- オンライン
11/27水19:00〜20:00
こんにちはバズ部のギンドゥスです。
私はこれまで記事制作代行サービスの責任者として多くの企業を支援してきました。
記事だけで5,000本以上、その他CV周りのコンテンツ制作代行もしています。
今回は、そんな私がSEOで特に顕著な成果を上げた44社の弊社事例から、成果を上げている企業の共通項を5つ紹介します。これらのポイントを押さえることで、あなたのメディアもSEOでの成果を飛躍的に向上させることができます。
※以下は私たちが公開できる数値データの一部です。
私たちが関わった44社の平均値を出すと、1位の獲得率が53.7%、1位〜10位までのランクイン率は90.2%にも上ります。これほどの結果は他ではなかなか見られないと自負しています。
具体的な成功事例として、記事投稿からわずか7ヶ月で22万PVを達成し、中長期的なブランド強化につながる基盤を形成した企業が挙げられます。
また、アプリのダウンロードを促進する目的で立ち上げたオウンドメディアは、開設から8ヶ月で月間140万のアクセスを集め、膨大な数のCVを生み出すことに成功しました。
このCVは、単に数が多いだけでなく、質の高いユーザーを効果的に引き寄せることにも成功しています。オウンドメディア経由でアプリをダウンロードしたユーザーは、他の経路よりも約25%高い課金率を示しており、質の高いユーザーの獲得に貢献しました。
これから紹介する成果を出す企業の共通項は、実際に私たちがサポートした企業で得られたデータに基づいており、すぐに実践できる具体的なアドバイスばかりです。もし、現在の成果に満足していないのであれば、ぜひ最後までお読みいただき、自社メディアでの成功につなげてください。
きっと、弊社事例と同様に大きな成果を生むことができるでしょう。
目次
オウンドメディア運用の初期において一番重要になるのが、書くべきKWの選定と質の高い記事コンテンツの執筆です。
この「KW設計+良質なコンテンツ」という基本を徹底できていない企業が非常に多いです。
この2つを守ることでオウンドメディアの成功の8割は決まるといっても過言ではありません。
CV獲得につながるKWを漏れなく抽出し、上位表示を結果として実現する良質なコンテンツを制作しない限り、成果を長期的にあげ続けることはできないでしょう。
KWの選定を誤れば、どれだけ良質なコンテンツを作り込み、どれだけCV対策を強化しても、肝心のターゲットに届かず、成果は期待できません。
例えば、CVにつながるターゲットユーザーが検索するKWを選定していなければ、いくら上位表示しても売上にはつながらないです。また、選定したKWが検索ボリュームや競合サイトを加味して執筆するか否かを検討できていなければ、全然アクセスにつながらないという事態にもなります。
KW設計は、以下にあるように、まずはCVにつながるKWを分類することから始まります。
その上で、数万〜数十万単位の関連KWを全て洗い出し、優先順位をつけて100〜500程に絞り込む作業へと進みます。
バズ部では、この作業に1ヶ月もの時間をかけ、徹底的にKWを抽出していきます。
非常に根気が必要な面がありますが、成果を上げるためには必須の作業です。
具体的には、以下のような手順で行います。
【Step-1】必要なツールを準備する
【Step-2】候補キーワードのリストを作る
【Step-3】キーワードを絞って優先度を決める
この手順を踏み、一つひとつ着実にキーワードリストを完成させていきます。
▼ キーワードリストの例:
詳しくは以下の記事を見てください。KW設計が少なくともこのレベル感でできていなければ、オウンドメディアの成功において、多くのロスを抱えたまま進めている状態です。これは大きな機会損失と言わざるをえません。
【図解】キーワード選定の正しいやり方─SEOの最初に読むべき記事
KW設計があって、その上で、「良質なコンテンツ」を公開できているかが大事です。
良質なコンテンツが重要だということは、わざわざ解説する必要はないと思います。
一例を出せば、良質なコンテンツと低品質なコンテンツでは、SEOでの集客効率が全く違います。下に大まかな違いをまとめました。
良質なコンテンツ | 低品質コンテンツ | |
検索順位 | 5位 | 圏外 |
検索の訪問数 | 7432 | 92 |
被リンク数 | 10283 | 170 |
いいね!数 | 827 | 73 |
ツイート数 | 629 | 53 |
はてぶ数 | 2180 | 15 |
※被リンク数はGoogleのウェブマスターツールで計測
良質なコンテンツが大事だと分かっていても、明確に定義をもって、愚直にコンテンツ制作できているメディアは非常に少ないのが現状です。
バズ部では以下の3つの条件を満たすものを、良質なコンテンツと定義しています。
もう少し簡単にまとめるなら、ユーザーが知りたい情報を徹底的に伝え、かつ、そのコンテンツを見るだけで、潜在的な願望や悩みが解決するぐらい実用的なページのことを指します。
この時に重要になるのは、以下に2点です。
私たちは、本当に価値あるコンテンツなのか判断する基準を多数もっていますが、その一つをご紹介します。
本当にいい記事なのか悪い記事なのかを判断する基準
読んで終わり0点
読んでユーザーの行動が変化した5点
読んでユーザーの行動が変化し、ある程度良好な結果が出た7点
読んでユーザーの行動が変化し、大きな結果が出た8点
さらに、ユーザーが数年後に振り返ってもあの記事は良かったと言ってくれる10点
詳しくは以下の記事を見ていただければ、SEOコンテンツの正しい作り方がわかるはずです。
SEOコンテンツの作り方
公開後2年経っても反応があるのが良質なコンテンツである
このように、「KW設計+良質なコンテンツ」の基本施策を徹底しているかで成果は大きく変わります。
成果を出している44社のどの企業も、この基本施策を疎かにしている企業はないです。
まずは、この基本は絶対に徹底するという気概を持ってオウンドメディア運用を進めてください。
SEOにおいてメディアで何を主張をするかをよくよく考えずに運用を進める企業が非常に多いです。
そもそも何のためにメディア運用をしているのかを考えれば、多くの場合は「売上を上げる」ため、もしくは「ブランドを強化する」ためというケースがほとんどだと思います。
そのどちらであったとしても大事になるのは、コンテンツを通じてどんな認識形成を作り、どんな行動を起させるかということではないでしょうか。なんの認識変化も起きず行動も変わらないのでは、何も結果を生むことはありません。
そんな認識形成や行動を生むためには、メディア全体で一貫した主張の展開が重要になります。
それは企業もしくはメディアごとに伝えたいメッセージやスタンスによって変わってきます。そして、どんなCVを獲得したいかでも変わってくるはずです。
主張があるからこそユーザーに行動が生まれます。
ユーザーはただ記事コンテンツを読みません。
ユーザーは常に優れた解決策を求めてコンテンツにたどり着きます。
健康サプリを販売する会社のメディアでは、「お客様の悩みを解決する」ための独自の主張を記事で一貫して伝えることで以下のような結果を出すことに成功しています。
また、記事でしっかり認識形成ができたことで1回限りの購入ではなく、その後も何度も購入してくれるお客様の比率が高まりました。LTVが向上したのも購入段階でどういったサプリを取るべきなのかの強い認識形成ができたことが大きな要因です。
一貫した主張を生み出すためには、まず以下のようにメディアのミッション・コンセプトを決めることが必要になります。
<例>
ユーザー主義を貫きながら、なおかつ数字にこだわり結果を出してきた手法や ノウハウを惜しみなく提供するWebマーケティングサイト
※コンセプトがない場合:月間30万PVを獲得するためのWebマーケティングサイト
このミッション・コンセプトに沿うことでメディアの主張に芯が生まれ、一貫性を担保することにつながります。
この上で、自社が持ち合わせている情報をメッセージ化してコンテンツに反映させることであなたの会社が持つ独自の主張をユーザーに合わせて伝えていくことができます。
そうすることで独自性の高いコンテンツになり、ユーザーにあなたがもってもらいたい認識を強く形成することができます。
ただ集客するだけなら主張にそこまで目を向けなくてもよいかもしれないですが、売上を上げたいやブランドを強化したいと考えるならメディア全体でCV獲得のことまで踏まえて最初に一貫した主張を決める必要があり、それを徹底的に伝えていくことが大事になることをくれぐれも忘れないようにしてください。
バズ部への記事制作の依頼でも多いのが、単一KWや誰しもが取りたい競合性の強いKWから執筆して欲しいという依頼です。気持ちはわかりますが、こういった企業はほとんどのケースで失敗します。
もちろん、メディアが育ちきっていて、成果もでており、ドメインも強く、周辺KWの執筆も終えているのであれば話は別です。しかし、特にこの記事を読んでいるみなさんのメディアは、まだその状況でないのではないでしょうか。
メディアを成功させていくためには、まず勝てる領域・KWから1KWずつ上位表示を実現して、メディアの力をつけていかないといけません。Googleで上位表示を目指す場合、誰もが欲しいKWで即座に上位表示を狙うだけでは、上位に表示されることはほとんどありません。そのKWで評価されるメディアでないと、難しいのが現実です。
そのため、まずは勝てるところから良質なコンテンツを積み上げていき、以下に注意して1KWずつ上位表示をとりながら競合性の強いKWを攻略していくのがセオリーになります。
私が担当した不動産売却のメディアは、非常に競合が強く、後発で一地域の不動産会社かつドメインがそこまで強くない状況でしたが、上記を留意しつつ良質なコンテンツ積み上げることで、最終的に月間50万PVまで成長させることに成功しました。
成功させるために特に注力したのが、同じドメインランクの他社メディアにおいて選定したKWで、1位〜3位と上位表示を実現しているKWから執筆することです。
例えば、メディアとしての評価を大きく受けていない状況で、「不動産売却」や「不動産売却 流れ」といった競合性が強いKWから攻めてもなかなか勝つことは難しいです。
そこで、書くべきKWの中において、同じぐらいのドメイン評価を得ている企業や低いドメイン評価の企業が上位をとれているKWから書いていき、成果を積み上げていきました。
他社よりも良質なコンテンツを制作できる絶対の自信があったため、「Googleに同水準以下の評価を受けている企業メディアがとれているKWなら勝てる」という仮説から行った施策ですが、非常に大きな結果を生みました。
1KWずつ1位を積み上げていくことで、Googleからの評価も上がっていき、Googleクロール頻度が増えていきました。そうなってはじめてより競合性が高いKWの攻略にシフトしていき、取りたいKW郡を攻略していったのです。
メディアの状況はさまざまだと思いますが、書けば必ず上位表示できるという特別な状況のメディアでない限りは、確実に上位を取れるKWから丁寧に攻略していくようにしましょう。
定期公開はメディア成功の成否を分ける重要な要素の一つになります。良質なコンテンツを定期公開することで定期的にGoogleがメディアを回るようになり、より評価を得やすい環境が整っていきます。
例えば、一月で公開を控える記事が8本ある場合は、全て一気に公開するのではなく、以下のように毎週月曜・木曜に1本ずつ公開し、4週で8本公開するようにします。
月曜 | 火曜 | 水曜 | 木曜 | 金曜 | |
---|---|---|---|---|---|
1周目 | 公開日 | 公開日 | |||
2周目 | 公開日 | 公開日 | |||
3周目 | 公開日 | 公開日 | |||
4周目 | 公開日 | 公開日 |
逆に1ヶ月に5本の記事を公開し、その後2ヶ月公開がないというのはあまり良くない状況です。
特にメディアが育ち切っていない状況では、Googleのクローリング頻度を上げることができず、評価を得るまでに多くの時間がかかってしまう可能性があります。
この時に多くの企業がやりがちなのが、全て自社で記事制作を行っていこうと考えることです。
もちろん、本当に社内だけで月10本など目標達成のために必要な本数を公開できるのであれば問題は無いです。
しかし、良質なコンテンツを制作するというのは簡単なことではありません。また、WordPressへの公開記事のアップやCV周りの施策など、メディアの初期運営には多くの工数がかかります。
それができない状況になった時に、そのままメディアを放置してしまうのがよくある失敗です。
成功している企業は、定期的に公開ができるように、必要に応じて社外リソースも積極的に活用しています。
例えば、8ヶ月で月間140万PVを達成したメディアでは、絶対にとるべきコアキーワードは社内にて作成し、それ以外はバズ部に依頼をするという形で進め、早期に120本以上の良質なコンテンツを定期公開することで以下のような成果が生まれました。
クライアント企業は工数にも余裕がでたことで、CV周りの施策への対応にも注力することができ、結果としてPVはもちろんのこと、多くのCVも短期間で獲得することに成功しました。
このように目標に対して必要なコンテンツ数の定期的な公開が難しいと分かった時点で、社外で良質なコンテンツを執筆できるパートナー企業を見つけ、定期公開しながら、短期間で成果を出せるようにしていきましょう。
最後は、以下のようなCV獲得の全体像や導線作りに手を抜かず取り組めていることです。
上の図は不動産投資メディアのあくまで一例です。
ここまでは考えられているメディアはありますが、これでは足りません。
CV獲得のためにより詳細に設計・導線作りをしていく必要があります。
例えば、以下のようにCVの階段を登りやすく設計することも大事になります。
具体例として以下のようにブリッジコンテンツ(記事LPなど)を挟むことでCV率を高める事ができます。
行動(CV)に移すために「必要な認識の形成」や「心理的な障壁を排除」するブリッジコンテンツを用意することで適切な態度変容を起こすことができ、CVの獲得数を高めることができます。
多くの企業がPVを上げるためにすべきことには積極的に施策投下を考えていますが、このようなCV周りの対応には力の入れ方が疎かになっています。
ほとんどの企業がオウンドメディア運営する目的は、最終的に売上を最大化させることだと思います。
そのためにCV獲得のための設計や導線作りも、記事コンテンツ制作と同じくらい真剣に施策投下しているでしょうか?
もとより、記事コンテンツ自体もCVを見据えてKW設計から記事制作を進めているでしょうか?
これができていないばかりに、PVはあるのにCVが生まれず、メディア運営が行き詰まった企業は多数あります。恥ずかしながら、私もクライアントを導ききれずに集客のみの成功で終始してしまった過去があります。
今はCV周りの施策の重要性や、早期に取り組むことを口を酸っぱく伝えています。
私が立ち上げから携わった企業の中には、コンテンツ制作の初期からCV周りの施策投下を同時並行で行い、多くのCVを早期に獲得することで、企業の倒産を免れたという会社様もいらっしゃいました。
PVを生めば良いわけではなく、最終的には売上が上がる事が重要だと思いますので、必ず同時並行でCV施策にも取り組んでいきましょう。
今回は、顕著な成果を上げた44社の弊社事例から成果を上げている企業の共通項を5つ紹介しました。
メディア運営においてはやることは非常に多くあります。
その中でもこの5つを意識することで、成功確率を格段に上げることができます。
それは弊社の支援実績が証明しています。
すべきことを行えば成果は生まれます。
メディアでの成果を早期に上げられるように動いていきましょう。