価ポイント】

  • ビジネスにおける位置付け:SEOが自社の売上や集客においてどの程度の重要性を持つかを冷静に評価する。売上の大半がオーガニック検索からもたらされるビジネスなのか、それとも補完的な集客チャネルに過ぎないのかによって内製化の優先度は変わる。社内リソース投入の妥当性も異なってくるため、全社的な集客戦略におけるSEOの位置付けを客観的に見極めることが重要である。
  • 成果までの時間軸:SEO施策が効果を発揮するまでの時間的猶予があるかどうかを確認する。SEOの効果が現れるまでには半年から1年以上かかることも珍しくなく、スピードを求める状況では内製化のハードルが高まる。
  • リスク許容度:SEO施策が失敗したり、アルゴリズム変更で順位が下がったりした場合のビジネスインパクトをどの程度許容できるかを確認する。SEO流入がビジネスの生命線である場合、内製化初期の試行錯誤による順位変動は大きなリスクとなる。リスクを分散させるアプローチを検討しなければならない。

SEOへの期待値設定は、内製化の意思決定において最も重視すべき要素のひとつである。過大な期待は失望を生み、過小評価は投資不足につながる。

現実的な期待値を設定し、経営層から現場まで認識を合わせたうえで内製化を進めることが、持続可能な取り組みへの第一歩となる。


3. 【SEO内製化のやり方】成功のための実践ロードマップと必須要素

ここまでの話を踏まえ、「SEOの内製化を進めたい」という場合、計画的なアプローチが不可欠だ。ここでは成功するための実践を4つのステップに分けて解説する。

  • ステップ1:課題を特定しゴールを具体化する
  • ステップ2:チーム編成を行う
  • ステップ3:スモールスタートする
  • ステップ4:PDCAサイクルを回す

3-1. ステップ1:課題を特定しゴールを具体化する

SEO内製化の第一歩は、現状を客観的に分析し、明確な目標を設定することだ。何を達成したいのかがはっきりしなければ、その後の施策も方向性を失ってしまう。

自社サイトの現状をSEO視点で徹底的に分析し、競合との差異を把握することが重要だ。達成度を測定可能な具体的なKPIを設定しよう。

【現状分析と目標設定のポイント】

  • サイト分析の実施:自社サイトの現状をSEO視点で徹底的に分析し、改善点を洗い出す。現在のオーガニック流入量や主要キーワードの順位、ユーザー行動データなどを把握し、何が強みで何が弱みなのかを明確にすると、優先的に取り組むべき課題が見えてくる。
  • 競合サイト調査:同業他社や類似サービスのサイトを分析し、自社との差異を把握する。競合がどのようなキーワードで上位表示されているか、どのようなコンテンツ戦略を取っているか、サイト構造や被リンク状況はどうなっているかなどを調査する。効果的な戦略立案の土台となる知見を得よう。
  • 具体的なKPI設定:「アクセスを増やす」といった漠然とした目標ではなく、数値化された指標を設定する。たとえば「問い合わせ数を半年で30件増やす」「オーガニック流入数を1年で50%増やす」など、達成度を測定可能な目標を設定する。これなら取り組みの方向性が明確になり、進捗管理もしやすい。

現状分析と目標設定は、SEO内製化の基盤となる最重要ステップだが、そもそもここでつまずいてしまうケースも多い。

分析に使うツールの扱い方がわからない場合は、以下の記事を参考にしながら、ひとつずつ取り組んでみよう。

  • 読めばSEO分析ができる!初心者にもわかりやすく解説【2025年版】

ここでの精度が後の施策成功に直結するため、十分な時間と労力をかけて取り組んでほしい。

3-2. ステップ2:チーム編成を行う

現状分析と前後して、実行体制の構築と役割分担の明確化も進めていく。どれだけ優れた戦略も、それを実行するチームと責任体制がなければ、絵に描いた餅に終わってしまう。

【効果的なチーム編成のポイント】

  • リーダーの選定:SEO内製化プロジェクト全体を統括するリーダーを決める。マーケティング部門の中堅以上で、社内調整能力と基本的なSEO知識を持つ人材が望ましい。プロジェクトの推進力となるため、単なる名目上の責任者ではなく、実務にも関わりながら全体を指揮できる人材を配置する。
  • 役割分担の明確化:チーム内の各メンバーの役割を明確に定義し、責任範囲を設定する。戦略立案・キーワード調査・コンテンツ制作・技術対応・効果分析などの役割を誰が担うかをはっきりさせる。小規模チームでも「今誰がどの責任を担っているか」を意識しながら業務遂行すると、効率的な運用が可能になる。責任の所在が曖昧なチームは確実に失敗する。

体制構築と役割分担は、SEO内製化の実行力を決定づける重要なステップである。

初期段階では「誰が何をするか」が曖昧になりがちだ。これを明確にしていれば、スムーズなスタートが切れる。

適切なコミュニケーション体制も不可欠で、情報共有とフィードバックの仕組みが整っていることが、継続的な改善活動を支える土台となる。

3-3. ステップ3:スモールスタートする

SEO内製化の成功には、一気にすべてを変えるのではなく、小さな成功体験を積み重ねるスモールスタートの発想を持とう。現実的に実現可能な範囲で着手し、段階的に拡大していくアプローチが長期的に持続する内製化につながる。

【スモールスタートの実践ポイント】

  • 優先順位の明確化:最も効果が見込める、または比較的取り組みやすい施策から着手する。たとえば「タイトルタグの最適化」「内部リンク構造の改善」「既存コンテンツの修正」など、成果が測定しやすく範囲を限定した施策から内製化をスタートしよう。
  • 段階的な難易度設定:簡単な施策から始め、徐々に高度な対応へと移行する。チームのスキル向上に合わせて、構造化データの実装やコンテンツ戦略の高度化など、より専門的な施策へとステップアップしていくとよいだろう。
  • 早期の成功体験:短期間で成果が出やすい施策を優先し「勝ち」の体験を作る。たとえば検索ボリュームは小さくても競合が少ないキーワードを狙うなど、小さくても確実に成果が出る取り組みを選ぶ。チームのモチベーション向上と社内の評価獲得につながり、次のステップへの推進力となる。

スモールスタートは、リスクを最小化しながら学習と成果を最大化するアプローチである。

SEO内製化の初期段階では、試行錯誤と学びのプロセスに時間をかけることが重要で、過度な期待や無理な計画は挫折の原因となる。

小さな成功を積み重ね、チームの自信とスキルを育てながら、徐々に取り組み範囲を拡大していこう。

3-4. ステップ4:PDCAサイクルを回す

SEO内製化を成功に導くには、PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)を確実に回す習慣を定着させることが不可欠だ。とくにCheck(評価)とAct(改善)のプロセスがおろそかにならないよう、意識的に取り組む必要がある。

【PDCAサイクル実践のポイント】

  • 定期的な効果測定:設定したKPIに基づいて、定期的かつ一貫した方法で効果を測定する。検索順位・アクセス数・コンバージョン数などの指標を週次・月次で計測し、変化を可視化すると、施策の有効性を客観的に判断できる。
  • データ分析と要因特定:単に数値を追うだけでなく、変化の要因を多角的に分析する。たとえばアクセス数が増えた場合、「どのキーワードからの流入が伸びたのか」「どのページのパフォーマンスが向上したのか」など詳細に掘り下げると、成功要因が明確になり、その知見をほかの施策にも応用できる。
  • 改善仮説の立案と検証:分析結果をもとに具体的な改善仮説を立て、実行して効果を検証する。「このタイトルタグを変更すれば検索順位が上がるはずだ」「内部リンクの構造を見直せばページ間の回遊性が高まるだろう」といった仮説を立て、実証的にアプローチを繰り返すうちに、SEOの知見と効果が積み上がっていく。

PDCAサイクルの実践は、一時的なものではなく組織文化として定着させることが重要である。「計画して実行したら終わり」ではなく、「計測・分析・改善」のプロセスこそがSEOの本質だ。

以上、ここでは内製化の枠組みについて解説した。その中身(具体的に何をやるのか)についての情報は、「SEO初心者向けマニュアル」にてじっくり学んでほしい。

SEO初心者向けマニュアル


4. 【注意点】陥りやすいリスク回避策

SEO内製化には多くのメリットがある一方で、さまざまな落とし穴も存在する。これらのリスクを事前に認識し、適切な対策を講じよう。

  1. 人材確保・育成の難しさと属人化リスクに備える
  2. 最新SEO情報のキャッチアップを怠らない仕組みを作る
  3. 完全内製化が難しい場合は無理せずハイブリッド型で運用する

4-1. 人材確保・育成の難しさと属人化リスクに備える

SEO内製化の最大の課題のひとつが、適切な人材の確保と育成、そして知識・ノウハウの属人化防止である。これらの課題に対する対策を講じなければ、内製化の持続可能性が脅かされる。

SEO専門人材を採用するのは容易ではない。しかし、計画的なアプローチと柔軟な思考で乗り越えられる障壁である。

【人材リスクへの対応策】

  • 採用視野の拡大:SEO専門人材の採用競争は激しいため、視野を広げて考える。即戦力となるSEO経験者だけでなく、Webライター・Webディレクター・データアナリストなど関連職種経験者も候補に入れ、入社後の育成を前提とした採用戦略を立てると、人材確保の可能性が広がる。
  • 柔軟な雇用形態の検討:フルタイム採用にこだわらず、多様な働き方を受け入れる。フリーランスとの業務委託契約や時短勤務の導入、リモートワークの許容など、柔軟な雇用形態の提示によって、優秀なSEO人材の獲得確率を高められる。
  • 知識共有の仕組み構築:特定の個人に依存しない体制を作る。定期的な社内勉強会の開催、ナレッジベースの構築、マニュアル化の推進など、個人の暗黙知を組織の形式知に変換する仕組みを整え、属人化リスクを低減しよう。

短期的には即戦力の確保が重要だが、長期的には社内での育成システムと知識共有の文化を根付かせることが鍵となる。

社内でキャリアパスを明確にし、SEO担当者が成長と評価を実感できる環境を整えることも、優秀な人材の定着に寄与する重要な要素である。

4-2. 最新SEO情報のキャッチアップを怠らない仕組みを作る

SEOは、常に進化し続ける分野である。検索エンジンのアルゴリズムや、それに伴う業界のベストプラクティスは、頻繁に更新される。

最新情報へのアンテナを張り続ける仕組みがなければ、時代遅れの施策を続ける危険性がある。情報をキャッチし、実践に活かす体制づくりが欠かせない。

【情報アップデート体制の構築】

  • 情報源の多角化:複数の信頼できる情報源から定期的に最新動向をキャッチアップする。Googleの検索セントラル、国内外のSEO専門家のSNSや著名サイトなど、多様な情報源をモニタリングすると、アルゴリズム更新や新しいSEOテクニックに関する情報を広く収集できる。
  • 英語圏の情報収集:英語圏(米国)の情報も積極的に取り入れよう(例:Search Engine Land、Search Engine Journal)。日本に先行する海外のトレンドを早期に察知すれば、競合に差をつけやすい。ブラウザの翻訳機能を使えば、英語が苦手でも問題ない。
  • 情報の自動収集:ニュースレターの登録やXのリスト機能、RSSリーダーの活用など、情報が自動的に集まる仕組みを構築する。毎回能動的に情報を探しに行くのではなく、重要情報が自動的に集まる環境を整えて効率的に情報収集しよう。

加えて、SEO情報のキャッチアップは、単なる知識収集に留まらず、実践へ応用することが重要である。

新しい情報を得たら、それが自社のSEO戦略にどう影響するかを考え、必要に応じて施策の調整や新たな取り組みの検討を行う。このサイクルを確立することが、真の意味での「情報武装」につながる。

4-3. 完全内製化が難しい場合は無理せずハイブリッド型で運用する

SEO内製化を進める過程で、リソースや専門性の面から完全な内製化が難しいケースも少なくない。そのような場合は、内製と外部支援を組み合わせたハイブリッド型のアプローチが有効である。

SEO内製化は「オール・オア・ナッシング」ではない。無理な完全内製化より、強みを活かしたハイブリッド運用のほうが高い成果につながることも多い。

SEO内製化はハイブリッドも選択肢

【ハイブリッド型運用のポイント】

  • 得意・不得意の見極め:自社で対応可能な領域と外部に依頼すべき領域を明確に区分する。たとえば、コンテンツ制作や基本的な内部施策は内製化し、テクニカルSEOの高度な部分や競合分析などの専門性の高い領域は外部パートナーに任せるといった役割分担を行う。双方の強みを活かした効率的な運用が可能になるだろう。
  • 段階的移行プランの策定:最終的な内製化を目指しつつも、段階的に移行するロードマップを描く。「戦略立案は外部支援、実行は内製」から始め、徐々に戦略面も内製化していくなど、計画的かつ現実的なステップを設定する。急激な変化によるリスクを抑えながら、確実に内製化のレベルを高められる。各段階での目標と達成基準を明確にし、進捗に応じて計画を柔軟に調整する姿勢も大切である。
  • 外部パートナーとの健全な関係構築:外部に依頼する部分でも、丸投げではなく協働関係を築く。定期的なミーティングでの情報共有、施策の共同検討、成果の振り返りなど、コミュニケーションを密にし、互いの強みを活かしあう関係性を構築する。外部パートナーのノウハウが社内に蓄積され、将来的な内製化への基盤となる。

ハイブリッド型運用は、「内製化の失敗」ではなく「現実に即した賢明な選択」と捉えるべきである。

リソースの制約があるなかで最大限の成果を上げるためには、理想論にこだわるよりも実現可能な最適解を模索することも重要だ。

私たちバズ部では、良質なコンテンツを主軸に据えたSEO内製化のサポートを行っている。バズ部との協働にご興味をお持ちの方は、お気軽に以下のリンクよりご連絡いただければ幸いだ。

バズ部に相談してみる


5. まとめ

本記事では「SEOの内製化」をテーマに解説した。要点をまとめておこう。

SEOを内製化すべきか、向き不向きの確認ポイントとして以下を解説した。

  • 判断軸1:コスト削減効果と育成コストの比較
  • 判断軸2:ノウハウ蓄積の価値と継続的な学習の覚悟を評価
  • 判断軸3:データに基づき改善を続ける組織文化の有無
  • 判断軸4:SEOに対する期待値の確認

成功のための実践ロードマップとして、以下を解説した。

  1. 課題を特定しゴールを具体化する
  2. チーム編成を行う
  3. スモールスタートする
  4. PDCAサイクルを回す

陥りやすいリスク回避策として、以下を解説した。

  1. 人材確保・育成の難しさと属人化リスクに備える
  2. 最新SEO情報のキャッチアップを怠らない仕組みを作る
  3. 完全内製化が難しい場合は無理せずハイブリッド型で運用する

SEO内製化は単なる業務形態の変更ではなく、自社のWebマーケティング力を根本から強化する戦略的取り組みである。デジタル時代の重要スキルとして、覚悟を持ってSEO内製化に取り組むのなら、企業成長の重要な一歩となるだろう。

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