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10/23水12:00〜13:00
多くのユーザーから支持され、SEOでも大きな成果が得られるブログを作るには、”コンテンツプランニング”が欠かせない。
コンテンツプランニングとは、ユーザーにとって価値あるサイトを生み出すための設計図のようなものだ。
事前にコンテンツプランニングをしっかりと行うことで、あなたがこれから中長期的に目指すべき将来像が明確になる。結果、あなたはコンテンツ作りに目一杯集中することができ、最短で大きな成果を生み出すことができるようになる。
弊社では、これまで200サイト以上のコンテンツマーケティングをサポートし、100万PVを超えるサイトをいくつも生み出してきた。これらの経験で得た知見を包み隠さず、凝縮して説明していく。
ステップ通りに実践することで、今日からあなたが取るべきアクションが明確になるはずだ。これからサイトを作ろうとしているあなたは、ぜひ参考にしてみてほしい。
目次
ブログの集客を成功させるために最も重要なことは、SEOの情報を集め知識を付けることでも、ライティングのテクニックを磨くことでもない。あなたがユーザーに届けるコンテンツの内容そのものを磨き続けることだ。
しかし、いざ強い想いを持って記事を書こうとしても、最初のうちは壁にぶつかることも多いだろう。
中には挫折寸前、という方もいるかもしれない。
今回ご紹介するコンテンツプランニングを行うことで、ユーザーにとって最も価値あるブログメディアを作り上げるための、理想的なサイト設計図が完成する。
そして、あなたがこれから中長期的に目指すべき将来像と、最初に攻略すべきキーワードが明確になる。
コンテンツプランニングは、次の3つのステップで実施する。
コンテンツプランニングは、メディアのミッションを決定するところから始める。運営するサイトが、これから何を成し遂げていくかを明確にする作業だ。
次に、サイト全体として、どのようなキーワードで上位表示を目指していくかを決めるため、検索キーワードを調査する。
そして、最後に抽出したキーワードを元にコンテンツ構造を決定していく。
弊社では、1キーワードにつき1コンテンツずつ作ることを推奨している。そのため、コンテンツ構造の決定は、抽出したキーワード数分のページを、どのような構造で作り上げていくかを明確にしていく作業になる。
それでは、順に説明していこう。
最初のステップはメディアのミッションを決定することだ。
メディアミッションの決定は、コンテンツプランニングの3ステップの中で最も重要なステップだ。ミッションの重要性を強く理解していただくために、メディアミッションを持つべき理由から説明する。
メディアミッションを持つべき理由は次の2つだ。
これから、サイトを運営される方に「このサイトはなんのために運営するのですか?」と聞くと、「会社の売上を上げるため」「集客を最大化するため」と答える方がいる。
もちろん、この回答も間違いではない。その通りだ。
しかし、この想いだけでサイトを運営しても成功はない。サイトの運営は継続することが重要だが、成果が上がるまでに一定の時間を要するため、数字だけを追いかけていてもモチベーションを維持することが難しい。
もし、あなたが「集客のため」だけにコンテンツを作ってしまうと、その姿勢は必ずユーザーに伝わる。集客だけを目的にすると、ユーザーニーズの追求、コンテンツの内容の調査ともに雑になってしまい、至るところで不親切な内容となってしまうからだ。
集客を目的としたコンテンツだと感じられるコンテンツに、ユーザー満足は決して期待できない。
ミッションは、掲げただけでは不十分だ。強い想いを明確にし、「メディアのミッション=私のミッション」として運用して欲しい。その想いは、必ずユーザーに届く。
メディアミッションを決定することの重要性を理解いただけただろう。それでは、実際にメディアミッションを検討していこう。
メディアのミッションを検討するために、まずは以下3つの質問に回答しよう。
最初の質問は「ユーザーの視点」だ。
あなたのビジネスに関連する方たちは、どのような悩みを持っているか方たちかシンプルに考えてみよう。
2つ目の質問は「競合の視点」だ。
最初の質問で挙げた方が検索するであろうキーワードを検討し、現状の検索結果を見て、どのような情報が不足しているかを考えてみよう。
最後の質問は「自社の視点」だ。
このような状況の中、あなたは、どのような価値を届けることができるだろうか?あなたが持っている情報、人的リソースの状況を加味し、できることを書き出してみよう。
以下は、健康器具を扱う会社の例だ。この例を参考に実際に手を動かしながら検討して欲しい。
3つの質問に答えると、自社のサイトがどんな役割を果たしていくべきか、少しずつ見えてくるだろう。
果たすべき役割が見えてきたら、「誰のどんな悩みを解消するメディアにするか」を明確にし、一文で表現しよう。
メディアのミッションが決まったら、次にキーワードの調査を行う。
キーワードリサーチをすることで、個々の情報に対する”ニーズの強さ”が客観的な数字でわかる。つまり、そのキーワードをGoogleで打ち込み情報を探している人が、どのくらいいるのかがわかるのだ。
需要のあるキーワードを見極め抽出し、集客力のある記事を作っていくのがこのステップの目的だ。
それでは、ここからキーワードリサーチの方法を具体的に紹介する。手間はかかるが、作業自体は非常にシンプルで簡単なので、粘り強く作業していこう。
まずは、メディアのミッションを元に、連想できるキーワードをどんどん抽出する。
競合と考えられるウェブサイトの情報や、その分野の専門書等からも抽出するようにしよう。睡眠の分野を例にすると「睡眠」「まくら」「ベッド」「レム睡眠」等、考えられるキーワードすべてだ。
この段階では、あまり深く考えずに、見つけたキーワードをすべてリストアップするようにして欲しい。
「このキーワードで集客してもコンバージョンにつながらないだろう」「こんなキーワードはお客様向けではなく業者向けのキーワードだろう」「このキーワードは誰も求めていないだろう」等の思考は、すべて排除しよう。
調べてみると、意外な結果が出ることが往々にしてある。勝手な思い込みで、大きな機会損失を生むこともあるので気をつけよう。
キーワードを抽出したら、それぞれのキーワードの複合キーワードを抽出する。複合キーワードとは「ワックス つけ方」のようなスペースで区切られた2語以上のキーワードのことだ。
抽出方法は非常に簡単だ。以下にgood keyword( https://goodkeyword.net/ )を利用した複合キーワードの抽出手順を紹介する。
【注】サジェストツールは、この他にも、グーグルサジェストキーワード一括ダウンロードツール( http://gskw.net/ )もある。こちらの方がより多くの複合キーワードが抽出可能だ。対象とする検索市場が大きい場合など、より細かい複合キーワードを抽出する必要がある場合は、グーグルサジェストキーワード一括ダウンロードツールを使おう。
トップページに検索ボックスが出てくる。検索ボックスにキーワードを入れて検索ボタンを押す。
すると、以下のような検索結果が一覧表示される。赤枠で囲んだ部分をクリックすると、検索結果のすべてが選択されるので、この部分をコピーし、エクセル等に保存しよう。
この作業を抽出したすべてのキーワードで行う。
すべての複合キーワードを抽出したら、次に抽出した複合キーワードすべての検索ボリュームを抽出する。抽出するにはGoogleキーワードプランナーを使う。
【注】Googleキーワードプランナーは、リスティングなどの広告出稿をしていない場合、詳細なボリューム数が検索されず、桁数のみの結果となる。
広告出稿することで、詳細まで確認できるようになる。できれば細かい数値まで見ながら進めたいため、少額でも良いので、広告出稿することをおすすめする。
※1つのキーワードごとにしか確認できないが、無料で詳細ボリュームまで確認したい場合は、aramakijake.jp( http://aramakijake.jp/ )というツールもある。
キーワードプランナーの赤枠部分に複合キーワードを貼り付け、ページ下部の「候補を取得」というボタンを押す。
以下が抽出結果だ。赤枠の「ダウンロード」を押すとcsvファイルですべてのキーワードが保存できる。
この作業をすべての複合キーワードで行おう。
STEP2の”キーワードリサーチ”によって、手元には膨大な数のキーワードがあるはずだ。STEP3では、このキーワードを取捨選択しサイト構造を決める作業を行う。
1キーワード1コンテンツになるよう、記事として書くべきキーワードも選択する。
最初に、抽出したキーワードを4つに分類しよう。
キーワードの分類は以下の図の通りだ。キーワードが持つ性格を捉えることによって、サイトコンテンツの構造設計に役立つ。
この分類作業は、あまりこだわって時間をかけて行う必要はない。
コンテンツの作成において中心となるのは、「おなやみキーワード」と「まだまだキーワード」に該当するキーワードだ。そのため、手元にあるキーワードの多くが「おなやみキーワード」と「まだまだキーワード」に該当するかどうかをチェックしよう。
もし、抽出されたキーワードのほとんどが「いますぐキーワード」や「そのうちキーワード」に該当する場合は、もう一度、単一キーワードの抽出から見直すようにしよう。
次にキーワードの絞り込みを行っていく。最終的には手元に残るキーワード数が100から200程度になるまで絞り込んでいく。
絞り込みは必ず以下のステップで実施して欲しい。なぜなら、順番を誤ると、重要なキーワードを除外してしまう可能性があるからだ。
検索ボリュームを抽出すると、検索数が「0」のものが多数存在しているはずだ。
検索数が0というのは検索されていないキーワードか、されていてもごく少ないキーワードということだ。検索されていないキーワードは、そもそもユーザーに求められていない情報ということだ。すべて除外しよう。
見るべき視点は、検索ボリュームだけではない。メディアのミッションを頭に置いて、ミッションのために絶対に必要と思われるキーワードをピックアップしよう。
この作業は、検索ボリュームが少ないものであってもしっかり確認して欲しい。
検索ボリュームが少ないということは需要が少ないと言えるが、メディアのミッションは、サイト全体で成し遂げていくものだ。必要なものは、書くべきキーワードとして選択しよう。
キーワードの中には、他のキーワードと比較して、明らかに異なる特徴のあるキーワードがあるだろう。
このようなキーワードは、コンテンツの多様性を考えると、重要キーワードである可能性がある。除外しないように選択しておこう。
ここまでの作業が完了したら、最後に、残ったキーワードの中から検索ボリュームが少ないものから除外していけば良い。検索ボリュームを見ながら、100から200まで絞り込んでいこう。
【注】抽出したキーワードは、すべて財産だ。キーワードの見直し時に使うこともある。削ったキーワードも完全に消去するのではなく、データとしては保持しておこう。
キーワードの絞り込みが終わったら、キーワードをもとにブログメディアのコンテンツ構造を決定する。
繰り返すが、弊社では、1キーワードにつき1コンテンツずつ制作することを勧めている。そのため、最後の作業は、残った100から200のキーワードを、100から200ページのサイト構造に落とし込む作業だ。
それでは、最も基本的な構造と、それぞれのページで対策するべきキーワードの検討方法を説明する。
ブログメディアのサイト構造は、大きく、トップページ、カテゴリーページ、各コンテンツページ、ランディングページに分類される。それぞれに設定すべきキーワードを見ていこう。
トップページは、検索数が多いもののうち、最も重要なキーワードを設定する。アパレルECサイトであれば「ファッション」等を設定しよう。
カテゴリーページには、トップページで設定したキーワードの次に重要なキーワードを設定していく。各コンテンツページを性格分けし、最適なキーワードを設定しよう。
ゴルフに関するサイトであれば「ゴルフ 練習法」「ゴルフ ルール」等のキーワードが考えられるだろう。
各コンテンツページは、主に「まだまだキーワード」を設定し、一つ一つコンテンツを制作していく。ここのコンテンツの質によって、多くの集客を得られるかどうかが決まる。
ランディングページには、「いますぐキーワード」を設定する。保険会社であれば「保険 資料請求」等を設定することになるだろう。
説明してきたコンテンツプランニングは、ユーザーに支持されるコンテンツを生み出すための最初の一歩であり、ブログメディアの成否を左右する重要な作業だ。そのため、どれだけ時間をかけてもかけ過ぎるということはない。
大変な作業だが、可能な限り時間をかけて実施して欲しい。
また、コンテンツプランニングは一度完成させて終わりというものではない。運用を進めていく過程でプランニング時に見えていなかった新たな発見は必ず出てくる。
経過を観察しながら、3ヶ月程度のスパンで必ず見直しを行うようにしよう。
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