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11/27水19:00〜20:00
「ソーシャルメディアのことをもっと知りたい!」「ビジネスへの活用方法を知って結果を出したい!」と思っていないだろうか?そうは言っても、日本では、まだまだ参考になるモデルケースが少ないし、そうした情報を得るだけでも一苦労だ。
成功の見込みの高いモデルケースがあれば、
- 「それを参考に自分も実践できるのに!」
- 「上司への説得資料にできるのに!」
と悩んでいる方も多いだろう。
なぜなら、ビジネスで成功する最も堅実な方法は、既にうまくいっているマーケティングモデルを真似ることだからだ。
そこで、本日は、誰が見ても参考になるように「ビッグビジネス/スモールビジネス(個人)の双方の事例」を含め、ソーシャルメディアを活用して爆発的にビジネスを成長させた7つの事例をご紹介する。
また、Facebook/Twitterの定番2大ソーシャルメディアツールだけではなく、YouTube/LinkedIn単独での事例も盛り込んだ。
前置きはここまでにして、早速見て行こう。
目次
Sharpieはペンのメーカーで、ソーシャルメディアを使う事によって、Sharpieと言えば誰もが知っているほどのブランドに成長した。マーケティング戦略として、TwitterやFacebookでのコミュニケーションを取り、ブログやInstagram、YouTubeでコンテンツを提供している。
それでは、それぞれの取り組み方を見てみよう。
・Twitter、Faebookでユーザーとコミュニケーションしブログ/サイトへ誘導
Twitterは、コンテンツ(ブログ記事やInstagram)への誘導源としての役割を持つ。それ以外にも、Sharpieに関してポジティブなツイートがあれば、頻繁にリツイートしたりして、フォロワーとのコミュニケーションツールとしての運用をしている。
Facebookページでも同様に、コンテンツを紹介したりトピックを建ててファンとの活発なコミュニケーションが行われている。
・顧客を主役としたコンテンツ戦略
ビジネスを本当の意味で飛躍させるなら、あなたのビジネスの大ファンで忠誠度の高い顧客を増やせば良い。そして、顧客の忠誠度を高める一つの方法として顧客を主役にする方法がある。
Sharpieは、YouTube/Instagramを使って、顧客主役型のコンテンツを提供している。それでは一つずつ見て行こう。
Instagramでユーザー作品を紹介
顧客が商品を使って書いた絵をInstagramでシェア。
YouTubeでも顧客体験を共有
YouTubeでは、顧客の声を動画で紹介している。これも、購入意欲をブログとは別の角度から刺激する要素だろう。
Sharpieは、このように、ブログやYouTube、Instagramを使ってユーザーを巻き込んだコンテンツを提供しており、そのコンテンツをTwitterやFacebookページで拡散することでアクセスを集めている。
スモールビジネスが、ソーシャルマーケティングを始めて、いきなりSharpieと同じ規模でやることは難しい。しかし、Sharpieはソーシャルメディアに取り組み始めたのは、ここ数年のことだ。
ペンという地味な商品でも、ソーシャルメディアをうまく使えば、コンセプトや見せ方次第で、短期間で、これだけ巨大なメディアを築ける。
Hub Spot は、スモールビジネスのためにインバウンドマーケティングツールを提供している企業だ。以前から、チェックしていたのだが、あっという間に成長していった。その爆発的成長の鍵は、戦略的なコンテンツ運営による部分が大きい。
それでは、早速見て行こう。
・徹底して目的を追求するブログ運営とコンテンツ戦略
HubSpotは、ユーザーが求めているノウハウや情報をブログ上で提供し続けている。同時に、ブログ上の至るところに、メルマガ登録のコール・トゥ・アクションや、ソーシャルシェアボタンを配置している。つまり、ブログ運営の目的を「潜在顧客の獲得」に絞って運営しているということだ。
その徹底ぶりは、ブログからFacebookページやTwitterへのリンクすら貼っていないことからも伺える。
・Twitter・Facebook・メールマガジンからブログへ誘導
Twitterでは、ブログへの誘導だけではなくユーザーとのコミュニケーションも取っている。
また、Facebookページでもブログへの誘導だけではなく、従業員の紹介などをしてユーザーとパーソナルな繋がりを作ろうとしている。
さらに、メールマガジンでも、毎日ブログの更新情報を配信している。こうした日常的な努力が、ブログへのアクセスを運んでくる。そして、ブログ上で潜在顧客を獲得する仕組みを用意しているのだ。
こうしたソーシャル/インバウンドマーケティングは誰でもマネすることができるものだ。
Sammy’s Woodfired Pizza は、サンディエゴにあるレストランだ。もちろん、ソーシャルメディアを使い、その存在を大きく広げた。
・Twitterでクーポンや関連情報を発信
Sammy’sは、Twitterを利用して顧客にクーポンなどのお得な情報を配信している。
また、自社情報以外にも、関連ニュースや他人のコンテンツも、役に立つものであれば積極的に紹介している。WEBコンテンツは、全て自分で作らなければいけないという決まりはない。他人のコンテンツを紹介することも、立派なコンテンツ戦略の一つだ。
・Facebookページで店舗PR
またレストランにとって、顧客にメニューをおいしそうに見せることが重要になる。そこで、Sammy’sは、Twitter/Facebookページで、商品画像や動画を用意している。
・リアルイベントも開催
さらに、ネット上だけではなくリアルのイベントを開催して、ファンとコミュニケーションを行っている。下記画像はBallast Point Brewing Company Dinner からの一枚。
Sammy’sの取り組みは、飲食店にとってのソーシャルマーケティングの参考となるだろう。
驚くべき事だが、アンナ・ホワイトは、人口わずか1000人程度のアラスカの町に住む大工だ。そう、つまりただの一個人がソーシャルメディアを通して爆発的に広がった。
彼女は、夫と二人で、家を建てた経験をきっかけに、何かビジネスをできないかと考えていたときに、ブログやソーシャルメディアのことを知った。
何も知らずに始めたブログは、たった3ヶ月で100万ページビューを超え、2年経った現在は、何と月間300万ページビューのWEBメディアに成長している。なぜ、彼女は、ブログもソーシャルメディアも知らず、お金もコネもない状態だったのに、大きな結果を出すことが出来たのだろうか。その秘訣を探ることで、学べることは非常に多い。
それでは、早速アンナの成功の鍵を見ていこう。
・ブログ/YouTubeで有料並みのコンテンツを提供
彼女は、ブログ上で、動画や画像をふんだんに使用して、あらゆる家具の作り方を、一からレクチャーしている。
もちろん、材料の内訳から、使う工具、寸法の取り方など、必要なものは全て、ここで知ることができる。
参考までに、上記の動画と画像は、小さな壁掛けシェルフを1000円で作る方法をレクチャーしたものだ。
アンナ・ホワイトは、無料で大量に公開していることに関して、次のようなコメントを残している。
わたしは、女性が見て、「わたしでもできるんだ!」という自信を持って欲しかったのよ。それから、私自身、そのために1000円を払う余裕もなかったから、どうしても家具の作り方は無料で届けたかったのよ。
この言葉の通り、彼女は、最初、ブログの更新頻度を高く保ち、週に2回は、新しい家具の作り方のプランをアップしていた。
すると、読者が、それを見て、実際に家具を作り、写真を送ってきてくれるようになった。
右の画像は、実際に、彼女のファンが、ブログを参考に作ったものだ。
こうやって写真を送ってくれる読者が増えていったので、彼女は、読者が自分の作品を自慢できるように、「brag blog(自慢ブログ)」も作った。
・Facebookで頻繁なコミュニケーション
ブログで、ANA WHITE HOME MAKERのブランドは爆発的に広がっていった。次に、彼女はFacebookページ、「Knock off wood」を作ることで、ファンが集まるコミュニティーを提供したのだ。
このコミュニティーには、5万人以上が参加しており、ファン同士がお互いの作品を公開したり、アドバイスをしたりすることができる。ここで質問を投稿すれば、他のファンが答えてくれるのだ。もちろん、時には、アンナ・ホワイト自身が、アドバイスを送っている。
そして、コミュニティの参加者は、そこから沢山の気付きを得たり、友人を作ったりできる。そう、このFacebookページ上では、誰もが気軽に投稿できるようになっているのだ。
アンナ・ホワイトはこう言っている。
「Facebookページのコンテンツの90%は、ブログの読者さんが投稿してくれているものなのよ。私は、一切規制していないの。透明でオープンなフォーラムにしたかったのよ。」
いまや、アンナ自身も、このFacebookページから、読者との交流を通して、新しい学びや気付きを得ている。
・タイアップでマネタイズ
アンナ・ホワイトは、1年目は、ブログ記事の更新や、新しい家具のデザインや写真撮影を、娘の育児と並行して行っていて、とても大変だったと語っている。
しかし、2年目になると、Lowe’sなどの小売業者が、スポンサーを申し出るようになった。同時に、多くの雑誌にも取り上げられるようになったり、HGTV.comにデザインを提供するようになっていった。
重要なのは、彼女は、誰もが、楽しめて、役に立つウェブメディアを運営することによって、自分の仕事に対して高い信頼性とブランドを築き上げたということだ。それも、広告とプロモーションでお金をかけてではなく、ブログとソーシャルメディアを使って、コンテンツと人が集う場所を作り上げることによってだ。
次に紹介する2つは、まだ知名度の低いLinkedInと、ソーシャル化が著しいYouTubeの事例だ。
Small Biz Nation は、HP/Intelと提携して、LinkedInでスモールビジネスのコミュニティを形成している。昨年末に日本にも上陸したLinkedIn活用法のヒントになるかもしれない。
LinkedInの特徴としては、
- 週に1回、コミュニティ参加者にダイレクトでPRを送ることができる
- コミュニティの詳細な計測ツールが用意されている
などがある。
また、LinkedInは、サブグループ機能というものがあり、HP/Intelは、自社商品専用のクーポンを提供するサブグループも作っている。
LinkedInが、日本でどのようになるのかは分からないが頭に入れておいて損はないだろう。
最近、YouTubeにどんどんソーシャル機能が追加されている。その中でEvianの、YouTubeマーケティングは非常に参考になるだろう。Evianは下図のように、とても洗練されたデザインのYouTubeページを用意している。
そして、Live Young というスローガンで、一連の動画キャンペーンを作成している。Evianを飲む事で、身体にEvian Babyがしみ込み、若々しく生きられるという内容のものだ。
また、Evianは現在、コンテンツの一つとしてユーザーに動画を投稿してもらう実験をしている。それも、上記のような見た目も素晴らしいデザインスキンを使ってだ。
ソーシャルメディアマーケティングではコンテンツが命だ。そして、コンテンツは一度きりではなく継続的に提供していく必要がある。そこで、ユーザーがコンテンツを作ってくれるようになると非常に楽になる。
もちろん、いきなりEvianと同じ規模でやるのは難しい。しかし、あなたが今持っているリソースの中で何が出来るか、今何をやるべきかを考えよう。また、スモールビジネスのYouTube活用法も今後、お話しようと思う。
最後にご紹介するのは、たった一人からソーシャルメディアマーケティングを始めて、地域でナンバーワンと言えるほどの知名度を得るまでになった、不動産セールスマンの例だ。
イアン・ワットは、ネットで強力なパーソナルブランドを築いている不動産屋で、バンクーバの9800の業者の中で、トップ1%にランクされている。彼のメイン戦略は、ブログ・動画・Eメールニュースレターだ。
地元のバンクーバーを、車で走りながら撮った動画をブログで公開し、その中で、不動産業や市場の現状に対する見方や、不動産投資や売買をしている人へのアドバイスを提供している。そして、最新情報をEメールニュースレターで告知しているのだ。
・YouTubeで動画コンテンツを提供
また、彼が扱う物件を、動画で広く公開している。このように、オープンに公開されたら、引っ越しを考えている人なら、内覧に行きたくなってしまうだろう。
物件紹介動画
・全てのアクセスを専門サイトに誘導
今、彼は専用の不動産売買/賃貸サイトをオープンして、Vancouver全域にビジネスを広げている。
わたしは、不動産営業をしていたことがあるから分かるのだが、不動産業者は、いかに物件を良く見せるかが仕事だ。しかし、イアン・ワットはその逆を行っている。物件の真実だけを話すのだ。彼のブログやイーメールニュースレター・動画の視聴者は、わざわざ現地に行かなくても、WEB上で知りたい情報のほとんどを見ることができる。
当記事内では、ソーシャルメディアマーケティングとインバウンドマーケティングという2つの言葉が出てくるのに気付いただろうか?最後に、その理由をお話する。
マーケティングには、ざっくりとインバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの2つがある。
まずアウトバウンドマーケティングだが、これは広告に大金を投じて、ビジネスの側から潜在顧客にアプローチする手法だ。一方、インバウンドマーケティングは、潜在顧客の方から、あなたを見つけて貰うマーケティング手法だ。
このインバウンドマーケティングの利点は、ずばり以下の2つだ。
- コストがかからない
- 忠誠度の高い顧客が自発的に集まってくる
そして、このインバウンドマーケティングを実践するには、コンテンツ戦略とソーシャル戦略が重要になる。このインバウンドマーケティングの具体的な取り組み方に関しては、明日公開(18時)の記事でご紹介する。
これを実践すれば、本日、ご紹介した事例のように、一個人でも、スモールビジネスでも、今まで予期できなかったぐらいの成果を手にすることができる。
是非、楽しみにしていて欲しい。
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